レナータ・スコット逝去

レナータ・スコット(Renata Scotto)が89歳で亡くなりました。クラシックを聴き始めた頃にTVで来日時のリサイタルが放送されたのを聞き、気にはなっていたのですが、実演を聞かずじまいでした。
スコットは言うまでもなくイタリアオペラのプリマドンナで、ラ・ボエームや椿姫、蝶々夫人などで一世を風靡しました。
ジェラルド・ムーアの録音を収集している私は、スコットの「夢遊病の女」全曲盤のCDの余白に1965年のリサイタルの抜粋があるのを知り入手しました。ムーアのピアノによる「夢遊病の女」や「椿姫」、「オテロ」のアヴェ・マリアなどが聞けるのが珍しくそちらの興味で聞き始めたのですが、スコットのエネルギー(強さだけでなく繊細な箇所でも)は一瞬で聞く者を惹きつけてやまないものを持っていて素晴らしかったです。
彼女はリサイタルなどでは歌曲も歌っていて、やはりイタリア歌曲が中心だったようですが、調べたところR.シュトラウスやプーランクの歌曲も歌っていました。
彼女はドイツものには手を出さないイメージがあったので意外でしたが、シュトラウスの「ばらの騎士」の元帥夫人や「パルジファル」のクンドリも歌っていたそうで、シュトラウスの歌曲の歌唱がよそいきの感じがなく、自分のものとなっていたのも納得しました。ドイツ語も余程しっかり学んだのではないでしょうか。素晴らしいです。

●R.シュトラウス:明日(Morgen)
レナータ・スコット(S), エデルミロ・アルナルテス(P)
Morgen de Strauss.Renata Scotto&Edelmiro Arnaltes
Morgen es un Lied de Richard Strauss. Interpretado por Renata Scotto, soprano y Edelmiro Arnaltes, piano

●R.シュトラウス:明日(Morgen)
レナータ・スコット(S), ヴィンチェンツォ・スカレーラ(P)
Renata Scotto - " Morgen " ( " Tomorrow " )~ 6/19
Richard Strauss " Morgen " ( " Tomorrow "), Op. 27, No. 4, 1894
Renata Scotto
Vincenzo Scalera (piano)
Grande of the Halls of Tchaikovsky Moscow Conservatory
November 17, 1997

●R.シュトラウス:献身(Zueignung)
レナータ・スコット(S), ヴィンチェンツォ・スカレーラ(P)
Renata Scotto - Zueignung (Dedication) ~ 7/19
Morgenの後奏の後0:24から始まる
Richard Strauss "Zueignung" (Dedication) Op 10 Nr 1
Renata Scotto
Vincenzo Scalera (piano)
Grande of the Halls of Tchaikovsky Moscow Conservatory
November 17, 1997

●プランク:あなたはこんなふう;ハートの女王;パリへの旅;ホテル;愛の小径
レナータ・スコット(S), F.M.コロンボ(P)
Poulenc - Melodies - Scotto R.,Colombo F.M. - 090598 - Como
C'est ainsi que tu es,La Reine de coeur,Voyage à Paris,Hotel,Les chemins de l'amour
Poulenc - Melodies - Scotto R.,Colombo F.M. - 090598 - Como

指揮者の飯守泰次郎氏の訃報も入ってきました。私は「パルジファル」と「フィデリオ」を飯守さんの指揮で聞いていて、特に後者はその熱演に感銘を受けたことを思い出します。
ネットを見ていたらピアニストのアンドレ・ワッツも亡くなっていたことを今さら知りました。一度だけリサイタルを聞けたのがよい思い出です。現役のころを知っているアーティストたちが続々と旅立つのはいつも寂しく感じます。こればかりは仕方ないのですが...。

ご冥福をお祈りいたします。

| | | コメント (2)

レオンティン・プライス&デイヴィッド・ガーヴィー/ホワイトハウス・リサイタル

グレイス・バンブリーやジェスィー・ノーマンらの先輩にあたるアフリカ系アメリカ人女声歌手のレオンティン・プライス(Leontyne Price)が昨日(2022年2月10日)95歳の誕生日を迎えたと知りました。
私は残念ながら一度も実演に接することはなかったのですが、伝説的歌手として今もご健在でおられるというのはとても喜ばしいことです。
動画を検索していたら、おそらく1978年頃と思われるホワイトハウスでの内輪のコンサートがアップされていましたので、こちらで共有させていただきます(映像では最初にカーター氏が出てきます)。
プライスのあらゆるレパートリーを凝縮した感じのプログラムで、歌曲の中に「歌に生き、愛に生き」が含まれていたりしますが、この名アリアがまた最高でした!内輪のコンサートでありながら現代アメリカ人作曲家の作品も数曲歌っていたりといわゆる名曲集に収まらないプログラミングなのが印象的でした。
プライスは黒人歌手特有の粘りのある強靭さを持ちつつも、澄んだ美声を持っていて、その声の響きにまず惹かれます。そして縦横無尽な表現力で聴き手を歌の世界にぐっと引き込んでくれるのはやはり素晴らしい歌手だなぁとあらためて思いました。
ピアノは彼女のほとんどのリサイタルで共演していたデイヴィッド・ガーヴィー(David Garvey)で、彼の映像もまた貴重ではないかと思います。ガーヴィーのベテランらしいがっちりと安定したピアノでプライスはさぞかし歌いやすいだろうと思いました。

Leontyne Price White House recital

レオンティン・プライス(S)
デイヴィッド・ガーヴィー(P)

0:39-
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:崇高なる神よ(歌劇『ラダミスト』第1幕)

4:06-
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:それにしてもこう、1日のうちに~わが運命を嘆こう(歌劇『ジューリオ・チェーザレ』第3幕第3場:クレオパトラのアリア)

10:35-
リヒャルト・シュトラウス:ぼくの頭上にきみの黒髪を広げておくれ Op. 19-2

12:18-
リヒャルト・シュトラウス:私にあなたの歌が響いたとき Op. 68-4

15:58-
リヒャルト・シュトラウス:明日! Op. 27-4

20:34-
リヒャルト・シュトラウス:どうして私たちは秘密にしておけるでしょう Op. 19-4

23:00-
ジャコモ・プッチーニ:歌に生き、愛に生き(歌劇『トスカ』第2幕)

26:39-
ルイ・ホワイト:主を讃えよ

28:42-
ネッド・ローレム:銀色の白鳥

32:01-
ドミニク・アージェント:冬

33:59-
ハワード・スワンソン:夜の歌

36:08-
サミュエル・バーバー:恨みと沈黙(歌曲集『恨みと沈黙 Op. 41』より第5曲)

38:04-
フロレンス・プライス編曲:My soul's been anchored in the Lord

40:13-
マーガレット・ボンズ編曲:This little light of mine

42:54-
ホール・ジョンソン編曲:Ride on, king Jesus

46:03-
【アンコール】
ジョージ・ガーシュウィン:サマータイム(歌劇『ポーギーとベス』第1幕第1場)

Leontyne Price, soprano
David Garvey, piano

0:39-
Georg Friedrich Händel: Sommi dei (from "Radamisto")

4:06-
Georg Friedrich Händel: E pur così in un giorno - Piangerò, la sorte mia (from "Giulio Cesare in Egitto": aria di Cleopatra)

10:35-
Richard Strauss: Breit' über mein Haupt dein schwarzes Haar, Op. 19-2

12:18-
Richard Strauss: Als mir dein Lied erklang, Op. 68-4

15:58-
Richard Strauss: Morgen!, Op. 27-4

20:34-
Richard Strauss: Wie sollten wir geheim sie halten, Op. 19-4

23:00-
Giacomo Puccini: Vissi d'arte, vissi d'amore (from "Tosca")

26:39-
Louie White: Praise Ye the Lord

28:42-
Ned Rorem: The silver swan

32:01-
Dominick Argento: Winter

33:59-
Howard Swanson: Night song

36:08-
Samuel Barber: Despite and Still (no. 5 from "Despite and Still, Op. 41")

38:04-
arr. Florence Price: My soul's been anchored in the Lord

40:13-
arr. Margaret Bonds: This little light of mine

42:54-
arr. Hall Johnson: Ride on, king Jesus

46:03-
(encore)
George Gershwin: Summertime (from "Porgy and Bess")

| | | コメント (0)

マーラー:私はこの世からいなくなった (Mahler - Ich bin der Welt abhanden)

ピアニストのTrung Samさんが私がこちらの記事で掲載したマーラー「私はこの世からいなくなった(Ich bin der Welt abhanden)」の日本語訳詞を動画で使いたいとのご連絡をいただき、こうして出来上がった動画をシェアしていただきました。

ソプラノのSabine Ritterbuschさんの自然で凛とした歌声、そして一音一音に気持ちのこもった美しいTrung Samさんの演奏をぜひお聞き下さい。

Trung Samさん、Yukoさん、有難うございました!

Thank you for sharing this wonderful movie, Mr. Trung Sam and Yuko-san!

[covid art film] | 私はこの世からいなくなった - G. Mahler - Ich bin der Welt abhanden | Ritterbusch Sam

„I am lost to the world - Ich bin der Welt abhanden gekommen“
Gustav Mahler | lyrics by Friedrich Rückert

Sabine Ritterbusch soprano - http://sabine-ritterbusch.de​
Trung Sam piano - https://www.trungsam.com​

recorded in 2019, august 6th and 7th in Richard Jacoby Saal of Hannover University of Music, Drama and Media

a JULIUS MEYERHOFF film

sound: Oliver Rogalla zu Heyden
camera: Julius Meyerhoff, Eric Lassahn
editing: Julius Meyerhoff
styling: Gina Hanning
light design: Wilfried Heitmüller

| | | コメント (0)

ヘレン&クラウス・ドーナト&プライ&ホカンソン/1978年シューベルトの夕べ(ホーエネムス・ライヴ音源)

1978年6月26日にホーエネムスのリッターザール(騎士の間)でシューベルティアーデのコンサートが催されました。
その時のライヴ音源がアップされていたので、シェアしたいと思います。

女声歌曲をヘレン・ドーナト(S)&クラウス・ドーナト(P)夫妻、
男声歌曲をヘルマン・プライ(BR)&レナード・ホカンソン(P)が演奏しています。
二重唱のミニョンと竪琴弾き「ただ憧れを知る者だけが」D 877/1はどちらのピアニストが演奏したのかは分かりません。
さらに「岩の上の羊飼い」ではクラリネットのウルフ・ローデンホイザーが共演しました。

最後に置かれた「岩の上の羊飼い」以外はすべてゲーテの詩による歌曲がプログラミングされ、
前半は『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代(Wilhelm Meisters Lehrjahre)』からの詩が集められています。
男女の歌手が揃ったステージならではの選曲が興味深いです。

26 Juni 1978, 20:00 Uhr, Rittersaal im Palast Hohenems

ヘレン・ドーナト(Helen Donath)(S)
クラウス・ドーナト(Klaus Donath)(P)

ヘルマン・プライ(Hermann Prey)(BR)
レナード・ホカンソン(Leonard Hokanson)(P)

ウルフ・ローデンホイザー(Ulf Rodenhäuser)(CL)

シューベルト(Schubert)作曲:

0:00 歌手(Der Sänger) D 149 (BR)

7:35 竪琴弾きIII「涙と共にパンを食べたことのない者」(Harfenspieler) D 480 (BR)

12:52 竪琴弾きI「孤独に浸り込む者」(Harfenspieler) D 478 (BR)

17:24 ミニョンの歌「あの国をご存知ですか」(Mignon) D 321 (S)

22:21 ミニョンと竪琴弾き「ただ憧れを知る者だけが」(Mignon und der Harfner) D 877/1 (S, BR)

26:25 竪琴弾きII「戸口に忍び寄り」(Harfenspieler) D 479 (BR)

29:27 ミニョンの歌「話せと言わないで下さい」(Mignon) D 877/2 (S)

33:02 ミニョンの歌「私をこのままにしておいて下さい」(Mignon) D 877/3 (S)

〜休憩(Pause)〜

35:52 悲しみの喜び(Wonne der Wehmut) D 260 (S)

36:56 愛「喜びに満ち、悲しみに満ち」(Die Liebe) D 210 (S)

38:33 恋する娘が手紙を書く(Die Liebende schreibt) D 673 (S)

41:36 ミニョンの歌「ただ憧れを知る者だけが」(Mignon) D 877/4 (S)

44:58 ミニョンに(An Mignon) D 161 (BR)

48:24 遥かな女性に(An die Entfernte) D 765 (BR)

52:10 川辺にて(Am Flusse) D 766 (途中雑音あり) (BR)

54:44 歓迎と別れ(Willkommen und Abschied) D 767 (BR)

58:41 岩の上の羊飼い(Der Hirt auf dem Felsen) D 965 (S, CL)

Schubertiadeのアーカイヴページはこちら

| | | コメント (3)

追悼ジェシー・ノーマン(Jessye Norman)

ソプラノのジェシー・ノーマン(Jessye Norman: 1945.9.15-2019.9.30)が亡くなりました。
ノーマンも歌曲の演奏史にとって欠かせない人物でした。

ノーマンが1980年代半ばに初来日した時、音楽ジャーナリズムはほとんど事件のように騒ぎたてていました。
私は初来日公演は行かず、テレビで見ただけでしたが、その数年後に実演に接し、あたかもジェシー・ノーマン教の祭祀の只中に放り込まれたかのような雰囲気を感じたものでした。
ノーマンが教祖様で、客席は信徒でした。
客席は酩酊したかのように拍手喝采を送り続け、すべての人がスタンディングオベーションで彼女を称えました。
私はノーマンのよく響く深みのある声や表現力の豊かさに感銘を受けながらも、周りの観客と自分との温度差を感じざるを得ませんでした。
もちろん私もひいきの歌手や演奏家に対して熱烈な拍手を送り、その一挙手一投足に目を凝らした経験はあるので、その気持ちはよく分かるのですが、会場の全員といってもいい人たちが例外なく熱狂しているのを見て、私が彼らほどの熱狂に達していないのは何故だろうと妙に冷静に考えていたものでした。

クラシック音楽の楽しみ方として、このような会場が熱狂的に盛り上がり、一体となる楽しみ方もあると思います。
ただ、私はノーマンのパフォーマンスだけでなく、歌曲を純粋に楽しみたかったという気持ちもあったのです。
生であの曲やこの曲が聞けると喜んで出かけた私にとって、ノーマンのコンサートは若干異質な感を拭えませんでした。
ヘンデルを歌ってもシューベルトを歌っても観客は大熱狂の嵐でした。
この頃ノーマンの来日公演で頻繁に共演していたピアニストのフィリップ・モルを気に掛ける人は誰もいないのではないかとさえ思えました。
それから数回聞きに行き、伴奏者がパーソンズやマーカムに変わっても、コンサートの雰囲気は同様でした。

ノーマンのコンサートを楽しんだ方にとって水を差すような文章で申し訳ないのですが、私にとってはノーマンの歌唱は録音で楽しむ方が合っていたということなのでしょう。

ただ実演だからこそ分かることはあると思います。
彼女は間違いなくカリスマでした。
人々がノーマンの声の虜になって熱狂していく様をまざまざと体験することが出来ました。
これは彼女の天賦のものだと思います。

ノーマンはドイツ歌曲もフランス歌曲も丁寧に歌ってきた歌手でした。
シューベルトの「自然に寄せて」といったほとんど知られていない小品を慈しむように歌っているのもノーマンの一つの側面です。
また「全能」の力感に溢れた朗々たる響き、あるいは「死と乙女」の最後の音を低いレで歌う彼女の音域の広さも忘れられません。

ドイツ・グラモフォン社がブラームスの全歌曲を録音する時にF=ディースカウと共にキャスティングしたのはノーマンでした。
これは彼女が紛れもなく歌曲歌手として一流であることを示しているでしょう。
ブラームスの民謡調の有節歌曲を表情豊かに歌うのに、あるいは「ジプシーの歌」の奔放な響きを再現するのにノーマンは適任でした。

彼女は伴奏ピアニストも固定せず、様々な人たちと組んできました。
ゲイジ、ボールドウィン、パーソンズ、モル、レヴァイン、バレンボイム、ダルベルトなど。
誰と組んでも違和感なく彼女の世界を作り上げていきます。

ノーマンはアンコールで必ずといっていいほど黒人霊歌を歌いました。
彼女のルーツですから当然でしょう。
その中で忘れられないのが"He's Got the Whole World in His Hands"という曲です。
私はノーマンの歌唱でこの曲をはじめて知ったのですが、敬虔さもありながら、聴衆を楽しませることも忘れず、素晴らしい歌唱でした。

Jessye Norman sings He's Got the Whole World in His Hands

Geoffrey Parsons(P)

最後に、彼女のエクサンプロヴァンスでのリサイタルのライヴ録音がありましたので、こちらでシェアさせていただきます。

Jessye Norman - Recital Aix-en-Provence 1984

Jessye Norman(S)
Phillip Moll(P)
Alain Marion(FL)
Renaud Fontanarosa(VLC)

Aix-en-Provence 31-07-1984

J. Brahms :
00:00 Botschaft opus 47 n°1,
02:27 Feldeinsamkeit opus 86 n°2,
06:28 Auf dem Kirchhofe opus 105 n°4,
09:54 Saphische Ode opus 94 n°2,
12:31 Meine Liebe ist grün opus 63 n°5.

R. Strauss:
17:31 Ständchen opus 17 n°3,
20:02 Ich trage meine Minne opus 32 n°1,
23:05 Allerseelen opus 10 n°8,
26:44 Morgen opus 27 n°4,
30:55 Kling opus 48 n°4.

M. Ravel:
34:49 Chansons madécasses - Nahandove
40:34 Chansons madécasses - Aoua!
44:46 Chansons madécasses - Il est doux

E. Satie:
52:53 Chanson,
54:07 Elégie,
56:53 les fleurs,
58:35 tendrement.

Encores :
01:06:21 R.Strauss, Wir beide wollen springen
01:09:44 C.Saint-Saens, Mon coeur s'ouvre à ta voix
01:20:02 Spiritual - He's Got the Whole World in His Hands
01:27:32 Spiritual - Great Day

| | | コメント (0)

ダムラウ&カウフマン&ドイチュ/ヴォルフ「イタリア歌曲集」CDリリース予定

Damrau_kaufmann_deutsch_wolf


世界中のオペラハウスで大活躍している二人の歌手ディアナ・ダムラウ(Diana Damrau)(S)とヨナス・カウフマン(Jonas Kaufmann)(T)が、ヘルムート・ドイチュ(Helmut Deutsch)のピアノでヴォルフ「イタリア歌曲集(Italienisches Liederbuch)」のCDを録音したそうです。
ヨーロッパ各地でのコンサートツアー中のライヴ収録らしいです(2018年2月18日録音)。
HMVの情報ですと、来年(2019年)1月半ば頃には入手できるようです。

 こちら

彼らは日本でも人気者ですから、いずれ国内盤も出るかもしれませんが、ヴォルフの歌曲というのはあまりCD会社としては売れるものではないので輸入盤で入手しておいた方が確実かもしれません。

この豪華な二人のスターたちは共に歌曲にも力を入れており、特にオペラのような男女の駆け引きが重要な要素となるヴォルフの「イタリア歌曲集」では、彼らの声の演技力もまた大いに期待されます。
そして、今やムーアやパーソンズの後継者として脂の乗り切ったヘルムート・ドイチュのピアノもまたとても楽しみです(ドイチュはかつてEMIにアップショー&ベーアと全曲盤を録音しています)。

ヴォルフの歌曲集の中でもメーリケ歌曲集と並んで録音に恵まれている「イタリア歌曲集」ですが、これはヴォルフファンにとっては垂涎ものですね。

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

エルナ・ベルガー&ヘルマン・プライ&ヴァイセンボルン(Berger, Prey & Weissenborn): ヴォルフ「イタリア歌曲集」(Wolf: Italienisches Liederbuch)全曲CD復活!

ヘルマン・プライの没後20年の今年(2018年)に記念盤が出ないのではと半ば諦めていたところに朗報です!
ソプラノのエルナ・ベルガーとピアニストのギュンター・ヴァイセンボルンと組んで1959年に録音されたヴォルフ「イタリア歌曲集」がCDでとうとう復活します。
ドイツのamazonではすでに購入できるようですが、日本のamazonのサイトには2018年8月24日現在まだ掲載されておらず、もうしばらく待たされそうです。
すぐに欲しい方は下記のドイツのamazonから購入可能ですし(ドイツからの送料はかかりますが)、待てるという方は日本のamazonのサイトに掲載されるのを待ってみてはいかがでしょうか。
 こちら

CDは2枚組で、CD1はヴォルフ「イタリア歌曲集」全46曲、CD2はシューマン「女の愛と生涯」、メンデルスゾーン2曲、レーヴェ2曲、ヴォルフ2曲、シューベルト3曲、グリーグ2曲、ブラームス「4つの厳粛な歌」が収録されているそうです。
CD2はシューマンとメンデルスゾーンがベルガーの歌唱で、他はプライの歌唱です(共演ピアニストはラウハイゼン、メルツァー等、曲により様々です)。
もちろん目玉はCD1のヴォルフ「イタリア歌曲集」全46曲です。
とびきりの名演にもかかわらず、今まで復活しなかったのは不思議です。
ソプラノのエルナ・ベルガーはもちろんチャーミングな歌唱を聞かせてくれますが、プライと組むと若干年齢差を感じさせる感はあります(プライより29歳年上です)。
ここでは若かりしヘルマン・プライの歌唱が本当に素晴らしいです。
かつて「詩と音楽 梅丘歌曲会館」さんのサイトにヴォルフ「イタリア歌曲集」全曲の記事を投稿した際に、様々な演奏家の録音を聞き比べたのですが、プライは他のどの男声歌手にも増して、この歌曲集のキャラクターにぴったりマッチしていました。
しかし、CD化されていなかった為、中古屋さんで購入したLPを毎回再生する手間がかかったのですが、その手間が報われるようなプライの溌剌とした名唱でした。
今回ようやくCD化されてこの名演がより広く知られることになればとても嬉しいことです。

上記のドイツのサイトで少しずつ試聴できるようになっているので、よろしければぜひサンプルを聴いてみてください。

Berger_prey_weissenborn_wolf


--------------

(2018.12.2追記)

日本のamazonに上記のCDが掲載されていました。
 こちら


| | | コメント (8) | トラックバック (0)

グンドゥラ・ヤノヴィツ・ラスト・コンサート・ライヴ(チャールズ・スペンサー:ピアノ)(1999年9月16日)

グンドゥラ・ヤノヴィツ(1937年8月2日生まれ)の70歳の誕生日を記念して、昨年、彼女のラスト・ライブのCDがリリースされました。
ギリシャで催されたこのコンサート、なんでもマリア・カラスの記念も兼ねているのだとか。
実は私はまだ入手していないのですが、先日何の気なしにYouTubeを見ていたら、このCDの発売元からプロモーションビデオがアップされていました。
おそらく音源だけのダイジェストだろうと思っていたら、なんと映像付きで、ヤノヴィツが歌っている姿が映っているのです。
どうやらプロモーション用に簡単に撮影されたようで、全部で12分ほど撮影したものを編集して使ったとのことです。
これほど素晴らしい出来ならば全部撮影してほしかったところですが、部分的でも、彼女の最後のリートリサイタルの映像が見れるだけでも有難いと思うべきなのでしょう。

この映像で見る限り、引退間際の歌手とはとても思えないほどの充実した美声です。
まだおそらく殆ど衰えを見せていないまま舞台を去ったのだと思います。
舞台人としての厳しい自覚が、一見早過ぎる引退を決意させたのではないでしょうか。

今回のレパートリーは、決して多いとは言えない彼女のリートのスタジオ録音でも聞けるものが多く含まれている一方で、おそらく一度もスタジオ録音を残さなかったシューマンが5曲も含まれているのが、ファンには嬉しいところです。
『冬の旅』を録音しなかった彼女の「ぼだいじゅ」がここで聞けるのも嬉しいです。

私が唯一彼女のライブを聞いたのは、神奈川県立音楽堂で催された歌曲の夕べで、小林道夫さんのピアノで、前半はブラームス、後半はヴォルフが歌われました。
全曲が彼女のレコーディングしていないレパートリーでした。
第一声を聞いて、あまりの声の美しさに驚嘆したことが昨日のことのように思い出されます。
もちろんレコードを通じて、その気品のある歌唱を知ってはいたものの、ここまで芯のあるぶれない美声だとは想像していなかったのです。

今回の動画を見ていても、落ち着いた気品に満ちた彼女の美声は堪能できます。
まだまだ現役として通用するほどの素晴らしい歌唱がここで披露されています。

共演のピアニストはイギリスのベテラン、チャールズ・スペンサー。
ヤノヴィツ晩年のシューベルト歌曲集の録音でも共演した名コンビです。

-----------

録音:1999年9月16日, Herodes Atticus Odeon, Athens, Greece

グンドゥラ・ヤノヴィツ(Gundula Janowitz) (S)
チャールズ・スペンサー(Charles Spencer) (P)

シューベルト:ギリシャの神々 D 677
シューベルト:イーピゲネイア D 573
シューベルト:竪琴に寄せて D 737
シューベルト:エレンの歌Ⅰ D 837
シューベルト:漁師の歌 D 881
シューベルト:流れ D 693
シューベルト:夕映えの中で D 799
シューベルト:ぼだいじゅ D 911-5
シューベルト:緑野の歌 D 917

シューマン:ズライカの歌 Op. 25-9
シューマン:松雪草 Op. 79-26
シューマン:はすの花 Op. 25-7
シューマン:私のばら Op. 90-2
シューマン:くるみの木 Op. 25-3

リヒャルト・シュトラウス:薔薇のリボン Op. 36-1
リヒャルト・シュトラウス:万霊節 Op. 10-8
リヒャルト・シュトラウス:明日! Op. 27-4
リヒャルト・シュトラウス:夜の散歩 Op. 29-3
リヒャルト・シュトラウス:解き放たれて Op. 39-4

シューベルト:ます D 550

| | | コメント (8) | トラックバック (0)

ドーナト夫妻、ローレンツ&ガルベン/ヴォルフ「イタリア歌曲集」映像(1988年シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭)

フーゴ・ヴォルフ(Hugo Wolf)/「イタリア歌曲集(Italienisches Liederbuch)」全46曲(79分25秒)

録画:1988年、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭(Schleswig Holstein Musikfestival)

ヘレン・ドーナト(Helen Donath)(S)
ジークフリート・ローレンツ(Siegfried Lorenz)(Br)
クラウス・ドーナト(Klaus Donath)(P)
コルト・ガルベン(Cord Garben)(P)

珍しい動画を見つけたのでご紹介します。
ヴォルフの全46曲からなる「イタリア歌曲集」のライヴ映像です。
歌手はソプラノのヘレン・ドーナトとバリトンのジークフリート・ローレンツ。
ピアノはそれぞれクラウス・ドーナト(ヘレンの夫)、コルト・ガルベンです。
この4人いずれも歌曲を演奏している動画は珍しいのではないかと思います。
特にジークフリート・ローレンツはF=ディースカウ、プライ後のドイツを担うリート歌手として取り上げられていた時期もあり、歌曲演奏の実績もしっかりある名歌手なので、こうして歌唱姿を見ることが出来るのはとても貴重です。
ドーナト夫妻は数多くの歌曲の録音を残していて、歌曲演奏者としての実力は広く知られていますので、彼らの演奏動画もまた嬉しいです。
そしてDGのプロデューサーとして、ディースカウやミケランジェリと組みながら、歌曲ピアニストとしても第一線で活躍していたガルベンの演奏もまた、注目されます。
ガルベンは若かりしボニーやオッター、シュミットらを世に出すきっかけとなった録音を企画したり、レーヴェの全歌曲を録音したりと、歌曲演奏史において決して忘れることの出来ない存在です。

ここで演奏されているヴォルフの「イタリア歌曲集」はイタリア起源の詩にドイツ人のパウル・ハイゼが独訳した歌詞によるもので、男女の恋愛の駆け引きが絶妙な音楽で描かれています。
ここでの演奏のように男女の歌手がそれぞれ異なるピアニストと演奏することで、よりドラマティックな効果が期待できそうです。

ヘレン・ドーナトのオペラで培った表現力は映像で見るとより楽しみを増します。
持ち前の美声による巧みな語りかけは、これらのささやかな歌曲を歌ううえでとても魅力的です。
ご主人のピアノは、例えば普段大音量で盛り上げるような曲の最後の和音をあえて軽めに弾くことによって、これらが庶民のささやかなドラマであることを思い出させてくれます。

ローレンツは見た目もいかにも真面目なドイツ人という感じですが、その歌声の柔らかさと伸縮自在な表現の幅で、歌曲歌手としての非凡さをあらためて認識させてくれます。
そして、同じくドイツ人的なガルベンの堅実なピアノもテキストの機微を見事に描いています。

ぜひお楽しみ下さい!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

モイツァ・エルトマン&マルコム・マルティノー/モイツァ・エルトマン ソプラノ・リサイタル(2016年4月20日 東京文化会館 大ホール)

都民劇場音楽サークル第636回定期公演
モイツァ・エルトマン ソプラノ・リサイタル

2016年4月20日(水)19:00 東京文化会館 大ホール

モイツァ・エルトマン(Mojca Erdmann)(ソプラノ)
マルコム・マルティノー(Malcolm Martineau)(ピアノ)

R.シュトラウス(Strauss)/もの言わぬ花(Die Verschwiegenen) Op.10-6
モーツァルト(Mozart)/すみれ(Das Veilchen) K.476
R.シュトラウス/花束を編みたかった(Ich wollt ein Sträusslein binden) Op.68-2
シューベルト(Schubert)/野ばら(Heidenröslein) D257
R.シュトラウス/イヌサフラン(Die Zeitlose) Op.10-7
シューマン(Schumann)/重苦しい夕べ(Der schwere Abend) Op.90-6

R.シュトラウス/オフィーリアの3つの歌(Drei Lieder der Ophelia) Op.67-1~3
 1.どうしたら私は本当の恋人を(Wie erkenn ich mein Treulieb)
 2.おはよう、今日は聖バレンタインの日(Guten Morgen, s'ist St. Valentinstag)
 3.むき出しのまま、棺台にのせられ(Sie trugen ihn auf der Bahre bloss)
リーム(Rihm: 1952-)/オフィーリアは歌う(Ophelia sings)
 [1. How should I your true love know]
 [2. Tomorrow is Saint Valentine's day]
 [3. They bore him bare-faced on the bier]

~休憩~

ライマン(Reimann: 1936-)/「オレア(Ollea)」より 2.ヘレナ(Helena)(無伴奏)
R.シュトラウス/夜(Die Nacht) Op.10-3
シューマン/レクイエム(Requiem) Op.90-7
R.シュトラウス/万霊節(Allerseelen) Op10-8
シューベルト/万霊節の連祷(Litanei) D343(全9節中、おそらくよく歌われる3つの節が歌われた)

R.シュトラウス/私は漂う(Ich schwebe) Op.48-2
メンデルスゾーン(Mendelssohn)/歌の翼に(Auf Flügeln des Gesanges) Op.34-2
R.シュトラウス/星(Der Stern) Op.69-1
ライマン/「オレア」より 4.賢い星(Kluge Sterne)(無伴奏)

~アンコール~

モーツァルト/夕べの想い(Abendempfindung) K.523
R.シュトラウス/明日(Morgen!) Op.27-4

---------------

ドイツの売れっ子ソプラノ、モイツァ・エルトマンと、イギリス伴奏界のベテラン、マルコム・マルティノーによる歌曲の夕べを聴きに行った。
今年に入って歌曲のコンサートはこれが最初!
本当は1月にトーマス・バウアーを聴こうと思っていたのだが、気づいた時には終わっていた!
最近コンサート通いをあまりしなくなっていたのだが、久しぶりのリーダーアーベントはやはり良いなぁと思った。

以前にエルトマンを聴いた時はゲロルト・フーバーのピアノで、彼がかなり立体的な演奏で自己主張が強かった為、今回はマーティノーに変わり、歌とピアノが寄り添って溶け合っていたように感じた。

それにしてもエルトマンはまだリートの録音は少ないものの、今回のリサイタルのプログラミングはかなり凝ったもので、歌曲マニアをもうならせるに足る内容だった。
R.シュトラウスの歌曲の間に他の作曲家の歌曲を挟むというもので、シュトラウスと他の作曲家の感性の違いがお互いの魅力を光らせることになった。
最初に花にちなんだ作品が並んだが、それらがどれもぴりっとした苦味をもったものが選ばれていて、恋の雲行きが危うくなる前触れとなっていた。
そしてシェイクスピアの「ハムレット」の詩の独訳によるシュトラウスの「オフィーリアの3つの歌」が歌われた後、現役の作曲家ヴォルフガング・リームによる同じ詩の英語原詩による3曲が歌われた。
リームの3曲中、最初の2曲は突然マーティノーがセリフを語り、エルトマンと掛け合いの芝居のような感じとなったが、これは原作のGertrude(ガートルード)やClaudius(クローディアス)の台詞の箇所をマーティノーが語っていたのだろう。
ちなみにマーティノーの語り、なかなか良い声で違和感なく演奏に溶け込んでいた。

シュトラウスのどこまでも感覚的な愉悦を目指しているかのような爛熟したフレージングは、女声歌手にとっては魅力的に違いないし、エルトマンのクールな美声にはうってつけだった。
彼女はリリカルな作品もコロラトゥーラの必要な作品も実に見事に自分のものにしてしまう。
リートのレパートリーというのは歌手の適性に応じた作品が選ばれるわけだが、エルトマンの場合、歌おうと思えば、どんな作品も歌えてしまえるのではないかと思えるほどだ。
もちろん歌えるからといってそれがふさわしくない作品もあるだろうが、彼女の技術、音楽的な感性、そしてステージ映えする容姿など、天性のものも相まって、彼女には無限の可能性があるように感じられた。

言葉さばきは完璧、現代音楽の難解な作品の音程もおそらく完璧、高音から低音までよく訓練された響きは、東京文化会館の3階左の席にいた私にも明瞭に聞こえてきた。
涼やかな美声というと一見冷たく感じられやすいかもしれないが、そうならないのが彼女の凄さで、クールな響きが心地よい風のように聴き手に爽快感を感じさせてくれた。

前半後半それぞれ途中で一回ずつ拍手に答えて舞台に引っ込み、あらたなブロックを始めるという感じだが、有名な「野ばら」「万霊節」「歌の翼に」は終わるとすぐに拍手が来たりして、聴衆の反応もストレートである。

後半は最初と最後に現役作曲家で最近オペラ2作が日生劇場で上演されたことで注目を浴びたアリベルト・ライマンの4曲からなる歌曲集「オレア」(柴田克彦氏の解説によるとギリシャ語で「美」を意味する)からの2曲が置かれた。
これらは無伴奏なので、この時だけエルトマンが舞台右側へ移り、楽譜立ての前で一人スポットライトを浴びて歌うという形になった。
ライマンのオペラでもすでに慣れていたが、これらの歌曲も超人的な高音が多い印象だ。
それを難なくこなしてしまうエルトマンはただただ凄い。
後半最初の「Helena」で超絶的な技巧を聴かせた後に続けて歌われたシュトラウスの「夜」の何と美しかったことか。
後半は死をテーマにした曲で始まり、最後は天空に飛翔して星に到達する。
シューベルトの「連祷」などは録音ではよく聴くが実際に生で聴くことはこれまで少なかったと思う。
こんなに簡素なのに心のこもった響きはさすがシューベルトの天才を感じずにはいられない。

アンコールも本プログラムの続きでシュトラウスと交互の選曲が続き、しかも、夕暮れから翌日の日の出までの時の流れがテーマになっていて、最後までエルトマンの知性に貫かれた演奏会だった。
「夕べの想い」と「明日」、作られた時代も違う2曲がどちらも鎮魂歌のように聴き手の心に染み渡った。

そして、久しぶりに聴いたマルコム・マーティノーの演奏はもはや名人芸と言ってよいだろう。
今では珍しくピアノの蓋を短いスティックで軽く開けただけだったが、緩急、強弱、自由自在という感じで、強音でも決して汚い音にならずにコントロールされていたのが心地よかった。
彼のピアノは例えば往年のジェフリー・パーソンズのようなピアノパートだけでソロのような完結した美音を貫くというタイプではなく、曲に応じ、多彩なパレットを使い分け、時には奥に引っ込み、時には前面に出て、あくまで歌との一体感に重きを置く演奏をしていた。
いまや円熟期を迎えた伴奏者の名人芸にも感銘を受けたこの日のコンサートだった。

ちなみに招聘元のジャパンアーツのツイッターに当日のお二人の写真がありました!
 こちら

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

CD DVD J-Pop LP 【ライラックさんの部屋】 おすすめサイト アイヒェンドルフ Joseph von Eichendorff アンゲーリカ・キルヒシュラーガー Angelika Kirchschlager アンティ・シーララ Antti Siirala アーウィン・ゲイジ Irwin Gage アーリーン・オジェー Arleen Augér イアン・ボストリッジ Ian Bostridge イェルク・デームス Jörg Demus イタリア歌曲 italian songs イモジェン・クーパー Imogen Cooper イングリート・ヘブラー Ingrid Haebler ウェブログ・ココログ関連 エディタ・グルベロヴァEdita Gruberová エディト・マティス Edith Mathis エリック・ヴェルバ Erik Werba エリーザベト・シュヴァルツコプフ Elisabeth Schwarzkopf エリー・アーメリング Elly Ameling エルンスト・ヘフリガー Ernst Haefliger オペラ opera オルガン organ オーラフ・ベーア Olaf Bär カウンターテナー counter tenor カール・エンゲル Karl Engel ギュンター・ヴァイセンボルン Günther Weissenborn クラーラ・シューマン Clara Schumann クリスタ・ルートヴィヒ Christa Ludwig クリスティアン・ゲアハーアー Christian Gerhaher クリスティーネ・シェーファー Christine Schäfer クリストフ・プレガルディアン Christoph Prégardien クリスマス Christmas; Weihnachten グリンカ Mikhail Glinka グリーグ Edvard Grieg グレアム・ジョンソン Graham Johnson ゲアハルト・オピッツ Gerhard Oppitz ゲアハルト・ヒュッシュGerhard Hüsch ゲロルト・フーバー Gerold Huber ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe コルネーリウス Peter Cornelius コンサート concert コンスタンティン・クリンメル Konstantin Krimmel コントラルト歌手 contralto コンラート・リヒター Konrad Richter シェック Othmar Schoeck シベリウス Jean Sibelius シュテファン・ゲンツ Stephan Genz シューベルト Franz Schubert シューマン Robert Schumann ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich ショパン Frédéric Chopin ジェシー・ノーマン Jessye Norman ジェフリー・パーソンズ Geoffrey Parsons ジェラルド・ムーア Gerald Moore ジェラール・スゼー Gérard Souzay ジュリアス・ドレイク Julius Drake ジョン・ワストマン John Wustman ジークフロート・ローレンツ Siegfried Lorenz ソプラノ歌手 soprano ダニエル・ハイデ Daniel Heide テノール歌手 tenor テレサ・ベルガンサ Teresa Berganza ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ Dietrich Fischer-Dieskau ディートリヒ・ヘンシェル Dietrich Henschel トマス・ハンプソン Thomas Hampson トム・ヤンセン Thom Janssen トーマス・E. バウアー Thomas E. Bauer ドビュッシー Claude Debussy ドルトン・ボールドウィン Dalton Baldwin ナタリー・シュトゥッツマン Nathalie Stutzmann ノーマン・シェトラー Norman Shetler ハイドン Joseph Haydn ハイネ Heinrich Heine ハルトムート・ヘル Hartmut Höll ハンス・ホッター Hans Hotter バス歌手 bass バッハ Johann Sebastian Bach バリトン歌手 baritone バレエ・ダンス バーバラ・ヘンドリックス Barbara Hendricks バーバラ・ボニー Barbara Bonney パーセル Henry Purcell ピアニスト pianist ピーター・ピアーズ Peter Pears ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル Fanny Mendelssohn-Hensel フェリシティ・ロット Felicity Lott フランク César Franck フランク・マルタン Frank Martin フランスィスコ・アライサ Francisco Araiza フランス歌曲 mélodies フリッツ・ヴンダーリヒ Fritz Wunderlich ブラームス Johannes Brahms ブリテン Benjamin Britten ブログ blog プフィッツナー Hans Pfitzner ヘルマン・プライ Hermann Prey ヘルムート・ドイチュ Helmut Deutsch ベルク Alban Berg ベートーヴェン Ludwig van Beethoven ペーター・シュライアー Peter Schreier ペーター・レーゼル Peter Rösel ボドレール Charles Baudelaire マティアス・ゲルネ Matthias Goerne マルコム・マーティノー Malcolm Martineau マーク・パドモア Mark Padmore マーティン・カッツ Martin Katz マーラー Gustav Mahler メシアン Olivier Messiaen メゾソプラノ歌手 mezzo soprano メンデルスゾーン Felix Mendelssohn Bartholdy メーリケ Eduard Mörike モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart ヤナーチェク Leoš Janáček ヨーハン・ゼン Johann Senn ラヴェル Maurice Ravel リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss リュッケルト Friedrich Rückert リリ・ブランジェ Lili Boulanger ルチア・ポップ Lucia Popp ルドルフ・ヤンセン Rudolf Jansen ルードルフ・ドゥンケル Rudolf Dunckel レナード・ホカンソン Leonard Hokanson レネケ・ラウテン Lenneke Ruiten レルシュタープ Ludwig Rellstab レーナウ Nikolaus Lenau レーヴェ Carl Loewe ロシア歌曲 Russian songs ロジャー・ヴィニョールズ Roger Vignoles ロッテ・レーマン Lotte Lehmann ロバート・ホル Robert Holl ローベルト・フランツ Robert Franz ヴァルター・オルベルツ Walter Olbertz ヴァーグナー Richar Wagner ヴィルヘルム・ミュラー Wilhelm Müller ヴェルディGiuseppe Verdi ヴォルフ Hugo Wolf ヴォルフガング・ホルツマイア Wolfgang Holzmair ヴォーン・ウィリアムズ Ralph Vaughan Williams 作曲家 作詞家 内藤明美 北欧歌曲 合唱曲 小林道夫 岡原慎也 岡田博美 平島誠也 指揮者 日記・コラム・つぶやき 映画・テレビ 書籍・雑誌 歌曲投稿サイト「詩と音楽」 演奏家 白井光子 目次 研究者・評論家 藤村実穂子 音楽