マルティーナ・キュルシュナー/パイプオルガン無料演奏会(2016年4月9日 川口リリア・音楽ホール)
リリア・プロムナード・コンサート
パイプオルガン無料演奏会
2016年4月9日(土)11:00 川口リリア・音楽ホール
マルティーナ・キュルシュナー(Martina Kürschner)(Organ)
キュルシュナー(Martina Kürschner)/即興演奏Ⅰ ヘンデルとヴィヴァルディのオマージュ(Improvisation I: Hommage a G.F.Händel und A.Vivaldi)
ブクステフーデ(Dietrich Buxtehude: 1637-1707)/いまぞ我ら聖霊に願いたてまつる("Nun bitten wir den Heiligen Geist" BuxWV208)
クレランボー(Louis N.Clérambault: 1676-1749)/『第2旋法の組曲(Suite du II. Ton)』より
プランジュ/デュオ/トリオ/バスをクロモルネで/フルート/レシをナザートで/グラン・ジュによるディアローグ(Plain Jeu - Duo - Trio - Basse de Cromorne - Flutes - Recit de Nazard - Caprice sur les Grands Jeux)
キュルシュナー/即興演奏Ⅱ リリアホールのオルガンを賛えて 我らに平和を(Improvisation II: Hommage an die Orgel der Lilia-Hall "Verleih uns Frieden gnädiglich...")
バッハ(Johann S. Bach: 1685-1750)/人よ、汝の罪の大いなるを嘆け("O Mensch, bewein dein Sünde groß")
バッハ/ピース・ドゥ・オルグ(Pièce d'Orgue, [BWV572])
速く/重々しく/遅く(Tres vitement - Gravement - Lentement)
アラン(Jehan Alain: 1911-1940)/架空庭園(Le Jardin Suspendu)
キュルシュナー/即興演奏Ⅲ 詩篇104編による祭壇画 ジャン・アランへのオマージュ(Improvisation III: Tryptichon über Psalm 104: Hommage a Jehan Alain)
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なんと今年初めて(!)のクラシックコンサートに出かけた。
家から近い川口リリアで、しかも無料のオルガンコンサートである。
客層は年配の方が多い印象だが、よく入っていた。
舞台に登場したマルティーナ・キュルシュナー女史はマイクを使い、非常に耳に心地よいソフトな声で英語の解説を5分ぐらいしてから演奏を始めた。
休憩なしの1時間ぐらいのコンサートの予定だったようだが、実際に終演したのは12時30分だった(アンコールはなし)から、ほぼフルコンサートを休みなしで聴いたことになる。
演奏者は大変だったのではないか。
彼女は即興演奏が得意とのことで、プログラムの最初と真ん中、最後にテーマをもった即興演奏を行い、その合間に古今のオルガンの名曲を織り込むという凝った内容だった。
とはいってもオルガンのレパートリーに疎い私はただただオルガンの多彩な響きに身を任せ、古式ゆかしい作品から、現代的な作品まで、たっぷり堪能した。
ジャン・アランの作品が演奏されていたが、彼の妹は、キュルシュナーも師事していた故マリー=クレール・アランである。
私が初めて聴いたオルガンの外来演奏家がM-C.アランだったので世代交代を感じて感慨深い。
これだけ充実した演奏会が無料で聴けるとは申し訳ないぐらいの気持ちだ。
ちなみに1日2回開かれた今回のコンサートの最初の部(11時開演)に出かけたが、土曜日に2回に分けて開催されるというのは、聴き手の都合のよい時間が選べて有難い。
こうした催しを今後も機会を見つけて聴いていきたい。
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