ビントレー演出新国立劇場バレエ団/ブリテン作曲「パゴダの王子」(2011年10月30日 新国立劇場 オペラパレス)

パゴダの王子(The Prince of the Pagodas)
2011/2012シーズン
[New Production]
上演時間:2時間40分

2011年10月30日(日)14:00 新国立劇場 オペラパレス(1階4列4番)

さくら姫:小野絢子(Ono Ayako)
王子:福岡雄大(Fukuoka Yudai)
女王エピーヌ:湯川麻美子(Yukawa Mamiko)
皇帝:堀 登(Hori Noboru)
北の王:八幡顕光(Yahata Akimitsu)
東の王:古川和則(Furukawa Kazunori)
西の王:マイレン・トレウバエフ(Maylen Tleubaev)
南の王:菅野英男(Sugano Hideo)

【振付】デヴィッド・ビントレー(David Bintley)
【音楽】ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten)
【美術】レイ・スミス(Rae Smith)
【照明】沢田祐二(Sawada Yuji)
【指揮】ポール・マーフィー(Paul Murphy)
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団(Tokyo Philharmonic Orchestra)

珍しいブリテン作曲によるバレエ作品を鑑賞した。
物語的な展開が分かりやすく、私のようなバレエど素人にも充分楽しめる内容だった。
3つの幕それぞれが40分前後というのもコンパクトで集中して鑑賞しやすかった。
最後に物語がハッピーエンドを迎えた後にそれぞれの登場人物が踊る箇所は、バレエ愛好家をも満足させたのではないだろうか(このへんの決まりごとは門外漢の私には分からないが)。
原作は中国が舞台だが、今回日本に舞台を移し変え、より身近な舞台となった。
バレエダンサーたちはみな素晴らしかったが、特にエピーヌ役の湯川麻美子は、徹底的に悪役に徹していて強く印象に残った。
途中、さくら姫の試練の場面であらわれた様々な障壁たち、特にたつのおとしごたちのダンスなど、子供が見ても充分楽しめたのではないか。
ブリテンの音楽は物語を分かりやすく表現していて、特に第2幕ではオーケストラでガムランを模した音楽が奏でられ、オケの可能性の大きさとブリテンの創作意欲を感じさせられた。
美術担当のレイ・スミスは、国芳の浮世絵などをヒントにしたようで、モンスターたちも日本の妖怪の怖さの中の愛嬌のようなものが表現されていて面白かった。
ぜひ再演を望みたい。

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