祝 Every Little Thing デビュー30周年
Every Little Thing(ELT)がデビューシングル(以下SGと略)「Feel My Heart」を1996年8月7日にリリースしてから30周年を迎えました。
持田さん、伊藤さん、そして元メンバーの五十嵐さん、おめでとうございます!30年間も継続してくれてファンの一人としてとてもうれしく思っています。
90年代半ば頃私はポップスのランキング番組をよく見ていて、4th SG「For the Moment」でELTが初1位をとった時のことは今でも覚えていますが、その頃はまだファンというほどではなく、ランキング番組でサビだけ聞いて知っているという程度でした。デビュー1年後ぐらいにTVの歌番組でたまたまトーク出演している持田さんを見て、当時の若い女性歌手らしからぬ落ち着いた応対にちょっと気になるものを感じ、CD店で1stアルバム(以下ALと略)「everlasting」とSG「For the Moment」「出逢った頃のように」を買ってきました。それを聞くうちに、持田さんの声質に惹かれるものを感じ、ELT沼にはまっていくことになります。
持田さんはリーダーの五十嵐さんが作詞作曲編曲した作品を1曲1曲魅力的に歌い、SG、ALがリリースされるごとにCD店に行って買ってくるのが常になりました(発売日前夜にフラゲ(フライングゲット)したのも懐かしい思い出です)。
2001年3月の3rd AL「eternity」の発売記念でELTが渋谷のビジョンに登場した時があり、たまたま渋谷にいた私はビジョンに映るELTを見て帰宅した記憶があります。
確かその発売日に彼らのラジオで重大発表があるとアナウンスがあり、何か嫌な予感がしたのですが、そこで五十嵐さんの脱退が発表されます。五十嵐さんはフロントメンバーとしての活動を辞めるもののELTの楽曲制作自体は継続するという話だったのですが、結局その後、別の作家さんの作品にシフトしていき、五十嵐さんの楽曲提供は2009年9月の36th SG「DREAM GOES ON」まで待たなければなりませんでした。その再コラボは翌年3月にリリースされた9th AL「CHANGE」まで続き、その頃全国ツアーをしていた彼らの東京でのライヴのアンコールでサプライズ登場してくれたのを懐かしく思い出します(そのライヴは会場にいたので生の五十嵐さんをはじめて見ることが出来ました)。
ELTの魅力はその爽やかな曲調、温かみのあるバラードの美しさ、ユニット名にもあるように「小さな身近なこと」をテーマにした共感を得やすい歌詞、そして持田さんの心地よい歌声と、控えめだけれどしっかり脇を固める伊藤さんのギターのバランスの良さにあるように思います。
でも一番の魅力は個人的にはやはり持田さんの歌声です。
彼女の初期はCDでは補正されていますが、TVやライヴの動画を今あらためて見るとかなり緊張して上ずっている場面も見られます。しかしその声の魅力は最初期からはっきりあらわれていて、デビュー前に大物プロデューサーたちにソロデビューのプロデュースを断られたというのが信じられないほどの磨けば光る原石だったように思えます(結果としては断られてELTが結成されたので、良かったのですが)。
彼女はボイストレーニングの為に短期間アメリカに行ったと言っていた記憶があり、1998年のツアー(五十嵐さんが参加した唯一の大掛かりなツアー)のDVDでは安定感を増した歌声が聞けます。
彼女の声の魅力を特に感じたのは12th SG「Someday, Someplace」のCDを聞いた時でした。なんて力の抜けた余裕のある美声なんだとCDを聞きながら感動したことを今でも覚えています。初期の彼女の歌は日本語の響きが明瞭に聞き手に伝わる楷書風の丁寧なものでした。
また、マニアックな聞き方かもしれませんが、37th SGの切ないバラード「冷たい雨」の「真っ直ぐ心に」の「に」、「あなたに」の「に」の声の響きの色合いがたまらなく好きです。
クラシックの声楽家でもそうですが、生身の肉体が楽器のポップスの歌手もまた年齢とともに声や歌い方が変化していく方が多いと思います。
持田さんは19th SG「jump」でシングルでは確かはじめて自身で作曲した作品を発表し、その歌声はこれまでの楷書風のものから、ニュアンスを大胆に付けた発声に変化していました。自分の書いた作品ゆえにちょっとした冒険をしたのかもしれません。この変化は当時かなり賛否両論を呼んだものでしたが、のちにライヴの定番になるほどファンに受け入れられる曲になりました。
「jump」の歌い方は、20th SG「キヲク」のカップリング曲「time trip 〜僕が僕であるために〜」にも引き継がれています。この曲も持田さんの作曲なのも興味深いところです。
紅白歌合戦も6th SG「Shapes Of Love」から27th SG「恋文」まで8年連続出場を果たしています。「恋文」発売の2004年12月から次作SG「きみの て」の2005年10月まで1年弱表立った活動がなかったと思います。おそらくこの頃に喉の治療をしていたのではないかと推定されます。2006年はデビュー10周年でSG 3作「azure moon」「ハイファイ メッセージ」「スイミー」に7th AL「Crispy Park」リリースと多忙を極めていたと思いますが、当時のTV出演で喉の不調を視聴者たちから指摘されることになります。一ファンの私もそのようなコメントに悲しくなりましたが、一番辛かったのはご本人に違いありません。ペースをゆるやかにして無理をしないでほしいというのがファンとしての気持ちでした。
その後、彼女はゆるやかに声や歌い方を変化させながら現在まで魅力的な歌声を聞かせてくれます。
ELTとしての最も新しいアルバムは2015年9月発売の「Tabitabi」で、その後、シングルCD2作 47th「KIRA KIRA/AKARI」、48th「まいにち。」(「まいにち。」は前作までほぼすべてのSGでずっと作り続けられたミュージックビデオが作られませんでした)、それからデジタルSG2作「RIDE IT OUT」(2017年)、「浴びて! 光」(2018年)が発表されて以降、ELTとしての活動はストップしています。たまにサブスクで季節にちなんだベストアルバム的なものが発表されますが、新作は皆無で持田さんはソロ歌手としての活動やTVの「旅猿」出演、伊藤さんは自身のYouTubeチャンネルやバラエティー出演の他、アーティストのサポートギター出演など、個人の活動に限定しているようです。
おそらく持田さんのお子さんが小さいので、子育てに注力していることが大きいのかなと思います(30周年にあたる26.8.7に彼女のインタビューが発表され、子育てについて語っています)。いつの日かまたELTとしての新作が聞ける日を気長に待ちたいと思います。
このデビュー30周年を記念してELT公式サイトでは特設サイトを立ち上げています。
その中で「My ELT Memories キャンペーン」と題して、ELTの楽曲の思い出を1曲だけ選んで投稿するというファン参加型のキャンペーンが10月31日まで募集されています。
ちなみに私も某アルバム曲を1曲投稿しました。
興味のある方は思いのたけを送ってみてはいかがでしょう。
●Every Little Thing / 30周年企画 My ELT Memories キャンペーン紹介映像
Channel名:ELTV (オリジナルのリンク先はこちら)

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