クリストフ・プレガルディエン&ミヒャエル・ゲース/シューベルト「白鳥の歌」他(2022年10月1日(土)トッパンホール)

トッパンホール22周年 バースデーコンサート
〈歌曲(リート)の森〉~詩と音楽 Gedichte und Musik~ 第25篇
〈シューベルト三大歌曲 1〉
クリストフ・プレガルディエン&ミヒャエル・ゲース

2022年10月1日(土)18:00 トッパンホール

クリストフ・プレガルディエン(テノール)
ミヒャエル・ゲース(ピアノ)

ベートーヴェン:連作歌曲《遥かなる恋人に寄す》Op.98
 第1曲 僕は丘の上に腰を下ろして
 第2曲 青い山なみが
 第3曲 空高く軽やかに飛ぶ雨ツバメよ
 第4曲 高みにある雲の群れも
 第5曲 五月はめぐり
 第6曲 受け取ってください、これらの歌を

シューベルト:白鳥の歌 D957より
 第1曲 愛の言づて
 第2曲 兵士の予感
 第3曲 春のあこがれ
 第4曲 セレナーデ
 第5曲 居場所
 第6曲 遠い地で
 第7曲 別れ

~休憩~

ブラームス:〈君の青い瞳〉Op.59-8~《リートと歌》より
ブラームス:〈永遠の愛〉Op.43-1~《4つの歌》より
ブラームス:〈野の中の孤独〉Op.86-2~《低音のための6つのリート》より
ブラームス:〈飛び起きて夜の中に〉Op.32-1~《プラーテンとダウマーによるリートと歌》より
ブラームス:〈教会の墓地で〉Op.105-4~《低音のための5つのリート》より

シューベルト:白鳥の歌 D957より
 第10曲 魚とりの娘
 第12曲 海辺で
 第11曲 町
 第13曲 もう一人の俺
 第9曲 あの娘の絵姿
 第8曲 アトラス

[アンコール]

シューベルト:鳩の使い D965A
シューベルト:我が心に D860
シューベルト:夜と夢 D827

(※上記の演奏者や曲目の日本語表記はプログラム冊子に従いました。アンコールもトッパンホールの公式Twitterの日本語表記に従いました。)

Toppan Hall The 22th Birthday Concert
[Song Series 25 -Gedichte und Musik-]
Christoph Prégardien(Ten) & Michael Gees(pf)

Saturday, 1 October 2022 18:00, Toppan Hall

Christoph Prégardien, Tenor
Michael Gees, piano

Beethoven: Liederzyklus "An die ferne Geliebte" Op.98
 No. 1. Auf dem Hügel sitz ich spähend
 No. 2. Wo die Berge so blau
 No. 3. Leichte Segler in den Höhen
 No. 4. Diese Wolken in den Höhen
 No. 5. Es kehret der Maien, es blühet die Au
 No. 6. Nimm sie hin denn, diese Lieder

Schubert: 7 Lieder nach Gedichten von L. Rellstab aus "Schwanengesang" D957
 No. 1. Liebesbotschaft
 No. 2. Kriegers Ahnung
 No. 3. Frühlingssehnsucht
 No. 4. Ständchen
 No. 5. Aufenthalt
 No. 6. In der Ferne
 No. 7. Abschied

-Intermission-

Brahms: 'Dein blaues Auge' Op.59-8 aus "Lieder und Gesänge"
Brahms: 'Von ewiger Liebe' Op.43-1 aus "4 Gesänge"
Brahms: 'Feldeinsamkeit' Op.86-2 aus "6 Lieder für eine tiefere Stimme"
Brahms: 'Wie rafft' ich mich auf in der Nacht' Op.32-1 aus "Lieder und Gesänge von A. v. Platen und G. F. Daumer"
Brahms: 'Auf dem Kirchhofe' Op.105-4 aus "5 Lieder für eine tiefere Stimme"

Schubert: 6 Lieder nach Gedichten von Heinrich Heine aus "Schwanengesang" D957
 No. 10. Das Fischermädchen
 No. 12. Am Meer
 No. 11. Die Stadt
 No. 13. Der Doppelgänger
 No. 9. Ihr Bild
 No. 8. Der Atlas

[Zugaben]

Schubert: Die Taubenpost D965A
Schubert: An mein Herz D860
Schubert: Nacht und Träume D827

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久しぶりに生のコンサートに出かけてきました。テノールのクリストフ・プレガルディエン(プレガルディアン)がシューベルトの三大歌曲集をトッパンホールで披露するというので、その初回(10月1日)の『白鳥の歌』他のリサイタルを聴きました。
最近はあまりコンサートの広告などを熱心に見ることもなく、たまたまフリーペーパーの「ぶらあぼ」をぱらぱらめくっていてこのコンサートに気付いたので、数日前に電話してチケットをとり、飯田橋に降り立ちました。

個人的なことですが、飯田橋は社会人になって最初に勤めた会社があった場所で(大昔の話です)、久しぶりにそのビルに行ってみましたが、とうの昔に居酒屋のビルに変わっているばかりか、周辺の書店やよく通った飲食店などかなり変わってしまっていて妙にノスタルジックな気分に襲われました。

そんな感傷を引きずりながら15分ほどの坂道をのぼっていくと、以前はなかったスーパーいなげやが途中にありました。コンサートに向かう道は期待に胸ふくらませていて独特の高揚感があるんですよね。

ホールに着き、チケットをもぎってもらうと同時に受け取るプログラム冊子は以前と全く同じ表紙・デザインのものでした。変わるものがあれば変わらないものもあり、いろいろな思いが交錯する日となりました。

トッパンホールに来たのは一体何年ぶりだろうというぐらい久しぶりだったのですが、席についてしまえば過去に過ごした多くの素敵な時間がよみがえってきます。

今回は後方左側の席だったのですが、段になっているので、舞台がよく見渡せるいい席でした。

プログラムは前半がベートーヴェンの歌曲集《遥かなる恋人に寄す》と、シューベルトの『白鳥の歌』からレルシュタープの詩による7曲、休憩をはさみ後半はブラームスの歌曲5曲と、『白鳥の歌』からハイネの詩による6曲でした。
『白鳥の歌』の順序を出版順から入れ替えるのが最近の流行りで、プレガルディエンのちらしではレルシュタープ、ハイネそれぞれ曲順を入れ替えた形で発表されていましたが、結局レルシュタープ歌曲集はお馴染みの出版順で演奏され、ハイネ歌曲集のみがプレガルディエン独自の曲順に入れ替えられていました。

プレガルディエンはすでに66歳になっていたということにまず驚きました。F=ディースカウが歌手活動から引退したのが67歳の時で、その頃にはすでに声がかなり重くなっていたことを考えると、プレガルディエンの声のコンディションの見事さはちょっと信じがたいほどでした。高音域が若干きつそうな場面がある以外は殆ど年齢による衰えを感じることがなく、細やかな表現から劇的な表現まで変幻自在でした。ホール後方の席にいた私にも細やかな表現の綾がしっかり伝わってきます。基礎がしっかりしている人は長く歌い続けられるということなのでしょうか。

プレガルディエンは楽譜立てに紙を置いて、歌っていましたが、それが楽譜なのか歌詞なのか席からは確認できませんでした。ただ、ほとんどそれを見ることなく、正面の客席に顔を向けて歌っていたので、あくまで万が一の為の備忘録のような感じに思えます。

プレガルディエンはプログラム最初の《遥かなる恋人に寄す》の冒頭の曲からすでに声が朗々と前に出ていて年齢的な心配は杞憂に過ぎませんでした。
彼はバッハ歌いでもあり、彼の歌の基本は聴き手に伝えるという姿勢だと思います。
言葉が明瞭に聞こえてきます。
プレガルディエンは実演でも録音でも、歌の旋律に装飾を加えたり、多少変更を加えたりします。
当時の作品が演奏される際にすでにそうしたことは行われていて、シューベルト歌曲の紹介者フォーグルがどのように変更したかは楽譜の形で残っています。シューベルトはフォーグルの歌の伴奏をしたわけですから、そうした変更はシューベルトの公認と言ってもいいのでしょう。
プレガルディエンはすべての曲に装飾を加えるわけではなく、特定の曲に絞って装飾・変更を加えていきます。
私の記憶では《遥かなる恋人に寄す》では装飾は付けていませんでした。
この日最初に装飾を加えたのは『白鳥の歌』第3曲「春のあこがれ」でした。
特定の曲で装飾を加える時は、数か所変更を加えます。そして、歌手に呼応してゲースも思いっきりピアノパートに変更を加えます。
どこまで事前に準備していて、どこから即興的なやりとりなのかは知るよしもないですが、耳馴染みの音楽にちょっと装飾を加えて歌とピアノの新しい響きが生まれる瞬間に居合わせられるのはスリリングです。

プレガルディエンは万能歌手で、若者の心の痛みでも、抒情的な風景でも、疎外された者の心情でも、愛の告白でも、見事に説得力をもった表現で聴かせてくれるので、聴き手は身を委ねて、それぞれの小世界に浸ることが出来ます。
例えば《遥かなる恋人に寄す》第1曲では"Bote(使い)"の前に少しだけ間をとって「愛の使者はいないのか」という気持ちを強調していました。
年齢を重ねて低音は充実していて、特にテノール歌手には必ずしも歌いやすくはないであろう「遠い地で」の低音がしっかりと響いていたのは聴きごたえありました。

ピアノのミヒャエル・ゲースは、これまで数多くのピアニストたちと共演してきたプレガルディエンのパートナーの中でも極めて異彩を放っていることは間違いないです。
ゲースはリズムや拍を楽譜通りに明瞭に伝えようとはしません。
むしろ音楽的な響きの中でそれを(おそらく)あえてぼやかします。
ペダルの海の中で響きは時に濁り、普段聞こえる音が響きに埋没するかと思うと、普段埋もれがちな内声が浮き立ってきたりもします。
それは手垢にまみれたリート演奏に独自の視点をもたらそうとしているのかもしれませんし、もともとのゲースの資質なのかもしれません。
プレガルディエンが同じ作品を現代作曲家の様々な演奏形態による編曲版で歌ったりするのが新しい視点の可能性を試みているということならば、ゲースというピアニストと共演するということもその一環としてとらえてもいいのかもしれません。
ゲースは基本的に右手を中心に響かせ、左手はここぞという時だけ強調します。過去の様々な演奏に馴染んだ耳には、なぜ左手のバス音をこんなに弱く演奏するのだろうかという疑問をつきつけられます。それこそが先入観に疑問を持つようにというゲースから聴き手へのメッセージのようにも思えます。
それからリートを弾くピアニストたちがここぞという時にやる右手と左手のタイミングをわずかにずらすことによる味付けをゲースはこれでもかというぐらいに多用します。これはゲースの好みなのかもしれませんね。
また、ジャズも演奏するというゲースはプレガルディエンの装飾に呼応してかなり大胆な変更を施します。このあたりもプレガルディエンが志す方向と共通しているのだと思います。ただ、ブラームスの「永遠の愛」の後奏はゲースの創作作品になってしまっていて、これはさすがにやり過ぎかなと個人的には思いました。

大体『白鳥の歌』のプログラムだと、45分ぐらいで終わってしまうので、他に何が追加されるのかが愛好家にとっては気になるのですが、今回はよく一緒に演奏される『遥かなる恋人に寄す』の他にブラームスの歌曲5曲という珍しいカップリングが興味深かったです。私はブラームス歌曲が大好きなので、この日のコンサートは大好きな作品のオンパレードでとても楽しめました。プログラムビルディングも大事ですよね。

『白鳥の歌』出版時に含まれた「鳩の便り」は一つだけザイドルのテキストということもあって、今回のように正規のプログラムからは外されることが多くなってきましたが、アンコールで歌ってくれたのでこの曲が好きな私としては良かったです!そしてアンコール2曲目は珍しいシュルツェの詩による「我が心に」が演奏され、最後の「夜と夢」は魔術的な美しさでした。プレガルディエンのレガート健在でした!

やはりホールの美しい響きの中で聴く一流の演奏は格別でした。行って良かったです!あと2夜行ける方はぜひ楽しんできてください!

トッパンホールのHPでの公演詳細

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アンゲリカ・キルヒシュラーガー2022年草津公演の映像

オーストリアのメゾソプラノ、アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Angelika Kirchschlager)といえば、過去に何度か東京で歌曲のコンサートが企画されたものの、ご自身の出産や天災などの影響(私の曖昧な記憶なので違っていたらすみません)で結局実現しないままでした。
オペラでは以前に来日しているようですので、彼女の実演を聴いた方はおられることと思いますが、YouTubeのKusatsu Academy & Festivalのチャンネルを登録していたところ、突然"Angelika Kirchschlager in Kusatsu Academy 2022"という動画がアップされて驚きました。今年の8月に草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの為に来日してコンサートを開いていたのですね。
リサイタルの詳細はこちらのリンク先に記載がありますが、シューベルト、ブラームス、シューマン、シュトラウス、マーラーといったドイツリートの王道のプログラムを披露したのですね。その中から3曲アップしてくださり、有難いです。

Angelika Kirchschlager in Kusatsu Academy 2022

Angelika Kirchschlager in Kusatsu Academy 2022

アンゲリカ・キルヒシュラーガー メゾ・ソプラノ ・リサイタルより

2022年8月22日(月)16:00 草津音楽の森国際コンサートホール
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(MS)
クリストファー・ヒンターフーバー(P)

R.シュトラウス:献呈 作品10-1 TrV 141
G.マーラー:ラインの伝説~ 子供の不思議な角笛
G.マーラー:高遠なる知性の賛美 ~子供の不思議な角笛

Angelika Kirchschlager (M-Sop) / Christopher Hinterhuber (Pf)

R. Strauss:Zueignung, Op.10-1 TrV 141
G. Mahler:Rheinlegendchen / Lob des hohen Verstandes - from “Des Knaben Wunderhorn”

The 42nd Kusatsu International Summer Music Academy & Festival

さすがの歌いっぷりですね。生で聞けた方々がうらやましいです。

その他に草津の常連のピアニスト岡田博美さんが演奏した中からロッシーニの「老いのあやまち」のコミカルな2曲のピアノ独奏曲を披露していて、こちらも個人的には楽しめました。

from “Péchés de vieillesse”, Okada plays Rossini, Kusatsu Academy

他にもいろいろ過去動画なども含めてありますので、探してみてはいかがでしょうか。萩原朔太郎の小説(青空文庫で読めます)をもとにした西村朗作曲の「猫町」などというバリトンの松平 敬氏が委嘱した作品の実演もアップされていて楽しいです!

【Kusatsu Music Festival 2021】VOCAL CONCERT / FROM BEETHOVEN: ADELAIDE TO NISHIMURA (22.Aug.)

第41回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
「アデライーデ」から現代の歌へ
L.v.ベートーヴェン:アデライーデ 作品46
A.シェーンベルク:期待~4つの歌曲 作品2より第1曲
V.ウルマン:お前はどこからそのすべての美をうけたのだ/ピアノを弾きながら~リカルダ・フーフの詩による5つの愛の歌 作品26より第1曲/同第4曲
A.ツェムリンスキー:海の瞳/ばらのイルメリン~ばらのイルメリンとその他の歌 作品7より第3曲/同第4曲
L.ベリオ:セクエンツァ III
西村 朗:猫町
天羽明惠(ソプラノ)/ 日野妙果(メゾ・ソプラノ)/ 小貫岩夫(テノール)/ 江上菜々子(ピアノ)
松平 敬(バリトン)/工藤あかね(ソプラノ)/中川俊郎(ピアノ)

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エディタ・グルベロヴァ・歌曲リサイタル映像2種(エリク・ヴェルバ、フリードリヒ・ハイダー)(1977年&1991年)

エディタ・グルベロヴァ(Edita Gruberová)のリサイタル映像はいろいろあがっていますが、中でも歌曲中心の2つをご紹介したいと思います。
1977年の方は歌曲演奏の巨匠エリク・ヴェルバとの共演です。
故ヴェルバの演奏映像もなかなかレアだと思います。
若かりしロングヘアのグルベロヴァはすでに歌曲の王道レパートリーを歌っていたのですね。
1991年の方は当時プライベートでもパートナーだったフリードリヒ・ハイダーとの共演で、こちらもドヴォジャーク、シュトラウスが演奏されています。この2人の作曲家は特にグルベロヴァのお気に入りだったのかもしれませんね。

●Upscaled video EDITA GRUBEROVA recital - Werba - Klosterneuburg 1977

1977年, クロスターノイブルク修道院

エディタ・グルベロヴァ(S)
エリク・ヴェルバ(P)

モーツァルト
[0:38] ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時
[2:44] すみれ

シューベルト
[5:25] ミニョンの歌「ただ憧れを知る者だけが」
[8:48] クレールヒェンの歌

マーラー
[10:26] 私はほのかな香りを吸い
[12:50] 自分の感情

エーベルト・トリオによる演奏(※ここはグルベロヴァは登場しません)
[14:44] Das Ebert Trio spielt Alfred Uhl: "Kleines Konzert"

リヒャルト・シュトラウス
[31:15] 私は花束を編みたかった
[34:10] アーモル

ドヴォジャーク
『ジプシーのメロディ』より
[37:00] 老いた母が私に歌を教えてくれた時
[39:22] 鷹の翼はタトラの峰をざわめかせるが

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Stift Klosterneuburg, 1977

Edita Gruberová, soprano
Erik Werba, piano

Wolfgang Amadeus Mozart
[0:38] Als Luise die Briefe ihres ungetreuen Liebhabers verbrannte, KV 520
[2:44] Das Veilchen, KV 476

Franz Schubert
[5:25] Lied der Mignon "Nur wer die Sehnsucht kennt", D 877-4
[8:48] Klärchens Lied, D 210

Gustav Mahler
[10:26] Ich atmet einen linden Duft
[12:50] Selbstgefühl

[14:44] Das Ebert Trio spielt Alfred Uhl: "Kleines Konzert"

Richard Strauss
[31:15] Ich wollt ein Sträußlein binden, Op.68-2
[34:10] Amor, Op. 68-5

Antonín Dvorák
Zigeunermelodien Op.55
[37:00] Kdyz mne stará (Als die alte Mutter mich noch singen lehrte)
[39:22] Dejte klec jestrábu (Darf des Falken Schwinge Tatrahöh'n umrauschen)

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●Edita Gruberova Recital Prague Opera 1991

録画:1991年9月17日、プラハ国立歌劇場

エディタ・グルベロヴァ(S)
フリードリヒ・ハイダー(P)

拍手 2:10-

メンデルスゾーン:
最初のスミレ, Op. 19/2 2:35-
新しい恋, Op. 19/4 5:34-
歌の翼に乗って, Op. 34/2 7:48-
春の歌, Op. 47/3 12:05- (14:30頃大きめの雑音あり)

ドヴォジャーク:
歌曲集『愛の歌, Op. 83』 16:06-

リヒャルト・シュトラウス:
献呈, Op. 10/1 35:13-
夜, Op. 10/3
黄金色あふれる中を, Op. 49/2
森の至福, Op. 49/1
ツェツィーリエ, Op. 27/2

アンコール:

R.シュトラウス: 響け, Op. 48/3 49:59-
R.シュトラウス: アーモル, Op. 68/5 52:04-
シャルパンティエ: 歌劇『ルイーズ』からアリア 56:11-
トマ: 歌劇『ハムレット』からオフィーリアの狂乱の場 1:02:04-

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17 September 1991, Národní divadlo v Praze (Prague Opera)

Edita Gruberová, soprano
Friedrich Haider, piano

Beifall 2:10-

Mendelssohn:
Das erste Veilchen, Op. 19/2 2:35-
Neue Liebe, Op. 19/4 5:34-
Auf Flügeln des Gesanges, Op. 34/2 7:48-
Frühlingslied, Op. 47/3 12:05- (about 14:30, large noise)

Dvorák:
"Pisne Milostne", Op. 83 16:06-
1. Ó naší lásce nekvete (Oh, for us love does not bloom)
2. V tak mnohém srdci mrtvo jest (So many hearts are as though dead)
3. Kol domu se ted’ potácím (Around the house I stagger now)
4. Já vím, že v sladké naději (I know that in my sweet hope)
5. Nad krajem vévodi lehký spánek (Over the countryside reigns a light sleep)
6. Zde v lese u potoka (In forest here by a brook)
7. V té sladké moci ocí tvých (In that sweet power of your eyes)
8. Ó duše drahá jedinká (Oh dear soul, the only one)

R. Strauss:
Zueignung, Op. 10/1 35:13-
Die Nacht, Op. 10/3
In goldener Fülle, Op. 49/2
Waldseligkeit, Op. 49/1
Cäcilie, Op. 27/2

Encores:

R. Strauss: Kling, Op. 48/3 49:59-
R. Strauss: Amor, Op. 68/5 52:04-
Charpentier: Aria from "Louise" 56:11-
Thomas: Ophelia's mad scene from "Hamlet" 1:02:04-

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ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (ピアノ:デームス、ヘル、ブレンデル)/シューベルト&R.シュトラウス・ライヴ(1980年,1982年,1984年アムステルダム)

オランダの放送局NPO Radio4が、本日(5月28日)誕生日のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)のアムステルダム・コンセルトヘバウでのライヴを3種類、期間限定でアップしています。
おそらく数週間で消されてしまうと思いますので、もし興味のある方は早めに聴いてみて下さい。1曲ずつでも再生できるようになっているので、聞きたい曲だけ聞くことも出来ます。
シューベルトの方は1980年のライヴで、2014年にアップされた時にブログの記事にしていますので、その後アップされていなかったとしたら8年ぶりということになります。ピアノはイェルク・デームスです。

●Schubert-recital door Dietrich Fischer-Dieskau

ライヴ録音:1980年12月9日, Concertgebouw Grote Zaal Amsterdam(アムステルダム・コンセルトヘバウ大ホール)

Dietrich Fischer-Dieskau(ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ) (bariton)
Jörg Demus(イェルク・デームス) (piano)

Schubert(シューベルト)作曲

1.Prometheus(プロメテウス) D.674
2.Meeresstille(海の静けさ) D.216
3.An die Leier(竪琴に寄せて) D.737
4.Memnon(メムノン) D.541
5.Freiwilliges Versinken(自ら沈み行く) D.700
6.Der Tod und das Mädchen(死と乙女) D.531
7.Gruppe aus dem Tartarus(タルタロスの群れ) D.583
8.Nachtstück(夜曲) D.672
9.Totengräbers Heimweh(墓掘人の郷愁) D.842

10.Der Wanderer an den Mond(さすらい人が月に寄せて) D.870
11.Abendstern(夕星) D.806
12.Selige Welt(幸福の世界) D.743
13.Auf der Donau(ドナウ川の上で) D.553
14.Über Wildemann(ヴィルデマンの丘を越えて) D.884
15.Wanderers Nachtlied(さすらい人の夜の歌Ⅱ) D.768
16.Des Fischers Liebesglück(漁師の恋の幸福) D.933
17.An die Laute(リュートに寄せて) D.905
18.Der Musensohn(ムーサの息子) D.764

19.Nachtviolen(はなだいこん) D.752
20.Geheimes(秘めごと) D.719
21.An Sylvia(シルヴィアに) D.891
22.Abschied(別れ) D.957 nr.7

次にR.シュトラウスのリサイタルで、こちらも2014年にアップされた時に記事にしていました。ピアノはハルトムート・ヘルです。

●Richard Strauss recital door Dietrich Fischer-Dieskau

ライヴ録音:1982年2月18日, Concertgebouw, Amsterdam(アムステルダム・コンセルトヘバウ)

Dietrich Fischer-Dieskau(ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ) (bariton)
Hartmut Höll(ハルトムート・ヘル) (piano)

Richard Strauss(リヒャルト・シュトラウス)作曲

1 Schlechtes Wetter(悪天候), op.69 nr.5
2 Im Spätboot(夜更けの小舟で), op.56 nr.3
3 Stiller Gang(静かな散歩), op.31 nr.4
4 O wärst du mein(おお君が僕のものならば), op.26 nr.2
5 Ruhe, meine Seele(憩え、わが魂よ), op.27 nr.1 (04:00)
6 Herr Lenz(春さん), op.37 nr.5
7 Wozu noch, Mädchen(少女よ、それが何の役に立つのか), op.19 nr.1
8 Frühlingsgedränge(春の雑踏), op.26 nr.1
9 Heimkehr(帰郷), op.15 nr.5
10 Ach, weh mir unglückhaftem Mann(ああ辛い、不幸な俺), op.21 nr.4

11 Winternacht(冬の夜), op.15 nr.2
12 Gefunden(見つけた), op.56 nr.1
13 Einerlei(同じもの), op.69 nr.3
14 Waldesfahrt(森の走行), op.69 nr.4
15 Himmelsboten(天の使者), op.32 nr.5
16 Junggesellenschwur(若者の誓い), op.49 nr.6
17 "Krämerspiegel(「商人の鑑」)": O lieber Künstler(おお親愛なる芸術家よ), op.66 nr.6
18 "Krämerspiegel": Die Händler und die Macher(商人どもと職人どもは), op.66 nr.11
19 "Krämerspiegel": Hast du ein Tongedicht vollbracht(あなたが交響詩を書き上げたら), op.66 nr.5
20 "Krämerspiegel": Einst kam der Bock als Bote(かつて牝山羊が使者にやって来た), op.66 nr.2

21 Traum durch die Dämmerung(黄昏を通る夢), op.29 nr.1
22 Ständchen(セレナーデ), op.17 nr.2
23 Morgen(明日), op.27 nr.4
24 Zugemessene Rhythmen(整いすぎたリズム), WoO.122

1984年のアルフレート・ブレンデルとの『冬の旅』のライヴは、スタジオ録音やDVDの映像と比較してみるのも興味深いかと思います。

●Legendarisch archief: Winterreise door Dietrich Fischer-Dieskau

ライヴ録音:1984年6月29日, Concertgebouw, Amsterdam(アムステルダム・コンセルトヘバウ)

Dietrich Fischer-Dieskau(ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ) (bariton)
Alfred Brendel(アルフレート・ブレンデル) (piano)

Schubert(シューベルト)作曲

Winterreise(『冬の旅』) D.911 - compleet

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シュヴァルツコプフの歌う「ライアー弾き(Der Leiermann, D911-24)」他(1969年、1972年ライヴ音源)

An Elisabeth Schwarzkopf Recital (Montréal, 1972)

kadoguyさんのYouTubeチャンネル(※リンク先は音が出ます)からエリーザベト・シュヴァルツコプフ(Elisabeth Schwarzkopf: 1915-2006)とマーティン・イセップ(Martin Isepp: 1930-2011)によるカナダ、モントリオールでの1972年ライヴ音源がアップされていました。

詳細データは下記の通りですが、注目すべきなのは、最初のシューベルト歌曲のグループに歌曲集『冬の旅』から「リンデンバウム(セイヨウボダイジュ)」と「ライアー弾き(辻音楽師)」が歌われていることです!
「リンデンバウム」についてはすでにアムステルダムで歌われた際のライヴ音源がCD化されているので商品として聴くことは出来たのですが、「ライアー弾き」はこれまで聴くことが出来ず、私も今回はじめてこの貴重な録音により聴くことが出来ました。
彼女の来日公演プログラムには両曲とも含まれていて、これらが彼女のレパートリーに入っていることは知っていたのですが、「ライアー弾き」の音源がまさか残っているとは思いませんでした。

上記の動画の5:30に目盛りを移動すると「リンデンバウム」が、10:38に目盛りを移動すると「ライアー弾き」が始まります。

彼女の「ライアー弾き」は、噛みしめるように一語一語を丁寧に抑えめに語ります。ほとんど一貫して抑制した歌いぶりですが、最後の単語"drehn"で大きなクレッシェンドをかけて強調していました。第三者的というよりは主人公になりきった歌唱のように感じました。

さまざまな作曲家のミックスプログラムであえてこの曲を選ぶというのは珍しいことではないかと思いますが、演奏活動の終焉をそろそろ予感していた時期に『冬の旅』を歌いたいという心境になっていたのでしょうか。

ピアノのマーティン・イセップは、ヴィーン生まれで、8歳の時にイギリスに移り、ここを本拠地として活動しました。特にジャネット・ベイカーとのコンビは高く評価されています。
シュヴァルツコプフは彼女の演奏活動後期に複数回イセップと共演していたようですが、録音ではおそらく契約の関係でしょうか、ほぼジェフリー・パーソンズとのみ共演していましたので、このライヴ音源はイセップとの共演の記録という意味でも貴重です。

1972年4月7日, サル・ヴィルフリド=ペルティエ、モントリオール(モンレアル)

エリーザベト・シュヴァルツコプフ(S)
マーティン・イセップ(P)

フランツ・シューベルト:
I. ズライカⅠ, D. 720 0:00
II. リンデンバウム, D. 911, no. 5 5:30
III. ライアー弾き, D. 911, no. 24 10:38

ローベルト・シューマン:
IV. くるみの木, op. 25, no. 3 14:56
V. トランプ占いする女, op. 31, no. 2 19:05

ヨハネス・ブラームス:
VI. あの下の谷に, WoO. 33 no. 6 22:18
VII. 甲斐なきセレナード, op. 84, no. 4 25:01

エドヴァルト・グリーグ:
VIII. 睡蓮とともに, op. 25, no. 4 26:49
IX. きみを愛す, op. 5, no. 3 29:46

フランツ・リスト:
X. 三人のジプシー, S. 320 32:34

リヒャルト・シュトラウス:
XI. 明日!, op. 27, no. 4 39:06

フーゴ・ヴォルフ:
XII. フィリーネ 43:37
XIII. あなたは私が侯爵夫人でもないくせにと言うのね 46:50
XIV. あなたは私を一本の糸で捕まえて 48:10
XV. 私ペンナに住んでいる恋人がいるの 49:16

フランツ・シューベルト:
XVI. 至福, D. 433 50:35

---

April 7, 1972, Salle Wilfrid-Pelletier, Montréal

Elisabeth Schwarzkopf, soprano
Martin Isepp, piano

Franz Schubert:
I. Suleika I, D. 720 0:00
II. Der Lindenbaum, D. 911, no. 5 5:30
III. Der Leiermann, D. 911, no. 24 10:38

Robert Schumann:
IV. Der Nussbaum, op. 25, no. 3 14:56
V. Die Kartenlegerein, op. 31, no. 2 19:05

Johannes Brahms:
VI. Da unten im Tale, WoO. 33 no. 6 22:18
VII. Vergebliches Ständchen, op. 84, no. 4 25:01

Edvard Grieg:
VIII. Mit einer Wasserlilie, op. 25, no. 4 26:49
IX. Ich liebe dich, op. 5, no. 3 29:46

Franz Liszt:
X. Die drei Zigeuner, S. 320 32:34

Richard Strauss:
XI. Morgen!, op. 27, no. 4 39:06

Hugo Wolf:
XII. Philine 43:37
XIII. Du sagst mir, daß ich keine Fürstin sei 46:50
XIV. Du denkst mit einem Fädchen mich zu fangen 48:10
XV. Ich hab' in Penna einen Liebsten wohnen 49:16

Franz Schubert:
XVI. Seligkeit, D. 433 50:35

------------

Elisabeth Schwarzkopf sings Schubert & Schumann Lieder! (Montréal, 1969)

もう1つ1969年のモントリオールでのシュヴァルツコプフのライヴが同じくkadoguyさんのYouTubeチャンネルからアップされていて、こちらの共演者はジョン・ニューマーク(John Newmark: 1904-1991)です。ニューマークとは1970年2月15日にテレビ用コンサートで共演して、その時の録音がRococoというレーベルからLPで発売されたことがあるそうです。彼はドイツ生まれで後にカナダに帰化したピアニストで、独奏者として、またカナダ内外の多数の音楽家の共演者として活躍しました。特にキャスリーン・フェリアやモーリーン・フォレスターとの共演は非常に有名です。

「くるみの木」はこちらでも歌われています。後期のシュヴァルツコプフはこの曲をゆっくりめに歌う傾向があり、ここでもしっとりとした匂い立つような演奏ですね。

1969年10月19日, エクスポ劇場、モントリオール(モンレアル)

エリーザベト・シュヴァルツコプフ(S)
ジョン・ニューマーク(P)

I. シューベルト:音楽に寄せて, D. 547 0:00
II. シューベルト:ます, D. 550 2:37
III. シューマン:くるみの木, op. 25, no. 3 4:45
IV. シューベルト:至福, D. 433 8:32

---

October 19, 1969, Expo-Théâtre, Montréal

Elisabeth Schwarzkopf, soprano
John Newmark, piano

I. "An die Musik", D. 547 (Schubert) 0:00
II. "Die Forelle", D. 550 (Schubert) 2:37
III. "Der Nußbaum", op. 25, no. 3 (Schumann) 4:45
IV. "Seligkeit", D. 433 (Schubert) 8:32

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ジェスィー・ノーマン&マーク・マーカム(Jessye Norman & Mark Markham)/ドイツ・リサイタル

2019年に亡くなった名ソプラノのジェスィー・ノーマンと、ピアニスト、マーク・マーカムによるドイツでのリサイタル録音(録音年は記載なし)がアップされていました。ASPS NY (Art Song Preservation Society of New York)という組織の動画チャンネルなのでおそらく正規のルートを経てアップロードされたものと思われます。
ブラームス、シューベルト、プーランク、シュトラウスから黒人霊歌までノーマンの十八番が堪能できます。
このコンビは来日公演でも聴いたことがあり、とても懐かしいです。
ノーマンのリサイタルはホールが彼女の強烈なオーラで満たされていたのが思い出されます。

●ジェスィー・ノーマン&マーク・マーカム・ドイツ・リサイタル(part 1)
Jessye Norman (soprano) and Mark Markham (pianist) in recital in Germany - part 1 LIVE

Brahms(ブラームス作曲):
0:27-
Heimkehr(帰郷), Op. 7 No. 6
1:19-
Dein blaues Auge(あなたの青い瞳), Op. 59 No. 8
3:53-
Immer leiser wird mein Schlummer(わがまどろみはますます浅くなり), Op. 105 No. 2
8:04-
Auf dem Kirchhofe(教会墓地にて), Op. 105 No. 4
11:01-
Meine Liebe ist grün(わが愛は緑), Op. 63 No. 5

Schubert(シューベルト作曲):
12:39-
Rastlose Liebe(たゆみなき愛), D 138
13:58-
An die Natur(自然に寄せて), D 372
16:24-
Ellens dritter Gesang: Ave Maria(エレンの歌Ⅲ「アヴェ・マリア」), D 839
22:49-
Der Tod und das Mädchen(死と乙女), D 531
26:03-
Erlkönig(魔王), D 328

●ジェスィー・ノーマン&マーク・マーカム・ドイツ・リサイタル(part 2)
Jessye Norman, Mark Markham Recital in Germany - part 2

Poulenc(プランク作曲):
0:14-
Voyage à Paris(パリへの旅)
1:11-
Montparnasse(モンパルナス)
4:51-
La Grenouillère(グルヌイエール島)
7:09-
Avant le cinéma(映画の前に)

Brahms(ブラームス作曲): "Zigeunerlieder, Op. 103"(歌曲集『ジプシーの歌』)
8:21- no. 1 He, Zigeuner, greife in die Saiten ein
9:19- no. 2 Hochgetürmte Rimaflut
11:25- no. 3 Wißt ihr, wann mein Kindchen
12:57- no. 4 Lieber Gott, du weißt
14:45- no. 5 Brauner Bursche führt zu Tanze
16:43- no. 6 Röslein dreie in der Reihe
18:42- no. 7 Kommt dir manchmal in den Sinn
22:04- no. 8 Rote Abendwolken ziehn

24:01-
R. Strauss(R.シュトラウス作曲): Cäcilie(ツェツィーリエ), Op. 27 No. 2
26:11-
R. Strauss: Zueignung(献呈), Op.10 No. 1
27:55-
Brahms(ブラームス作曲): Vergebliches Ständchen(甲斐なきセレナード), Op. 84 No.4
29:56-
Spiritual(黒人霊歌): Ride on, King Jesus(馬を進めよ王イエス)
32:29-
Spiritual: Sometimes I feel like a motherless child(時には母のない子のように)
36:03-
Spiritual: He’s got the whole world in his hands(ものみな主の御手に)

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エディタ・グルベロヴァ&ヘルタ・マジャロヴァ/1968年リサイタル映像

スロヴァキアのブラティスラヴァ出身の名ソプラノ歌手エディタ・グルベロヴァ(Edita Gruberová: 1946年12月23日 - 2021年10月18日)がチューリヒで亡くなりました。74歳とのことです。まだ亡くなるような年ではなく全く想像すらしていなかったので驚きました。ご冥福をお祈りいたします。ソース:Gramophone

彼女の生演奏は聴こうと思えば何度も聴けるチャンスはあったのですが、結局逸してしまい、今にして思えばとても残念です。彼女は歌曲もたくさん歌っていますが、本領はオペラにあると思っていたので、実演を聴くならばアリア集がいいのではと思いながら結局行かずじまいでした。

いろいろ動画や音源を検索していたところ、彼女の22歳頃の貴重な映像がありましたのでこちらに転載させていただきます。歌曲(もとはアリアのものも含みますが)ばかり7曲歌っています。
放送局のスタジオでしょうか、カメラ目線をばっちり決めて、コロラトゥーラを封印したリリカルな歌いぶりを聞かせてくれています。何よりも声が若くて美しく、立ち居振る舞いも魅力的です。

Edita Gruberova TV recital Bratislava 1968

チャンネル名:edita gruberova♪

エディタ・グルベロヴァ(S)
ヘルタ・マジャロヴァ(P)

0:11 - A.スカルラッティ: すみれ(歌劇『ピッロとデメートリオ』より)
2:53 - ハッセ: あなたはすぐに戻るでしょう
7:14 - モーツァルト: すみれK. 476
9:42 - シューベルト: ますD 550
11:42 - ベートーヴェン: 遠くからの歌WoO. 137
15:32 - R.シュトラウス: セレナードOp. 17-2
17:59 - スロヴァキアの歌

Edita Gruberová(S)
Herta Maďarová(P)

0:11 - Alessandro Scarlatti (1660-1725): Le violette (from "Il Pirro e Demetrio")
2:53 - Johann Adolf Hasse (1699-1783): Ritornerai fra poco
7:14 - Mozart: Das Veilchen, K. 476
9:42 - Schubert: Die Forelle, D 550
11:42 - Beethoven: Lied aus der Ferne, WoO. 137
15:32 - Richard Strauss: Ständchen, Op. 17-2
17:59 - Slovack Lied

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江崎皓介ピアノリサイタル(2021年10月23日 カワイ川口リリアサロン)

江崎皓介ピアノリサイタル/ショパンエチュード全曲

2021年10月23日(土)
開場 14:30/開演 15:00
カワイ川口リリアサロン

江崎皓介(P)

ショパン:エチュード Op. 10-1~12

(休憩:約15分)

ショパン:エチュード Op. 25-1~12

(アンコール)

1. ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op. 9-2

2. ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op. 64-2

3. ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 Op. 64-1「小犬のワルツ」

---------

昨日、川口リリアのカワイのサロンに行き、一年ぶりに江崎皓介氏の演奏を聴いてきました。
生演奏は今年はじめてです。
某騒動で凄かった去年でさえ3回もコンサートに行ったのに...。
リモートワークが続きプライベートもだんだん出不精になってしまいました。

江崎さんは今回ショパンのエチュードのみでプログラミングし、前半はOp.10の12曲、そして後半はOp.25の全12曲を披露しました。
久しく感じていなかった音のシャワーを浴びる感覚がよみがえってきました。
エチュードといえど、ハノンやバイエルではなく、やはりショパンの芸術作品なのだと実感しました。
有名な曲があちこちに散りばめられていますが、ニックネームが付いていない曲でも馴染みのある曲が多く、それらが全曲まとめて演奏されると、単独で弾かれる時とは違った色合いを放つのが興味深かったです。
やはり江崎さんの演奏は昨年同様響きが美しかったです。
今回特に感じたのは他の演奏ではあまり強調されないような声部を際立たせることで、新鮮な魅力を感じることが出来たことです。内声もそうですが、バス音を強調するだけで随分雰囲気が変わり、聴いていて惹きこまれる箇所が多数ありました(例えばOp.25-2等)。
私の右側ブロックの一番真ん中よりの席からは手はほとんど見れなかったのですが、その代わりペダリングがよく見えて、細やかなペダルの踏みかえが印象に残っています。
ショパンは繊細な印象が強いですが、ドラマティックに畳みかけるところも魅力的ですね。
特に休憩後のOp.25では江崎さんの演奏が鬼気迫るような、何かが乗り移ったかのようなものが感じられて、12曲からなる物語のページを次々にめくっていくようなわくわくする感覚がありました。
曲が終わって次の曲に進むタイミングも音楽の一部なのだなぁとあらためて感じられた演奏でした。

アンコールは3曲でしたが、ツアーが下関、大阪と続くようですので、曲名はそれが終わった頃に追記しようと思います。
1曲目の超有名なあの曲では右手に多くの装飾を施していて興味深かったです。
何かそういう装飾の代替フレーズが記載された楽譜があるのか、それとも江崎さんが創作した装飾なのか気になり、帰り際にお見送りいただいた時に伺おうかとも思ったのですが、お疲れのところ申し訳ないと思い、一言感想をお伝えしてその場を離れてしまいました。

歌曲ファンの立場から今回ショパンのエチュードを聴いていて感じたことなのですが、ヴォルフは意外とショパンの影響を受けているのではないかと思いました。ヴォルフの歌曲のピアノパートに出てくるような音楽が、ショパンの音楽の中にいくつか感じられました。ヴォルフは若い頃音楽評論家でもあったので、その評論をひもとけば何か出てくるかもしれませんね。

余談ですが、昨今ショパンコンクールの日本人お二人の入賞がメディアでも話題になり、本当におめでたいと思いますが、普段クラシックの報道をほとんどしない一般メディアもこういう時はにわかクラシックファンになるのだなぁとひねくれた見方をしてしまいます。
でも、途中で先に進めなかったピアニストの方も素晴らしい演奏をした方がおられましたし、動画でそれぞれの演奏が聴けるので、お気に入りのピアニストをじっくり探すというのも楽しいですね。

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マーラー:私はこの世からいなくなった (Mahler - Ich bin der Welt abhanden)

ピアニストのTrung Samさんが私がこちらの記事で掲載したマーラー「私はこの世からいなくなった(Ich bin der Welt abhanden)」の日本語訳詞を動画で使いたいとのご連絡をいただき、こうして出来上がった動画をシェアしていただきました。

ソプラノのSabine Ritterbuschさんの自然で凛とした歌声、そして一音一音に気持ちのこもった美しいTrung Samさんの演奏をぜひお聞き下さい。

Trung Samさん、Yukoさん、有難うございました!

Thank you for sharing this wonderful movie, Mr. Trung Sam and Yuko-san!

[covid art film] | 私はこの世からいなくなった - G. Mahler - Ich bin der Welt abhanden | Ritterbusch Sam

„I am lost to the world - Ich bin der Welt abhanden gekommen“
Gustav Mahler | lyrics by Friedrich Rückert

Sabine Ritterbusch soprano - http://sabine-ritterbusch.de​
Trung Sam piano - https://www.trungsam.com​

recorded in 2019, august 6th and 7th in Richard Jacoby Saal of Hannover University of Music, Drama and Media

a JULIUS MEYERHOFF film

sound: Oliver Rogalla zu Heyden
camera: Julius Meyerhoff, Eric Lassahn
editing: Julius Meyerhoff
styling: Gina Hanning
light design: Wilfried Heitmüller

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2020年に聴いたコンサート(江崎皓介ピアノリサイタル、高橋健介 Kotoba to Oto Vol. 1)

2020年は某騒動のせいで軒並みイベントは中止や延期に追い込まれてしまいましたが、そんな中実施まで漕ぎつけたコンサートもありました。
アーティストやスタッフの方々は想像できないほどのご苦労があったことと思います。

歌劇『ヴォルフ イタリア歌曲集』の公演についてはすでに投稿しました。

他に2つ素晴らしいコンサートを10月に聴いてきました。

実は最近ツイッターのアカウントを作り、そちらには感想を投稿していたのですが、やはりブログの方が私には向いていることが分かり、今後はツイッターのアカウントは情報収集用に残し、発信はこちらのブログで続けていこうと思います。

●江崎皓介(えざきこうすけ)ピアノリサイタル

http://www.piano.or.jp/concert/20084290

2020.10.10(土)15:00-16:30 カワイ川口リリアサロン

江崎皓介(えざきこうすけ)(ピアノ)

シューマン:ダヴィット同盟舞曲集Op. 6

(休憩15分)

ショパン:幻想曲Op. 49

ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」Op. 53

アンコール:
ドビュッシー:アラベスク第1番

-----

江崎皓介ピアノリサイタルを聴いてきました。いやぁ良かったです!
今年初の生音。動画も素晴らしいけれど、目の前で奏でられる音を全身に浴びる感覚!
やはりピアニストって凄いと改めて思いました!
シューマン、ショパン、ベートーヴェンと大作ばかりで聴き応えありました。

川口リリアに行く時はいつも音楽ホールの公演ばかりで、カワイのお店の奥にこんなサロン風のスペースがあるとは知りませんでした。

江崎さんの4人の作曲家(アンコールも含めて)の弾き分けが素晴らしく、タッチの変幻自在さに聞き入りました!

「ワルトシュタイン」はグリッサンドよりもオクターブの連続下行の方が指への負担は別にして難しそうな気がしますが、江崎さんのテクニックの素晴らしさもあって安心して身を委ねて聴けました。

それにしても年々シューマンが好きになっていく私です。
「ダヴィット同盟」最高ですね!

●高橋健介/Kotoba to Oto Vol. 1

https://kensuketakahashi-blog.com/kotoba-to-oto-vol-1-3/commentary/

2020.10.11(日)13:30-15:20 紀尾井町サロンホール

高橋健介(ピアノ)
水野沙六花(ピアノ)
澤原行正(テノール)
榎本郁(ヴァイオリン)

シューマン:《詩人の恋》 作品48 (澤原、高橋)

(休憩)

バーンスタイン :《キャンディード》 序曲 (水野、高橋)

サラサーテ:序奏とタランテラ  作品43 (榎本、高橋)

ドヴォルザーク:《スラヴ舞曲集》より  作品72-2 、作品46-5 (水野、高橋)

クライスラー:ドヴォルザークの主題によるスラヴ幻想曲 (榎本、高橋)

ブラームス(ハイフェッツ編):メロディのように  作品105-1 (榎本、高橋)

バッハ(高橋編):《神の時こそいと良き時》BWV106より第1曲〈ソナティナータ〉 (水野、高橋)
バッハ(高橋編):《楽しき狩こそわが悦び》BWV208より第9曲 アリア〈羊は安らかに草を食み〉 (水野、高橋)

クライスラー:愛の悲しみ (榎本、高橋)

モンティ:チャールダーシュ (榎本、高橋)

アンコール:

ラフマニノフ:ここは素晴らしい場所Op. 21/7 (高橋独奏)

グノー(バッハ原曲):アヴェ・マリア (4人全員)

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高橋健介さんが企画されたコンサートを聴いてきました。
「演奏(歌手やヴァイオリニストとの共演、ピアニストとの連弾、ソロ)、編曲、トーク、企画、プログラムの記述」等を一人でこなされたマルチな才能をまざまざと感じた時間でした。

共演者は皆高橋さんと関わりの深い方ばかりで、特に後半はトークも加わりなごやかな空気でした。もちろん演奏は真剣そのものでした。

水野沙六花さん(ピアノ):高橋さん同様歌ものの演奏が多いとのこと。明瞭なタッチで、見ていて楽しくなるような演奏でした!高橋さんとの息もさすがにぴったり!今回の連弾ではすべて水野さんがプリモ(高音パート)でした。

澤原行正さん(テノール):高橋さんと大学の同級生とのこと。美声でした!絵に書いたような貴公子然としたオーラを放っていて『詩人の恋』の主人公の苦悩を第三者ではなくまさに一人称の歌として表現していました。”mein Sehnen und Verlangen(ぼくの憧れと望み)”に満ちた歌だったと感じました。

榎本郁さん(ヴァイオリン):高橋さんの高校の同級生で、当時から音楽の話をしていたそう。学生時代の仲間とプロとして同じステージに立つというのは感慨深いことだろうなぁと想像します。テクニックが凄かったです!でも歌の編曲等での美しいフレーズにこそ榎本さんの良さがあると感じました。

高橋健介さん(ピアノ):かつてジェラルド・ムーアは文筆活動や講演、録音等を通して伴奏者の仕事や心構え等を幅広くシェアしましたが、高橋さんは現代のツール(SNSや名をなした人の著書等)を活用して、演奏家、聴衆の両者に惜しみなくノウハウをシェアしています。
その多方面の才能が今回のコンサートに結実したと言えるのではないでしょうか。
今回のKotoba to Oto というタイトルに込められた由来等も話されましたが、様々なツールを一つのコンサートに集約するというアイディアは新しいと思います!
そして高橋さんの演奏ですが、とても丁寧で細やかでした!

今回サポートチケットを購入した人には特典映像のURLが送られてくるのですが、『詩人の恋』の某曲を澤原さんとリハーサルしているシーンで、二人が試行錯誤している場面がありました。完成途上の段階の演奏をシェアするというのは勇気のいることだと思いますが、今回の本番で見事に完成していました。

今日『詩人の恋』を聴いていて感じたのですが、高橋さんの演奏は常にコントロールが行き届いていながら、血が通った表現でした。そしてそれはかつて実演で聴いた小林道夫さん(高橋さんの師)から感じたものを思い出させるものでした。

最後にもう1点。
今回高橋さんは譜めくりを自分でしたのですが、めくり方やタイミングが素晴らしかったです!
外来の有名なピアニストでも静かな余韻の中派手な音を立てて譜めくりする場面をこれまで何度も見てきましたが、高橋さんは必要なら次の曲で歌い始めてからめくったりもしていました。

Bravi!!!

Ezaki-kousuke-20201010 ←江崎皓介ピアノリサイタルちらし

Kawai-kawaguchi-lilia-salon ←カワイ川口リリアサロン

Kioicho-salon-hall-1 ←紀尾井町サロンホール

Kioicho-salon-hall-2 ←紀尾井町サロンホール

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