ヘルマン・プライ(Hermann Prey)の1963年の映像

2019年7月11日が生誕90年にあたるドイツの名バリトン、ヘルマン・プライ(Hermann Prey: 1929-1998)を祝して、ドイツのサイトで彼の記事がいくつか書かれていますが、そうした中、1分強ですが、1963年のプライの映像がアップされていました(映像の右下にマウスポインターを持っていくとスピーカーのマークが表示されますので、それをクリックすると音が出ます)。

 こちら

BR_KLASSIKのツイッターに掲載された映像で、たった1分7秒だけですが、若かりしプライが導入の挨拶(19世紀のロマン派の作曲家といえば多くの人はシューマンを思い浮かべます・・・といった話)に続いてシューマン(Schumann)のケルナーの詩による「旅の喜び(Wanderlust), Op. 35/3」の一部を歌っています。
右下の記載を見ると1963年の映像のようです。
こんなに若いプライの映像はなかなか見る機会がなかったので貴重です。

なんともみずみずしく、繊細ですらあるプライの美声です!

少しだけ映るピアニストはおそらくギュンター・ヴァイセンボルン(Günther Weissenborn)と思われます。

こういう映像をどんどんアップしてくれると有難いのですが、権利の問題などで難しいのでしょうか・・・。
いずれにせよ、この短い映像は、プライファンの渇望を少しでも癒してくれるものではないでしょうか。

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エルナ・ベルガー&ヘルマン・プライ&ヴァイセンボルン(Berger, Prey & Weissenborn): ヴォルフ「イタリア歌曲集」(Wolf: Italienisches Liederbuch)全曲CD復活!

ヘルマン・プライの没後20年の今年(2018年)に記念盤が出ないのではと半ば諦めていたところに朗報です!
ソプラノのエルナ・ベルガーとピアニストのギュンター・ヴァイセンボルンと組んで1959年に録音されたヴォルフ「イタリア歌曲集」がCDでとうとう復活します。
ドイツのamazonではすでに購入できるようですが、日本のamazonのサイトには2018年8月24日現在まだ掲載されておらず、もうしばらく待たされそうです。
すぐに欲しい方は下記のドイツのamazonから購入可能ですし(ドイツからの送料はかかりますが)、待てるという方は日本のamazonのサイトに掲載されるのを待ってみてはいかがでしょうか。
 こちら

CDは2枚組で、CD1はヴォルフ「イタリア歌曲集」全46曲、CD2はシューマン「女の愛と生涯」、メンデルスゾーン2曲、レーヴェ2曲、ヴォルフ2曲、シューベルト3曲、グリーグ2曲、ブラームス「4つの厳粛な歌」が収録されているそうです。
CD2はシューマンとメンデルスゾーンがベルガーの歌唱で、他はプライの歌唱です(共演ピアニストはラウハイゼン、メルツァー等、曲により様々です)。
もちろん目玉はCD1のヴォルフ「イタリア歌曲集」全46曲です。
とびきりの名演にもかかわらず、今まで復活しなかったのは不思議です。
ソプラノのエルナ・ベルガーはもちろんチャーミングな歌唱を聞かせてくれますが、プライと組むと若干年齢差を感じさせる感はあります(プライより29歳年上です)。
ここでは若かりしヘルマン・プライの歌唱が本当に素晴らしいです。
かつて「詩と音楽 梅丘歌曲会館」さんのサイトにヴォルフ「イタリア歌曲集」全曲の記事を投稿した際に、様々な演奏家の録音を聞き比べたのですが、プライは他のどの男声歌手にも増して、この歌曲集のキャラクターにぴったりマッチしていました。
しかし、CD化されていなかった為、中古屋さんで購入したLPを毎回再生する手間がかかったのですが、その手間が報われるようなプライの溌剌とした名唱でした。
今回ようやくCD化されてこの名演がより広く知られることになればとても嬉しいことです。

上記のドイツのサイトで少しずつ試聴できるようになっているので、よろしければぜひサンプルを聴いてみてください。

Berger_prey_weissenborn_wolf


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(2018.12.2追記)

日本のamazonに上記のCDが掲載されていました。
 こちら


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アンネリーゼ・ローテンベルガー&ギュンター・ヴァイセンボルン/リサイタル映像

往年の名ソプラノ、アンネリーゼ・ローテンベルガーのリサイタル映像がアップされていたので、ご紹介します。

ローテンベルガーはオペラ、歌曲、それに本国のテレビ出演などで人気の高かった歌手で、録音も多く、来日公演もあったらしいですが、私はこれだけまとまった歌曲リサイタルの映像を見るのははじめてです。
しかも、ピアノのパートナーは小林道夫らを育てた歌曲ピアノの名手で、F=ディースカウやプライとの共演も多かったギュンター・ヴァイセンボルンです。
彼の映像も珍しいと思います。

今回の映像、シューベルトなどのお馴染みの曲と並んで、マイアベーアやシュポーアのクラリネット助奏付き歌曲など比較的演奏される機会の稀な作品も取り上げられていて、リートファン必見です!

実際、ローテンベルガーの伸びやかで可憐な美声がたっぷり堪能出来ます。
ヴァイセンボルンのピアノも優れたテクニックによる含蓄に富んだ演奏です。
アップしてくれた方に感謝です。
なお、「笑ったり泣いたり」以降は乱れがあり、映像と音が合っていませんが、想像力で補っていただきながら、楽しんで下さい。
ぜひご覧下さい!

アンネリーゼ・ローテンベルガー(Anneliese Rothenberger)(S)
ギュンター・ヴァイセンボルン(Günther Weissenborn)(piano)
ゲルト・シュタルケ(Gerd Starke)(clarinet)(マイアベーア, シュポーア)

00:23 マイアベーア(Meyerbeer)/羊飼いの歌(Hirtenlied)
06:16 シュポーア(Spohr)/二重唱(Zwiegesang), 子守歌(Wiegenlied)
12:21 シューマン(Schumann)/耐え忍ぶ花(Die Blume der Ergebung)
15:21 シューベルト(Schubert)/笑ったり泣いたり(Lachen und Weinen), 夜と夢(Nacht und Träume), 野ばら(Heidenröslein)
22:22 グリーグ(Grieg)/君を愛す(Ich liebe Dich), 白鳥(Ein Schwan), 小舟で(Im Kahne)(グリーグはドイツ語訳による歌唱)
29:14 ヴォルフ(Wolf)/春だ(Er ist's)

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フィッシャー=ディースカウ日本公演曲目1970年(第3回来日)

第3回来日:1970年3~4月

ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)(BR)
ギュンター・ヴァイセンボルン(Günther Weissenborn)(P)
ベルリン・ドイツ・オペラ(Deutsche Oper Berlin)
ロリーン・マゼール(Lorin Maazel)(C)
オイゲン・ヨッフム(Eugen Jochum)(C)

3月27日(金)19:00 日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ファルスタッフ」
3月29日(日)19:00 日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ファルスタッフ」
4月1日(水)19:00 日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ファルスタッフ」
4月4日(土)19:00 日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ファルスタッフ」
4月7日(火)19:00 日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ファルスタッフ」
4月10日(金)19:00 日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ファルスタッフ」
4月14日(火)19:00 東京文化会館:「ゲーテの詩によるリートの夕べ」
4月17日(金)19:00 東京文化会館:「美しい水車屋の娘」
4月20日(月)18:30 福岡市民会館:「美しい水車屋の娘」
4月22日(水)19:00 厚生年金会館:「ヨッフム、フィッシャー=ディスカウの夕べ」
4月24日(金)18:30 札幌市民会館:「美しい水車屋の娘」
4月26日(日)19:00 愛知県文化会館:「美しい水車屋の娘」
4月29日(水)19:00 東京厚生年金会館:「最高の音楽家たちによる室内楽の夕べ」

●ベルリン・ドイツ・オペラ「ファルスタッフ」
ヴェルディ/「ファルスタッフ」

カール・エーベルト(演出)
カスパール・ネーヤ(装置・衣装)

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ファルスタッフ)
イングヴァル・ヴィクセル(フォード)
ピラール・ローレンガー(アリス・フォード)
ルイジ・アルヴァ(フェントン)
ドナルド・グローベ(フェントン)
エディット・マティス(ナンネッタ)
エリカ・ケート(ナンネッタ)

ベルリン・ドイツ・オペラ
ロリーン・マゼール(C)

●ゲーテの詩によるリートの夕べ 共演:ギュンター・ヴァイセンボルン(P)

アンナ・アマーリア公妃(Herzogin Anna Amalia)/田舎で、街で(Auf dem Land und in der Stadt)
ライヒャルト(Reichardt)/臆する心(Beherzigung (Feiger Gedanken))
ツェルター(Zelter)/お似合い同志(Gleich und gleich)
ベートーヴェン(Beethoven)/5月の歌(Mailied) Op. 52 No. 4
ベートーヴェン/新しい愛、新しい生(Neue Liebe, neues Leben) Op. 75 No. 2
シューベルト(Schubert)/月に(2作) (An den Mond) D 259
シューベルト/駆者クローノスに(An Schwager Kronos) D 369
シューベルト/海の静けさ(Meeres Stille) D 216
シューベルト/魔王(Erlkönig) D 328

~休憩~

シューマン(Schumann)/自由な心(Freisinn) Op. 25 No. 2
シューマン/ただひとりいて(Sitz ich allein) Op. 25 No. 5
シューマン/手あらく置くな(Setze mir nicht, du Grobian) Op. 25 No. 6
ブラームス(Brahms)/セレナーデ(Serenade) Op. 70 No. 3
ブラームス/うちかちがたい心(Unüberwindlich) Op. 72 No. 5
R.シュトラウス(R. Strauss)/みつけた花(Gefunden) Op. 56 No. 1
シェック(Schoeck)/たそがれは迫り(Dämmerung senkte sich von oben) Op. 19a No. 2
レーガー(Reger)/孤独(Einsamkeit) Op. 75 No. 18
ブゾーニ(Busoni)/ジプシーの歌(Zigeunerlied)
ヴォルフ(Wolf)/旅人の夜の歌(Wanderers Nachtlied II)
ヴォルフ/うつろわぬ春(Frühling übers Jahr)
ヴォルフ/アナクレオンの墓(Anakreons Grab)
ヴォルフ/コフタの歌(Cophtisches Lied (Geh, gehorche meinem Winken))
ヴォルフ/鼠をとる男(Der Rattenfänger)

●「美しい水車屋の娘」 共演:ギュンター・ヴァイセンボルン(P)

シューベルト/「美しい水車屋の娘(Die schöne Müllerin)」D 795

●ベルリン・ドイツ・オペラ特別演奏会
「ヨッフム、フィッシャー=ディスカウの夕べ」
共演:ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団;オイゲン・ヨッフム(C)

モーツァルト/交響曲第39番変ホ長調K.543
バッハ/カンタータ第56番「われ喜びて十字架を担わん」
モーツァルト/交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551

●「最高の音楽家たちによる室内楽の夕べ」
共演:オーレル・ニコレ;クリスチーヌ・ニコレ;豊田耕児;ギュンター・レッシュ;小林道夫

バッハ/「音楽のささげもの」より
バッハ/カンタータ第13番より
テレマン/四重ソナタ

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前回の来日から4年後の3回目の来日もベルリン・ドイツ・オペラの一員としてだった(当時44歳)。
この時のベルリン・ドイツ・オペラは「ファルスタッフ」(ヴェルディ)、「ローエングリン」(ヴァーグナー)、「モーゼとアロン」(シェーンベルク)、「コシ・ファン・トゥッテ」(モーツァルト)、「魔弾の射手」(ヴェーバー)、「ルル」(ベルク)が上演されたが、フィッシャー=ディースカウはマゼール指揮「ファルスタッフ」のタイトルロールのみの出演だった(それでも6回公演)。
そのほかヨッフムとのバッハや、ニコレとの室内楽もあったが、歌曲の夕べは「ゲーテの詩によるリートの夕べ」と「美しい水車屋の娘」の2種類。
共演ピアニストは、前2回のイェルク・デームスからギュンター・ヴァイセンボルン(Günther Weissenborn: 1911.6.2, Coburg - 2001.2.25, Detmold)に代わっている。
「ゲーテの詩によるリートの夕べ」は東京で1回のみで、「美しい水車屋の娘」で全国を回っている。
日本の聴衆の前で「美しい水車屋の娘」が披露されたのはこの時がはじめてだった。
ちなみに「ゲーテの詩によるリートの夕べ」は全く同じプログラムのライヴがOrfeoレーベルからカール・エンゲルとの共演でリリースされている。
F=ディースカウにとって練りに練ったプログラミングなのだろう。

今回は前半をオペラ、後半をコンサートと完全に分けられていたので、F=ディースカウにとっても歌いやすかったのではないか。

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