Every Little Thing/15th Anniversary Concert Tour 2011-2012“ORDINARY”(2011年10月9日 パシフィコ横浜国立大ホールほか)

Every Little Thing
15th Anniversary Concert Tour 2011-2012“ORDINARY”

2011年10月9日(日)17:30-20:00頃終演 パシフィコ横浜 国立大ホール(2階2列8番)
Every Little Thing

(以下セットリスト等ネタバレがあるのでご注意ください)

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Every Little Thing Premium Christmas Concert Tour 2010(2010年12月15日 Bunkamura オーチャードホール)

Every Little Thing Premium Christmas Concert Tour 2010
2010年12月15日(水)19:00 Bunkamura オーチャードホール(2階R1列11番)

Every Little Thing(持田香織、伊藤一朗)

1.ジングルベル
2.Change
3.water(s)
4.NECESSARY (Acoustic: Latte version)
5.鮮やかなもの
6.五月雨
7.恋文
8.SWEET MEMORIES (松田聖子のカバー)
9.Time goes by
10.Over and Over (English version)
11.stray cat
12.ささやかな祈り
13.またあした
14.The Cristmas Song

Encores
15.Woman (John Lennonのカバー)
16.恋をしている
17.good night

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Every Little Thingは今年クリスマスコンサートをツアー化して各地で行っているが、その東京公演2日目を聴いた。
会場はオーチャードホール。
前回のMEETツアー以来このホールで彼らを聴くのも2度目である。
今回の席は2階席の右側で、思った以上にステージに近い。
従って、もっちーやいっくんの表情がかなりはっきりと見れたのはラッキーだった。

今回のもっちーは高音もよく出ていて声量も豊か。
声の心配をほとんどする必要がなかったので、安心してその歌声に身をゆだねて素敵な時間を過ごすことが出来た。
唯一「恋文」だけは疲れが出たようで、サビの音程が不安定になっていたが、それ以外は全く問題なかった。
歌が終わるごとに水を飲んだり、いっくんに長めのトークをふったのは、喉のケアという意味もあったのだろう。
彼女なりに声を維持するために努力していることが伝わってくる。

クリスマス・ライヴということで、オリジナルとは異なるアコースティック系のアレンジで演奏され、いつものサポートメンバーの他にストリングスも加わっていた。
そのため、観客は最後まで椅子に座ってまったりと聴いていられて快適だった。

「鮮やかなもの」ではかなり低めに始まり、サビでは徐々に高音にあがっていくという音域の広い曲だが、もっちーの懸命に歌う姿に心を打たれた。
この歌はかなりの難曲と思えるが、この日のもっちーの歌は完璧だった。

今回の選曲で意外性があったのは松田聖子のカバー曲だろう。
かつてテレビでも「制服」を魅力的に歌っていたが、実際に「SWEET MEMORIES」を聴いてみると、案外もっちーの声と歌い方が松田聖子の曲に合うことが分かった。
松田聖子をもう少しあっさりさせた感じといえばいいだろうか。

ほかに「五月雨」のような極上のバラードを久しぶりに歌ってくれたのは個人的には涙ものだったし、「stray cat」では彼女のキュートな面が出ていて興味深く聴いた。
「Over and Over」の英語バージョンなど、最初はまっしーのピアノ伴奏のみでスタートし、後にほかの演奏も加わるというアレンジがなかなか魅力的だった。

いっくんのトークは相変わらずとりとめがなく、それがいい味を出していた。
いっくんが何か言うたびに、何故かタモリのように聴衆の「そうですね」という反応が繰り返され、ステージと客席の距離の近さがいつもながら感じられた。
もちろん涼しい顔してプレーする彼のギターも相変わらず見事だった。

アンコール最後に歌われた「good night」は彼女自身の悲しい思い出からつくられた作品だったが、こうしてクリスマスコンサートの締めとして熱唱されるとやはり感動的である。

オリジナルのアレンジが好きだからという気持ちから最初はチケットを買うことを躊躇していた私だが、行って良かったとつくづく思えた温かい雰囲気に包まれたコンサートであった。
彼らの楽曲からこれまでどれほど背中を押されてきたことか。
今年で15周年を迎えるELTの作りだす世界がさらに進化していくのを楽しみに見守っていきたい。

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Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"(2010年3月28日 東京国際フォーラム ホールA)

Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"
2010年3月28日(日) 17:30 (終演20:30) 東京国際フォーラム ホールA (1階39列39番)

Every Little Thing

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昨年10月から全国各地を回っていたEvery Little Thingのコンサートツアー"MEET"の最終公演を東京国際フォーラムで聴いてきた。
最終日公演はWOWOWが収録して放送し、その後にはDVDとして発売されるのが通例である(私はWOWOWは見れないので、いつもDVD待ちだったが)。
今回もWOWOWのカメラが入っていたので、いずれDVD化もされるのだろう。

セットリストは以下の通り。

1.Pray
2.あたらしい日々

~MC~

3.Medley(Face the change - Feel My Heart - FOREVER YOURS)
4.Time goes by

~MC(長めのトーク。客着席)~

5.スイミー(acoustic version)

~MC~

6.ソラアイ(acoustic version)
7.鮮やかなもの(acoustic version)
8.fragile
9.キヲク
10.SWEET EMERGENCY(伊藤一朗ソロ。客立つ)
11.Future World
12.Free Walkin'(バンドメンバー紹介)
13.jump(カラーテープ落下)

~MC~

14.愛の謳

~Encores~

15.冷たい雨(PVの映像に合わせた演奏)

~MC(五十嵐充登場。Happy Birthdayサプライズ。タオル投げ)~

16.Change(+五十嵐充)
17.Shapes Of Love(+五十嵐充)
18.Dear My Friend(+五十嵐充)
19. Over and Over(+五十嵐充)

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昨年10月に渋谷のオーチャードホールで聴いた時とほぼ同じセットリストだが、アコースティックコーナーが「恋文」「ささやかな祈り」の代わりに「ソラアイ」「鮮やかなもの」になっていたのと、アンコールの1曲目が「DREAM GOES ON」ではなく「冷たい雨」になっていた点が異なっていた。
さらにアルバムの先行シングルとして2月に発売されたばかりの「Change」も披露されたので、4曲前回と別の作品が聴けたことになる。

27日の追加公演に続いて2日連続の国際フォーラム公演だったこともあってか、持田さんの声は時に苦しそうな場面もあったが、概して清冽な美声をすっきりと聞かせていたと思う。
前半のアップテンポナンバーのラッシュはやはり盛り上がる。
「Time goes by」の後に着席してのトークコーナーは、渋谷の時同様かなり長く、客席の声にこたえてまったりと続いた。
その後「スイミー」のアコースティックバージョン(新作アルバム「CHANGE」のDVDに含まれていた昨年のクリスマス・ライヴと同じアレンジのようだ) をすっきり聞かせて、またトークタイム。
その後に「ソラアイ」を歌ってくれたが、私にとって特に好きな作品なので嬉しかった。

アルバム「4 FORCE」に含まれていた「鮮やかなもの」は人気の高い楽曲で、今回のライヴで披露されたのもそのあらわれだろう。
この曲、はじまりが低めに始まるのだが、サビはかなり高くなり、持田さんは勢いで乗り切っていた。

2日連続の公演ということで、声も疲れが出たのか「キヲク」では音程が決まらず、この日一番苦しそうだった。
そして、伊藤さんのギターソロに続き、衣裳替えをした持田さんが再登場してアップテンポ3連続でおおいに会場を盛り上げた後、最後の「愛の謳」でしっとりと締めくくった。
前回の渋谷でも感じたことだが、この曲を歌う彼女の歌唱は本当に素晴らしい。
こういう全身全霊で魂のこもった歌を歌える彼女は、今後もさらに進化していくのだろう。

すでにネット上のニュースで取り上げられているが、この日、2000年3月に脱退した元メンバーの五十嵐充氏がサプライズゲストとして登場した(何となく予感はしていたが)。
持田さんの誕生日が24日だったので、大きなケーキを運びながらの登場となり、持田も「ゲストに運んでもらってすみません」と言っていた。

実は会場に入る際に、聴衆に配布されたビニール袋の中に、「ELTスタッフよりお客様にお願い」という紙が入っていて、自分の座席表を確認して、赤白のボール紙を上げてもっちーをお祝いしようという企画だった。


♥ELT♥
I♥ELT
KAORI

上記のような文字がステージから見えるようになり、ウェブニュースなどでも取り上げられたように、もっちーは感激して泣いていた。

ライヴが終わった後のエンドロールで流れていた歌なしの音楽が聴いたことのない曲だったので、今後発売される新曲なのかもしれない。

オリジナルメンバーの3ショットで懐かしい大ヒット曲と生まれたての新曲の両方を聞けて、とても貴重な時間を過ごせ、とにかく楽しめたライヴだった。
声を大事にして、今後もますます頑張ってほしいと思わずにいられない。

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Every Little Thingベストアルバムの詳細発表

ELTが年末(12月23日)にリリースする3形態でのシングル・ベスト盤の詳細が公式HPで発表された。
ジャケット写真のために明治製菓とコラボを組み、懐かしいチェルシーのデザインが実現したのは面白いアイディアだ。

1.初回限定盤
CD4枚+DVD2枚
【CD内容】両A面シングル全49曲 + Dragon Ashのkjによる「Time goes by」のリメイク(「Time goes by ~as time goes by」)
【DVD内容】シングルの全プロモーションビデオ38曲 + ツアー「MEET」のオフショット

2.通常盤
CD4枚
【CD内容】両A面シングル全49曲 + Dragon Ashのkjによる「Time goes by」のリメイク(「Time goes by ~as time goes by」)

3.リクエスト盤
CD2枚
【CD内容】両A面シングル全49曲からファン投票で選ばれた上位30曲(リリース順)

1さえあればELTの過去の全シングルの音楽と映像(PV)が網羅されることになる。
特にフルではPVが作られなかった「FOREVER YOURS」のショートバージョンが初めて収録されるのは貴重である(出来れば「Face the change」のショートバージョンも収録してほしかったが)。

3のファン投票によるリクエスト結果も発表されたが、一般的な人気曲の最大公約数30曲が選ばれたということになる。
なるほどなぁというほぼ予想通りの結果だったが、「一日の始まりに...」のような複数曲入りのシングルの目玉曲以外が選ばれるという意外性もあって興味深かった(この曲、私個人も目玉曲の「またあした」以上に好きである)。
以下、発表された結果による曲目と、私自身だったらという30曲を勝手に選んでみた。

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Every Best Single ~COMPLETE~

★リクエスト盤
AVCD-38008~9
【CD2枚組】

Disc 1
01 Dear My Friend
02 For the moment
03 出逢った頃のように*
04 Shapes Of Love
05 Face the change
06 Time goes by
07 FOREVER YOURS
08 Over and Over
09 Rescue me
10 愛のカケラ*
11 fragile
12 Graceful World*
13 jump
14 キヲク
15 ささやかな祈り

Disc 2
01 UNSPEAKABLE
02 愛の謳*
03 nostalgia*
04 Grip!
05 また あした*
06 一日の始まりに...*
07 ソラアイ
08 恋文*
09 good night*
10 きみの て
11 スイミー
12 恋をしている
13 サクラビト
14 あたらしい日々*
15 DREAM GOES ON

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私がシングル曲から30曲選ぶとしたら・・・

Feel My Heart*
Future World*
Dear My Friend
For the moment
Shapes Of Love
Face the change
Time goes by
FOREVER YOURS
NECESSARY*
Over and Over
Someday, Someplace* 
Pray*
Get Into A Groove*
Rescue me
fragile
jump
キヲク
ささやかな祈り
UNSPEAKABLE
ルーム*
Grip!
ファンダメンタル・ラブ*
ソラアイ
きみの て
ハイファイ メッセージ*
スイミー
恋をしている
サクラビト
DREAM GOES ON
冷たい雨*
 
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上記の*印はリクエスト結果と私の選曲が異なる曲を示している。
こうしてリストアップしてみると、私はやはり五十嵐さんの作った曲への思い入れが強い。
「Feel My Heart」「Face the change」「Someday, Someplace」「Get Into A Groove」「Rescue me」などは今後もずっと聴き続けたい曲である。
五十嵐さんの曲以外では「ルーム」「ソラアイ」「ハイファイ メッセージ」「スイミー」などが特に気に入っている。

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Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"(10月24日オーチャードホール)

Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"
2009年10月24日(土) 18:30 (21:00終演) Bunkamura オーチャードホール 

Every Little Thing

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以下ネタばれがありますので、これからライヴに行かれる方はライヴ前にはご覧にならない方がいいと思います。

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持田さん、伊藤さんのソロアルバム、そしてELT

Every Little Thingの持田香織(V)と伊藤一朗(GT)が今年に入り、ソロ活動をはじめたが、先週の7月29日から3週連続で持田さんと伊藤さんのソロ作品が交互にリリースされる。

7月29日(水) 持田香織のソロ第2弾シングル「静かな夜/weather」
8月5日(水) 伊藤一朗のソロ初アルバム「DIVERSITY」
8月12日(水) 持田香織のソロ初アルバム「moka」

先日発売されたばかりの持田さんのシングルは、大橋トリオ・プロデュースの「静かな夜」と、
ELTの「Jump」や「愛の謳」などのアレンジャーとしてお馴染みの村田昭が編曲した「weather」、
そして、ギタリストの今剛とセッションしたマンシーニの名曲「MOON RIVER」の3曲入りであった。
8月12日発売の彼女のアルバムの先行シングルという位置づけのせいか、ほとんどプロモーションも行われていないようで、売り上げはあまりよくなさそうだが、アルバム未収録の「MOON RIVER」のために購入する価値はあると思う。
「静かな夜」も「weather」も前作同様持田さんの作詞作曲で、彼女ならではの断片的な言葉に込められた優しさ、切なさが胸を打つ。
特に「静かな夜」は詩、音楽とも秀逸で、大橋トリオ氏(トリオという名前ですがお一人です)の力も大きいだろうが、制作者としての持田さんの良さが最高に発揮されていると思う。
歌声も3曲中、「静かな夜」での凛とした静謐な力強さに私は最も感激した。
「MOON RIVER」のカバーは最近の彼女特有のまったりした歌い方で好き嫌いが分かれるかもしれない。
だが、こういう歌い方は彼女にしかないアプローチであり、聴き馴染んだ「MOON RIVER」に新鮮さを与えていることは誰もが認めるだろう。

8月5日発売の伊藤さんのアルバムは、河口恭吾やAYUSE KOZUEなどのヴォーカリストを迎えた歌もの5曲に、彼のギターソロ曲1曲というミニアルバムで、じきに聴けるのが楽しみである。
今回のアルバムのためにニコニコ動画でオーディションを開き、その優勝者をヴォーカリストに迎えた曲もあるそうで、統一感よりは、アルバムタイトルにもある多様性を目指したのだろう。

8月12日発売の持田さんのアルバムはボサノバの小野リサや、ショーン・レノンらとのコラボ曲も含まれた12曲入りとのこと。
先日TSUTAYAに行った時に偶然見つけたフリーペーパー「SQUARE ENIX MAGAZINE Vol.11」に彼女のインタビューが掲載されていて、ソロ・プロジェクトについてゴールを決めているんですかという質問に対して、「もし何か決めてしまうことで、無くしてしまう可能性があるのだとしたら、それはすごくもったいない」と答え、決めつけないで、今後も彼女らしいスタンスでやっていくことを示唆していた。

以上のソロプロジェクトもファンとしては楽しみなのだが、それ以上に胸ときめくニュースが先日流れた。
2000年3月までELTの数々のヒット曲の作詞作曲、プロデュースなどをほとんど一人で担ってきた五十嵐充氏が、フロントメンバー脱退後、はじめてELTのために作曲、アレンジを担当した新曲「DREAM GOES ON」が9月23日にリリースされるそうだ。
彼はメンバー脱退直前に、今後もELTの裏方として応援していきたいということを言っていたのだが、諸事情があったのだろうか、それ以降彼の関わった作品はなかった。
私もひそかに五十嵐さんの新曲をたまには聴きたいと思い続けてきたが、9年も待たされると、この日が来ることはほとんどあきらめかけていた。

ソロ活動を経て、ヒットメーカーだった元メンバーのプロデュースを再び受け入れて、ELTが新たな局面に入りつつあるのをわくわくしながら応援していきたい。

今Yahoo動画で、持田香織の特集をしていて、シングル「静かな夜」やアルバム収録曲「タオ」のPVを見ることが出来ます。
特に「静かな夜」はお勧めですので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00071/v06053/

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ELT持田香織のソロ・プロジェクトとユニットCaocao

Every Little Thingの持田香織が昨年の11月にELTとしての活動と並行してソロ活動を本格的に開始すると公表した時には、そこそこ話題になったものだった。

そして今年に入り、1月28日にソロ名義で初のシングルがとうとうリリースされた。
「雨のワルツ」と題された3曲入りのシングルの内容は、
持田がリスペクトしているインストグループのSAKEROCKと組んだ「雨のワルツ」、
持田の歌唱をフィーチャーした「Drop」、
そしてすでに長年共演歴のあるおおはた雄一との「こころ」である。

「雨のワルツ」のまったりしたゆるい曲調はELTとは明らかに異なる音楽を意識して作られたことが感じられ、インストグループの管楽セクションがその曲調を助長する。
第2曲のサプリメントのCMにも起用された「Drop」は従来のELTの路線とあまり離れないところで、力みを除いた彼女の声の可能性が追求されており、薄い伴奏のうえで持田の多重録音がハーモニーの美しさを引き出している。
最後の「こころ」ははじめて韓国が公式に認めた日本語の歌として沢知恵(さわともえ)が歌った作品のカバーで、おおはたはコーラスではなく純粋にギター演奏で持田をサポートしている。
「雨のワルツ」だけでなく、「Drop」も雨と涙の雫であり、「こころ」も「わたしのこころは湖水です」と歌われ、3曲ともに「水」というテーマが共通項になっているのも単なる偶然ではないだろう。
個人的には「こころ」を歌うもっちーの優しい声と表現力が最も心にしみた。
なお、「雨のワルツ」と「Drop」は持田の作詞作曲である。

「雨のワルツ」発売の際はほとんど派手なプロモーションは行われず、テレビでの楽曲披露もなかったのは彼女の自信のあらわれだろうか。
その露出の少なさにもかかわらず1万枚を越す売り上げとなった。

そして、その後、映画の主題歌を依頼された持田は、オリジナル・ラヴの田島貴男に声をかけユニットを組む。
それが香織(カオリ)の「カオ」と貴男(タカオ)の「カオ」に由来するCaocao(カオカオ)である。
映画は4月18日公開の綾瀬はるか主演「おっぱいバレー」で、綾瀬演じる新任教師が弱小バレー部を奮い立たせるために、もし試合に一勝したらおっぱいを見せてほしいという生徒たちの要望を受け入れることからはじまる青春映画で、実話がもとになっているそうだ。
映画では懐かしいピンクレディーやユーミン、杏里、ツイストなどの歌謡曲が流れるようだが、主題歌としてCaocaoが歌うのもフィンガー5の「個人授業」のカバーである。
私が子供の頃、すでにフィンガー5は解散していたと思うが、この曲や「学園天国」などは何故かよく覚えている(懐メロ番組やものまね番組で聞いたのかもしれない)。

さて4月8日にリリースされたばかりのCaocaoの歌う「個人授業」であるが、この楽曲がピンクレディーなどであまたの名曲を送り出してきた阿久悠&都倉俊一コンビの作品だとはこれまで知らなかった。
そのメロディーの簡潔でありながら心にひっかかる音の選び方のすごさ、そして阿久悠の情景の浮かぶ言葉の力にあらためて驚かされた。
そして自画自賛している田島貴男のアレンジが、心憎いほど原曲の良さに新しい衣を着せることに成功している。
インストだけで聞いても成立するほどの楽しいアレンジである。
田島のパンチのきいた歌声は曲の性格に大いにマッチしているが、彼の助言を受け入れながら歌ったというもっちーの声の魅力にもあらためて聞き惚れた。
テレビやライヴなどでは時に声の不安定さを露呈してしまうこともある最近の彼女だが、スタジオ録音では彼女の最良の部分が掬い取られていて安心して聞くことが出来る。
プロモーションビデオはすでに多くのサイトで公開されていて、映画のような凝った楽しいつくりになっているのでまだ見ていない方はぜひ!

今年はELTとしての活動もすでに予定されているようで、精力的な彼女の活動から目が離せない。

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Every Little Thing/8thオリジナルアルバム「Door」

3月5日に、約1年半ぶりにEvery Little Thingの8番目のオリジナルアルバム「Door」がリリースされた。
前作の「Crispy Park」は10周年記念にリリースされたが、その後の超過密スケジュールゆえの声の不調に心配させられたものだった。
あれから時が経ち、彼女も声を取り戻したようだ。
4曲目の「パリの娘」の中に「さーさ/どうぞ/Doorを/開けてみて」という詞が出てくるが、今回はDoorを通して様々な世界を見て欲しいという意味が込められているようだ。
また、持田さんが言うには、自分の体の中にドアを持って、そのドアを開くことによって、自分の中に新鮮な風を通すことが出来たらという思いもあるようだ。
なかなか深い。

1.GATE #8(Instrumental)
伊藤さん作曲のインスト曲。
ドンドンとドアをたたくような音を織り交ぜて、アルバム「Door」の導入曲としての役割を担っている。
短い曲だが華やかでインパクトが強い。

2.まさかのTelepathy
曲は80年代歌謡曲へのオマージュという感じで魅力的(松田聖子の曲を思い出させる)。
歌詞も「懐かしい音ね」と始まる。
持田さんは爽やかなはきはきした歌い方で言葉がはっきりと伝わってくる。
サビのファルセットが印象的。

3.キラメキアワー(Door version)
歌は32ndシングルの使い回しではなく、アルバム用に歌い直したとのこと。
シングルの方はもっとはじけた懸命さが前面に出ていたが、今回は歌いこんだ余裕のようなものが感じられ、肩の力が抜けた感じだ。
楽しそうに歌っているのが聴いていて気持ちよい。
リアレンジはシングルを大きく外れることなく、若干手を加えた程度なので曲のイメージが変わってしまうことはない。

4.パリの娘
持田さんがパリの印象を描いたもの。
以前の「water(s)」のように声を重ねることによって可愛らしさが出て、時々原由子さんを思い出させる。
「フルーツ」と「プリーズ」のようなあからさまでない韻を踏むところは作詞家持田のセンスの良さを感じた。
フランス語の語りを混ぜたりして遊び心のある作品だった。

5.サクラビト
ELTにとってこれほど和風な曲は初めてだろう。
最初に聴いた時はそれほど強い印象を受けなかったが、繰り返し聴き続けるうちにやみつきになった。
何よりもヴォーカリストとしての持田さんの声の力を感じる。
以前だったらこれほどELTらしさを薄めた冒険的な曲はシングルでは出さなかっただろうが、アルバム先行曲としてあえてリリースしたのは彼らの自信のあらわれではないか。

6.WONDER LAND
今回のアルバム曲の中で個人的に最も気に入った曲。
「water(s)」や「スイミー」の早川さんの作曲。
シンセの細かい響きは初期のELTを彷彿とさせるが、曲調はあくまで現在のELTのもの。
サビの早口はインパクトが強い。
「WONDER LAND」というタイトル通り、めまぐるしく表情が変わる魅力的な曲。

7.冬がはじまるよ feat.槇原敬之
33rdシングル「恋をしている」のダブルA面として槇原敬之の「冬がはじまるよ」をカバーした作品。
槇原自身も多重録音による分厚いコーラスで参加している。
個人的には槇原のオリジナルのアレンジの方が好みだが、今回のELT用のアレンジも単なるカバーに終わらない意欲が感じられてなかなか良い感じだ(最後の方はチャイニーズな感じ?)。

8.B.L.V.D.(Instrumental)
伊藤さんのインストだが、1曲目とは異なり、ゆったりとしたBGM風の曲でギターも心地よく響く。

9.NEROLI
ネロリとはストレスからのリラックス作用があるアロマのことだそうだ。
ELTには時々かなりアグレッシブな曲調の作品があるが、これもそんな曲の一つ。
持田さんも曲調に合わせてかなりダークな響きを出していて、彼女の声の対応力のすごさをあらためて感じた。
伊藤さんのギターも前に前に出ている。

10.カラカラ
ELT初のレゲエは彼ら曰く「変化球」がほしくて取り入れたようだ。
歌のメロディーはいつものELTらしいポップスを保ちながら、バックに心地よいレゲエが流れる。
ソーダ水の氷が「カラカラ」鳴る夏の幸せな恋の歌。
けだるい持田さん自身のコーラスも効果的。

11.恋をしている
33rdシングルとして発売された「恋をしている」はELTの王道バラードのためか、ここ数年の中ではかなり売り上げも良かった。
無条件に心に沁みてくるような菊池さんの曲はさすがというほかない。
歌も真摯で感動的だ。
PVでの持田さんを見ると彼女の表情の美しさをあらためて思わずにいられない。

12.gladiolus
ELTにとって初めての女性の作曲家の作品とのこと(もちろん持田さんの作曲は除いて)。
グラジオラスという花がタイトルに付けられ、まろやかだが強い力をもった感動的なバラードになっていた。

13.オフェリア_act2
オフェリアというタイトルは当初ファンの間でシェイクスピアの「ハムレット」の登場人物を歌ったものと予想されていたが、持田さんによれば「バンズ・ラビリンス」という映画の主人公オフェリアのことだそうだ。
私はこの映画を見ていないのだが、act(幕)という言葉が使われているのは「ハムレット」に引っ掛けていると考えてもいいのではないか。
34thシングル「サクラビト」のカップリングだった「オフェリア_act1」はヴォカリーズだったが、このact2は同じ旋律に歌詞が付けられ、より幻想的な曲になっている。

全く異なった表情をもった作品が1つにつながり、表現力を増した持田さんの歌と、平然と細かいパッセージもこなしてしまう伊藤さんのギターによって、印象深いアルバムに仕上がっていると思う。
しばらくヘビーローテーションで聴くことになるだろう。

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ZARDの坂井泉水さん追悼

松岡大臣の事件でもちきりだった日に、
もう1つの大変ショッキングなニュースが飛び込んできた。
ZARDの坂井泉水さんのあまりにも早すぎる他界だった。

彼女は91年デビューというからもう15年以上
ZARDとして活動を続けてきたことになる。
私は彼女の熱烈なファンというわけではなかったが、
その爽やかでけなげな声と耳に残る曲は大好きで、
知らず知らずに耳に馴染んでいた曲も数多い。
昨年のベスト盤が1位を獲得して人気の健在ぶりを再確認したものだが、
今にして思えば、リリース当時は闘病生活を送っていたことになる。
テレビなどの露出もごくわずかで、
PVも静止画像が多かった記憶があり、
ミステリアスなところがまた気になる要素の一つにもなっていたのだろう。
今年は病気を治して新作アルバム制作と全国ツアーを予定していたとのこと、
徐々にベールを脱ごうとしていた矢先の悲劇はただただ残念というしかない。
かなり前に90年代のベスト盤を購入した時に、
特典として船上ライブのダイジェストのビデオがついていて
歌っている彼女の映像に新鮮な思いがしたことを思い出す。
「負けないで」「揺れる想い」などももちろん素晴らしいが、
「永遠」という曲が特に印象に残っている。
まさにポップスの典型という感じのZARDの音楽には
年齢性別を問わない普遍性があったように思う。

ひたすら詩を書き作品を残すことに生涯を捧げた
彼女のご冥福を心からお祈りいたします。

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ELT祝10周年

今日は歌曲とは全く関係のない話なので、あらかじめご了承ください。

Every Little Thingが1996年8月7日に「Feel My Heart」でデビューして、今日でちょうど10年になります。

私はTVの歌番組などで普通にJ-Popは聴くのですが、CDをレンタルではなく購入するのはELTぐらいで、何故か惹かれ続けています。

五十嵐さん(キーボード、作詞、作曲)、持田さん(ヴォーカル、作詞、作曲)、伊藤さん(ギター、作曲)の3人体制でスタートして、当時隆盛をほこっていたデジタルな音楽を次々と送り出し、「Dear My Friend」「For the moment」「出逢った頃のように」「Shapes Of Love」などのヒットを飛ばしてきます。1998年2月にリリースした「Time goes by」がシングル初のミリオンを達成する大ヒットとなり、その後に出した2ndアルバム「Time to Destination」は300万を越す売上を記録して、全盛期を迎えます。その翌年の3月「だんご三兄弟」と同日発売の「Someday, Someplace」の後に初のベスト・アルバム「Every Best Single + 3」を出して、9ヶ月ほどの充電期間に入ります。2000年1月1日発売の「Pray / Get Into A Groove」で復帰し(実際にはラジオやライヴなどは行っていましたが)、次のシングル「sure」の後に3rdアルバム「eternity」をリリースすると同時に、これまでELTのプロデューサー的存在だった五十嵐さんがメンバー脱退。この時にELTは持続するか解散するかの選択に迫られたようですが、結局2人で続けていくことになり、すでに決定していた全国ツアーを行うと同時にアルバムからのリカット・シングル「Rescue me / Smile Again」をリリース。秋には2人になってからはじめて制作されたシングル「愛のカケラ」がリリースされ、さらに翌2001年1月1日リリースの「fragile / JIRENMA」がTV番組とのタイアップ効果もあり、80万枚を越す大ヒットとなります。その年の秋に出した「jump」ではヴォーカルの持田さんがはじめて作曲を手がけ、編曲者と共に思い切ってロック色の強い作品に仕上げ、様々な反響を呼びました。翌年末の「UNTITLED : 4 ballads」ははじめてシングルに4曲の新曲を収録し、うち「UNSPEAKABLE」はCM曲、「nostalgia」はドラマ主題歌になり、この2曲がTVなどで披露され、30万枚以上のヒットとなります。翌年「Grip!」を出した後に5thアルバム「Many Pieces」をリリースしますが、2年ぶりのオリジナル・アルバムでシングル曲数が多かった為か、「デージー」「ルーム」などのシングルカップリング曲のいくつかはアルバムに収録されませんでした。その年の秋には2枚目のベスト・アルバム「Every Best Single 2」がリリースされ、「Pray」から「ファンダメンタル・ラブ」までが収録されます。翌年春の6thアルバム「commonplace」は「またあした」「ソラアイ」などが収録され、これまで以上に身近なテーマを温かく歌い上げ、初期のデジタルなイメージは完全に払拭されます。その翌年にはこれまでリリースしてきた作品のアコースティック編曲バージョンによるセルフ・カバー・アルバム「ACOUSTIC : LATTE」がリリースされ、彼らの今やりたい音楽が聴き手にはっきり提示されたような印象をもちました。そしてオリジナル・アルバムとしては前回から2年ぶりの7thアルバム「Crispy Park」があさって発売となり、「恋文」「good night」「きみの て」「azure moon」「ハイファイ メッセージ」「スイミー」といったシングルを含む13曲が収録されているそうです。

初期のストレートで魅力的なつやのある声は徐々に変化し、それに伴い彼女の歌い方も変わってきています。それが聴き手の好みを分けているようですが、初期の頃でも賛否両論だったわけで、結局時間をかけて受け入れられるかどうかということだと思います。「jump」の頃の歌い方のあまりの変わり方に当時は驚いたものですが、今となっては全く普通に受け入れられています。インタビューなどの持田さんの語りも随分大人びてきて、粘りのある歌い方も信念をもって表現している印象をもちます。時に彼女のキーをこえる曲で、高音がつらそうな時がありますが、クラシックの歌手が、声に合わせてキーを下げているように、ポップス歌手もそれが許されていい気がします。ここ最近リリースされた曲はどれもいい曲ばかりで、特に「きみの て」は、ピアノの響きと持田さんの真摯な声が胸に響いてきます。今ドラマで流れている「スイミー」は歌のメロディーが高くはねあがるところなどとても魅力的で耳に残ります。

今後も声を酷使しすぎないで、いい作品を期待したいと思います。

8月いっぱいYahooで、ELTのプロモーションビデオ全部が視聴でき(一部のみの曲もありますが)、さらにこれまでリリースした作品全曲(282曲!)がランダムに聴けるようになっているので興味のある方はぜひ。

←「Crispy Park」(ハイファイ メッセージ/スイミー/風待ち心もよう/雨の鳴る夜、しずくを君に/恋文/スカーレット/SWEET EMERGENCY/あすの心/きみの て/いずれもROMANTIC/azure moon/I MET YOU/good night)

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