住宅情報館 presents Every Little Thing 20th Anniversary Best Hit Tour 2015-2016~Tabitabi~(2016年3月20日 東京国際フォーラム ホールA)

※今回はクラシック音楽の記事ではありません。
あらかじめご了承下さい。

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住宅情報館 presents
Every Little Thing 20th Anniversary Best Hit Tour 2015-2016~Tabitabi~

2016年3月20日(日)18:00-20:30 東京国際フォーラム ホールA

Every Little Thing(持田香織、伊藤一朗)

岩崎太整(キーボード、ギター、バンドマスター)
タナカマコト(キーボード)
笠原直樹(ベース)
髭白健(ドラムス)
山口めぐみ(コーラス)
FIRE HORNS(管楽器)

M1. Shapes Of Love
M2. Free Walkin'

M3. ANATA TO

M4. Time goes by
M5. ソラアイ

M6. レインボー
M7. Everything
M8. fragile

M9. azure moon
M10. water(s)

M11. jump
M12. Phone jamming (Instrumental)
M13. Feel My Heart
M14. Grip!

M15. 出逢った頃のように
M16. ON AND ON

-ENCORES-

M1. KIRA KIRA
M2. Dear My Friend

M3. このは

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1996年8月7日に「Feel My Heart」でデビューしたEvery Little Thingの20周年を記念したツアーTabitabiに参加してきました。
いつもは東京公演では追加公演があって土日の2 daysとなるのですが、なぜか今回は日曜公演のみでした(全国的なホール改修の影響でしょうか)。

今回はオープニングの効果音と映像がなく、部屋の中を模したセットに一人ずつ登場しては、明かりを灯して、本番前の思い思いの準備をするという設定のようでした。
いきなり持田さんの登場でしたが、部屋を端から端まで進んでは方向を変えて進む形で中央に進むと明かりを灯して、楽屋でのストレッチのようなことをし出します。一朗さんやサポートメンバーも同様に登場しては、チューニングのようなことをやっていました。
これらが完全な演出のもとに行われているのだろうなという感じがして新鮮でした。

サポートメンバーはおなじみのガッサン(ベースの笠原直樹さん)以外は総入れ替えで、最近テレビなどで持田さんの後ろで歌っているコーラスのメグさんも出演していましたし、管楽器の3人組が曲中の息の合ったダンスも含めて、曲に新鮮な響きを与えていました。

最初に歌われたのは「Shapes Of Love」。
この曲はライヴで歌われることのかなり多い曲ですが、これまではほとんど後半かアンコールで、会場が温まってから、客席にもマイクを向けつつ歌われることばかりだったので、今回のように最初から最後まで持田さんが一人で歌いきるというのははじめて見たかもしれません。
お馴染みの曲を改めてじっくりと聴くというのもいいものでした!

3人のホーングループが加わり、アレンジもほとんどがそれに合わせた形になっていた為、オリジナルのアレンジで歌われたのは、私の記憶では「ANATA TO」「レインボー」「KIRA KIRA」などごくわずかだったような・・・。
「出逢った頃のように」などはもう最近ライヴで歌われるアレンジバージョンばかりが定着した感があり、たまにはオリジナルで聴いてみたい気もしなくもないですが。
従ってオリジナルのアレンジで聴きたかった人にはちょっと不満が残ったかもしれませんが、それはELTなりの新しい挑戦として前向きに受け止めたいです。
それにしても「Time goes by」や「fragile」を手拍子をしながら聴く日が来るとは思わなかったです(笑)。
全体にジャズテイストが濃厚だったのはホーンセクションが加わったことによるのでしょうが、もっちーの衣装替えの間のインスト曲「Phone jamming」ではいっくんとFIRE HORNSとの演奏合戦が素晴らしく、伊藤さんのアーティストとしての実力ももっと世に知られていい気がしました。

本当はニューアルバムの曲がもっと聴きたかったですが(例えば「さよなら」とか「Best Boyfriend」など)、「レインボー」は意外とステージで映える曲でした。
「Everything」はELTらしい爽やかソングですが、例のセリフの箇所(好きです)は声が小さくて聞き取りにくかったのが惜しかったです。
照れていたのかな?
「ANATA TO」も生で聴きたかった曲だったので、ライヴで映える曲で楽しかったです。

「azure moon」はオリジナルでは歌う箇所を1箇所セリフとして語っていました。

今回はコーラスのメグさんが会場の振り付けリーダーのような形で、先導していたのが良かったです。

今回は、いつもに比べてぐだぐだトークは少な目で、全体的に演出がしっかり付けられていて、それに従って進行しているという印象でした。
それはそれで、また完成度の高いエンターテイメントを見ることが出来たので面白かったです(FIRE HORNSが演奏だけでなく、動きも加えて息の合ったエンターテイナーぶりを発揮していたのが素晴らしかったです)。
なぜかもっちーが終始東北方言のようなしゃべり方をしていて、親戚に東北の人がいるとか、先日東北でライヴをやったからとか言い訳していましたが、5年前のあの日を意識したのかもしれず、そういうさりげなさももっちーらしいなと感じました。
MCで結婚の話題が出るかなと思ったのですが、そうなりかけた時になぜかいっくんが話を逸らし、結局新婚話は聞けずじまいでした。

そして、持田さんの歌声ですが、概してアップテンポの曲の方が好調でした。
バラードになると、音程が下がり気味になる傾向が今回も聞かれたのですが、おそらく本人も気づいていて、すぐに音程を直そうとしているのが感じられました。
必ずしも好調ではなかったとは思いますが、こういう努力を惜しまないところも、彼女の素敵なところだと思います。

アンコールでは1曲目の「KIRA KIRA」で、CDジャケット写真の女の子と、もう1人もっちーの甥っ子?が登場して会場をなごませていました。

その後、メンバーサイン入りのボール投げ(今回はタオルではなかった)をサポメンも含めてかなり会場に投げ込んでいましたが、その際のミニコントみたいなのが楽しかったです!
ドリフのひげダンスなんて、ある年齢層以上じゃないと分からないだろうに、もっちーもいっくんものりのりで踊っていました。
ホーン担当のサポートメンバーが「タッチ」とXジャパンの「紅」を高音を決めながら歌ったのですが、かなりうまくて驚きました。
高音などもっちーよりも出るのではと思ったぐらい。
それからメグさんといっくんの中森明菜のしゃべり真似がめちゃくちゃ面白く(一朗さんに「いっくんも明菜なの?」と繰り返すもっちーも面白かった)、最後にはもっちーも加わり、3人明菜状態に!
演奏だけでも楽しいのに、こんな面白い一芸披露まで見ることが出来て、ライヴに来た甲斐があったというものです。

なお、この日アンコールの時に、20周年記念ライヴの日程が発表されました。

8月5日(金)19:00開演(予定) 東京 国立代々木競技場第二体育館
8月7日(日)17:00開演(予定) 東京 国立代々木競技場第二体育館

ちょうど20年前のデビュー日にあたる8月7日公演は特に競争率が激しそうなので、早めにチケット争奪戦に参加しないと…。

当日のネットニュース(OKMUSIC)のレポートは次のリンク先からご覧下さい。
 こちら

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ELT持田香織さん2015.8.8入籍!

Every Little Thing公式サイトに掲載された「持田香織から大切なお知らせ」

ELTのほぼデビュー当時からのファンの一人として、心からお祝い申し上げたいと思います。
伴侶を得られて、ますますのご活躍を楽しみにしています!
秋のニューアルバム[Tabitabi]発売と、全国ツアーが今から待ち遠しいです!

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Every Little Thing/Concert Tour 2014~FUN-FARE~(2014年4月20日 市川市文化会館、7月5日 東京国際フォーラム ホールA)

Every Little Thing Concert Tour 2014~FUN-FARE~

2014年4月20日(日)17:00(終演は19:30頃) 市川市文化会館
2014年7月5日(土)18:00(終演は20:30頃) 東京国際フォーラム ホールA

※以下ネタバレがありますので、これからライヴ参戦される方はお気をつけ下さい。


セットリスト

1. BFF
2. Take Me Tell Me
3. Sympathy

4. stray cat

-Medley-
5. Grip!
6. ON AND ON (Jazztronik Remix)
7. Season

8. 五月雨
9. ハリネズミの恋
10. キミト

11. START
12. Graceful World
13. NEROLI
14. Mighty Boys (Instrumental)
15. ファンダメンタル・ラブ

16. Shapes Of Love
17. 出逢った頃のように (アレンジ・ヴァージョン)

18. 一日の始まりに…

-ENCORES-
1. fragile (ELTの二人のみによる演奏)

2. Dear My Friend
3. 愛の謳

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Every Little Thingが今年もツアーを行っている。
11thオリジナルアルバム「FUN-FARE」(fanfareと楽しみのfunをかけている)が2月19日にリリースされ(軽快な曲の多い素敵なアルバム!)、それをひっさげたツアーが2月22日の伊勢原市文化会館を皮切りに全国各地で催されている。
伊勢原は若干遠いので、今回はじめて千葉県の市川市文化会館に出かけてきた。
総武線の本八幡(もとやわた)駅から徒歩10分の場所である。
スクリーンに映写されるライヴ開始を告げる動画はいつもCGで町並みなどが描かれていることが多いのだが、今回は持田さんが出演していて、その動画と連動して第1曲目「BFF」 (Best Friend Foreverの略らしい)が歌われる。
そしてその「BFF」でなんと持田さんはヘッドセットをつけてダンスをしながら歌うのである。
それもこれまでの彼女のなんとなくの踊りというレベルを超えた、かなり本格的なダンスなのが驚きであり、うれしいサプライズでもあった。
そのまま3曲目まで同じようにダンスが披露されたが、一番徹底していたのは最初の「BFF」だった。
それはダンサブルな曲調によるところも大きいのだろう。
なんでもオランダ人の作家たちによる作品らしく、洋楽のテイストがこれまでのELTの楽曲よりも強く感じられ、新鮮であった。
「Take Me Tell Me」はメナードのCMでも流れているが、HIKARIさんらしい、「ハイファイメッセージ」を思わせる楽曲で、聴いていてわくわくする。
「Sympathy」は千葉銀行のイメージソングで、トークで触れられていたところによると、銀行でも流しているらしい。
ちょっとリズムが凝っていて、音の跳躍が多い可愛らしい楽曲に仕上がっている。
この3曲は前述のアルバム内でも出色の出来栄えと感じた。
持田さんは今回声が力強い。
特に高音の張りは気持ちよいほど。
ただ時々音程がフラットする傾向があり(特に低音域で)、彼女聴力が弱っていなければいいが。

「stray cat」や「五月雨」「Graceful World」など懐かしい楽曲も披露されて嬉しかったが、どうやらリクエストに応えた選曲のようだ。
メドレーはいつもは五十嵐さんの楽曲を3曲続けることが多かったが、今回は「Season」のみ五十嵐さんの曲という珍しいパターンだった。
だが、前回のツアーでも披露した「ON AND ON」はシングルのカップリングに収録されているリミックスヴァージョンを披露するなど、工夫の跡が感じられる。
それにしても「Season」はごく初期の曲なので本当に懐かしく、聴けたのが貴重に感じられた。
しかもシングル収録のオリジナルヴァージョンだったのが嬉しい。

それからアルバムの最後に収められている「キミト」はほのぼのとしたポップな楽曲で心地よい。
こういう曲を歌う持田さんがまた魅力的だ。

「NEROLI」は持田さんのアーティストとしての実力のほどを実感させられる。
こういうダークな曲調にも自身の声をすっと合わせてしまうのは大したものである。

「Mighty Boys」は伊藤さんのインスト曲で、この時が持田さんの衣装替えのタイミングである。
この曲、ノリノリではじけていて、無条件に楽しい。
こういうタイプの曲も伊藤さんは書くのかとちょっと驚くほど。

そして、再び持田さんが登場すると、これまた懐かしい「ファンダメンタル・ラブ」ではっちゃける。
この曲、歌うのが難しそうだが、シングルリリース時よりも持田さんの歌いぶりが安定している気がする。
やはり彼女も進化しているのである。

そして、その後は定番2曲が続き、「Shapes Of Love」では、とうとう二人のメッセージ付きカラーテープをゲット出来た(これまでは席が後ろすぎて届かなかったのだ)。
「出逢った頃のように」は最近よく披露される聴衆との掛け合いありのアレンジ・ヴァージョンである。

そして正規のプログラム最後の曲は、スタッフで話し合って決めたという「一日の始まりに…」だった。
この曲地味かもしれないが、つくづくいい曲だと感じた。

そしてアンコールの1曲目ではサポートメンバーを除いたELT二人だけによる「fragile」が披露された。
伊藤さんのアコースティックギターだけに支えられた持田さんの歌がまたいいのである。
こういう形態はなかなかないので貴重だし、演奏も素晴らしかった。

その後恒例のタオル投げがあったが、ゲットした人が持田さんの誕生日に結婚したばかりとのことで、お客さんみなで歌を催促。
そこで「恋文」と「UNSPEAKABLE」をワンコーラス披露してくれたのがうれしい。
そして「Dear My Friend」で盛り上がった後、最後に「愛の謳」でしっとり締めくくった。

Elt_20140420←戦利品。「今日は来てくれてどうもありがとう!!/ふぁんふぁーれーい 年女っ/さんきゅう~/2014、ツアー始まりました」

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(2014年7月6日追記)

7月5日(土)18時開演の東京国際フォーラム ホールAでの公演に出かけた。
セットリストは市川公演と全く同じ。
今回が過去のツアーを含めて350回目に当たる記念の日ということで、アンコールの「fragile」後のMCの時に客席も含めて記念撮影が行われた。
さらにもう1つの発表があり、ELTが2014年12月のホノルルマラソンのオフィシャルアーティストに決定し、持田さんも走るそうだ。
ちなみに伊藤さんは「膝に難があって(笑)」と見守る側に回るそう。

この日の歌唱は全体的に素晴らしかった。
WOWWOWの収録があったということも関係しているのかもしれないが、どの曲も力強さが感じられ、私が生でELTを聴きはじめてから最も素晴らしい出来だったように感じた。
音程もかなり改善されていた。
「キミト」を歌う段取りで間違えて持田さんが「きみの て」を歌いますと言ってしまい、実際にバンドが即興で演奏しだした為、引っ込みが付かなくなり、「歌詞が出てこない」とあせりながらも、一節歌ってくれたのはうれしいハプニングだった。

それにしてももう中堅といってもいい二人、ライヴの進行も実にうまくこなす。
ELTは全力で観客を楽しませ、観客もELTを全力で盛り上げ、相思相愛の充実感に満ちた楽しいライヴだった。
Elt_funfare_2014

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Every Little Thing/Concert Tour 2013 - ON AND ON(2013年1月26日 三郷市文化会館;3月9日 東京国際フォーラム ホールA)

Every Little Thing Concert Tour 2013 - ON AND ON

2013年1月26日(土)16:00 三郷市文化会館(1階17列10番)
Every Little Thing

(以下セットリスト等ネタバレがあるのでご注意ください)

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持田香織 Concert Tour 2012 ~manu a manu~(2012年10月8日 横浜BLITZ)

持田香織 Concert Tour 2012 ~manu a manu~

2012年10月8日(月・祝)18:00 横浜BLITZ

持田香織(ヴォーカル)

栗原務(ドラム/LITTLE CREATURES)
TATSU(ベース)
Dr.kyOn(キーボード)
おおはた雄一(ギター)

PA. manu a manu

1. HAJIMARI
2. めぐみ
3. やさしくなれたら
4. 美しき麗しき日々
5. weather

6. Don’t Wait Too Long (マデリン・ペルーのカバー)
7. 静かな夜
8. 君のくれた世界

9. ふたりの音楽(w/おおはた雄一)

10. 雨は徒然に (アンニュイな演出で歌う)
11. State of mind
12. Bolero
13. Drop
14. Pocket (ギター演奏も披露)
15. 夜明け

~アンコール~
1. ラストダンスは私に (越路吹雪のカバー)
2. ハピネス
3. tokyo hotaru

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持田香織の3rdアルバム「manu a manu」を引っ提げたツアーの初日公演(追加公演でもある)を横浜BLITZで聴いた。

(感想を書かないまま時間が過ぎてしまったので、ここまででアップしておきます。ライヴ自体は思ったよりも近い席で手作り感あふれる温かい雰囲気を楽しめたことを思い出します。)

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Every Little Thing/15th Anniversary Concert Tour 2011-2012“ORDINARY”(2011年10月9日 パシフィコ横浜国立大ホールほか)

Every Little Thing
15th Anniversary Concert Tour 2011-2012“ORDINARY”

2011年10月9日(日)17:30-20:00頃終演 パシフィコ横浜 国立大ホール(2階2列8番)
Every Little Thing

(以下セットリスト等ネタバレがあるのでご注意ください)

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Every Little Thing Premium Christmas Concert Tour 2010(2010年12月15日 Bunkamura オーチャードホール)

Every Little Thing Premium Christmas Concert Tour 2010
2010年12月15日(水)19:00 Bunkamura オーチャードホール(2階R1列11番)

Every Little Thing(持田香織、伊藤一朗)

1.ジングルベル
2.Change
3.water(s)
4.NECESSARY (Acoustic: Latte version)
5.鮮やかなもの
6.五月雨
7.恋文
8.SWEET MEMORIES (松田聖子のカバー)
9.Time goes by
10.Over and Over (English version)
11.stray cat
12.ささやかな祈り
13.またあした
14.The Cristmas Song

Encores
15.Woman (John Lennonのカバー)
16.恋をしている
17.good night

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Every Little Thingは今年クリスマスコンサートをツアー化して各地で行っているが、その東京公演2日目を聴いた。
会場はオーチャードホール。
前回のMEETツアー以来このホールで彼らを聴くのも2度目である。
今回の席は2階席の右側で、思った以上にステージに近い。
従って、もっちーやいっくんの表情がかなりはっきりと見れたのはラッキーだった。

今回のもっちーは高音もよく出ていて声量も豊か。
声の心配をほとんどする必要がなかったので、安心してその歌声に身をゆだねて素敵な時間を過ごすことが出来た。
唯一「恋文」だけは疲れが出たようで、サビの音程が不安定になっていたが、それ以外は全く問題なかった。
歌が終わるごとに水を飲んだり、いっくんに長めのトークをふったのは、喉のケアという意味もあったのだろう。
彼女なりに声を維持するために努力していることが伝わってくる。

クリスマス・ライヴということで、オリジナルとは異なるアコースティック系のアレンジで演奏され、いつものサポートメンバーの他にストリングスも加わっていた。
そのため、観客は最後まで椅子に座ってまったりと聴いていられて快適だった。

「鮮やかなもの」ではかなり低めに始まり、サビでは徐々に高音にあがっていくという音域の広い曲だが、もっちーの懸命に歌う姿に心を打たれた。
この歌はかなりの難曲と思えるが、この日のもっちーの歌は完璧だった。

今回の選曲で意外性があったのは松田聖子のカバー曲だろう。
かつてテレビでも「制服」を魅力的に歌っていたが、実際に「SWEET MEMORIES」を聴いてみると、案外もっちーの声と歌い方が松田聖子の曲に合うことが分かった。
松田聖子をもう少しあっさりさせた感じといえばいいだろうか。

ほかに「五月雨」のような極上のバラードを久しぶりに歌ってくれたのは個人的には涙ものだったし、「stray cat」では彼女のキュートな面が出ていて興味深く聴いた。
「Over and Over」の英語バージョンなど、最初はまっしーのピアノ伴奏のみでスタートし、後にほかの演奏も加わるというアレンジがなかなか魅力的だった。

いっくんのトークは相変わらずとりとめがなく、それがいい味を出していた。
いっくんが何か言うたびに、何故かタモリのように聴衆の「そうですね」という反応が繰り返され、ステージと客席の距離の近さがいつもながら感じられた。
もちろん涼しい顔してプレーする彼のギターも相変わらず見事だった。

アンコール最後に歌われた「good night」は彼女自身の悲しい思い出からつくられた作品だったが、こうしてクリスマスコンサートの締めとして熱唱されるとやはり感動的である。

オリジナルのアレンジが好きだからという気持ちから最初はチケットを買うことを躊躇していた私だが、行って良かったとつくづく思えた温かい雰囲気に包まれたコンサートであった。
彼らの楽曲からこれまでどれほど背中を押されてきたことか。
今年で15周年を迎えるELTの作りだす世界がさらに進化していくのを楽しみに見守っていきたい。

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Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"(2010年3月28日 東京国際フォーラム ホールA)

Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"
2010年3月28日(日) 17:30 (終演20:30) 東京国際フォーラム ホールA (1階39列39番)

Every Little Thing

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昨年10月から全国各地を回っていたEvery Little Thingのコンサートツアー"MEET"の最終公演を東京国際フォーラムで聴いてきた。
最終日公演はWOWOWが収録して放送し、その後にはDVDとして発売されるのが通例である(私はWOWOWは見れないので、いつもDVD待ちだったが)。
今回もWOWOWのカメラが入っていたので、いずれDVD化もされるのだろう。

セットリストは以下の通り。

1.Pray
2.あたらしい日々

~MC~

3.Medley(Face the change - Feel My Heart - FOREVER YOURS)
4.Time goes by

~MC(長めのトーク。客着席)~

5.スイミー(acoustic version)

~MC~

6.ソラアイ(acoustic version)
7.鮮やかなもの(acoustic version)
8.fragile
9.キヲク
10.SWEET EMERGENCY(伊藤一朗ソロ。客立つ)
11.Future World
12.Free Walkin'(バンドメンバー紹介)
13.jump(カラーテープ落下)

~MC~

14.愛の謳

~Encores~

15.冷たい雨(PVの映像に合わせた演奏)

~MC(五十嵐充登場。Happy Birthdayサプライズ。タオル投げ)~

16.Change(+五十嵐充)
17.Shapes Of Love(+五十嵐充)
18.Dear My Friend(+五十嵐充)
19. Over and Over(+五十嵐充)

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昨年10月に渋谷のオーチャードホールで聴いた時とほぼ同じセットリストだが、アコースティックコーナーが「恋文」「ささやかな祈り」の代わりに「ソラアイ」「鮮やかなもの」になっていたのと、アンコールの1曲目が「DREAM GOES ON」ではなく「冷たい雨」になっていた点が異なっていた。
さらにアルバムの先行シングルとして2月に発売されたばかりの「Change」も披露されたので、4曲前回と別の作品が聴けたことになる。

27日の追加公演に続いて2日連続の国際フォーラム公演だったこともあってか、持田さんの声は時に苦しそうな場面もあったが、概して清冽な美声をすっきりと聞かせていたと思う。
前半のアップテンポナンバーのラッシュはやはり盛り上がる。
「Time goes by」の後に着席してのトークコーナーは、渋谷の時同様かなり長く、客席の声にこたえてまったりと続いた。
その後「スイミー」のアコースティックバージョン(新作アルバム「CHANGE」のDVDに含まれていた昨年のクリスマス・ライヴと同じアレンジのようだ) をすっきり聞かせて、またトークタイム。
その後に「ソラアイ」を歌ってくれたが、私にとって特に好きな作品なので嬉しかった。

アルバム「4 FORCE」に含まれていた「鮮やかなもの」は人気の高い楽曲で、今回のライヴで披露されたのもそのあらわれだろう。
この曲、はじまりが低めに始まるのだが、サビはかなり高くなり、持田さんは勢いで乗り切っていた。

2日連続の公演ということで、声も疲れが出たのか「キヲク」では音程が決まらず、この日一番苦しそうだった。
そして、伊藤さんのギターソロに続き、衣裳替えをした持田さんが再登場してアップテンポ3連続でおおいに会場を盛り上げた後、最後の「愛の謳」でしっとりと締めくくった。
前回の渋谷でも感じたことだが、この曲を歌う彼女の歌唱は本当に素晴らしい。
こういう全身全霊で魂のこもった歌を歌える彼女は、今後もさらに進化していくのだろう。

すでにネット上のニュースで取り上げられているが、この日、2000年3月に脱退した元メンバーの五十嵐充氏がサプライズゲストとして登場した(何となく予感はしていたが)。
持田さんの誕生日が24日だったので、大きなケーキを運びながらの登場となり、持田も「ゲストに運んでもらってすみません」と言っていた。

実は会場に入る際に、聴衆に配布されたビニール袋の中に、「ELTスタッフよりお客様にお願い」という紙が入っていて、自分の座席表を確認して、赤白のボール紙を上げてもっちーをお祝いしようという企画だった。


♥ELT♥
I♥ELT
KAORI

上記のような文字がステージから見えるようになり、ウェブニュースなどでも取り上げられたように、もっちーは感激して泣いていた。

ライヴが終わった後のエンドロールで流れていた歌なしの音楽が聴いたことのない曲だったので、今後発売される新曲なのかもしれない。

オリジナルメンバーの3ショットで懐かしい大ヒット曲と生まれたての新曲の両方を聞けて、とても貴重な時間を過ごせ、とにかく楽しめたライヴだった。
声を大事にして、今後もますます頑張ってほしいと思わずにいられない。

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Every Little Thingベストアルバムの詳細発表

ELTが年末(12月23日)にリリースする3形態でのシングル・ベスト盤の詳細が公式HPで発表された。
ジャケット写真のために明治製菓とコラボを組み、懐かしいチェルシーのデザインが実現したのは面白いアイディアだ。

1.初回限定盤
CD4枚+DVD2枚
【CD内容】両A面シングル全49曲 + Dragon Ashのkjによる「Time goes by」のリメイク(「Time goes by ~as time goes by」)
【DVD内容】シングルの全プロモーションビデオ38曲 + ツアー「MEET」のオフショット

2.通常盤
CD4枚
【CD内容】両A面シングル全49曲 + Dragon Ashのkjによる「Time goes by」のリメイク(「Time goes by ~as time goes by」)

3.リクエスト盤
CD2枚
【CD内容】両A面シングル全49曲からファン投票で選ばれた上位30曲(リリース順)

1さえあればELTの過去の全シングルの音楽と映像(PV)が網羅されることになる。
特にフルではPVが作られなかった「FOREVER YOURS」のショートバージョンが初めて収録されるのは貴重である(出来れば「Face the change」のショートバージョンも収録してほしかったが)。

3のファン投票によるリクエスト結果も発表されたが、一般的な人気曲の最大公約数30曲が選ばれたということになる。
なるほどなぁというほぼ予想通りの結果だったが、「一日の始まりに...」のような複数曲入りのシングルの目玉曲以外が選ばれるという意外性もあって興味深かった(この曲、私個人も目玉曲の「またあした」以上に好きである)。
以下、発表された結果による曲目と、私自身だったらという30曲を勝手に選んでみた。

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Every Best Single ~COMPLETE~

★リクエスト盤
AVCD-38008~9
【CD2枚組】

Disc 1
01 Dear My Friend
02 For the moment
03 出逢った頃のように*
04 Shapes Of Love
05 Face the change
06 Time goes by
07 FOREVER YOURS
08 Over and Over
09 Rescue me
10 愛のカケラ*
11 fragile
12 Graceful World*
13 jump
14 キヲク
15 ささやかな祈り

Disc 2
01 UNSPEAKABLE
02 愛の謳*
03 nostalgia*
04 Grip!
05 また あした*
06 一日の始まりに...*
07 ソラアイ
08 恋文*
09 good night*
10 きみの て
11 スイミー
12 恋をしている
13 サクラビト
14 あたらしい日々*
15 DREAM GOES ON

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私がシングル曲から30曲選ぶとしたら・・・

Feel My Heart*
Future World*
Dear My Friend
For the moment
Shapes Of Love
Face the change
Time goes by
FOREVER YOURS
NECESSARY*
Over and Over
Someday, Someplace* 
Pray*
Get Into A Groove*
Rescue me
fragile
jump
キヲク
ささやかな祈り
UNSPEAKABLE
ルーム*
Grip!
ファンダメンタル・ラブ*
ソラアイ
きみの て
ハイファイ メッセージ*
スイミー
恋をしている
サクラビト
DREAM GOES ON
冷たい雨*
 
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上記の*印はリクエスト結果と私の選曲が異なる曲を示している。
こうしてリストアップしてみると、私はやはり五十嵐さんの作った曲への思い入れが強い。
「Feel My Heart」「Face the change」「Someday, Someplace」「Get Into A Groove」「Rescue me」などは今後もずっと聴き続けたい曲である。
五十嵐さんの曲以外では「ルーム」「ソラアイ」「ハイファイ メッセージ」「スイミー」などが特に気に入っている。

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Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"(2009年10月24日オーチャードホール)

Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"
2009年10月24日(土) 18:30 (21:00終演) Bunkamura オーチャードホール 

Every Little Thing

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以下ネタばれがありますので、これからライヴに行かれる方はライヴ前にはご覧にならない方がいいと思います。

続きを読む "Every Little Thing Concert Tour 2009~2010 "MEET"(2009年10月24日オーチャードホール)"

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