ヘレン&クラウス・ドーナト&プライ&ホカンソン/1978年シューベルトの夕べ(ホーエネムス・ライヴ音源)

1978年6月26日にホーエネムスのリッターザール(騎士の間)でシューベルティアーデのコンサートが催されました。
その時のライヴ音源がアップされていたので、シェアしたいと思います。

女声歌曲をヘレン・ドーナト(S)&クラウス・ドーナト(P)夫妻、
男声歌曲をヘルマン・プライ(BR)&レナード・ホカンソン(P)が演奏しています。
二重唱のミニョンと竪琴弾き「ただ憧れを知る者だけが」D 877/1はどちらのピアニストが演奏したのかは分かりません。
さらに「岩の上の羊飼い」ではクラリネットのウルフ・ローデンホイザーが共演しました。

最後に置かれた「岩の上の羊飼い」以外はすべてゲーテの詩による歌曲がプログラミングされ、
前半は『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代(Wilhelm Meisters Lehrjahre)』からの詩が集められています。
男女の歌手が揃ったステージならではの選曲が興味深いです。

26 Juni 1978, 20:00 Uhr, Rittersaal im Palast Hohenems

ヘレン・ドーナト(Helen Donath)(S)
クラウス・ドーナト(Klaus Donath)(P)

ヘルマン・プライ(Hermann Prey)(BR)
レナード・ホカンソン(Leonard Hokanson)(P)

ウルフ・ローデンホイザー(Ulf Rodenhäuser)(CL)

シューベルト(Schubert)作曲:

0:00 歌手(Der Sänger) D 149 (BR)

7:35 竪琴弾きIII「涙と共にパンを食べたことのない者」(Harfenspieler) D 480 (BR)

12:52 竪琴弾きI「孤独に浸り込む者」(Harfenspieler) D 478 (BR)

17:24 ミニョンの歌「あの国をご存知ですか」(Mignon) D 321 (S)

22:21 ミニョンと竪琴弾き「ただ憧れを知る者だけが」(Mignon und der Harfner) D 877/1 (S, BR)

26:25 竪琴弾きII「戸口に忍び寄り」(Harfenspieler) D 479 (BR)

29:27 ミニョンの歌「話せと言わないで下さい」(Mignon) D 877/2 (S)

33:02 ミニョンの歌「私をこのままにしておいて下さい」(Mignon) D 877/3 (S)

〜休憩(Pause)〜

35:52 悲しみの喜び(Wonne der Wehmut) D 260 (S)

36:56 愛「喜びに満ち、悲しみに満ち」(Die Liebe) D 210 (S)

38:33 恋する娘が手紙を書く(Die Liebende schreibt) D 673 (S)

41:36 ミニョンの歌「ただ憧れを知る者だけが」(Mignon) D 877/4 (S)

44:58 ミニョンに(An Mignon) D 161 (BR)

48:24 遥かな女性に(An die Entfernte) D 765 (BR)

52:10 川辺にて(Am Flusse) D 766 (途中雑音あり) (BR)

54:44 歓迎と別れ(Willkommen und Abschied) D 767 (BR)

58:41 岩の上の羊飼い(Der Hirt auf dem Felsen) D 965 (S, CL)

Schubertiadeのアーカイヴページはこちら

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グルック、シューベルト、ファニー・ヘンゼルの「夏の夜(Die Sommernacht)」を聴く

Die Sommernacht, D.289
 夏の夜

Wenn der Schimmer von dem Monde nun herab
[In]1 die Wälder sich ergießt, und Gerüche
Mit den Düften von der Linde
In den Kühlungen wehn;
 微光が月から今
 森に降り注ぎ、
 ボダイジュの香りの混ざったにおいが
 涼しさの中 吹くときに

So umschatten mich Gedanken an das Grab
[Der]2 Geliebten, und ich seh' [in dem]3 Walde
Nur es dämmern, und es weht mir
Von der Blüthe nicht her.
 恋人の墓に向ける思いが私を影で覆う、
 そして私は森の中で
 ただあたりがたそがれるのを見る、そして私に向けて
 花々から風が吹き寄せることはない。

[Ich genoß einst, o ihr Todten, es mit euch!]4
Wie umwehten uns der Duft und die Kühlung,
Wie verschönt warst von dem Monde,
Du, o schöne Natur!
 私はかつて楽しんだものだった、おお死者たちよ、君たちと共に!
 いかに香りや涼しさが私たちの周りを吹いたことか、
 いかに月に美しく照らされたことか、
 おまえ、おお美しい自然よ!

詩:Friedrich Gottlieb Klopstock (1724-1803)

1 Schubert (first version): "Auf"
2 Schubert: "Meiner"
3 Schubert: "im"
4 Schubert: "Ich genoß einst, o ihr Todten, ich genoß es einst mit euch!"

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クロップシュトックの詩による「夏の夜(Die Sommernacht)」のテクストに何人もの作曲家が曲をつけていますが、
ここではグルック、シューベルト、ファニー・ヘンゼルによる作品を聴き比べてみたいと思います。

グルックの作品は、3節の有節形式で作曲されています。
歌声部は3節とも完全に一致しています。
殆どの小節が同じリズムで進行するのは、詩の韻律に忠実である為でしょうが、それでも最後にクライマックスを持ってくるメロディは見事という他ないです。
寂しげで耳に残る美しいメロディは詩全体を覆う雰囲気と合致しているように感じます。
4分の4拍子。ハ短調。Moderato e legato (C.F.Peters版)

シューベルトの作品は、通作形式で、レチタティーヴォ風に始まり、過去の日々を回想する最後の3行で美しいメロディーが聞かれます。
1815年9月14日作曲。
第1稿:4分の4拍子。ハ長調。Nicht zu langsam (ゆっくり過ぎず)
第2稿:4分の4拍子。ハ長調。Langsam, feierlich (ゆっくりと、荘厳に)
2つの稿は基本的には同じですが、繰り返しの有無やリズムの違いなど細かい所に相違があります。

フェーリックス・メンデルスゾーンの姉ファニー・ヘンゼルの作品は、A-B-A'の形式です。
爽やかで親しみやすい作品なので、個人的には結構気に入っていますが、商業録音は少なくともCDでは今のところ皆無かもしれません。
ピアノパートの分散和音も美しいです。
8分の9拍子。変ホ長調(ネットで見つけた楽譜がLow Voice用の楽譜なので原調ではないと思われる)。Largo maestoso。1827年9月12日作曲。(Alfred Music)

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●グルック:夏の夜 Wq.49, No. 5
Christoph Willibald von Gluck (1714-1787): Die Sommernacht (7 Oden und Lieder, Wq.49: No. 5)

ヘルマン・プライ(BR) & レナード・ホカンソン(Harpsichord)
Hermann Prey(BR) & Leonard Hokanson(Harpsichord)
プライは暗さの中に甘美さも加わり、彼独自の味わいが感じられます。

ロリ・ライル(MS) & ミリセント・シルヴァー(Harpsichord)
Lorri Lail(MS) & Millicent Silver(Harpsichord)
ノルウェーのメゾ、ライルが包容力のある声で語りかけています。チェンバロの響きも美しいです。

ドミニク・ボワシー(Tenor Recorder) & Guitar
[Arr: Ralf Behrens] Tenor Recorder: Dominique Boissy & Play-along guitar
リコーダーの響きが得も言われぬ味わいを出しています。歌の息継ぎ箇所とは異なりますが、編曲なのですから問題ないでしょう。

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●シューベルト:夏の夜 D 289
Franz Peter Schubert (1797-1828): Die Sommernacht, D 289

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR) & ジェラルド・ムーア(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR) & Gerald Moore(P) (第2稿)
ディースカウの歯切れの良さとムーアのレガートの美しさが印象的です。ディースカウはレチタティーヴォも楽譜に書かれてある音(本来装飾音が付いていると想定される箇所でも)で歌っていますが、後に録音するシュパイザーやゲルネは装飾音と解釈して歌っています(出版楽譜の違いかもしれませんが)。

エリーザベト・シュパイザー(S) & アーウィン・ゲイジ(P)
Elisabeth Speiser(S) & Irwin Gage(P) (第2稿)
シュパイザーの芯のある響きもまた魅力的です。ゲイジはシュパイザーの伸縮を把握した見事な演奏です。

マティアス・ゲルネ(BR) & アレクサンダー・シュマルツ(P)
Matthias Goerne(BR) & Alexander Schmalcz(P) (第1稿)
ゲルネはいつもながら包み込むような深々とした声で歌っています。

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●ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:夏の夜
Fanny Mendelssohn-Hensel (1805-1847): Die Sommernacht

アシュリー・ロング(MS) & ピアニスト
Ashley Long(MS) & unknown pianist

ダニエル・フィドラー(Voice) & クリストファー・タング(P)
Daniel Fidler(Voice) & Christopher Tang(P)

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シューベルト/私の父の墓で(Bei dem Grabe meines Vaters, D 496)

Bei dem Grabe meines Vaters, D 496
 私の父の墓で

Friede sei um diesen Grabstein hier!
Sanfter Friede Gottes! Ach, sie haben
Einen guten Mann begraben,
Und mir war er mehr;
 ここにあるこの墓石のあたりが平安でありますように!
 神の穏やかな平安を!ああ、
 ある善人が埋葬されたのです、
 そして私にとって彼は善人という以上でした。

Träufte mir von Segen, dieser Mann,
Wie ein Stern aus bessern Welten!
Und ich kann's ihm nicht vergelten,
Was er mir getan.
 私に祝福を注いでくれたのです、この男性は、
 より良き世界の星のように。
 そして私は彼に報いることは出来ないのです、
 彼が私にしてくれたことに対して。

Er entschlief; sie gruben ihn hier ein.
Leiser, süßer Trost, von Gott,
Und ein Ahnden von dem ew'gen Leben
Düft' um sein Gebein!
 彼は永眠しています、彼はここに埋められたのです。
 神からのかすかな、甘い慰めがありますように、
 そして永遠の生命の予感が
 彼の体を香りで満たしています!

Bis ihn Jesus Christus, groß und hehr!
Freundlich wird erwecken - ach, sie haben
Ihn [Einen guten Mann]* begraben,
Und mir war er mehr.
 彼を、偉大で崇高なイエス・キリストが
 親切にも目覚めさせる日まで。ああ、
 彼[ある善人]が埋葬されたのです、
 そして私にとって彼は善人という以上でした。

詩:Matthias Claudius (1740-1815)
曲:Franz Peter Schubert (1797-1828)

* in the first and third repetition: "ihn"
  in the second: "Einen guten Mann"

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR) & ジェラルド・ムーア(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR) & Gerald Moore(P)

シビラ・ルーベンス(S) & ウルリヒ・アイゼンローア(P)
Sibylla Rubens(S) & Ulrich Eisenlohr(P)

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ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)生誕95周年(2020.5.28)

往年の名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)が1925年5月28日に生まれて、今日で95年が経ちました。
残念ながら2012年に亡くなっていますが、F=ディースカウの実演を何度か聞くことが出来たことは私にとって最高の思い出になっています。

スタジオ録音は聞ききれないほど膨大な量ですが、インターネットでも彼のライヴをストリーミングで聞くことが出来ます。

オランダの放送局で収録したF=ディースカウとアルフレート・ブレンデルの『冬の旅』のライヴが下記のリンク先で聞けます。
ライヴとは思えないほどの完成度の高さで二人が円熟の演奏を聞かせてくれますので、ぜひお聞きください。

https://www.nporadio4.nl/concerten/4738-legendarisch-archief-winterreise-door-dietrich-fischer-dieskau

●Legendarisch archief: Winterreise door Dietrich Fischer-Dieskau

vrijdag 29 juni 1984, Concertgebouw, Amsterdam

Dietrich Fischer-Dieskau (bariton)
Alfred Brendel (piano)

Franz Schubert(シューベルト): Winterreise(冬の旅), D911

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シューベルト/シラーの詩による「春に寄せて(An den Frühling)」を聞く

An den Frühling, D 283 (1815); D 587 (1817)
 春に寄せて

Willkommen schöner Jüngling!
Du Wonne der Natur!
Mit deinem Blumenkörbchen
Willkommen auf der Flur!
 ようこそ美しい若者よ!
 きみは自然の喜びだ!
 きみの花籠を
 野原で待ち望んでいたよ!

Ei! ei! Da bist ja wieder!
Und bist so lieb und schön!
Und freun wir uns so herzlich,
Entgegen dir zu gehn.
 やあ、やあ、また来てくれたんだね!
 きみはとても愛らしく美しい!
 そしてぼくらはこんなに心から喜んでいるのだ、
 きみのもとに向かうことを。

Denkst auch noch an mein Mädchen?
Ei lieber denke doch!
Dort liebte mich das Mädchen,
Und 's Mädchen liebt mich noch!
 ぼくの彼女のこともまだ思ってくれているかい?
 いやむしろ思っていておくれ!
 あそこで娘はぼくを愛していたけれど
 まだぼくのことを愛し続けているんだ!

Fürs Mädchen manches Blümchen
Erbat ich mir von dir -
Ich komm' und bitte wieder,
Und du? - du gibst es mir?
 あの娘のためにいくつもの花々を
 きみに頼んだものだったね。
 ぼくはまたお願いしに来たんだ。
 それできみは?きみはぼくに花々をくれるのかい?

詩:Friedrich von Schiller (1759 - 1805)
曲:Franz Peter Schubert (1797 - 1828)

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シューベルトは春をテーマにした歌曲を沢山作りましたが、このシラーのテキストによる作品も三回に渡って作曲しました。

・D283:1815年9月6日作曲。独唱とピアノ。Mässig, heiter。2節(詩の2つ分を1節にまとめて)の有節形式
・D338:1816年?作曲。テノール二声+バス二声。Etwas geschwind。4節(詩の節と音楽の節が同じ)の有節形式
・D587:1815年8月(第1稿:旧番号D245),1817年10月(第2稿)作曲。独唱とピアノ。両方の稿ともEtwas geschwind。第1稿は3節(詩の2つ分を1節にまとめて)の有節形式(第3節は第1節を繰り返す)。第2稿は2節の有節形式

●D283
ヘルマン・プライ(BR)&カール・エンゲル(P)

Hermann Prey · Karl Engel
プライは私の知る限りD587を録音しませんでしたが、一方F=ディースカウはD283を録音しませんでした。二人の個性がより引き立つ方を選んだということなのかもしれませんね。
プライの温かみのある美声は聞いていて本当に心地よいです。

●D283
ヘルマン・プライ(BR)&ジェラルド・ムーア(P)

Hermann Prey
Gerald Moore
Studio recording, Berlin-Zehlendorf, 16-18.I.1960
上記のエンゲル盤の前にプライはムーアとも録音していました。こちらは若い頃の甘美な声に魅了されますね。

●D338
ロバート・ショー・チェンバー・シンガーズ

Robert Shaw Chamber Singers conducted by Robert Shaw
男声四部合唱(無伴奏)。各節の最後にラ・ラ(la la)という部分を加えています。合唱ならではの各声部の呼応する様が爽やかな作品です。

●D587 (1st version)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR)&ジェラルド・ムーア(P)

Dietrich Fischer-Dieskau--Baritone
Gerald Moore--Piano
1970
F=ディースカウが第2稿ではなく、あえてより素朴な第1稿を選んで録音したのが興味深いです。いつもながら説得力のある歌唱です。

●D587 (2nd version)
ヴォルフガング・ホルツマイア(BR)&ジェラール・ヴィス(P)

Wolfgang Holzmair & Gérard Wyss
ホルツマイアの柔らかい声が春の微風のように爽やかです。

●D587 (2nd version)
エリーザベト・シュヴァルツコプフ(S)&ミヒャエル・ラウハイゼン(P)

Elisabeth Schwarzkopf
Michael Raucheisen
Studio recording, 1940s
シュヴァルツコプフが若かりし頃はこの曲を歌っていたのですね。香り立つ気品が感じられる歌唱です。

●D587
ランヒル・クリスティナ・モッツフェルト(S)&トレヴィジ・ギター・トリオ

Ragnhild Kristina Motzfeldt · Trevigi Guitar Trio
ギター伴奏も味わいがあっていいですね。サロンで聞いているような雰囲気です。歌手はノルウェー出身のようです。

※英国のピアニスト、グレアム・ジョンソンによるハイペリオン・シューベルト歌曲全集では、D283をエリー・アーメリング、D587をジャネット・ベイカーが録音しています。
以下のリンク先で1分ほど試聴出来ます。

●D283: Elly Ameling(S), Graham Johnson(P)
https://www.hyperion-records.co.uk/dw.asp?dc=W2260_GBAJY9000716

●D587 (2nd version): Janet Baker(MS), Graham Johnson(P)
https://www.hyperion-records.co.uk/dw.asp?dc=W2417_GBAJY8800116

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エリー・アーメリング&ドルトン・ボールドウィン(Elly Ameling & Dalton Baldwin)/1982年サル・プレイエル・シューベルト・リサイタル

Récital Elly Ameling, soprano avec Dalton Baldwin, piano : Salle Pleyel, 1982

 こちら

※日本時間の2020.1.16 AM7:00に聴けるようになりました。

Elly Ameling, soprano
Dalton Baldwin, piano

録音:5 novembre 1982 (Salle Pleyel, Paris)

Franz Schubert(シューベルト)

An die Musik(音楽に寄せて) D547
Nachtviolen(ハナダイコン) D752
An den Mond(月に寄せて) D259
Im Freien(戸外にて) D880
Auf dem See(湖上にて) D543
Erlafsee(エルラフ湖) D586
Die Forelle(ます) D550
Wanderers Nachtlied I(さすらい人の夜の歌Ⅰ) D284
Sei mir gegrüsst(わが挨拶を送ろう) D741
Der Musensohn(ムーサの息子) D764
Nähe des Geliebten(恋人のそば) D162
Heidenröslein(野ばら) D257
Amalia(アマーリア) D195
Das Mädchen(乙女) D652
Gretchen's Bitte(グレートヒェンの祈り) D564
Gretchen am Spinnrade(糸を紡ぐグレートヒェン) D118

エリー・アーメリングとドルトン・ボールドウィンによる1982年パリのシューベルト・リサイタルがfrance musiqueのサイトで聞けます。素晴らしいコンビによる素晴らしい音楽をぜひお聞き下さい。

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アーメリング&ヤンセン(Ameling & Jansen)/タングルウッド・シューベルト・ライヴがレーベルのYouTube公式チャンネルで全曲聞けます!

かつてOMEGAレーベルから「Elly Ameling sings Schubert at Tanglewood」というタイトルでCDリリースされた後、しばらくしてオランダの廉価盤レーベルBrilliant Classicsから再発売されたアーメリングとヤンセンのタングルウッド音楽祭でのシューベルト・ライヴがYouTubeのレーベル公式チャンネルに全曲アップされていました。
太っ腹なレーベルです!感謝!

Elly Ameling sings Schubert

録音:1987年7月2日, Tanglewood's Theatre-Concert Hall (live)

Elly Ameling(エリー・アーメリング)(S)
Rudolf Jansen(ルドルフ・ヤンセン)(P)

00:00:00 Franz Schubert: Im Frühling(春に) D. 882, Op. 101: No. 1
00:04:34 Franz Schubert: Frühlingsglaube(春の想い) D. 686, Op. 20: No. 2
00:08:04 Franz Schubert: Erlafsee(エルラフ湖) D. 586, Op. 8: No. 3
00:12:07 Franz Schubert: Der Schmetterling(蝶々) D. 633, Op. 57: No. 1
00:13:47 Dedication to Maurice Abravanel(モーリス・アブラヴァネル夫妻への献辞)
00:14:46 Franz Schubert: An den Mond(月に寄せて) D. 296
00:20:00 Franz Schubert: An den Mond(月に寄せて) D. 193, Op. 57: No. 3
00:23:02 Franz Schubert: Der Einsame(孤独な男) D. 800, Op. 41
00:27:11 Franz Schubert: An die Entfernte(遥かな人に寄せて) D. 765
00:30:32 Franz Schubert: An Sylvia(シルヴィアに) D. 891, Op. 106: No. 4
00:33:30 Franz Schubert: Auf dem Wasser zu singen(水の上で歌う) D. 774, Op. 72
00:37:27 Franz Schubert: Heimliches Lieben(ひそやかな恋) D. 922, Op. 106: No. 1
00:41:40 Franz Schubert: Suleika I(ズライカⅠ) D. 720, Op. 14: No. 1
00:47:39 Franz Schubert: Die junge Nonne(若い尼僧) D. 828, Op. 43: No. 1
00:52:41 Franz Schubert: Iphigenia(イーピゲネイア) D. 573, Op. 98: No. 3
00:56:13 Franz Schubert: Ganymed(ガニュメデス) D. 544, Op. 19: No. 3
01:00:57 Franz Schubert: Die Götter Griechenlands(ギリシャの神々) D. 677
01:05:45 Franz Schubert: Der Musensohn(ムーサの息子) D. 764, Op. 92: No. 1
01:08:08 Franz Schubert: Die Blumensprache(花の言葉) D. 519

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アーメリングの「死と乙女(Der Tod und das Mädchen, D 531)」がドイツのラジオ局で放送されていた!

先日ドイツのラジオ局WDR3でエリー・アーメリング(Elly Ameling)とイェルク・デームス(Jörg Demus)によるシューベルト「死と乙女(Der Tod und das Mädchen, D 531)」が放送されたようです。

 こちら

上記サイトのシューベルトの肖像が掲載されている左横に情報が掲載されています。

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Rätselauflösung(謎解き)

Franz Schubert
Der Tod und das Mädchen
op. 7,3
D 531
Elly Ameling, Sopran
Jörg Demus, Klavier
(2'40'')

Lösung(答え):
Franz Schubert
Quartett d-moll
D 810
Melos-Quartett
(39'47'')

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放送されたのはなぞなぞのコーナーらしく、おそらくアーメリング&デームスの「死と乙女」が放送で流されて、この曲をテーマにした弦楽四重奏曲は何でしょうか?というような問題だったのではないかと推測されます。

私の知る限り、アーメリングはこの曲を商業録音していませんし、Sandmanさんのアーメリング・ディスコグラフィーのサイトではオランダのBeeld en Geluidに保存されているおそらく放送音源が掲載されており、ピアニストはルドルフ・ヤンセン(Rudolf Jansen)でした(Nov.25, 1981)。

WDR3で放送された録音がドイツでのライヴなのか、それとも放送用の録音なのかは分かりませんが、未知の音源がまだまだあることが分かり、ファンとしては嬉しくなりました。

アーメリングが死神を怖がる乙女と、乙女を宥める死神をどのように表現したのか聴いてみたいものです。

ちなみにアーメリングは「死と乙女」のパロディ版とも言える「若者と死(Der Jüngling und der Tod, D 545)」をEMIレーベルにアーウィン・ゲイジ(Irwin Gage)と録音しており、iconシリーズの組み物CDで復活しています。

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イェルク・デームス(Jörg Demus)を偲んで:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとの1980年アムステルダム・シューベルト・リサイタル

オランダのインターネットラジオ局Radio4が、イェルク・デームスを偲んだ記事を書いています。
 こちら

 Google翻訳による和訳はこちら

彼の追悼記事には、殆ど歌手の伴奏者としてのキャリアが記されています。
それほど彼を語るうえで歌曲ピアニストとしての側面が大きかったのだと思います。
この記事の後半でF=ディースカウとの1980年アムステルダム・ライヴ録音が聞けるようになっています。
オール・シューベルトで、いずれもF=ディースカウお得意の選曲です。

ちなみにこの録音は、2014年にネットに期間限定で掲載された時に私も記事にしていました。
 こちら

この機会に、伴奏者としてのデームスをあらためて味わってみたいと思います。

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ライヴ録音:1980年12月9日, Concertgebouw Grote Zaal Amsterdam(アムステルダム・コンセルトヘバウ大ホール)

Dietrich Fischer-Dieskau(ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ) (bariton)
Jörg Demus(イェルク・デームス) (piano)

1.Prometheus(プロメテウス) D.674
2.Meeresstille(海の静けさ) D.216
3.An die Leier(竪琴に寄せて) D.737
4.Memnon(メムノン) D.541
5.Freiwilliges Versinken(自ら沈み行く) D.700
6.Der Tod und das Mädchen(死と乙女) D.531
7.Gruppe aus dem Tartarus(タルタロスの群れ) D.583
8.Nachtstück(夜曲) D.672
9.Totengräbers Heimweh(墓掘人の郷愁) D.842

10.Der Wanderer an den Mond(さすらい人が月に寄せて) D.870
11.Abendstern(夕星) D.806
12.Selige Welt(幸福の世界) D.743
13.Auf der Donau(ドナウ川の上で) D.553
14.Über Wildemann(ヴィルデマンの丘を越えて) D.884
15.Wanderers Nachtlied(さすらい人の夜の歌Ⅱ) D.768
16.Des Fischers Liebesglück(漁師の恋の幸福) D.933
17.An die Laute(リュートに寄せて) D.905
18.Der Musensohn(ムーサの息子) D.764

19.Nachtviolen(はなだいこん) D.752
20.Geheimes(秘めごと) D.719
21.An Sylvia(シルヴィアに) D.891
22.Abschied(別れ) D.957 nr.7

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シューベルトの「ただ憧れを知る人だけが(Nur wer die Sehnsucht kennt)」の6種類の曲を聞く

Nur wer die Sehnsucht kennt
Weiß, was ich leide!
Allein und abgetrennt
Von aller Freude
Seh ich an's Firmament
Nach jener Seite.
Ach, der mich liebt und kennt,
Ist in der Weite.
Es schwindelt mir, es brennt
Mein Eingeweide.
Nur wer die Sehnsucht kennt
Weiß, was ich leide!
 ただ憧れを知る人だけが
 私が何に苦しんでいるのか分かるのです!
 ひとり
 あらゆる喜びから引き離されて
 私は天空の
 あちら側に目をやります。
 ああ、私を愛し、知る方は
 遠方にいるのです。
 私は眩暈がして、
 はらわたがちくちく痛みます。
 ただ憧れを知る人だけが
 私が何に苦しんでいるのか分かるのです!

詩:Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832), "Mignon", written 1785, appears in Wilhelm Meisters Lehrjahre, first published 1795
曲:Franz Peter Schubert (1797-1828)

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シューベルトは、ゲーテの詩による有名なミニョン(Mignon)の「ただ憧れを知る人だけが(Nur wer die Sehnsucht kennt)」に6回作曲しました(1回目のD 310は2つの稿があります)。
D 310の第1稿のみネット動画で見つけられませんでしたが、あのアーメリング(Elly Ameling)がグレアム・ジョンソン(Graham Johnson)とHyperionに2つの稿をまとめて録音していますので、ご興味のある方はそちらをお聞きください。
また、Naxosレーベルにはルート・ツィーザク(S)とウルリヒ・アイゼンローア(P)が、ミニョン関係のシューベルトの歌曲を1枚にまとめて録音していますので、そちらもシューベルトファンには興味深いと思います。
第1作~第3作、第6作は独唱とピアノ、第4作は無伴奏男声五部合唱、第5作はミニョン(女声)と竪琴弾き(男声)の二重唱とピアノという編成です。
最も有名なのは第6作ですが、ここに至るまでこれだけシューベルトが試行錯誤を繰り返してきたかが分かるとまた感慨深いものがあります。
もちろんさすがシューベルトだけあって、初期の作品からすでに非凡さが感じられ、聞く人によっては好みが分かれるかもしれませんね。

●第1作(第1稿、第2稿):「憧れ」D 310a, D 310b
Sehnsucht, D 310 (1815), published 1895 [voice, piano], first setting (2 versions)
Erste Fassung(第1稿) : 18 Oct. 1815, Sehr langsam, mit Ausdruck, 2/2, As-dur
Zweite Fassung(第2稿) : 18 Oct. 1815, Sehr langsam, mit höchstem Affekt, 2/2, F-dur, 第2稿の最後の行の追加 "der nur weiß, was ich leide!"

D 310b(第2稿) : Dorothee Jansen(S) & Francis Grier(P)

●第2作:「憧れ」D 359
Sehnsucht, D 359 (1816), published 1872 [voice, piano], second setting
1816, Mässig, 6/8, d-moll

Ruth Ziesak(S) & Ulrich Eisenlohr(P)

●第3作:「憧れ」D 481
Sehnsucht, D 481 (1816), published 1895 [voice, piano], third setting
Sep. 1816, Langsam, 2/4, a-moll

Arleen Auger(S) & Walter Olbertz(P)

●第4作:「憧れ」D 656
Sehnsucht, D 656 (1819), published 1867, first performed 1868 [vocal quintet for male voices], fourth setting
T I, T II, BS I, BS II, BS III, Apr. 1819, Langsam, 2/2, E-dur

Robert Shaw Chamber Singers & Robert Shaw(C)

●第5作:「ミニョンと竪琴弾き」D 877-1 (『ヴィルヘルム・マイスターからの歌曲』より)
Mignon und der Harfner, D 877 no. 1 (aus "Gesänge aus Wilhelm Meister, op. 62") (1826), published 1827 [vocal duet with piano], from Gesänge aus Wilhelm Meister, no. 1, fifth setting
Jan. 1826, Langsam, 4/4, h-moll

Victoria de los Angeles(S) & Dietrich Ficher-Dieskau(BR) & Gerald Moore(P)

●第6作:「ミニョンの歌」D 877-4 (『ヴィルヘルム・マイスターからの歌曲』より)
Lied der Mignon, D 877 no. 4 (aus "Gesänge aus Wilhelm Meister, op. 62") (1826), published 1827 [voice, piano], from Gesänge aus Wilhelm Meister, no. 4, sixth setting
Jan. 1826, Langsam, 6/8, a-moll

Barbara Bonney(S) & Geoffrey Parsons(P)

◎おまけ:第6作(「ミニョンの歌」D 877-4)のピアノパート演奏
Lied der Mignon - KARAOKE / PIANO ACCOMPANIMENT - op.62 n.4 - Schubert

Héctor Valls(P)

◎朗読
Johann Wolfgang Goethe „Nur wer die Sehnsucht kennt" (1795)

Fritz Stavenhagen(Rezitation)

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