【生誕100年】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau):ザルツブルク音楽祭出演記録(歌曲・声楽曲編⑥):1982年~1985年

1980~81年のザルツブルク音楽祭不在の後、82年にブレンデルを共演者に迎えてシューベルトとシューマンのハイネ歌曲集で音楽祭に復活しました。これは1956年にF=ディースカウがザルツブルクで初リサイタルを行った時と同じプログラム(ムーアのピアノ)となり、26年ぶりに披露したことになります。
1983年に初めてハルトムート・ヘルとザルツブルク音楽祭で共演します。この時のブラームスのプログラムは、1985年にBayerレーベルにほぼそのままスタジオ録音することになります。
ブラームスリサイタルと同じ年にマルタンの『イェーダーマンからの6つのモノローグ』をツェンダーの指揮で披露し、ORFEOレーベルからその音源がリリースされています。
またメロス弦楽四重奏団とはシェックの『ノットゥルノ』を歌っています。
1984年は同じくヘルとの共演で、シューマンの『リーダークライス』Op.39とケルナー歌曲集Op.35を披露しました。このプログラムも1959年にムーアと演奏して以来25年ぶりのザルツブルクでの演奏となります。
同じ年にツァグロゼクの指揮でハルトマンの「《ソドムとゴモラ》による歌の情景」も披露しました。
1985年はシェーンベルクとベルクの歌曲集を、いつものライマンではなく、ヘルのピアノで披露しました。80年代にEMIにスタジオ録音した曲から多く選ばれています。
そして同じ年にハーガーの指揮でライマンの『リア王』からの断片を歌い、さらに再びツァグロゼクの指揮で歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』に参加しました。このメシアンの録音はORFEOからリリースされています。

-----

1982.8.9(月)19:30 Kleines Festspielhaus

エルンスト・コヴァチッチ(ヴァイオリン)*
Ernst Kovacic, Violine*
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)**
Julia Varady, Sopran**
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)**
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton**
オーストリア放送交響楽団
ORF-Symphonieorchester
ローター・ツァグロゼク(指揮)
Lothar Zagrosek, Dirigent

クシシトフ・ペンデレツキ:ヤコブ目覚めしとき神のいますを見しが、そを知らざりき

ハインツ・カール・グルーバー(geb. 1943):ヴァイオリン協奏曲「... aus schatten duft gewebt」*

ツェムリンスキー:抒情交響曲 Op.18:管弦楽とソプラノ、バリトンの声のためのラビンドラナート・タゴールの詩による7つの歌からなる**

1982.8.20(金)19:30 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
Alfred Brendel, Klavier

シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』D957より
 アトラス D957/8
 彼女の絵姿 D957/9
 漁師の娘 D957/10
 都会 D957/11
 海べで D957/12
 影法師 D957/13

シューマン:歌曲集『詩人の恋』Op. 48(全16曲)
 美しい五月に
 わたしの涙から
 ばらに、ゆりに、はとに
 あなたのひとみを見つめる時
 わたしの心をゆりのうてなに
 神聖なラインの流れに
 わたしは嘆くまい
 花が知ったなら
 鳴るのはフルートとヴァイオリン
 恋人の歌を聞く時
 若者はおとめを愛し
 明るい夏の朝
 夢の中で私は泣いた
 夜ごとの夢に
 昔話の中から
 いまわしい思い出の歌

1983.4.25(月)19:30 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ハルトムート・ヘル(ピアノ)
Hartmut Höll, Klavier

ブラームス:
エオリアン・ハープに寄せて Op.19/5
夜中にはね起きて Op.32/1
もうお前のところには行くまい Op.32/2
私のそばでざわめいていた流れ Op.32/4
吹き飛べ、それほどまでにお前はまた私を Op.32/5
たそがれ Op.49/5
恋人をたずねて Op.48/1
湖上にて Op.59/2
鼓手の歌 Op.69/5
セレナード Op.70/3
夕方の雨 Op.70/4
春の恋はこよなくて! Op.71/1
秘密 Op.71/3
うちかてぬ Op.72/5
テレーゼ Op.86/1
わが思いは君のもとに Op.95/2
花は見ている Op.96/3
航海 Op.96/4
墓地にて Op.105/4
柳の花 Op.107/4

1983.8.9(火)19:30 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)**
David Geringas, Violoncello**
オーストリア放送交響楽団(現・ヴィーン放送交響楽団)
ORF-Symphonieorchester
ハンス・ツェンダー(指揮)
Hans Zender, Dirigent

ブルーノ・マデルナ(1920-1973):小管弦楽のための「宗教的な庭」

エルンスト・クシェネク(1900-1991):チェロ協奏曲第2番 Op.236**

フランク・マルタン(1890-1974):歌曲集『イェーダーマンからの6つのモノローグ』*
 楽しい宴もすべて終り 客は皆
 ああ全く、死神を見るとぞっとしてくる
 誰かが呼んでいたような気がする
 完全に打ち砕かれてしまいたい
 はい!私は信じます、あの方が成就されたことを
 おお永遠なる神よ! おお神々しきみ顔よ

ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):管弦楽のための「ミ・パルティ」

1983.8.22(月)19:30 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
メロス弦楽四重奏団
Melos-Quartett
 Wilhelm Melcher, Violine
 Gerhard Voss, Violine
 Hermann Voss, Viola
 Peter Buck, Violoncello

ドビュッシー:弦楽四重奏曲 Op.10

シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D703『四重奏断章』

オトマル・シェック:『ノットゥルノ』Op.47*
 斜面に草の茂ったあの山をご覧
 夢はひどく荒々しく、ひどく不気味だった
 風が冷たく吹いていた、周囲の大枝の葉を落としながら
 あたりは黙し、色褪せてゆく
 ああ、誰がひとりで飲みたいものか

1984.8.11(土)19:30 Felsenreitschule

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
パウル・ヴォルフルム(バリトン)**
Paul Wolfrum, Bariton**
アルノルト・シェーンベルク合唱団
Arnold Schoenberg Chor
オーストリア放送合唱団
ORF-Chor
エルヴィン・オルトナー(合唱指導)
Erwin Ortner, Choreinstudierung
オーストリア放送交響楽団(現・ヴィーン放送交響楽団)
ORF-Symphonieorchester
ローター・ツァグロゼク(指揮)
Lothar Zagrosek, Dirigent

ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-1970): オーケストラスケッチ「静寂と反転」

カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963):ジャン・ジロドゥの《ソドムとゴモラ》による歌の情景(バリトンと管弦楽のための)*

パウル・エンゲル(1949-):混声合唱、大管弦楽、バリトン独唱のための交響曲第3番**
 I Trennung
 II Traumbilder
 III Wiedergeburt und Nachklang

1984.8.22(水)20:00 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ハルトムート・ヘル(ピアノ)
Hartmut Höll, Klavier

シューマン:歌曲集『リーダークライス』Op.39 (全12曲)
 異郷にて
 間奏曲
 森の対話
 静けさ
 月の夜
 美しき異郷
 古城にて
 異郷にて
 悲しみ
 たそがれ
 森の中で

シューマン:歌曲集『ユスティヌス・ケルナーの詩』Op.35 (全12曲)
 嵐の夜のよろこび
 愛と喜びよ、消え去れ
 旅の歌
 新緑
 森へのあこがれ
 亡き友の盃に寄せて
 さすらい
 ひそかな愛
 問い
 ひそかな涙
 誰がお前を悩ますのか
 古いリュート

1985.8.8(木)20:00 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ハルトムート・ヘル(ピアノ)
Hartmut Höll, Klavier

アルバン・ベルク:
愛しの美しい女(ひと)(Geliebte Schöne) Op.9/2
影の生(Schattenleben) Op.9/3
眠れぬ夜(Schlummerlose Nächte) Op.11/3
私たちが見ているものは変わる(Es wandelt, was wir schauen) Op.12/2
夜明けどき(Im Morgengrauen) Op.13/2
墓碑銘(Grabschrift) Op.13/3

アルノルト・シェーンベルク:
警告(Warnung) Op.3/3
見捨てられた(Verlassen) Op.6/4
夢見るような人生(Traumleben) Op.6/1
期待(Erwartung) Op.2/1

アルバン・ベルク:
最初の喪失(Erster Verlust) Op.15/2
海辺で(Am Strande)
憧れIII(Sehnsucht III) Op.6/1
遠方の歌(Ferne Lieder) Op.6/3
悲しみ(Traurigkeit)
彼は春の短い開花を嘆く(Er klagt, daß der Frühling so kurz blüht)

『4つの歌(Vier Lieder)』Op.2
 眠る、眠る(Schlafen, schlafen, nichts als schlafen)
 眠っていると(Schlafend trägt man mich in mein Heimatland)
 いま私は一番強い巨人を倒し(Nun ich der Riesen Stärksten überwand)
 風が暖かい(Warm die Lüfte)

1985.8.12(月)19:30 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
オーストリア放送交響楽団(現・ヴィーン放送交響楽団)
ORF-Symphonieorchester
レオポルト・ハーガー(指揮)
Leopold Hager, Dirigent

アルフレート・シュニトケ(1934-1998):夏の夜の夢、ではなくて

アリベルト・ライマン(1936-2024):歌劇『リア王』からの断片(バリトンと管弦楽のための)*
 I. Zwischenspiel - Monolog I - Zwischenspiel
 II. Zwischenspiel - Monolog II - Zwischenspiel
 III. Zwischenspiel - Monolog III

エゴン・ヴェレス(1885-1974):プロスペローの魔法(シェイクスピアの「テンペスト」による5つの交響的小品) Op. 53
 1. Prosperos Beschwörung
 2. Ariel und der Sturm
 3. Ariels Gesang
 4. Caliban
 5. Ferdinand und Miranda Epilog

1985.8.22(木)19:30 Felsenreitschule

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton (Saint François)
ラシェル・ヤカール(ソプラノ)
Rachel Yakar, Sopran (L'Ange)
ケネス・リーゲル(テノール)
Kenneth Riegel, Tenor (Le Lépreux)
ロバート・ティアー(テノール)
Robert Tear, Tenor (Frère Massée)
ジル・カシュマイユ(バスバリトン)
Gilles Cachemaille, Bassbariton (Frère Léon)
セバスチャン・ヴィトゥッチ(バスバリトン)
Sebastian Vittucci, Bassbariton (Frère Bernard)
アルノルト・シェーンベルク合唱団
Arnold Schoenberg Chor
ヴィーン・オーストリア放送合唱団
ORF-Chor Wien
エルヴィン・オルトナー(合唱指導)
Erwin Ortner, Choreinstudierung
オーストリア放送交響楽団(現・ヴィーン放送交響楽団)
ORF-Symphonieorchester
ローター・ツァグロゼク(指揮)
Lothar Zagrosek, Dirigent

オリヴィエ・メシアン(1908-1992):歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』

-----

(参考)

Archiv: Salzburger Festspiele (上の方のメニューの右側にある「ERWEITERTE SUCHE」をクリックして「Künstler·in」欄に「Dieskau」と入力するとすぐ下に「Dietrich Fischer-Dieskau」という候補が表示されるのでそれをクリック。続いて「SUCHEN」をクリックすると、フィッシャー=ディースカウのザルツブルク音楽祭出演歴が表示されます)

amazon (1983 Frank Martin: Orchesterlieder)

amazon (1985 Messiaen)

| | | コメント (0)

【生誕100年】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau):ザルツブルク音楽祭出演記録(歌曲・声楽曲編⑤):1976年~1979年

1976年は前年に引き続きサヴァリッシュをピアノに迎えてマーラーの『子供の不思議な角笛』による歌曲集が披露されました。1977~1979年は3年連続でシューベルト歌曲集でしたが、おそらく1978年のシューベルト没後150年を記念したプログラミングと思われます。ピアノはリヒテル、ポリーニ、デームスといずれもソリストから選ばれています(おそらくポリーニは音楽祭サイドがオファーしたのではないかと想像します)。なお、1976~1979年のコンサートはいずれも単独でORFEOレーベルからライヴ録音が発売されています。1980~1981年はF=ディースカウのザルツブルク音楽祭への出演はありませんでした。

-----

1976.8.7(土)20:00 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(ピアノ)
Wolfgang Sawallisch, Klavier

マーラー:『子供の不思議な角笛』のテキストによる歌曲
夏の交代
ラインの伝説
少年鼓手
歩哨の夜の歌
うき世の暮らし
魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
二度と会えない
別離
美しいトランペットの鳴り渡るところ
起床合図
シュトラスブルクの塁壁で
塔の中の囚人の歌
この歌をひねり出したのはだれ?
いたずらっ子をしつけるために
自分の気持ち

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
マーラー(Mahler):
春の朝 (Frühlingsmorgen)
ぼくの歌をのぞきこまないで (Blicke mir nicht in die Lieder)
ほのかな香りを (Ich atmet' einen linden Duft)
「ドン・ファン」の幻想曲 (Phantasie aus "Don Juan")

1977.8.29(月)19:00 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
Sviatoslav Richter, Klavier

シューベルト:
耽溺 D715
歌人の持物 D832
悲しみ D772
川 D565
臨終を告げる鐘 D871
夕べの情景 D660
ドーナウ川の上で D553
舟人 D536
墓掘人の郷愁 D842
鳥 D691
窓辺にて D878
星 D939
漁師の歌 D881
愛の立ち聞き D698
さすらい人 D649
ブルックにて D853
春に D882
「ヘリオポリス」より第二 D754

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
シューベルト(Schubert):
夜のすみれ D752 (Nachtviolen)
孤独な男(独りずまい) D800 (Der Einsame)
ひめごと D719 (Geheimes)
夜と夢 D827 (Nacht und Träume)
別離 D957/7 (Abschied)

1978.8.23(水)19:00 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
Maurizio Pollini, Klavier

シューベルト:歌曲集『冬の旅』D911
 おやすみ
 風見
 凍った涙
 氷結
 菩提樹
 雪どけの水流
 川の上で
 かえりみ
 鬼火
 休息
 春の夢
 孤独
 郵便馬車
 白い頭
 鴉
 最後の希望
 村にて
 嵐の朝
 幻
 道しるべ
 宿屋
 勇気を!
 幻日
 辻音楽師

1979.8.26(日)19:00 Großes Festspielhaus

フレデリカ・フォン・シュターデ(メッゾソプラノ)(マルガレーテ)
Frederica von Stade, Mezzosopran (Marguerite)
ケネス・リーゲル(テノール)(ファウスト)
Kenneth Riegel, Tenor (Faust)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)(メフィストフェレス)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton (Méphistophélès)
ダグラス・ローレンス(バリトン)(ブランダー)
Douglas Lawrence, Bariton (Brander)
テルツ少年合唱団
Tölzer Knabenchor
聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊
Chor der St. Hedwigs Kathedrale
ローラント・バーダー(合唱指導)
Roland Bader, Choreinstudierung
ボストン交響楽団
Boston Symphony Orchestra
小澤 征爾(指揮)
Seiji Ozawa, Dirigent

ベルリオーズ:ファウストの劫罰 Op.24:4部からなる劇的物語:コンサート形式

1979.8.29(水)18:30 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
イェルク・デームス(ピアノ)
Jörg Demus, Klavier

シューベルト:
プロメテウス D674
海の静寂 D216
竪琴に寄せて D737
メムノン D541
自ら沈み行く D700
死と乙女 D531
タルタルスの群れ D583
夜曲 D672
墓掘人の郷愁 D842

さすらい人が月に寄せて D870
夕星 D806
幸福の世界 D743
ドナウ川の上で D553
ヴィルデマンの丘で D884
さすらい人の夜の歌II D768
漁師の愛の幸せ D933
リュートに寄せて D905
ミューズの子 D764

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
シューベルト(Schubert):
夜のすみれ D752(Nachtviolen)
ひめごと D719(Geheimnis)
漁師の娘 D957/10(Das Fischermädchen)
シルヴィアに D891(An Silvia)
夕映えの中で D799(Im Abendrot)

-----

(参考)

Archiv: Salzburger Festspiele (上の方のメニューの右側にある「ERWEITERTE SUCHE」をクリックして「Künstler·in」欄に「Dieskau」と入力するとすぐ下に「Dietrich Fischer-Dieskau」という候補が表示されるのでそれをクリック。続いて「SUCHEN」をクリックすると、フィッシャー=ディースカウのザルツブルク音楽祭出演歴が表示されます)

amazon (1976 Mahler)

amazon (1977 Schubert)

amazon (1978 Winterreise)

amazon (1979 Schubert)

| | | コメント (0)

【生誕100年】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau):ザルツブルク音楽祭出演記録(歌曲・声楽曲編④):1971年~1975年

1971年にザルツブルク音楽祭で初めてアリベルト・ライマンをピアニストに迎えました。この時のプログラムはフォルトナー以外はDeutsche Grammophonで1970年10月にスタジオ録音された「新ヴィーン楽派歌曲集」の曲目と同一であり、ディースカウが作りこんだプログラミングであることが伺えます。ちなみに1971年のライヴ音源もCD化されています(ORFEOレーベルではありませんが)。
1972年のリヒテルとのヴォルフ『メーリケ歌曲集』も、1961年7月30日にムーアと演奏した時のプログラムと全く同一であり、こちらもディースカウ十八番の選曲と言えるでしょう。
1973年にはサヴァリッシュの指揮でモーツァルトのアリアや歌曲を5曲歌っていますが、その2年後に今度はピアニストとしてサヴァリッシュを迎えることになります(アイヒェンドルフの詩による歌曲集)。
1973年の歌曲の夕べではザルツブルク音楽祭では初共演となるエッシェンバッハをピアニストに迎えますが、彼とは翌年からDeutsche Grammophonへのシューマン歌曲全集を録音することになり、この共演での印象がエッシェンバッハの起用につながったのではないかと想像してしまいます。翌年もザルツブルクでエッシェンバッハとシューマンを演奏しており、スタジオ録音とコンサートホールの両方で二人の音楽を熟成させていったのではないでしょうか。
前述した1975年のサヴァリッシュとのアイヒェンドルフ歌曲集はORFEOから単独でCD化された後、現在はORFEOへの他のスタジオ録音と一緒にボックスCDとなって再発売されています。

1971.8.10(火)20:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
アリベルト・ライマン(ピアノ)
Aribert Reimann, Klavier

アルノルト・シェーンベルク:
期待(Erwartung) Op.2/1
興奮せる者たち(Die Aufgeregten) Op.3/2
練習を積んだ心(Geübtes Herz) Op. 3/5
見捨てられた(Verlassen) Op.6/4
決死隊(Der verlorene Haufen) Op.12/4
わたしは感謝しながら(Ich darf nicht dankend) Op.14/1
夏に疲れて(Sommermüd) Op.48/1
死(Tot) op.43/2

アントン・ヴェーベルン:
春のきざし(Vorfrühling)
発見(Gefunden)
愛のすがた(Bild der Liebe)
渚にて(Am Ufer)
この歌は(Dies ist ein Lied) Op.3/1
小川の岸に(An Baches Ranft) Op.3/3
いまだに貞節心が(Noch zwingt mich Treue) Op.4/2
どんなに私は悲しくても(So ich traurig bin) Op.4/4
君たちは炉辺へ歩み寄った(Ihr tratet zu dem Herde) Op.4/5

ヴォルフガング・フォルトナー:
『三行詩節集』(Terzinen)(1965)
 1. 彼女の息遣いを感じることができる(Noch spür ich ihren Atem auf den Wangen)
 間奏曲(Zwischenspiel)
 2. 時よ、明るく青く光るもの(Die Stunden! wo wir auf das helle Blauen des Meeres starren)
 3. 私たちは夢のようなもので作られている(Wir sind aus solchem Zeug wie das zu Träumen)
 間奏曲(Zwischenspiel)
 4. 時には愛されない女性が来る(Zuweilen kommen niegeliebte Frauen)

アルバン・ベルク:
『4つの歌 op.2』(Vier Lieder)
 眠る、眠る(Schlafen, schlafen, nichts als schlafen)
 眠っていると(Schlafend trägt man mich in mein Heimatland)
 いま私は一番強い巨人を倒し(Nun ich der Riesen Stärksten überwand)
 風が暖かい(Warm die Lüfte)

1972.8.1(火)20:00 Felsenreitschule

エッダ・モーザー(ソプラノ)*
Edda Moser, Sopran*
イングリート・マイアー(アルト)*
Ingrid Mayr, Alt*
ヴェルナー・クレン(テノール)*
Werner Krenn, Tenor*
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バス)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bass*
ヴィーン・オーストリア放送合唱団
ORF-Chor Wien
ザルツブルク・オーストリア放送合唱団
ORF-Chor Salzburg
オーストリア放送交響楽団
ORF-Symphonieorchester
ミラン・ホルヴァート(指揮)
Milan Horvat, Dirigent

ストラヴィンスキー:詩篇交響曲:合唱と管弦楽のための

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ:新たな限りなき称賛:4人の独唱者、混声合唱、管弦楽のためのジョルダーノ・ブルーノのテキストによるカンタータ*

1972.8.4(金)20:30 Großes Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
Sviatoslav Richter, Klavier

ヴォルフ:歌曲集『メーリケの詩』より

苦悩から癒えて希望に寄せる
あけがたに
散歩
新しい愛
火の騎士
眠りに寄せて
真夜中に
狩人の歌
こうのとりの使い

春に
旅の途上で
恋人に
ペレグリーナI
ペレグリーナII
さようなら
出会い
狩人
ある結婚式で
いましめ
あばよ

1973.8.8(水)20:00 Großes Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ロンドン交響楽団
London Symphony Orchestra
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
Wolfgang Sawallisch, Dirigent

シューベルト:交響曲第3番ニ長調 D200

モーツァルト:男たちはいつもつまみ食いしたがる KV433(416c):バスと管弦楽のためのアリア
モーツァルト:もしイタリア風にやるとすれば:歌劇「にせの女庭師」KV196より
モーツァルト:もし、この俺が皇帝なら(ドイツ軍歌) KV539:バスと管弦楽のための
モーツァルト:手に口づけを KV541:バスのためのアリエッタ
モーツァルト:娘よ、お前と離れるに際して KV513:バスと管弦楽のためのコンサート・アリア

クルト・ヴァイル:交響曲第1番

リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯 Op.28

1973.8.26(日)20:30 Großes Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)
Christoph Eschenbach, Klavier

シューベルト:
歌曲集『白鳥の歌』D957より
 アトラス D957/8
 彼女の絵姿 D957/9
 漁師の娘 D957/10
 都会 D957/11
 海べで D957/12
 影法師 D957/13

さすらい人 D489
ヴィルデマンの丘で D884
臨終を告げる鐘 D871
大河 D565
メムノン D541
孤独な男(独りずまい) D800
魔王 D328
月に寄せて D259
馭者クロノスに D369
海の静寂 D216
プロメテウス D674
ミューズの子 D764

1974.8.20(火)20:00 Großes Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)
Christoph Eschenbach, Klavier

シューマン:
海辺の夕暮れ Op.45/3
春の夜に霜がおりた Op.64/3b
ぼくの馬車はゆっくりと行く Op.142/4

歌曲集『リーダークライス』Op.24(全9曲)
 私が朝起きると
 私はいらだって
 木蔭を歩くと
 いとしい恋人、君の手を
 悲しみのゆりかごよ
 待て、荒々しい舟人よ
 山と城が水に映って
 はじめは望みもなく
 ミルテとばらをもって

歌曲集『詩人の恋』Op.48(全16曲)
 美しい五月に
 わたしの涙から
 ばらに、ゆりに、はとに
 あなたのひとみを見つめる時
 わたしの心をゆりのうてなに
 神聖なラインの流れに
 わたしは嘆くまい
 花が知ったなら
 鳴るのはフルートとヴァイオリン
 恋人の歌を聞く時
 若者はおとめを愛し
 明るい夏の朝
 夢の中で私は泣いた
 夜ごとの夢に
 昔話の中から
 いまわしい思い出の歌

1975.8.4(月)19:30 Kleines Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(ピアノ)
Wolfgang Sawallisch, Klavier

メンデルスゾーン:森の城
メンデルスゾーン:夜の歌 Op.71/6
メンデルスゾーン:小姓の歌
シューマン:異郷にて Op.39/1
シューマン:美しき異郷 Op.39/6
シューマン:たそがれ Op.39/10
シューマン:森の中で Op.39/11
シューマン:世捨てびと Op.83/3
プフィッツナー:秋に Op.9/3
プフィッツナー:誘惑 Op.7/4
プフィッツナー:ダンツィヒにて Op.22/1
プフィッツナー:帰りおくれた放浪者 Op.41/2
プフィッツナー:夜 Op.26/2
ブルーノ・ヴァルター:兵士
ブルーノ・ヴァルター:若い夫
ラインハルト・シュヴァルツ=シリング:短い旅路
ラインハルト・シュヴァルツ=シリング:マリアの歌
ラインハルト・シュヴァルツ=シリング:時にお前の機嫌が悪いことがあっても
ヴォルフ:異郷にてI
ヴォルフ:夜の魔法
ヴォルフ:音楽師
ヴォルフ:追悼
ヴォルフ:船乗りの別れ

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
シューマン(Schumann):間奏曲 Op.39/2 (Intermezzo)
プフィッツナー(Pfitzner):娘との別れに Op.10/3 (Zum Abschied meiner Tochter)
ヴォルフ(Wolf):やけっぱちの伊達男(Der verzweifelte Liebhaber)
ヴォルフ(Wolf):語らぬ愛(Verschwiegene Liebe)

●プフィッツナー:秋に Op. 9/3
Im Herbst, Op. 9 No. 3 (Live)

4 August 1975, Kleines Festspielhaus
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
Wolfgang Sawallisch, Klavier

-----

(参考)

Archiv: Salzburger Festspiele (上の方のメニューの右側にある「ERWEITERTE SUCHE」をクリックして「Künstler·in」欄に「Dieskau」と入力するとすぐ下に「Dietrich Fischer-Dieskau」という候補が表示されるのでそれをクリック。続いて「SUCHEN」をクリックすると、フィッシャー=ディースカウのザルツブルク音楽祭出演歴が表示されます)

amazon (1971 Salzburg live)

amazon (1973.8.8 Salzburg live)

amazon (1975 Lieder nach Gedichten von Eichendorff)

| | | コメント (4)

【生誕100年】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau):ザルツブルク音楽祭出演記録(歌曲・声楽曲編③):1966年~1970年

1956年から1965年まで毎年催されたF=ディースカウのザルツブルクリサイタルで常にピアニストを務めてきたジェラルド・ムーアが1965年を最後のザルツブルク音楽祭出演と決めた為、翌年からはピアニストを変えて出演しています。
66年、67年がイェルク・デームス、70年がスヴャトスラフ・リヒテルですが、68年、69年はザルツブルク音楽祭への出演が全くなかったようです。
ちなみに70年の『美しきマゲローネのロマンス』のコンサートは、このコンビのEMIへのスタジオ録音(7月24-25日、ミュンヒェン)の数日後に行われたことになります。
また、1967年メータ指揮ヴィーン・フィルの伴奏によるマーラーの『リュッケルトの詩による5つの歌曲』は、F=ディースカウが省略することの多かった「美しさゆえに愛するのなら」も歌っています。彼は女性用のテキストと判断した曲は原則として歌おうとしなかったのですが、妥協することもあったようです(70年代後半にバレンボイムとのピアノ版マーラー歌曲全集の録音でこの曲を歌ったことを聞かれたディースカウは、全集だったので歌ったと答えていました)。

1966.7.26(火)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
イェルク・デームス(ピアノ)
Jörg Demus, Klavier

シューマン:
献呈 Op.25/1
くるみの木 Op.25/3
私の心は重い(ヘブライの歌より) Op.25/15

歌曲集『リーダークライス』Op. 24
 朝起きると胸に尋ねる
 気ばかりあせって
 ぼくは樹々の下をただ一人
 かわいい恋人よ、手をぼくの胸に
 ぼくの苦しみの美しい揺り籠よ
 待ってくれ、待ってくれ、威勢のいい舟乗りよ
 山々とその上に立つ城が
 はじめはほとんど絶望するところだった
 ミルテと薔薇で

はすの花 Op.25/7
浜辺の夕暮れ Op.45/3
きみの顔 Op.127/2
春の夜に霜が降りて Op.64/3b

ぼくの馬車はゆっくりと行く Op.142/4
ジプシーの歌I Op.79/7a
メランコリー Op.74/6
ヒダルゴ(スペインの伊達男) Op.30/3
おお この娘のなんと愛らしいこと Op.138/3
密輸入者 Op.74/10

1966.7.28(木)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker
ロリン・マゼール(指揮)
Lorin Maazel, Dirigent

モーツァルト:交響曲イ長調 KV201

モーツァルト:御手に口づけ KV541:バスのためのアリエッタ*

モーツァルト:お前と別れる今、おお娘よ KV513:バスと管弦楽のためのコンサートアリア*

1967.8.18(金)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
イェルク・デームス(ピアノ)
Jörg Demus, Klavier

シューベルト:歌曲集『冬の旅』D911
 おやすみ
 風見
 凍った涙
 氷結
 菩提樹
 雪どけの水流
 川の上で
 かえりみ
 鬼火
 休息
 春の夢
 孤独
 郵便馬車
 白い頭
 鴉
 最後の希望
 村にて
 嵐の朝
 幻
 道しるべ
 宿屋
 勇気を!
 幻日
 辻音楽師

1967.8.20(日)21:30 Großes Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker
ズビン・メータ(指揮)
Zubin Mehta, Dirigent

シューベルト:交響曲第3番ニ長調 D200

マーラー:歌曲集『フリードリヒ・リュッケルトの詩による5つの歌曲』
 ほのかな香りを
 美しさゆえに愛するのなら
 私の歌を覗き見しないで
 私はこの世に忘れられ
 真夜中に

リヒャルト・シュトラウス:英雄の生涯 Op.40, TrV190

1970.7.30(木)20:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
Sviatoslav Richter, Klavier

ブラームス:歌曲集『美しきマゲローネのロマンス』Op.33
 後悔する者はない
 弓も矢もすでに整い
 悩みか喜びか
 愛ははるかな国から
 あなたは哀れな者を
 たえがたい喜び
 くちびるの震えはあなたのためか
 余儀ない別れ
 いこえ、いとしい人よ
 あわだつ波よ、響きわたれ
 光りも輝きも消えうせて
 悲しい別れに
 恋人よ、いずこの土地に
 わたしの胸は、うれしくいきいきと
 まことの愛はとこしえに

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ブラームス:月光 Op.85/2(Mondenschein)
ブラームス:湖上にて Op.59/2(Auf dem See)
ブラームス:私の女王よ Op.32/9(Wie bist du meine Köningen)

●マーラー:歌曲集『フリードリヒ・リュッケルトの詩による5つの歌曲』
Mahler - Rückert-Lieder - Fischer-Dieskau / Vienna / Mehta

20 August 1967, Großes Festspielhaus
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
Wiener Philharmoniker
Zubin Mehta, Dirigent

-----

(参考)

Archiv: Salzburger Festspiele (上の方のメニューの右側にある「ERWEITERTE SUCHE」をクリックして「Künstler·in」欄に「Dieskau」と入力するとすぐ下に「Dietrich Fischer-Dieskau」という候補が表示されるのでそれをクリック。続いて「SUCHEN」をクリックすると、フィッシャー=ディースカウのザルツブルク音楽祭出演歴が表示されます)

Discogs (Johannes Brahms: Die schöne Magelone op. 60)

Discogs (Orchesterlieder)

amazon (Johannes Brahms: Die schöne Magelone op. 60)

amazon (Orchesterlieder)

| | | コメント (0)

【生誕100年】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau):ザルツブルク音楽祭出演記録(歌曲・声楽曲編②):1961年~1965年

1961.7.29(土)21:00 Großes Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
Wolfgang Sawallisch Dirigent

ハイドン:交響曲第48番ハ長調「マリア・テレジア」

シューマン:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテのファウストからの情景*

シューベルト:交響曲第7番ロ短調D759「未完成」

1961.7.30(日)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

ヴォルフ:歌曲集『メーリケの詩』より

苦悩から癒えて希望に寄せる
あけがたに
散歩
新しい愛
火の騎士
眠りに寄せて
真夜中に
狩人の歌
こうのとりの使い

春に
旅の途上で
恋人に
ペレグリーナI
ペレグリーナII
さようなら
出会い
狩人
ある結婚式で
いましめ
あばよ

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ヴォルフ:ヴァイラの歌(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:鼓手(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:隠棲(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:告白(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:祈り(歌曲集『メーリケの詩』より)

1962.7.30(月)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

ブゾーニ:
不機嫌の歌
ジプシーの歌 Op.55/2
有難くもない慰め
メフィストフェレスの歌

マーラー:
自分の気持ち
シュトラスブルクの塁壁で
魚に説教するパドゥアのアントニウス
私はこの世に忘れられて
真夜中に

プフィッツナー:
ダンツィヒにて Op.22/1
みんなが今夜パーティをひらいている Op.4/2
娘との別れに Op.10/3
夜 Op.26/2

R.シュトラウス:
少女よ、それがなんの役に立つかしらね Op.19/1
ミスター春 Op.37/5
夜 Op.10/3
ああ、悲し、不幸なるわれ Op.21/4
憩え、わが魂 Op.27/1
きみを愛す Op.37/2

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
R.シュトラウス:たそがれの夢 Op.29/1(Traum durch die Dämmerung)
R.シュトラウス:あした Op.27/4(Morgen)
R.シュトラウス:したわしき幻 Op.48/1(Freundliche Vision)
R.シュトラウス:献呈 Op.10/1(Zueignung)

1962.8.19(日)21:30 Großes Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Berliner Philharmonisches Orchester
カール・ベーム(指揮)
Karl Böhm, Dirigent

モーツァルト:交響曲ト短調 KV550

マーラー:歌曲集『亡き子をしのぶ歌』(全5曲)*
 いま太陽は明るく昇る
 いま私には分かるのだ
 おまえのお母さんが
 よく私は考える
 こんなひどい嵐の日には

R.シュトラウス:ツァラトゥストラはこう語った Op.30

1963.8.1(木)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

シューベルト:
魔王 D328
さすらい人 D489
タルタルスの群れ D583
メムノン D541
友に D654
心のままに沈んでゆく D700
竪琴に寄す D737
ヘリオポリス D754(※公式サイトではD753(ヘリオポリスI)と記載されているが、ORFEOのライヴ音源を聞くとD754(ヘリオポリスII)が正しい)
ミューズの子 D764
君はわが憩い D776
孤独な男(独りずまい) D800
夕映えの中で D799
ブルックにて D853
セレナーデ D957/4
星 D939

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
シューベルト:夜のすみれ D752(Nachtviolen)
シューベルト:ひめごと D719(Geheimes)
シューベルト:さすらい人が月に寄せて D870(Der Wanderer an den Mond)
シューベルト:シルヴィアに D891(An Silvia)
シューベルト:漁師の娘 D957/10(Das Fischermädchen)
シューベルト:夜と夢 D827(Nacht und Träume)
シューベルト:別離 D957/7(Abschied)
シューベルト:十字軍 D932(Der Kreuzzug)(※ORFEOのライヴ音源には含まれていないが、EMIから発売された際にD870の次に含まれていた(その代わりD891が含まれていなかった)。EMI盤は演奏順を入れ替えている場合があるが、おそらくアンコール曲と思われる)

1964.8.17(月)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

ブラームス:歌曲集『美しきマゲローネのロマンス』Op.33 (全15曲)
 後悔する者はない
 弓も矢もすでに整い
 悩みか喜びか
 愛ははるかな国から
 あなたは哀れな者を
 たえがたい喜び
 くちびるの震えはあなたのためか
 余儀ない別れ
 いこえ、いとしい人よ
 あわだつ波よ、響きわたれ
 光りも輝きも消えうせて
 悲しい別れに
 恋人よ、いずこの土地に
 わたしの胸は、うれしくいきいきと
 まことの愛はとこしえに

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ブラームス:野の孤独 Op.86/2(Feldeinsamkeit)
ブラームス:湖上で Op.59/2(Auf dem See)
ブラームス:早くおいで Op.97/5(Komm bald)
ブラームス:なんとあなたは、私の女王 Op.32/9(Wie bist du, meine Königin)

1965.8.13(金)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

ベートーヴェン:
この暗い墓のうちに WoO133
希望に寄せて Op.94

歌曲集『ゲレルトの詩による6つの歌』Op.48
 ねがい
 隣人の愛
 死について
 自然における神の栄光
 神の力と摂理
 懺悔の歌

歌曲集『はるかなる恋人に寄す』Op.98
 丘の上に腰を下ろし
 灰色の霧の中から
 天空を行く軽い帆船よ
 天空を行くあの雲も
 五月はもどり、野に花咲き
 愛する人よ、あなたのために

うずらの鳴き声 WoO129
アデライーデ Op.46
悲しみの喜び Op.83/1
五月の歌 Op.52/4
あこがれ Op.83/2
新しき愛、新しき生 Op.75/2
のみの歌 Op.75/3

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ベートーヴェン:想い WoO136(Andenken)
ベートーヴェン:いらだつ恋人 Op. 82/4(L'amante impaziente)
ベートーヴェン:優しい愛(きみを愛す) WoO123(Zärtliche Liebe)
ベートーヴェン:マーモット Op. 52/7(La Marmotte)

●フェルッチョ・ブゾーニ:メフィストフェレスの歌
Lied des Mephistopheles

30 July 1962, Stiftung Mozarteum — Großer Saal
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
Gerald Moore, Klavier

-----

(参考)

Archiv: Salzburger Festspiele (上の方のメニューの右側にある「ERWEITERTE SUCHE」をクリックして「Künstler·in」欄に「Dieskau」と入力するとすぐ下に「Dietrich Fischer-Dieskau」という候補が表示されるのでそれをクリック。続いて「SUCHEN」をクリックすると、フィッシャー=ディースカウのザルツブルク音楽祭出演歴が表示されます)

Presto Music (Die Salzburger Liederabende 1956-1965)

Apple Music (Die Salzburger Liederabende 1956-1965)

amazon (Die Salzburger Liederabende 1956-1965)

| | | コメント (6)

【生誕100年】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau):ザルツブルク音楽祭出演記録(歌曲・声楽曲編①):1951年~1960年

不世出の名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)は、今年2025年5月で生誕100年を迎えます。それを記念して、1951年にザルツブルク音楽祭に初出演して以降のプログラムのうち、歌曲に絞って数回にわたりまとめてみようと思います(オペラ、宗教曲等はもし余裕があれば別の機会にまとめるかもしれません)。

1951.8.19(日)12:00 Festspielhaus

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
Wilhelm Furtwängler, Dirigent

メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟Op.26

マーラー:歌曲集『さすらう若者の歌』(全4曲)*
 彼女の婚礼の日は
 朝の野辺を歩けば
 僕の胸の中には燃える剣が
 彼女の青い目が

ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調

1956.8.13(月)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』D957より
 アトラス D957/8
 彼女の絵姿 D957/9
 漁師の娘 D957/10
 都会 D957/11
 海べで D957/12
 影法師 D957/13

シューマン:歌曲集『詩人の恋』Op. 48(全16曲)
 美しい五月に
 わたしの涙から
 ばらに、ゆりに、はとに
 あなたのひとみを見つめる時
 わたしの心をゆりのうてなに
 神聖なラインの流れに
 わたしは嘆くまい
 花が知ったなら
 鳴るのはフルートとヴァイオリン
 恋人の歌を聞く時
 若者はおとめを愛し
 明るい夏の朝
 夢の中で私は泣いた
 夜ごとの夢に
 昔話の中から
 いまわしい思い出の歌

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
シューマン:あなたは花のよう Op.25/24(Du bist wie eine Blume)
シューマン:月の夜 Op.39/5(Mondnacht)
シューマン:さすらい Op.35/7(Wanderung)
シューマン:新緑 Op.35/4(Erstes Grün)
シューマン:美しき異郷 Op.39/6(Schöne Fremde)

1957.8.5(月)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

シューベルト:
無限なる者に D291
十字軍 D932
悲しみ D772
墓掘り人の郷愁 D842
馭者クロノスに D369
海の静寂 D216 (※公式サイトはD215A(第1稿)と記載されているが、ORFEOから発売されているライヴ音源を聞くとD216(第2稿)が正しい)
プロメテウス D674
ヴィルデマンの丘で D884
さすらい人が月に寄せて D870
夜のすみれ D752
こびと D771
憩いなき愛 D138
ひめごと D719
春のあこがれ D957/3
春に D882
別離 D957/7

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
シューベルト:旅人の夜の歌 D768(Wanderers Nachtlied II)
シューベルト:シルヴィアに D891(An Silvia)
シューベルト:夕映えの中で D799(Im Abendrot)
シューベルト:さすらい D795/1(Das Wandern)

1957.8.22(木)21:00, 8.23(金)12:00 Felsenreitschule

リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)
Lisa Della Casa, Sopran
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
フランツ・ザウアー(オルガン)
Franz Sauer, Orgel
ウィーン楽友協会合唱団
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
Herbert von Karajan, Dirigent

ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45

1958.8.9(土)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

ブラームス:
歌曲集『4つの厳粛な歌』Op.121(全4曲)
 人の子らに臨むところは
 わたしはまた、日の下に行われる
 ああ死よ、おまえを思い出すのは
 たといわたしが、人々の言葉や

夜中にはね起きて Op.32/1
私は夢を見た Op.57/3
小川 Op.32/4
秋の感情 Op.48/7
教会の庭(墓地)で Op.105/4
ああ、悲しいこと、お前はまたもや Op.32/5
たそがれる夕べ Op.49/5
サラマンダー(火いもり) Op.107/2
秘密 Op.71/3
私たちはさまよった Op.96/2
愛しき人への道 Op.48/1
セレナーデ Op.106/1
航海 Op.96/4
月光 Op.85/2
早くおいで Op.97/5(※ORFEOのライヴ音源にこの曲は含まれていない。録音の不具合、もしくは演奏上の理由か、それとも演奏されなかったのかは不明)
湖上にて Op.59/2
私の女王よ Op.32/9
使い Op.47/1

1958.8.26(火)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
Irmgard Seefried, Sopran
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
エリク・ヴェルバ(ピアノ)
Erik Werba, Klavier

ヴォルフ:歌曲集『イタリア歌曲集』(全46曲:ヴェルバによる配列版)
1. ちいさなものでも
42. ぼくはもう歌えない*
43. ちょっと黙ったらどう
44. おお、知るがいい、お前のおかげで*
6. 誰があんたを呼んだの?
13. いやにお高くとまってるんだな*
32. なにを怒ってるの?*
31. どうしてぼくは楽しそうにしたり*
45. あたしの恋人の小屋を深淵がのみこみ
4. 祝福あれ、この世をお創りになった方に*
24. もはや私は乾いたパンを
8. もう平和を締結しようよ*
36. もしもあなたが天国へのぼったら
19. 私たち二人は
23. どんな歌を*
20. あたしの恋人が家の前で
5. 幸なるかな、まなこめしいたる者は*
29. なみなみならぬご身分は
35. しあわせな母に祝福あれ*
21. みんながいってるわ、お母さんが反対なんですってね
33. ぼくが死んだら、体を花で覆ってくれ*
2. うわさによると、遠く旅に出られるそうですね
17. お前の恋人をこがれ死なせる気なら*
27. ぼくはもう床の中で疲れた手足を伸ばしていた*
41. 今夜、私が夜中に起き上がってみると
18. ブロンドの頭をお上げ*
40. あなたのお家が硝子みたいに透明だったら
34. 朝はやく、ベッドから起き出すと*
39. 祝福あれ、緑と、緑を身にまとう人に
9. お前の魅力がそっくり絵に描かれたとしたら*
38. お前がちらりとぼくを見て*
16. あんたがた、戦場におでかけのおにいさんたち
7. 月はいたましい歎きをかかげて*
10. あんたはかぼそい一本の糸で
14. なあ兄弟、ひとつ坊主に化けようじゃないか*
15. あたしの恋人はとてもおチビさん
22. 皆様方にセレナーデをお贈りすべく*
12. いえ、お若い方
3. あなたはこの世の中で一番美しい*
11. どんなに長い間、あたしは願っていたことでしょう
37. お前を愛したばっかりに*
25. あたしの恋人があたしを食事に招いた
26. ぼくは人にたずねて、こう聞かされた*
28. あんたはいうのね、あたしが女王様じゃないって
30. 勝手にさせとくさ*
46. ペンナにあたしの恋人がいる

1959.7.29(水)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

シューマン:歌曲集『ユスティヌス・ケルナーの詩』Op.35 (全12曲)
 嵐の夜のよろこび
 愛と喜びよ、消え去れ
 旅の歌
 新緑
 森へのあこがれ
 亡き友の盃に寄せて
 さすらい
 ひそかな愛
 問い
 ひそかな涙
 誰がお前を悩ますのか
 古いリュート

シューマン:歌曲集『リーダークライス』Op.39 (全12曲)
 異郷にて
 間奏曲
 森の対話
 静けさ
 月の夜
 美しき異郷
 古城にて
 異郷にて
 悲しみ
 たそがれ
 森の中で
 春の夜

1960.7.28(木)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier

ヴォルフ:歌曲集『ゲーテの詩』より
 竪琴弾きI
 竪琴弾きII
 竪琴弾きIII
 ガニュメデス
 似た者同士
 一年中春
 羊飼い
 新しいアマディス
 現象
 ねずみ捕り
 旅人の夜の歌
 人間の限界
 アナクレオンの墓
 プロメテウス
 創造と生与
 天才の行為
 コフタの歌I
 コフタの歌II

[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ヴォルフ:コーランは永遠のものか(Ob der Koran von Ewigkeit sei?)(歌曲集『ゲーテの詩』より)
ヴォルフ:出会い(Begegnung)(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:狩人(Der Jäger)(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:あばよ(Abschied)(歌曲集『メーリケの詩』より)

1960.7.31(日)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal

イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
Irmgard Seefried, Sopran
エリク・ヴェルバ(ピアノ)
Erik Werba, Klavier
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ジェラルド・ムーア(ピアノ)*
Gerald Moore, Klavier*

ヴォルフ:歌曲集『スペイン歌曲集』より

聖歌曲集(※聖歌曲集はライヴ音源が残っておらず、各曲の演奏者が不明)
8.ああ、心のまどろみの長かったこと!
2.神を生みたもうたあなた
3.さあ、歩くのだよ、マリア
4.棕梠の樹をめぐって飛ぶものたち
10.愛する方、あなたは傷を負われて
5.御子よ、ベツレヘムへお導きください!
6.ああ、幼な児の瞳は
1.今こそわたしはあなたのもの
7.罪を負い、辛苦のはてにわたしは来ました
9.主よ、この地にはなにが芽生えるのでしょう

世俗歌曲集
20.ああ、それは五月のことだった(Ach im Maien war's)(※公式サイトに記載がないが、OEFEOのライヴ音源にある)*
28.進軍のラッパが鳴っている
7.恋を取り逃がす男など*
12.あれはあなただったのね、ご立派なお方
4.恋人をすきなだけからかうんだね*
13.口さがないひとたちにはいつも
11.心よ、落胆するのはまだはやい*
22.いつの日かぼくの想いは*
2.わたしの髪のかげで
21.すべてのものは、心よ、憩っている*
26.わたしを花でつつんでね
24.来れ、おお、死よ*
34.さあ、もう行くときよ、わたしの恋人!
5.みどりの窓からあの子が(Auf dem grünen Balkon mein Mädchen)(※公式サイトに記載がないが、OEFEOのライヴ音源にある)*

●シューマン:歌曲集『詩人の恋』Op. 48~1.美しい五月に
Dichterliebe, Op. 48: No. 1, Im wunderschönen Monat Mai

13 August 1956, Stiftung Mozarteum — Großer Saal
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
Gerald Moore, Klavier

-----

(参考)

Archiv: Salzburger Festspiele (上の方のメニューの右側にある「ERWEITERTE SUCHE」をクリックして「Künstler·in」欄に「Dieskau」と入力するとすぐ下に「Dietrich Fischer-Dieskau」という候補が表示されるのでそれをクリック。続いて「SUCHEN」をクリックすると、フィッシャー=ディースカウのザルツブルク音楽祭出演歴が表示されます)

Presto Music (Die Salzburger Liederabende 1956-1965)

Apple Music (Die Salzburger Liederabende 1956-1965)

amazon (Die Salzburger Liederabende 1956-1965)

amazon (Hugo Wolf: Italienisches Liederbuch)

amazon (Orchesterlieder)

| | | コメント (2)

【没後20年】ジェラール・スゼー(Gérard Souzay)の思い出と1989年来日公演プログラム

ジェラール・スゼー(Gérard Souzay, 1918年12月8日, Angers – 2004年8月17日, Antibes)が亡くなって早くも20年が経ちました。
私がクラシック音楽を聴き始めたばかりの頃、レコード店でシューベルトの安価なLPを探していた時に、Philips系のFontanaレーベルで出ていた「シューベルト歌曲集」と「冬の旅」の2枚の国内盤LPを見つけました。当時中学生か高校生ぐらいで限られたお小遣いでやりくりしていた時期ですので、別々に購入したはずだと思いますが、これらのLPはスゼー&ボールドウィン体験の原点であり、フランス人がドイツ歌曲を歌うはじめての体験だったと思います。

Photo_20241116201801 Photo_20241116201802

その後、AMラジオのニッポン放送(当時私の住んでいた神奈川県では簡易アンテナをいくら動かしても常に雑音が入っていました)で1980年代半ばぐらいの来日公演のライヴ(新日鉄コンサートだったと思います)が放送され、カセットにダビングした記憶があります。当時学校の音楽の授業でブラームスの「日曜日」の伴奏をすることになり、曲を知らなかったので、このラジオのスゼー&ボールドウィンの演奏ではじめて聞き、演奏の参考にしたのを覚えています。練習の時にテープと一緒に演奏しようとするのですが、ボールドウィンのあまりの上手さに絶望しながらも何とかついていこうとした懐かしい日々でした。

当時は図書館に貸し出し可能なLPがあり、スゼーのフランス歌曲は主にいろいろな図書館にお世話になりました(今はもう処分してしまったのでしょうか。久しぶりに確認しにあちこちの図書館に行ってみたいものです)。プーランクの歌曲を知ったのもスゼーのLPを通じてです。

当時少しずつ生演奏を聴くようになったのですが、スゼーをホールで聞いたのは後にも先にも1989年の津田ホール(現在は外部貸し出しはしていません)での公演1度きりでした。当時のメモを読むと、さすがのスゼーも加齢には勝てなかったようですが、同じ空間にいられたという体験は貴重な思い出です。

その時のプログラムが出てきたので、記録しておきたいと思います。

----------

●1989年ジェラール・スゼー来日公演
招聘:大庭音楽事務所

ジェラール・スゼー(Gérard Souzay)(バリトン)
ダルトン・ボールドウィン(Dalton Baldwin)(ピアノ)

5月10日(水)18:00 横浜・フェリス女学院音楽ホール (※注:どのプログラムか記載がない為、独自のプログラムの可能性あり)

5月13日(土)18:30 宮崎女子高等学校内 大坪記念ホール(プログラムA)

5月16日(火)18:30 神戸文化ホール中ホール 特別出演:広岡隆正(テノール)(プログラムB)

5月19日(金)19:00 前橋市民文化会館小ホール(プログラムC)

5月22日(月)19:00 東京・津田ホール(プログラムA)

5月25日(木)18:30 熊本県立劇場コンサートホール(プログラムA)

●プログラムA (Programme A)

リュリ:嘆きの歌 (Lully: Alceste)
リュリ:カドモスとヘルミオネ (Lully: Cadmus et Hermione)
ラモー:華やかなインド (Rameau: Les Indes galantes)

シューベルト:愛の便り (Schubert: Liebesbotschaft)
シューベルト:漁夫の歌 (Schubert: Fischerweise)
シューベルト:海の静けさ (Schubert: Meeresstille)
シューベルト:舟人 (Schubert: Der Schiffer, D 536)

プーランク:目のあらいふるいの歌 (Poulenc: Chanson du clair tamis)
プーランク:心の支配された手 (Poulenc: Main dominée par le coeur)
プーランク:旅 (Poulenc: Voyage)
プーランク:乞食 (Poulenc: Le mendiant)

~休憩(Pause)~

シューマン:「詩人の恋」 (Schumann: <Dichterliebe>, Op. 48)

●プログラムB (Programme B)

リュリ:嘆きの歌 (Lully: Alceste)
リュリ:カドモスとヘルミオネ (Lully: Cadmus et Hermione)
ラモー:華やかなインド (Rameau: Les Indes galantes)

グノー:春の歌 (Gounod: Chanson de printemps)(広岡隆正(テノール))
グノー:あらぬ人 (Gounod: L'absent)(広岡隆正(テノール))
グノー:おいで!芝生が緑だから (Gounod: Viens! Les gazons sont verts)(広岡隆正(テノール))
グノー:ヴェニス (Gounod: Venise)(広岡隆正(テノール))

シューマン:「リーダークライス」作品90 (Schumann: <Liederkreis>, Op. 90)
 1)鍛冶屋の歌 (Lied eines Schmiedes)
 2)わたしのばら (Meine Rose)
 3)出会いと別れ (Kommen und Scheiden)
 4)羊飼いの乙女 (Die Sennerin)
 5)心の重い夕べ (Der schwere Abend)
 6)孤独 (Einsamkeit)
 7)鎮魂歌 (Requiem)

~休憩(Pause)~

フォーレ:ノクターン (Fauré: Nocturne)
フォーレ:マンドリン (Fauré: Mandoline)
フォーレ:墓地にて (Fauré: Au cimetière)
フォーレ:永遠に (Fauré: Toujour)

デュパルク:旅への誘い (L'invitation au voyage)(広岡隆正(テノール))
デュパルク:フローレンスのセレナード (Sérénade florentine)(広岡隆正(テノール))
デュパルク:ラメント(哀歌) (Lamento)(広岡隆正(テノール))
デュパルク:ロズモンドの館 (Le manoir de Rosemonde)(広岡隆正(テノール))

ラヴェル:「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」 (Ravel: <Don Quichotte a Dulcinée>)
 1)空想的な歌 (Chanson romantique)
 2)叙事的な歌 (Chanson épique)
 3)酒の歌 (Chanson a boire)

●プログラムC (Programme C)

リュリ:嘆きの歌 (Lully: Alceste)
リュリ:カドモスとヘルミオネ (Lully: Cadmus et Hermione)
ラモー:華やかなインド (Rameau: Les Indes galantes)

シューベルト:愛の便り (Schubert: Liebesbotschaft)
シューベルト:漁夫の歌 (Schubert: Fischerweise)
シューベルト:海の静けさ (Schubert: Meeresstille)
シューベルト:舟人 (Schubert: Der Schiffer, D 536)

プーランク:目のあらいふるいの歌 (Poulenc: Chanson du clair tamis)
プーランク:心の支配された手 (Poulenc: Main dominée par le coeur)
プーランク:旅 (Poulenc: Voyage)
プーランク:乞食 (Poulenc: Le mendiant)

~休憩(Pause)~

フォーレ:ノクターン (Fauré: Nocturne)
フォーレ:マンドリン (Fauré: Mandoline)
フォーレ:墓地にて (Fauré: Au cimetière)
フォーレ:永遠に (Fauré: Toujour)

マーラー:だれがこの歌を作ったか (Mahler: Wer hat dies Liedlein erdacht?)
マーラー:わたしはこの世に忘れられ (Mahler: Ich bin der Welt abhanden gekommen)

ラヴェル:「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」 (Ravel: <Don Quichotte a Dulcinée>)
 1)空想的な歌 (Chanson romantique)
 2)叙事的な歌 (Chanson épique)
 3)酒の歌 (Chanson a boire)

※表記は原則としてプログラム冊子に従いました(明らかな間違いは修正しました)。

----------

先ほども記載した通り、私は5月22日(月)の津田ホールの公演を聞きました。当時書いたメモによると、アンコールは5曲。

5月22日のアンコール(Encores)
1)シューベルト:音楽に寄せて (Schubert: An die Musik)
2)ドビュッシー:マンドリン (Debussy: Mandoline)
3)?(※注:メモには「アルペッジョの美しいフランス歌曲」としか書いておらず当時何の曲か分からなかったのですが、今思えばデュパルクの「悲しい歌」の可能性が高いです) (maybe, Duparc: Chanson triste)
4)ラヴェル:「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」~酒の歌 (Ravel: <Don Quichotte a Dulcinée>: 3. Chanson a boire)
5)R.シュトラウス:明日 (R.Strauss: Morgen!)

Photo_20241116201803 ←無料配布の1989年来日公演プログラム冊子。スゼーの描いた抽象画が表紙を飾っています。

●Schwanengesang, D. 957: No. 1, Liebesbotschaft
Gérard Souzay, Dalton Baldwin

-----

(参考)

ジェラール・スゼー (Wikipedia)

Gérard Souzay (Wikipedia: 仏語)

| | | コメント (0)

日本カール・レーヴェ協会コンサート・2024 (Nr. 35) (2024年9月23日 王子ホール)

第35回日本カール・レーヴェ協会コンサート・2024
レーヴェ&ドイツ歌曲のワンダーランド

2024年9月23日(月・祝)14:00-(16:20頃終演) 王子ホール

辻宥子(進行・朗読)
境澤稚子, 新居佐和子, 峯島望美(以上S)
竹村淳, 櫻井利幸, 杉野正隆(以上BR)
高須亜紀子, 菅野宏一郎, 東由輝子, 平島誠也, 松永充代, 田中はる子(以上P)
佐藤征一郎(監修)

境澤稚子(Sakaizawa Wakako)(S), 高須亜紀子(P)
レーヴェ:エフタの娘 (Loewe: Jephtha's Tochter, Op.5-2)
マーラー:私はほのかな香りをかいだ (Mahler: Ich atmet' einen linden Duft)
マーラー:夏に交代 (Mahler: Ablösung im Sommer)
マーラー:あなたが美しさゆえに愛するのなら (Mahler: Liebst du um Schönheit)

竹村淳(Takemura Atsushi)(BR), 菅野宏一郎(P)
レーヴェ:アーチバルト・ダグラス (Loewe: Archibald Douglas, op.128)

新居佐和子(Niori Sawako)(S), 東由輝子(P)
レーヴェ:時計 (Loewe: Die Uhr, Op.123-3)
ヴォルフ:アナクレオンの墓 (Wolf: Anakreons Grab)
ヴォルフ:人の好い夫婦 (Wolf: Gutmann und Gutweib)

~休憩(15分)~

櫻井利幸(Sakurai Toshiyuki)(BR), 平島誠也(P)
レーヴェ:渡し (Loewe: Die Überfahrt, Op.94-1)
レーヴェ:オルフ殿 (Loewe: Herr Oluf, Op.2-2)

峯島望美(Mineshima Nozomi)(S), 松永充代(P)
レーヴェ:ああ、お願いです、苦しみの聖母さま! (Loewe: Ach neige, du Schmerzenreiche, Op.9-1)
レーヴェ:鐘のお迎え (Loewe: Die wandelnde Glocke, Op.20-3)
ツェムリンスキー:愛らしいツバメさん (Zemlinsky: Liebe Schwalbe, Op.6-1)
ツェムリンスキー:小さな窓よ、夜にはお前は閉じている (Zemlinsky: Fensterlein, nachts bist du zu, Op.6-3)
ツェムリンスキー:青い小さな星よ (Zemlinsky: Blaues Sternlein, Op.6-5)
ツェムリンスキー:手紙を書いたのは私 (Zemlinsky: Briefchen schrieb ich, Op.6-6)

杉野正隆(Sugino Masataka)(BR), 田中はる子(P)
レーヴェ:蓮の花 (Loewe: Die Lotosblume, Op.9-1)
レーヴェ:ぼくは夢で泣いた (Loewe: Ich hab' im Traume geweinet, Op.9-6)
レーヴェ:詩人トム (Loewe: Thomas der Reimer, Op.135)

-----

日本カール・レーヴェ協会コンサートを聴きに、銀座の王子ホールに行ってきました。調べたところ前回王子ホールに来たのが9年前の2015年でした(サンドリーヌ・ピオー&スーザン・マノフ)。ここ数年はごく限られたコンサートぐらいしか出かけることがないのですが、これほど王子ホールが久しぶりとは思ってもいませんでした。9年ぶりの王子ホールは特に変わったところもなく、これまで同様の素敵なホールでした。

そういえばちょっと開演まで時間があったので、久しぶりに山野楽器でCDでも見ようとお店の前まで行ったところ、CDの販売を終了した旨の案内があり、驚きました。こんな大きなお店でもCDはもう売れないのでしょうか。CDショップも最近見かけなくなり、現物を買うにはネットかご本人のコンサート会場に行くしかなくなる日も近いのかもしれません(渋谷のタワーレコードには頑張ってほしいです)。

閑話休題。なぜ今回レーヴェ協会のコンサートに出かけたかというと、最近レーヴェの歌曲を少しずつ聞くようになり、cpoのレーヴェ歌曲全集を調べたりしていたところ、たまたまネットでこのコンサートの広告が目に入り、祝日ということもあり、曲目も興味深かったので出かけることにしたのです。

ピアニストの平島さんと東さんは以前に聞いたことがあり優れたピアニストであることは存じ上げていて、さらに今回進行役と朗読を務められたメゾソプラノの辻宥子さんは随分昔ですがこちらのリンク先のコンサートを聞いています。辻さんを含む4人の日本人歌手たちとドルトン・ボールドウィンによるこのロッシーニのコンサートは楽しかったのを覚えています。

日本カール・レーヴェ協会のコンサートは、私がこのブログを始めるよりも前に一度聞いた記憶があります(記憶が正しければ)。おそらく家のどこかにパンフレットがあると思います。
今回のコンサート、6人の歌手(ソプラノ3人とバリトン3人)と、それぞれ異なるピアニスト6人が、レーヴェのみ、もしくはレーヴェと他の作曲家の作品を合わせて披露していました。

最初の境澤稚子さん&高須亜紀子さんはレーヴェ1曲+マーラー3曲で、レーヴェの「エフタの娘」は聖書の話に基づくそうです。辻さんの解説によると、エフタが戦争に勝たせてくださいとエホヴァに祈り、もし勝利したら帰宅して最初に出迎えた者を捧げますと誓います。エフタが戦争に勝ち、帰宅したところ彼の愛娘が最初に出迎えて、エホヴァに捧げられることになります。バイロンの詩の独訳がテキストに用いられていますが、詩を読むとこの娘が気丈にも死ぬことを覚悟していることが分かります。父エフタが人身御供として娘を殺したという説と、殺されずにエホヴァに仕えて暮らしたという説があるようです。一方マーラーはしっとりとした2曲の間にコミカルな「夏に交代」がはさみこまれたプログラミングでした。

次の竹村淳さん&菅野宏一郎さんはレーヴェの10分以上かかる「アーチバルト・ダグラス」1曲を披露しました。歌曲としては10分はかなり長い方ですが、辻さんと竹村さんのトークでも触れられていましたが、実際にはもっと長い作品が沢山あり、cpoのレーヴェ全集を見ると、聞く前から身構えてしまいそうな長さの作品が多いことが分かります。この「アーチバルト・ダグラス」はレーヴェの作品の中では比較的よく演奏されていて、ヒュッシュからF=ディースカウ、プライ、ホッター、クルト・モル、クヴァストホフ、さらに現役世代のトレーケルやクリンメルまで録音しています。
アーチバルド・ダグラス伯爵はジェームズ王の子供の頃から支えてきましたが、アーチバルドの兄弟が謀反を起こした結果、ダグラス家は追放となります。7年間放浪したアーチバルドは再度ジェームズ王の前にあらわれ許しを請います。最初のうちはアーチバルドを見なかったこと、聞かなかったことにして、そのまま行こうとしますが、アーチバルドがもう一度だけ馬の世話をして故郷の空気を吸わせてほしい、それがかなわないのならばこの場で死なせてほしいと訴えます。それを聞いたジェームズ王は、その忠義心に胸を打たれ、彼を許して一緒に故郷へ向かうという内容です。レーヴェの曲がバラードの展開に沿って細やかに描かれていき、その長大さを感じさせない見事な作品だと思います。

前半最後の新居佐和子さん&東由輝子さんはレーヴェの有名な「時計」とヴォルフのゲーテ歌曲2曲を演奏しました。辻さんが最初の解説でこの「時計」というのは何のことをたとえているのでしょうと客席に問いかけて演奏が始まりました。最後の瞬間にひとりでに止まるであろう時計を神様にお返ししようとする主人公の心臓の鼓動を時計になぞらえているのでしょう。
ヴォルフの「アナクレオンの墓」は享楽主義の古代ギリシャの詩人を称えた名作。そしてなかなか実演で聞けない「人の好い夫婦」を聞けたのが楽しかったです(「人の好い夫婦」はレーヴェも作曲していますが、ここではヴォルフの作品が披露されました)。ヴォルフは先人が成功していると思った詩には作曲しなかったそうなので、レーヴェ作曲の「人の好い夫婦」には満足していなかったのかもしれません。

ここまで前半だけで1時間でしたがあっという間でした。

休憩15分をはさみ、後半は櫻井利幸さん&平島誠也さんのレーヴェ2曲で始まりました。最初の「渡し」は辻さんが「私」ではないですよと冗談をおっしゃり、場を和ませていました。この曲、歌手活動最晩年のディースカウも録音していて、川を渡る水の音を模すピアノパートに乗って美しい歌が静かな感銘を与えてくれます。何年も前に主人公が2人の友人と一緒にこの川を渡ったが、その2人は亡くなってしまった。再度同じ川を渡った後、今も絆のつながっている友人たちの分も含めた3人分の船賃を船頭に払うという内容です。一方で有名な「オルフ殿」はデンマークの詩のヘルダーによる独訳に作曲され、おどろおどろしい内容は、辻さんたちの解説でも触れられていましたが「魔王」によく似ています。演奏前に辻さんにふられて平島さんが前奏や夜が明けて朝になる場面の間奏を演奏してくれました。こういう実例の演奏は曲をはじめて聞く人にとっても大きな助けになるのではないかと思います。

続いて、峯島望美さん&松永充代さんはレーヴェ2曲とツェムリンスキー4曲を演奏しました。峯島さんはこのコンサート初登場だそうです。レーヴェの「ああ、お願いです、苦しみの聖母さま!」はシューベルトも作曲している「ファウスト」内のテキストによる作品で、凝縮した悲しみの表現が素晴らしい作品です。一方の「鐘のお迎え」は「追いかける鐘」と訳されることもある有名なリートで、教会にいきたがらない少年を鐘が追いかけるというユーモラスな作品です。続いてのツェムリンスキーは6曲からなる「トスカーナ地方の民謡によるワルツの歌Op. 6」からの4曲が演奏されました。初期のツェムリンスキーのまだ初々しさも感じられる耳に馴染みやすい作品群です。ピアノパートがすでに精緻でかなりの演奏効果をあげていました。

最後は杉野正隆さん&田中はる子さんによるレーヴェ3曲。最初の2曲「蓮の花」「ぼくは夢で泣いた」はいずれもシューマンの歌曲が有名ですが、レーヴェの作品も素晴らしいです。前者は舟歌のようなリズムにのって歌われる歌声部の繊細な響きが美しく、後者は上行する旋律が印象的で有節形式なので繰り返し聞くうちに耳に残ります。今回のコンサートの締めは有名な「詩人トム」です。詩人トーマスが寝そべっていると妖精の女王に出会い、口づけをすると7年私に仕えなければならないと言われたトムは喜んで口づけをし、なんとも幸せを感じながら(Wie glücklich)女王とともに馬を進めたという内容です。馬のたてがみに付けられている鈴の音がピアノパートで美しく再現されます。歌声部は詩の展開に沿って進みますが、基本的にはのどかで心地よい響きに満ちています。素性の知らない女性と会っても驚きもせず、帽子をとって挨拶するトムの人物像はおそらくオリジナルのスコットランドの詩に由来するのではないかと想像します。

演奏はみな素敵でした。ソプラノ3人はそれぞれ個性の違う方たちで、同じソプラノでも異なる声の響きで楽しませていただきました。特に峯島さんは声量が豊かで「ああ、お願いです、苦しみの聖母さま!」の悲しみの表現など素晴らしかったです。他のお二人もそれぞれの個性を生かした表現で楽しませていただきました。

バリトン3人の中ではおそらく竹村さんが若い方のようで、櫻井さんと杉野さんはベテランの貫禄が滲み出ていました。3人ともかなり声のボリュームが凄くて、王子ホールより大きなホールでも余裕で後部座席まで届きそうな豊かな声をされていました。竹村さんはとても丁寧で真摯な表現で今後楽しみな歌手だと思いました。そして櫻井さんと杉野さんは味わい深い声の響きと表現力に酔いしれました。

ピアニストは久しぶりに聴いたベテランの平島さんはもちろん素晴らしくレーヴェの作品の展開を描いていましたし、東さんの余裕のある美しい響きも良かったです。今回他の4人の方も含め、みなピアノの音がとても美しく、どれほど一つの音を出すのに入念な準備をされているのだろうと思うほど、磨き抜かれた響きでした。6人の素晴らしいピアニストを聞くことが出来て大満足でした。

忘れてならないのが進行・朗読を務められた辻宥子さんです。舞台左の椅子に座られ、最初から最後まで聴衆と演奏者どちらにも場を和ます気配りをされながら会の進行を務めておられました。まず語りが素晴らしく、詩の内容や背景などの説明から朗読まで、どこを取っても味わい深さが感じられるものでした。ちなみに詩の全訳ではなく抄訳の為、「朗読」という言葉を使うことをためらわれていましたが、眼前に情景が浮かぶような見事な語りを披露されていて、紛れもなく朗読という芸術を味わった気持ちでした。今一度辻さんの歌も聞いてみたい気がします。

最後に、このプロジェクトを立ち上げられた監修の佐藤征一郎さんにも大きな拍手を送りたいと思います。
配布された充実した内容のプログラム冊子(堀越隆一氏の解説も貴重な資料です)に「エピローグとしてのプロローグ」という文章を寄稿されていて、大変なご苦労があった中、現在は音源の整理や執筆活動をされているということが分かりひとまず安心しました。当日会場にいらっしゃったのかどうかは分かりませんでしたが、今後も執筆活動など楽しみにしたいと思います。ちなみに高橋アキさんやボールドウィンと組んだ佐藤さんのレーヴェのCDも素晴らしいので、興味のある方はぜひ聞いてみてください。

-----

(参考)

日本カール・レーヴェ協会(ホームページ)

日本カール・レーヴェ協会(facebook)

| | | コメント (2)

東京春祭 歌曲シリーズ vol.39:コンスタンティン・クリンメル(バリトン)&ダニエル・ハイデ(ピアノ)(2024年4月12日(金) ライブ配信席)

東京春祭 歌曲シリーズ vol.39
コンスタンティン・クリンメル(バリトン)&ダニエル・ハイデ(ピアノ)

2024年4月12日(金) 19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール(※私はライブ配信で聞きました)

バリトン:コンスタンティン・クリンメル
ピアノ:ダニエル・ハイデ

シューベルト:《美しき水車屋の娘》D795

 第1曲 さすらい
 第2曲 どこへ?
 第3曲 止まれ!
 第4曲 小川への言葉
 第5曲 仕事を終えた宵の集いで
 第6曲 知りたがる男
 第7曲 苛立ち
 第8曲 朝の挨拶
 第9曲 水車職人の花
 第10曲 涙の雨
 第11曲 僕のもの
 第12曲 休み
 第13曲 緑色のリュートのリボンを手に
 第14曲 狩人
 第15曲 嫉妬と誇り
 第16曲 好きな色
 第17曲 邪悪な色
 第18曲 凋んだ花
 第19曲 水車職人と小川
 第20曲 小川の子守歌

※休憩なし

[アンコール]

シューベルト:月に寄せてD193
畑中良輔 (杉浦伊作:作詞):花林(まるめろ)
シューベルト:歓迎と別れD767


Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.39
Konstantin Krimmel(Baritone)& Daniel Heide(Piano)

2024/4/12 [Fri] 19:00 Start [ Streaming start from 18:30 ]
Tokyo Bunka Kaikan, Recital Hall

Baritone:Konstantin Krimmel
Piano:Daniel Heide

Schubert(1797-1828):"Die schöne Müllerin" D795

 I. Das Wandern
 II. Wohin?
 III. Halt!
 IV. Danksagung an den Bach
 V. Am Feierabend

 VI. Der Neugierige
 VII. Ungeduld
 VIII. Morgengruß
 IX. Des Müllers Blumen
 X. Tränenregen
 XI. Mein!
 XII. Pause
 XIII. Mit dem grünen Lautenbande
 XV. Eifersucht und Stolz
 XIV. Der Jäger
 XVI. Die liebe Farbe
 XVII. Die böse Farbe
 XVIII. Trockne Blumen
 XIX. Der Müller und der Bach
 XX. Des Baches Wiegenlied

※There is no intermission.

[Encore]

Schubert: An den Mond, D.296
Ryôsuke Hatanaka (Isaku Sugiura: Lyrics): Marumero
Schubert: Willkommen und Abschied, D.767

-----

「東京春祭 歌曲シリーズ」のライヴ配信に味を占めた私は、今売り出し中の若いバリトンと歌曲ピアニストのコンビ、コンスタンティン・クリンメル(バリトン)&ダニエル・ハイデ(ピアノ)の《美しき水車屋の娘》を自宅で味わいました。

コンスタンティン・クリンメルはルーマニア系ドイツ人で、まだ31歳とのこと。リートの録音もいくつかリリースしていて、今後の活躍が楽しみなバリトンです。ダニエル・ハイデはすでに多くの歌手たちと共演しているピアニストで、歌曲だけでなく、室内楽やソロも取り組んでいるオールラウンダーです。二人とも今回が初来日というのが意外ですが、これからますます活躍することと思います。

ところで、この二人のコンビ、すでに《美しき水車屋の娘》の録音をリリースしていて、事前に聞いてみたのですが、それを踏まえたうえで、今回のライヴ配信堪能しました。

まずクリンメルの爽やかで美しいハイバリトンの声と巧みなディクションに引きつけられました。特に高声から低声までよどみなくまろやかな美声を保っているので、とても聞いていて心地よいです。特に高音が本当に美しいです。そして、時にテンポを大胆に伸縮させて詩の世界を表現しようとする意欲も感じられました。

クリンメルの描いた人物像は、これから職人になる為の修行に出て、様々な経験を積み、新しい世界に飛び込んでいこうという若者らしい希望と不安のないまぜになった感覚が表現されていたと思います。彼自身の放つキャラクターや声質なども等身大の若者像を表現するのに今がベストなタイミングだと感じました。

《美しき水車屋の娘》の録音を聞いて分かっていたことですが、クリンメルは例えばクリストフ・プレガルディアンが多くの公演や録音で聞かせていたような装飾やメロディーの変奏を加えて歌っていました。それがその場の即興的なものというよりは、すでに彼の中で練られたメロディーとして披露していたように想像します。有節歌曲で最初にオリジナルのメロディーを歌い、繰り返す時に変更を加えるということが多かったように思いますが、そうでないケースもあったように思います。シューベルト存命中の習慣に倣ったこの一種の変奏は、すでに奇抜と思われていた時代は過ぎ、今後はオリジナル通りの歌唱を歌う人と、装飾を加える人が共存していくことになるのでしょう。興味深いのが、クリンメルは《美しき水車屋の娘》では程度の差こそあれ、ほぼすべての曲で装飾を加えていたのに対して、アンコールで歌われたシューベルトの歌曲2曲では私の記憶している限りオリジナルのまま歌っていました。歌いこんでいる曲は装飾を加え、そうでない作品はまずはオリジナルの通りで始め、徐々に装飾を加えていくということなのかなと想像しました。

第1曲「さすらい」の第4節(重い石臼でさえもっと速く踊ろうとすると歌われる)などかなり大胆なメロディーの変更がされて驚かされますが、こういう変更の意外性に出会うこともリートを聞く楽しみの一つになりつつあると思います。第3曲「止まれ!」の最後の"War es also gemeint(そういう意味だったのか)?"は何度も繰り返されるので、装飾が特に新鮮に響きます。

例えばプレガルディアンの共演者ミヒャエル・ゲースなどもそうでしたが、今回のダニエル・ハイデもかなりピアノパートに変更を加えていました。ピアニストのオリジナルの変更は私の記憶ではジェラルド・ムーアがすでに行っていて、F=ディースカウやプライなどとのライヴ録音を聞くと快活な曲の終わりの和音を威勢よく弾く時に音を加えて厚くしたり、オクターブ下げたりしていました。確か来日したムーアの「詩人の恋」を聞いた畑中良輔さんが、ある和音(終曲の冒頭だったか?)がオリジナルと違うと指摘していましたが、当時はオリジナル至上主義だったので今とはとらえ方も違ったのでしょう。私のおぼろげな記憶ではヘルムート・ドイチュだったかと思うのですが、第9曲「水車職人の花」を1オクターブあげて演奏したりしていました(すべての節ではなく、特定の節だけだったと思います)。今回のダニエル・ハイデも1オクターブあげるのは何か所かでやっていましたが、意外性が強かったのは第11曲「僕のもの」でした。中間部の分散和音をハイデは連打していました。これは新しい響きで印象に残っています。シューベルトっぽいかというとちょっと違う気もしますが、その時代に合った手法で変奏しても多分シューベルトは怒らないでしょう。

ハイデは基本的には歌手の方向性に合わせ、ここぞという所ではがっちりした立体的な響きも聞かせ、彩り豊かな音色で魅了してくれました。

クリンメルもハイデも最後の3曲ぐらいはあまりメロディーの変更を加えずに、思いつめた主人公の行きついた心情を一人称の歌唱で素直に聞かせてくれました。

この歌曲集、聞き手はどんどん年を重ね、主人公を回顧する立場で聞くことになりがちですが、歌手やピアニストが主人公になりきって演奏してくれると、聞き手も若かりし日々に戻ったかのように錯覚させてくれて、こういう感覚も音楽を聴く醍醐味だなとあらためて感じました。

アンコールは3曲。最初と最後にシューベルトを歌い(最後に歌われた「歓迎と別れ」は特に好きな曲なので聞けて良かった!)、2曲目で恥ずかしながら初めて聞く日本歌曲を驚くほど美しい日本語で歌ってくれました。これほど癖のない日本語で歌えるのは凄いと思います。クリンメルが2曲目を歌う前に、シュトゥットガルトで吉原輝氏に師事したというような話をして、「リョウスケ・ハタナカ」という名前が出た時、まさかクリンメルの口から畑中氏の名前が出るとは想像すらしておらずびっくりしました。ドイツリートばかり聞いていて、畑中氏の歌曲をほとんど知らない自分が恥ずかしく感じられました。クリンメルの口から「マルメロ」というタイトルを聞いた時、これがなんのことなのか分かりませんでしたが、後で調べると樹木の名前なのですね。果実はかりんに似ているそうです。分散和音のピアノにのったとても美しい歌曲でした。評論、指揮、作曲など多岐に渡る活動をされた畑中氏が亡くなったのは吉田秀和氏が亡くなった2日後、そしてF=ディースカウが亡くなった6日後のことでした。あの悲しかった5月から12年も経つのかと時の流れの速さに驚かされます。

このコンビ、すでに完成された素晴らしい音楽家たちでした。これからのますますの活躍を楽しみにしたいと思います。

-----

クリンメル&ハイデの『美しい水車屋の娘D795』CD

| | | コメント (0)

フィッシャー=ディースカウ&ムーア・ユネスコ・コンサートの映像(1974年1月9日, Paris)

ジェラルド・ムーア(Gerald Moore: 1899-1987)は、1967年2月20日イギリスのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで催された告別コンサートでステージから別れを告げたと一般には言われていますが、実はその1か月後にフィッシャー=ディースカウとアメリカ演奏旅行に同行し、シューマンなどを演奏しています。その後もBBCの音楽番組に出演してビクトリア・デ・ロサンヘレスと共演しており、さらに1976年8月にシューマン「スペインの愛の歌」のグレアム・ジョンソンの連弾パートナーとしてもシークレットゲストとしてステージに出演したそうです。60年代後半から70年代前半にはF=ディースカウ、プライ、ベイカー、モッフォら複数の歌手たちとスタジオ録音を続けた後に演奏活動にピリオドを打ったと思いきや、1974年1月9日のユネスココンサートにF=ディースカウと共に出演し、シューベルトの歌曲を演奏しています(ムーアの回想録『Farewell Recital (1978)』によるとイェフディ・メニューヒンの依頼だったので断れなかったそうです)。その録画がアップされていましたのでこちらで共有させていただきます。
特に「夕映えの中で」の前奏ではムーアの手がアップになり、そのしなやかな指さばきを見ることが出来ます。
こちらは以前4曲まとめた映像でご紹介したことがありましたが、今回の映像はモノクロながらより鮮明に映っていて、曲ごとに分かれているので見やすいと思い、再度記事にしました。

●シューベルト:漁師の娘D957/10
Dietrich Fischer Dieskau Schwanengesang D 957 (10. Das Fischermädchen)

Channel名:George გიორგი (オリジナルのサイトはこちらのリンク先。音が出ます)

●シューベルト:夕映えの中でD799
Dietrich Fischer Dieskau Im Abendrot D.799

Channel名:George გიორგი (オリジナルのサイトはこちらのリンク先。音が出ます)

●シューベルト:孤独な男D800、ひめごとD719
Dietrich Fischer Dieskau Der Einsame D.800(, Geheimes D.719)

Channel名:George გიორგი (オリジナルのサイトはこちらのリンク先。音が出ます)

Piano: Gerald Moore
Recorded in Paris, France January 9, 1974 UNESCO concert

| | | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

CD DVD J-Pop LP 【ライラックさんの部屋】 おすすめサイト アイヒェンドルフ Joseph von Eichendorff アリベルト・ライマン Aribert Reimann アルフレート・ブレンデル Alfred Brendel アンゲーリカ・キルヒシュラーガー Angelika Kirchschlager アンティ・シーララ Antti Siirala アーウィン・ゲイジ Irwin Gage アーリーン・オジェー Arleen Augér イアン・ボストリッジ Ian Bostridge イェルク・デームス Jörg Demus イタリア歌曲 italian songs イモジェン・クーパー Imogen Cooper イングリート・ヘブラー Ingrid Haebler ウェブログ・ココログ関連 エディタ・グルベロヴァEdita Gruberová エディト・マティス Edith Mathis エリック・ヴェルバ Erik Werba エリーザベト・シュヴァルツコプフ Elisabeth Schwarzkopf エリー・アーメリング Elly Ameling エルンスト・ヘフリガー Ernst Haefliger オペラ opera オルガン organ オーラフ・ベーア Olaf Bär カウンターテナー counter tenor カール・エンゲル Karl Engel ギター guitar ギュンター・ヴァイセンボルン Günther Weissenborn クラーラ・シューマン Clara Schumann クリスタ・ルートヴィヒ Christa Ludwig クリスティアン・ゲアハーアー Christian Gerhaher クリスティーネ・シェーファー Christine Schäfer クリストフ・エッシェンバッハ Christoph Eschenbach クリストフ・プレガルディアン Christoph Prégardien クリスマス Christmas; Weihnachten グリンカ Mikhail Glinka グリーグ Edvard Grieg グレアム・ジョンソン Graham Johnson ゲアハルト・オピッツ Gerhard Oppitz ゲアハルト・ヒュッシュGerhard Hüsch ゲロルト・フーバー Gerold Huber ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe コルネーリウス Peter Cornelius コンサート concert コンスタンティン・クリンメル Konstantin Krimmel コントラルト歌手 contralto コンラート・リヒター Konrad Richter シェック Othmar Schoeck シベリウス Jean Sibelius シュテファン・ゲンツ Stephan Genz シューベルト Franz Schubert シューマン Robert Schumann ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich ショパン Frédéric Chopin シラー Friedrich von Schiller ジェシー・ノーマン Jessye Norman ジェフリー・パーソンズ Geoffrey Parsons ジェラルド・ムーア Gerald Moore ジェラール・スゼー Gérard Souzay ジュリアス・ドレイク Julius Drake ジョン・ワストマン John Wustman ジークフロート・ローレンツ Siegfried Lorenz スヴャトスラフ・リヒテル Sviatoslav Richter ソプラノ歌手 soprano ダニエル・ハイデ Daniel Heide テノール歌手 tenor テレサ・ベルガンサ Teresa Berganza ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ Dietrich Fischer-Dieskau ディートリヒ・ヘンシェル Dietrich Henschel トマス・ハンプソン Thomas Hampson トム・ヤンセン Thom Janssen トーマス・E. バウアー Thomas E. Bauer ドビュッシー Claude Debussy ドルトン・ボールドウィン Dalton Baldwin ナタリー・シュトゥッツマン Nathalie Stutzmann ニコライ・ゲッダ Nicolai Gedda ノーマン・シェトラー Norman Shetler ハイドン Joseph Haydn ハイネ Heinrich Heine ハルトムート・ヘル Hartmut Höll ハンス・ホッター Hans Hotter バス歌手 bass バッハ Johann Sebastian Bach バリトン歌手 baritone バレエ・ダンス バーバラ・ヘンドリックス Barbara Hendricks バーバラ・ボニー Barbara Bonney パーセル Henry Purcell ピアニスト pianist ピーター・ピアーズ Peter Pears ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル Fanny Mendelssohn-Hensel フェリシティ・ロット Felicity Lott フォレ Gabriel Fauré フランク César Franck フランク・マルタン Frank Martin フランスィスコ・アライサ Francisco Araiza フランス歌曲 mélodies フリッツ・ヴンダーリヒ Fritz Wunderlich ブラームス Johannes Brahms ブリテン Benjamin Britten ブルックナー Anton Bruckner ブログ blog プフィッツナー Hans Pfitzner ヘルマン・プライ Hermann Prey ヘルムート・ドイチュ Helmut Deutsch ベルク Alban Berg ベートーヴェン Ludwig van Beethoven ペーター・シュライアー Peter Schreier ペーター・レーゼル Peter Rösel ボドレール Charles Baudelaire マイアホーファー Johann Mayrhofer マティアス・ゲルネ Matthias Goerne マルコム・マーティノー Malcolm Martineau マーク・パドモア Mark Padmore マーティン・カッツ Martin Katz マーラー Gustav Mahler メシアン Olivier Messiaen メゾソプラノ歌手 mezzo soprano メンデルスゾーン Felix Mendelssohn Bartholdy メーリケ Eduard Mörike モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart ヤナーチェク Leoš Janáček ヨーハン・ゼン Johann Senn ラヴェル Maurice Ravel リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss リュッケルト Friedrich Rückert リリ・ブランジェ Lili Boulanger ルチア・ポップ Lucia Popp ルドルフ・ヤンセン Rudolf Jansen ルードルフ・ドゥンケル Rudolf Dunckel レナード・ホカンソン Leonard Hokanson レネケ・ラウテン Lenneke Ruiten レルシュタープ Ludwig Rellstab レーナウ Nikolaus Lenau レーヴェ Carl Loewe ロシア歌曲 Russian songs ロジャー・ヴィニョールズ Roger Vignoles ロッテ・レーマン Lotte Lehmann ロバート・ホル Robert Holl ローベルト・フランツ Robert Franz ヴァルター・オルベルツ Walter Olbertz ヴァーグナー Richar Wagner ヴィルヘルム・ミュラー Wilhelm Müller ヴェルディGiuseppe Verdi ヴォルフ Hugo Wolf ヴォルフガング・サヴァリッシュ Wolfgang Sawallisch ヴォルフガング・ホルツマイア Wolfgang Holzmair ヴォーン・ウィリアムズ Ralph Vaughan Williams 作曲家 作詞家 内藤明美 北欧歌曲 合唱曲 小林道夫 岡原慎也 岡田博美 平島誠也 指揮者 日記・コラム・つぶやき 映画・テレビ 書籍・雑誌 歌曲投稿サイト「詩と音楽」 演奏家 白井光子 目次 研究者・評論家 藤村実穂子 音楽