ハイドン/満足

Content, Hob. XXVIa no. 36
 満足

Ah me, how scanty is my store!
Yet, for myself, I'd ne'er repine,
Tho' of the flocks that whiten o'er
Yon plain one lamb were only mine.
 ああ、私の蓄えはなんとわずかなのだろう!
 だが、私自身は、決して不満はないだろう、
 あの平野一面を白く染めている群れの中の
 子羊一匹だけが私のものだとしても。

'Tis for my lovely maid alone,
This heart has e'er ambition known;
This heart, secure in its treasure,
Is bless'd beyond measure,
Nor envies the monarch his throne.
 それは私のかわいい娘だけのためのもの。
 この心はかつて熱望というものを知った。
 この心は、その宝の中で安心し、
 計り知れないほど幸せだ、
 王だって自分の王座を羨んだりしない。

When in her sight from morn to eve,
The hours they pass unheeded by;
No dark distrust our bosoms grieves,
And care and doubt far distant fly.
 朝から晩まで彼女の見えるところにいると、
 時が気に留めないうちに過ぎていく。
 暗い不信が私たちの胸を痛めることはなく、
 心配や疑いははるか遠くに飛んでいく。

'Tis for my lovely maid alone,
This heart has e'er ambition known;
This heart, secure in its treasure,
Is bless'd beyond measure,
Nor envies the monarch his throne.
 それは私のかわいい娘だけのためのもの。
 この心はかつて熱望というものを知った。
 この心は、その宝の中で安心し、
 計り知れないほど幸せだ、
 王だって自分の王座を羨んだりしない。

詩:不明
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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「6つのオリジナル・カンツォネッタ 第2集」の最終曲。

もともと「功労者ズィルフィウス/僕はほれっぽい男(Der verdienstvolle Sylvius / Ich bin der Verliebteste)」XXVIa no.36bis(2分の2拍子、Langsam、変イ長調)というヨーハン・ニーコラウス・ゲッツ(Johann Nikolaus Götz)の詩によるドイツ語歌曲があり、その同じ音楽を英語詩で歌えるようにしたのがこの曲である。
その英語詩も、最初は「喜びの伝達(Transport of Pleasure)」というタイトルの詩が使われ、その後に「満足」というタイトルのこの英語詩になった。

詩の2節ずつをまとめた全2節の有節歌曲。
長めのピアノ前奏は、ハイドン歌曲でよく見られるように歌の旋律のエッセンスを先取りしたもの。
歌は悠然と始まり、途中一時的に短調の響きが顔を出すものの、全体的に明るくのびやかな雰囲気に包まれている。
各節後半の詩句は何度か繰り返され、特に"treasure"と"measure"の脚韻が生かされている。

2分の2拍子(アッラ・ブレーヴェ記号)、Adagio、イ長調
歌声部の最高音2点嬰ヘ音、最低音1点ホ音でほぼ1オクターブの音域に収まってしまう。
全70小節。

アーメリング(S)デームス(P):PHILIPS:1980年録音:いつもながらしっとりとした大人の雰囲気を漂わせたアーメリングの名唱と趣のあるデームスの演奏である。

ホルツマイア(BR)クーパー(P):PHILIPS:1997年録音:ホルツマイアはゆっくりめのテンポで弱声主体で聴かせる。クーパーの繊細で豊かな音楽はそれだけで聴く価値のある素晴らしさ。

エインスリー(T)ヴィニョールズ(P):Hyperion:2001年録音:歌、ピアノともに丁寧な演奏。

ちなみに原曲の「功労者ズィルフィウス/僕はほれっぽい男」は、シュライアー(T)&デームス(P)の録音(BERLIN Classics: 1981年録音)がある。

この曲の動画がアップされていました。
 こちら

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ハイドン/鋭い目

Piercing Eyes, Hob. XXVIa no. 35
 鋭い目

Why asks my fair one if I love?
Those eyes so piercing bright
Can ev'ry doubt of that remove,
And need no other light.
 どうして僕のきれいな恋人は愛しているのなんて聞くのだろう?
 その両目はこれほど鋭く明るいのだから、
 そのようなあらゆる疑いを取り払うことが出来て、
 ほかのいかなる光も必要としないはずだ。

Those eyes full well do know my heart,
And all its workings see,
E'er since they play'd the conq'ror's part,
And I no more was free.
 その丸い両目は僕の心を知り、
 心の動きすべてを見ている、
 その両目が征服者の役割を演じて
 僕がもはや自由でなくなってからというもの。

詩:不明
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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「6つのオリジナル・カンツォネッタ 第2集」の第5曲目。
詩の作者は不明。
恋人の目は自分の心の動きをすべて見通してしまうという内容である。

完全な通作形式で出来ている。
13小節の前奏は歌のエッセンスを表現したものといえる。
ピアノパートは8分音符や4分音符で歌を支える箇所と、16分音符の細かい動きで盛り上がる箇所が交互にあらわれ、変化に富んでいる。
歌は基本的に軽快で明るいが、"Why(なぜ)"という言葉を繰り返したり、疑問形をフェルマータで引き伸ばして流れをとめたりして、詩の内容への細やかな配慮が感じられる。
だが一方で、同じ詩句を何度も繰り返すのは、詩句の反映という以上に音楽上の創意を優先させているようにも感じられる。
総じてかなり良く出来た魅力的な作品だと私には感じられた。

8分の6拍子、Allegretto、ト長調
歌声部の最高音は2点ト音、最低音は1点ホ音で1オクターブ強の音域に収まってしまう。
全56小節。

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エインスリー(T)ヴィニョールズ(P):Hyperion:2001年録音:エインスリーはその声の美しさと発音、それに軽快なテンポによる表現力とまさに理想的な名唱。最後の2行を繰り返す際の装飾も印象的。ヴィニョールズも生き生きと表情豊かな演奏で良かった。

F=ディースカウ(BR)ムーア(P):EMI(ODEON):1959年録音:歌、ピアノともにドラマティックで歯切れがよい。両者の演技力が良い方向に向かった。

ホルツマイア(BR)クーパー(P):PHILIPS:1997年録音:ほかの演奏と比べてホルツマイアはかなり速めのテンポで歌っていた。クーパーは純粋なピアノ曲のように豊かな音楽を聴かせてくれて素晴らしかった。

オージェー(S)ヴェルバ(Hammerklavier):ORFEO:1978年ライヴ録音:オージェーはどこまでも美しい声と明瞭な発音でうっとりと聴き惚れてしまう。ヴェルバは音の粒がそろっていない感はあるものの古楽器ならではの味わいが感じられる。

アーメリング(S)デームス(P):PHILIPS:1980年録音:アーメリングはふくよかな声でただ明るいだけではない憂いを含んだ味わいを感じさせる。デームスは情緒豊かな名演。

なお、オージェー&ヴェルバの演奏は以下のサイトで聴けます。
 こちら

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ハイドン/彼女は決して恋心を語りませんでした

She never told her love, Hob. XXVIa no. 34
 彼女は決して恋心を語りませんでした

She never told her love,
But let concealment,like a worm in the bud,
Feed on her damask cheek...;
She sat,like Patience on a monument,
Smiling at grief.
 彼女は決して恋心を語りませんでした、
 しかし隠匿が、蕾に潜む虫のように、
 彼女の薄紅色の頬を蝕んでいくにまかせていたのです。
 彼女は座っていました、記念碑の忍耐像のように、
 悲しみに微笑みかけながら。

詩:William Shakespeare (1564-1616)
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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「6つのオリジナル・カンツォネッタ 第2集」の第4曲目。
詩はシェイクスピアの戯曲「十二夜(Twelfth Night)」第2幕第4場の中で、道化フェステ(Feste)が「来たれ、死よ」を歌って退場した後のヴァイオラ(Viola)の台詞から採られている。

悠然たるテンポの長大なピアノ前奏で始まるが、ためらいがちに3つの和音の上行が繰り返され、主人公の恥じらいを表現しているかのようだ。
歌はかみしめるような口調で一語一語を重みをもって表現しているが、とりわけ最終行の「Smiling」は何度も繰り返され、主人公のけなげさが強調されている。
ピアノ後奏はシューベルトの「夜と夢」を思わせるゆったりとしたトレモロでしっとりと締めくくられる。

2分の2拍子(アッラ・ブレーヴェ記号)、Largo assai e con espressione、変イ長調
歌声部の最高音2点ヘ音、最低音1点ニ音でそれほど音域は広くない。
全39小節(うちピアノ前奏は14小節で3分の1を占める)。

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アーメリング(S)デームス(P):PHILIPS:1980年録音:アーメリング円熟期の歌唱だけに、せつない思いを込める声の表現に磨きがかかっている。最後の細やかな装飾は聞きもの。デームスもピアノでよく歌っている。
演奏はこちらで聴けます。

オージェー(S)ヴェルバ(Hammerklavier):ORFEO:1978年ライヴ録音:オージェーは透き通った美声が魅力的で最後の"grief"という語で一気に感情をぶつけているのが印象的。古楽器をヴェルバが弾いているのは珍しいが、テンポを揺らしながらも気持ちを込めた演奏だった(第1小節の主和音を省いて演奏していた)。

F=ディースカウ(BR)ムーア(P):EMI(ODEON):1959年録音:女声用の作品を歌うことを頑なに拒んだF=ディースカウがこの曲を歌っているのが面白い。戯曲の設定を無視して詩だけ見れば男声が歌っても問題ないと判断したのか、それとも戯曲の中でヴァイオラが男装している時の台詞だからだろうか。演奏自体はF=ディースカウもムーアも丁寧で魅力的(男声だからだろうか、第三者的な演奏)。

ホルツマイア(BR)クーパー(P):PHILIPS:1997年録音:たっぷりとしたテンポで歌うホルツマイアが最終行で聴かせる弱声は魅惑的だった。クーパーは自然なテンポ感と美しいタッチで聴き入ってしまう。

エインスリー(T)ヴィニョールズ(P):Hyperion:2001年録音:エインスリーはネイティヴならではの美しい発音で丁寧に歌っていた。ヴィニョールズはいつになく起伏の大きなドラマティックな表情で弾いていた。

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なお、歌曲投稿サイト「詩と音楽」に以前私が投稿したページをリンクしておきますので、興味のある方はご覧ください。
 こちら

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ハイドン/共感

Sympathy, Hob. XXVIa no. 33
 共感

In thee I bear so dear a part,
By love so firm, so firm am thine,
That each affection of thy heart
By sympathy is mine.
 貴方の中で私はこれほどいとおしく一部分を担っています、
 愛によってこれほど堅固に貴方のものとなるのです。
 貴方の心のどの感情も
 共感することによって私のものとなるのです。

When thou art griev'd, I grieve no less,
My joys by thine are known,
And ev'ry good thou would'st possess
Becomes in wish my own.
 貴方が悲嘆にくれたとき、同じように私も悲しみます。
 私は喜びを貴方によって知るのです。
 そして、貴方が持とうとしていた美徳の一つ一つは
 願望の中で私のものとなるのです。

原詩:Pietro Metastasio (1698-1782) from Olimpiade, Act. 3, Scene 1 lines 1093-1100 (Aristea)
訳詩:John Hoole (1727-1803)
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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「6つのオリジナル・カンツォネッタ 第2集」の第3曲目。
メタスタージオの"Olimpiade"の中の一節をJohn Hooleが英訳したものをテキストに用いている。

詩は恋人と思いを共有する者の深い愛情を歌っている。

ピアノパートはほとんどソロの曲のように独立した充実感があり、歌声付きピアノ小品の趣さえある。
歌はこれまで以上に自由な展開のある通作形式で作られている。
第2節1行目で詩に対応して音楽が暗転する以外は、のどかで明るい響きが貫かれる。

8分の6拍子、Andante、ホ長調
歌声部の最高音2点嬰ヘ音、最低音1点嬰ニ音で1オクターブ強の音域に収まってしまう。
全46小節。

エインスリー(T)ヴィニョールズ(P):Hyperion:2001年録音:優しく清潔感のあるエインスリーの歌唱が魅力的だった。ヴィニョールズも配慮の行き届いた演奏。

アーメリング(S)デームス(P):PHILIPS:1980年録音:デームスの味わい深い表現のうえでアーメリングは丁寧な歌を聞かせている。

ホルツマイア(BR)クーパー(P):PHILIPS:1997年録音:声に合わせて低く移調しているためか若干地味に響くが、歌、ピアノともに繊細な表現をしていた。

以下のサイトの音符マークをクリックすると、エインスリー&ヴィニョールズの演奏の一部が試聴出来ます。
 こちら

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ハイドン/さすらい人

The Wanderer, Hob. XXVIa no. 32
 さすらい人

To wander alone when the moon, faintly beaming
With glimmering lustre, darts thro' the dark shade,
Where owls seek for covert, and nightbirds complaining
Add sound to the horror that darkens the glade.
 ひとりきりでさすらう、月がほのかに光を放ちながら
 かすかな光沢を伴って、暗い影の中を差し込むとき、
 そこではふくろうが隠れ家を探し、訴えて鳴く夜の鳥が
 森の空き地を暗くする恐怖に音を加えている。

'Tis not for the happy; come, daughter of sorrow,
'Tis here thy sad thoughts are embalm'd in thy tears,
Where, lost in the past, disregarding tomorrow,
There's nothing for hopes and nothing for fears.
 さすらうのは幸せのためではない、おいで、悲しみの娘よ、
 あなたの悲しい思いを涙の中にとどめてきたのはこの場所なのだ。
 そこは、過去には無く、明日には顧みられることもないのだが、
 希望をもてる何ものもなく、また恐れるべき何ものもない。

詩:Anne Hunter (née Home: 1742-1821)
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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「6つのオリジナル・カンツォネッタ 第2集」の第2曲目。
第2集の6曲中、唯一のアン・ハンターの詩による作品である。
ハイドンの歌曲中、屈指の名作ではないだろうか。

アン・ハンターのこの詩は私にはかなり難しく感じられ、表面をなぞったような訳になってしまった。
月夜に恋人との悲しい思い出が残る地を歩くという内容だろうか。

陰鬱な表情を暗示するポリフォニックなピアノ前奏は8小節からなり、右手は歌声部の冒頭箇所を先取りして演奏される。
ピアノパートの右手はさまよう主人公の歩みを模しているかのようだ。

曲の構成は2節の有節形式だが、各節の同じ場所でも言葉に応じて音価(長さ)を変える気配りは忘れていない。
興味深いのは前奏と同じ内容の間奏だが、間奏の方が和音が厚くなり、単なる繰り返しにとどめていない。
楽譜を見ないと気づかないほどささいなことだが、こういうところに職人ハイドンのこだわりを感じる。

また、各節歌声部の最後に何度かあらわれる下降する半音階進行も、詩の陰鬱な雰囲気を効果的に表現していると思う。

4分の3拍子、Poco Adagio、ト短調
歌声部の最高音2点変ホ音、最低音1点ニ音で1オクターブ強の音域に収まってしまう。
全66小節。

オージェー(S)オルベルツ(P):オージェーはゆっくりめのテンポで透明な美声をじっくり聴かせる。オルベルツも相変わらず端正で美しいタッチ。

アーメリング(S)デームス(P):PHILIPS:1980年録音:アーメリングは纏わりつくようなレガートで情感を見事に浮かび上がらせる。デームスのピアノもアーメリングと歩調を合わせた演奏。

エインスリー(T)ヴィニョールズ(P):Hyperion:2001年録音:歌、ピアノともに丁寧で几帳面な演奏。

F=ディースカウ(BR)ムーア(P):EMI(ODEON):1959年録音:巧みな歌手の語りと雄弁なピアノが表情豊かに詩の内容を伝える。

Andreas Scholl(countertenor) & Markus Märkl(P)による映像が以下のサイトにアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=KvTXJSTo9ik

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ハイドン/水兵の歌

Sailor's song, Hob. XXVIa no. 31
 水兵の歌

High on the giddy bending mast
The seaman furls the rending sail,
And, fearless of the rushing blast,
He careless whistles to the gale.
 目がくらむほどのたわんだマストの上高くで
 水兵は引き裂かれた帆を畳む。
 そして、吹きつける突風にも恐れを知らず、
 気にせず疾風に口笛を吹き鳴らす。

Rattling ropes and rolling seas,
Hurlyburly, hurlyburly,
War nor death can him displease.
 ロープは音を立て、海はうねり、
 てんやわんやの大騒ぎ、
 戦争だろうが死だろうが水兵を不愉快にさせることなど出来っこない。

The hostile foe his vessel seeks,
High bounding o'er the raging main,
The roaring cannon loudly speaks,
'Tis Britain's glory we maintain.
 敵軍が水兵の船を探している、
 荒れ狂う大海の上高く飛び立って。
 轟く大砲が高らかに語る、
 これこそ我らが守る英国の栄光なのだ。

Rattling ropes and rolling seas,
Hurlyburly, hurlyburly,
War nor death can him displease.
 ロープは音を立て、海はうねり、
 てんやわんやの大騒ぎ、
 戦争だろうが死だろうが水兵を不愉快にさせることなど出来っこない。

詩:anonymous
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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ハイドン・イヤーに因んで春に集中してとりあげた「6つのオリジナル・カンツォネッタ」の第2弾として、同じタイトルの第2集の全6曲を順番に聴いていこうと思う。
第1集は全曲がアン・ハンターの英語詩によるものだったが、第2集は作者不明の詩が3曲、アン・ハンター1曲、メタスタージオ原詩が1曲、シェイクスピア1曲という内訳になっている。

「6つのオリジナル・カンツォネッタ 第2集」の最初に置かれたのが「水兵の歌」という作者不明の詩による曲。
敵を恐れず船で進む水兵の様が歌われる。

曲は多少の変化を伴った2節の変形有節形式。
12小節の立派な前奏がついているが、前半は歌いだしと同じ音楽である。
各節後半のリフレインは同じ音楽が付けられている。
歌は軽快に進むが、「てんやわんや(hurlyburly)」の繰り返しがユーモラスである。
ピアノパートはかなり詩の内容を反映していて、例えば第1節の「口笛を吹く」という箇所のすぐ後でピアノ間奏が細かい音型で口笛を模す。
また軍楽隊の音楽を表現しているような付点のついたリズムも特徴的である。

4分の2拍子、Allegretto、イ長調
歌声部の最高音2点嬰ヘ音、最低音1点ホ音で1オクターブ強の音域に収まってしまう。
全94小節。

F=ディースカウ(BR)ムーア(P):EMI(ODEON):1959年録音:歌、ピアノともにドラマティックでうまさが際立っている。海の男のたくましさがよく表現されている。F=ディースカウはいつも通り全く装飾を加えていない。

エインスリー(T)ヴィニョールズ(P):Hyperion:2001年録音:エインスリーは早めのテンポで実に生き生きと美しく歌っている。装飾も付けている。ヴィニョールズは彩り豊かな音色で素晴らしい演奏を聞かせている。

アーメリング(S)デームス(P):PHILIPS:1980年録音:アーメリングは彼女なりに勇ましい歌声を聞かせ、最終行で他の曲同様華麗な装飾を付加して曲を彩っている。デームスのピアノも軽快。

ホルツマイア(BR)クーパー(P):PHILIPS:1997年録音:純朴なホルツマイアの歌も悪くない。クーパーのピアノは歌以上に豪快な力強さを表現していた。歌だけでなく、ピアノも装飾を加えていたのが興味深い。

以下のハイペリオンレーベルの音符マークをクリックすると3種類の演奏が一部試聴できます。
http://www.hyperion-records.co.uk/tw.asp?w=W6824&t=GBAJY8716502&al=CDA66165

余談だが、昨日(9月12日)早朝、目が覚めたのでTVを付けたら、真珠湾攻撃を描いた古い映画「トラトラトラ!」をやっていた。
真珠湾が日本軍の奇襲にあい、慌てて反撃に出る場面が映し出され、視聴者は米軍側に感情移入するようなストーリーになっていた。
こういう映像を見ると(たとえドキュメンタリーとは異なる映画という媒体であっても)、戦争は人と人との殺し合いに過ぎないのだと思わずにはいられない。

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東京・春・音楽祭/ハイドン《天地創造》(2009年3月29日 東京文化会館)

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2009-
NHK交響楽団 ハイドン《天地創造》

2009年3月29日(日) 16:00 東京文化会館 大ホール(5階L1列22番)

天使ガブリエル、エヴァ(ソプラノ):タチアナ・リスニック(Tatiana Lisnic)
天使ウリエル(テノール):セミール・ピルギュ(Saimir Pirgu)
天使ラファエル、アダム(バス):アイン・アンガー(Ain Anger)
合唱:東京オペラシンガーズ(Tokyo Opera Singers)
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ(Roberto Gabbiani)
管弦楽:NHK交響楽団(NHK Symphony Orchestra,Tokyo)
指揮:レオポルト・ハーガー(Leopold Hager)

ハイドン/オラトリオ《天地創造》(Die Schöpfung) Hob.XXI:2

第1部
第2部
第3部
(休憩なし)

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上野で開催されている「東京のオペラの森」も今年で5回目を迎えるという。
今回から「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森-」と名称も若干変えてあらたな装いで再スタートということらしい。
今回の期間中(3月12日~4月16日)、オペラ公演は一度もなく、しいていえばオペラアリアが含まれるコンサートがあるぐらいである。
だが来年には「パルジファル」、再来年には「ローエングリン」が予定されているそうだ。

今回私が聴いてきたのは、ハイドンの3つのオラトリオのうち、最も人気の高い《天地創造》である。
私はミュンヒンガー指揮ヴィーン・フィルによるLONDONレーベルの録音を持っているのみで、実演でこの作品を聴くのははじめてなので楽しみだった。

台本は、第1部と第2部が旧約聖書の「創世記」に基づき、第3部がイギリスのミルトンの「失楽園」に基づき英語で書かれたのだが、さらにスヴィーテン男爵が独訳したものにハイドンは作曲した。
従って、登場人物は旧約聖書に基づく第1部と第2部がが3人の天使(ガブリエル、ウリエル、ラファエル)、そして「失楽園」に基づく第3部がアダムとエヴァ、それに天使ウリエルである。
ミュンヒンガーの録音のように5人の登場人物にそれぞれ別の歌手をあてる場合もあるが、今回の公演はガブリエルとイブをソプラノのリスニック、ラファエルとアダムをバスのアンガーが兼ねて歌っていた。

休憩なしの約2時間の公演は若干疲れたが、第1~2部の厳粛な内容と、第3部のある意味普遍的な愛の歌とでは雰囲気が異なり、その違いをはっきり実感することの出来た得がたい体験であった。

日曜午後の上野駅公園口あたりは人・人・人ですごかった。
東京文化会館の小ホールはたまに来るのだが、大ホールに入ったのは一体何年ぶりだろうか。
久しぶりにこのホールの階段を5階の席までのぼっていったが、さすが老舗のホールだけあって5階席でも音響は私には充分満足できるものだった。
ただ座席が狭くて窮屈なのはいつか改善してほしいし、上の方の席まで階段を登るのが難しい人のためにエレベーターかエスカレーターでもあるといいのだが(ひょっとしたらあったのかもしれないが気付かなかった)。

3人の歌手はいずれも粒が揃っていて、いい人選だったと感じた。
特にソプラノのタチアナ・リスニックは声に全くむらがなく、どの音域でも芯のある心地よい声で魅了された(桜の色のような鮮やかなピンクのドレスで登場した)。
テノールのセミール・ピルギュも発音や語りが美しく、劇性と叙情性を併せ持った素晴らしい歌だった。
バスのアイン・アンガーは最初のうち声が出きらない感はあったものの、すぐに持ち直してしっかりとした低音を聞かせてくれた。
N響はたまに不揃いになるところはあったものの、積極的な姿勢でハイドンの大作の魅力を伝えてくれたと思う。
指揮のレオポルト・ハーガーはモーツァルトのレコード録音などで馴染みのある名前だったが、実演を聴いたのは今回がはじめてだった。
年齢を感じさせないエネルギッシュな指揮ぶりで、生き生きとしたハイドンを聞かせてくれた。

Haydn_die_schoepfung_20090329普段あまり聖書と縁のない生活をしている私でも、ハイドンの情景描写と心理描写の巧みさに引き込まれて楽しく聴くことが出来た。
中でもそれぞれの歌手が歌うアリアは単独で聴いても美しいものが多く、さらに聴き込んでみたいと思った。

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ハイドン/怠惰礼賛

Lob der Faulheit, Hob. XXVIa no. 22
 怠惰礼賛

Faulheit, endlich muß ich dir
Auch ein kleines Loblied bringen! --
O!. . . Wie. . . sau -- er. . . wird es mir
Dich nach Würde zu besingen!
Doch ich will mein Bestes tun:
Nach der Arbeit ist gut ruhn.
 怠惰よ、ついに私はあなたに
 ささやかな賛歌を贈らねばなるまい!
 おお!...なんと...やっ...かい...なことか...
 威厳をもってあなたをたたえて歌うのは!
 だが私は最善を尽くしてみよう、
 仕事を終えた後の休息は格別なのだから。

Höchstes Gut, wer dich nur hat,
Dessen ungestörtes Leben. . .
Ach!. . . ich gähn!. . . ich. . . werde matt.
Nun, so magst du mir's vergeben,
Daß ich dich nicht singen kann:
Du verhinderst mich ja dran.
 最高の財産だ、あなたをただ持っている人は、
 その邪魔されない人生...
 ああ!...あくびが!...私は...疲れてきた。
 だから、許してほしい、
 私があなたのことを歌えないのを。
 だってあなたが、私が歌おうとするのを妨げているのだから。

詩:Gotthold Ephraim Lessing (1729-1781)
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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レッシングの素敵な詩にハイドンがまたとびきり素敵な曲を付けています。

この詩の精神にのっとり、いつもの邪魔くさい解説はめんどう...くさ...い(笑)ので今回は省略!

仕事熱心な演奏家さんたちの録音もいっぱいありますが、皆さん、内心は「早く録音済ませて休みたいなぁ」なんて思っていたりして。

http://www.youtube.com/watch?v=tE2VYFLtVmw

↑こんな朗読聞いていたら、ますます更新をさぼりそうです(泣)

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ハイドン/誠実

Fidelity, Hob. XXVIa no. 30
 誠実

While hollow burst the rushing winds,
And heavy beats the show'r,
This anxious, aching bosom finds
No comfort in its pow'r.
 むなしく突風が起こり、
 激しくにわか雨が打ちつけるとき、
 この不安に痛む胸は
 その力の中に慰めを見出しません。

For ah, my love, it little knows
What thy hard fate may be,
What bitter storm of fortune blows,
What tempests trouble thee.
 というのは、ああ、わが愛する方、この胸はほとんど知らないのです、
 あなたの辛い運命がいかなるものなのか、
 どれほど辛い運命の嵐が吹きつけているのか、
 どんな暴風雨があなたを苦しめているのかを。

A wayward fate hath spun the thread
On which our days depend,
And darkling in the checker'd shade,
She draws it to an end.
 気まぐれな運命の女神が糸を紡いでおり、
 私たちの日々はその糸に依存しています。
 格子模様の影の中の暗闇で
 彼女は最後までその糸を引き寄せるのです。

But whatsoe'er may be our doom,
The lot is cast for me,
For in the world or in the tomb,
My heart is fix'd on thee.
 しかし、私たちの悲運がいかなるものであれ、
 宿命が私のために与えられているのです。
 というのは、この世であろうと墓の中であろうと
 私の心はあなたとともにあるのですから。

詩:Anne Hunter (née Home: 1742-1821)
曲:Franz Joseph Haydn (1732-1809)

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アン・ハンターの英語詩による「6つのオリジナル・カンツォネッタ 第1集」の最後に置かれた曲。

愛し合う二人の間に嵐のような辛い運命がふりかかるが、二人は常に一緒にいる運命なのですと“誠実”に力強く宣言する。
第3節第4行の"she"というのはおそらく「運命の女神」を指しているのではないかと思われる。
ギリシャ神話では「モイライ」という運命の女神三姉妹がいて、そのうちの一人が運命の糸の長さを割り当て、二人目が糸を紡ぎ、残りの一人が決められた長さで糸を切ったという(Wikipediaの記述による)。

ハイドンの歌曲の中でもとりわけドラマティックな作品で、劇的なピアノ曲に歌が付いたような印象。
ピアノ前奏から、テキスト第1節の嵐を先取りしたような激しいパッセージが上下にうねる。
歌も通作形式で書かれており、最終節はテキストが何度も繰り返され、規模が拡大されている。
曲はヘ短調で始まるが、ヘ長調で終わる。

2分の2拍子(アラ・ブレーヴェ記号)、Allegretto、ヘ短調。
最高音2点ヘ音、最低音1点ハ音。
全121小節。

アーメリング(S)デームス(P):PHILIPS:1980年録音:アーメリングは力強い歌声を聞かせ、クライマックスのフェルマータで華麗な装飾を付加して曲を彩っている。デームスのピアノもよく歌っている。

ミルン(S)ヴィニョールズ(P):Hyperion:2001年録音:芯のある声で運命に立ち向かう気持ちをドラマティックに表現している。ミルンは全く装飾を加えない。ヴィニョールズはここではやや控え目。

ホルツマイア(BR)クーパー(P):PHILIPS:1997年録音:クーパーのピアノは古典派の枠を飛び出てロマンティック。ホルツマイアもドラマを盛り込もうとしている。最後に控えめに装飾を加えている。

F=ディースカウ(BR)ムーア(P):EMI(ODEON):1959年録音:まるで4分の4拍子であるかのような遅めのテンポだが、歌、ピアノともに説得力のあるうまさを感じる。ただ、最終節のテキストの繰り返しを何故か一部省略しており、歌われない旋律があるのは、そのような版があるということだろうか。F=ディースカウは全く装飾を加えずに歌っている。

以下のHyperionレーベルのサイトを開き、Detailsの下にある音符のマークをクリックすると最初の数秒が試聴できます(ミルン&ヴィニョールズの演奏)。

http://www.hyperion-records.co.uk/tw.asp?w=W6835

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ブリュッヘン&新日本フィル/ハイドン「ロンドン・セット」第4回(2009年2月28日 すみだトリフォニーホール)

フランス・ブリュッヘン・プロデュース
Bruggen_haydn_2009HAYDN PROJECT
「ロンドン・セット」全曲演奏会 第4回

2009年2月28日(土)15:00開演 すみだトリフォニーホール(1階6列3番)

新日本フィルハーモニー交響楽団(New Japan Philharmonic)
フランス・ブリュッヘン(Frans Brüggen)(C)

ハイドン(Franz Joseph Haydn: 1732-1809)作曲

交響曲第102番変ロ長調Hob.I-102
 I.  Largo - Vivace
 II. Adagio
 III.Menuetto: Allegro
 IV. Finale: Presto

交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」Hob.I-103
 I.  Adagio - Allegro con spirito
 II. Andante più tosto Allegretto
 III.Menuetto
 IV. Finale: Allegro con spirito

~休憩~

交響曲第104番ニ長調「ロンドン」Hob.I-104
 I.  Adagio - Allegro
 II. Andante
 III.Menuetto: Allegro
 IV. Finale: Spiritoso

~アンコール~
交響曲第104番ニ長調「ロンドン」~第4楽章

-------------------------

ハイドン没後200年を記念したブリュッヘンのプロデュースによる新日本フィル・ハイドン・プロジェクトの最終回を当日券で聴いてきた。
第3回は右寄りの席だったが、今回は左端の席。
従って、第1ヴァイオリンやコントラバス奏者がよく見える一方、ブリュッヘンの指揮姿は若干見にくい位置だった。

今回は「ロンドン・セット」の最後であると同時に、ハイドン最後の交響曲でもある3曲が演奏された。

ブリュッヘンはいすに腰掛けて(すでに74歳という高齢だそうだ)最低限の動きで指揮をしていたように見えたが、充分に練習を積んだ楽団員を信用しているように感じた。
たまに不揃いに感じられる箇所もあったが、気になるほどではなく、奏者たちの熱意が伝わってくる積極的な演奏だったと思う。
ノンビブラートの清潔感のある響きも心地よかった。

最初に演奏された第102番は第1楽章序奏での弦の繊細なハーモニーが美しい。静と動、明と暗が交錯する充実した楽章であった。
終楽章のたたみかけるような細かな動きは気持ちを高揚させる。
ほかの2曲と違い、この曲ではクラリネットが使われていなかった。

第103番に付けられている「太鼓連打」というニックネームは那須田務氏のプログラムノートによると冒頭のティンパニのトレモロに由来するようで、今回のティンパニ奏者は装飾を加えていたようだ。
民族色の濃厚さゆえに親しみやすい音楽になっていたと感じた。

ハイドン最後の交響曲となった第104番は第1楽章冒頭の暗く重々しい序奏が主部の明るい主題と好対照をなしていてハイドンにもこんな深刻な表情があるのかと気付かされた。
ケルト風(?)舞曲調の最終楽章が聴いていて楽しく、アンコールでも再び演奏され喝采を浴びていた。

ただ素朴で明るく軽快なだけでないハイドンの多彩な側面を今回も知ることが出来て、とても充実した時間を過ごせた。
これだけハイドンばかりをコンサート会場で集中して聴く機会はなかなかないであろう。
今回の一連の企画と演奏の成功に心から拍手を贈りたいと思う。

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