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エリー・アーメリング(Elly Ameling)の「Musings on Music」シリーズ:シューベルト「ズライカⅠ(Schubert: Suleika 1, D 720)」

●Musings on Music by Elly Ameling - Suleika 1 - Schubert

Channel名:Elly Ameling (オリジナルのサイトはこちらのリンク先です)

26:08-31:54
Schubert: Suleika 1
Elly Ameling, soprano
Jörg Demus, piano
Recording: 10-13 January 1970, Electrola Studio Zehlendorf, Germany
EMI
(※レーベル名は、動画の最後と概要欄に表示されるPhilipsではなく、EMIが正しいと思われます。)

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Suleika I, D 720 (Op. 14, No. 1)
 ズライカⅠ

Was bedeutet die Bewegung?
Bringt der [Ost mir]1 frohe Kunde?
Seiner Schwingen [frische]2 Regung
Kühlt des Herzens tiefe Wunde.
 こみあげてくるこの思いはどういう意味なのでしょう?
 東風が私にうれしい知らせを運んでいるのでしょうか?
 東風の翼の新鮮なそよぎが
 心の奥深くにある傷を冷やしてくれます。

Kosend spielt er mit dem Staube,
Jagt ihn auf in leichten Wölkchen,
Treibt zur sichern [Rebenlaube]3
Der Insecten frohes Völkchen.
 東風は埃といちゃつき戯れ
 それを軽やかな雲状のものへと追いやります。
 また、安全なぶどうの葉へ
 昆虫たちの楽しい群れを駆り立てます。

Lindert sanft der Sonne [Glühen]4,
Kühlt auch mir die heißen Wangen,
Küßt die Reben noch im [Fliehen]5,
Die [auf Feld]6 und Hügel prangen.
 太陽の灼熱を穏やかに和らげ、
 私の火照った頬も冷まし、
 通り過ぎる時に
 野や丘に生い茂っているぶどうと口づけします。

Und [mir bringt]7 sein leises Flüstern
Von dem Freunde [tausend Grüße]8;
Eh noch diese Hügel düstern
[Grüßen mich wohl tausend Küsse]9.
 そしてその微かなささやきは私に
 友からの千もの挨拶を運んでくれます、
 まだこの丘が薄暗くなる前に
 千もの口づけが私に挨拶してくれるでしょう。

Und [so kannst du weiter ziehen!]10
Diene [Freunden]11 und Betrübten.
Dort wo hohe Mauern glühen,
[Dort find' ich bald]12 den Vielgeliebten.
 さらに進みなさい!
 友人たちや悲しみにくれる人々にお仕えなさい。
 高い塀が赤く染まっているあそこ、
 あそこで私はじきに恋人を見つけるでしょう。

Ach, die wahre Herzenskunde,
Liebeshauch, [erfrischtes]13 Leben
Wird mir nur aus seinem Munde,
Kann mir nur sein [Athem]14 geben.
 ああ、真の心からの知らせ、
 愛の息吹、蘇る生命は
 あの方の口からのみ私にもたらされ、
 ただあの方の息吹だけが私に与えることが出来るのです。

1 Willemer's original poem: "Ostwind"
2 Arnim: "leise"
3 Arnim: "Rosenlaube"
4 Arnim: "Gluten"
5 Arnim: "Flug"
6 Arnim: "an Busch"
7 Willemer's original poem: "mich soll"
8 Willemer's original poem: "lieblich grüßen"
9 Willemer's original poem: "Sitz ich still zu seinen Füßen"
10 Willemer's original poem: "du magst nun weiterziehen,"
11 Willemer's original poem: "Frohen"
12 Goethe's revision: "Find' ich bald"; Willemer's original poem: "Finde ich"
13 Arnim: "verklärtes"
14 modernized, this would be "Atem", but it should be left as "Athem" (an anagram of "Hatem", the beloved Suleika is singing about.)

詩:Marianne von Willemer (1784-1860), title 1: "Suleika", title 2: "Ostwind", written 1815, first published 1819
曲:Franz Peter Schubert (1797-1828), "Suleika I", op. 14 (Zwei Lieder) no. 1, D 720 (1821), published 1822 [ voice, piano ], Cappi und Diabelli, VN 1163, Wien

※マリアンネ・フォン・ヴィレマー(Marianne von Willemer)の詩「東風(Ostwind)」はゲーテの『西東詩集(West-östlicher Divan)』の「ズライカの巻(Buch Suleika - Suleika Nameh)」の一部として、「ズライカ(Suleika)」のタイトルのもと匿名で出版された。その際、ゲーテによって若干の詩句が変更された。

(The LiederNet Archive)

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(参考)

Musings on Music by Elly Ameling - Suleika 1 - Schubert (YouTube)

The LiederNet Archive

West-östlicher Divan (Wikipedia:ドイツ語)

西東詩集 (Wikipedia:日本語)

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コメント

フランツさん、こんにちは。

改めて聴くシューベルト、いいですね。
シューベルトを聴くと故郷に帰って来たような気持ちになります。
そして、アメリングの声の美しさ。
ピアニッシモの美しさと共に、高音での発音の明瞭さに驚かされます。

ズライカはその昔よく聴きました。もちろんアメリングさんの歌で。いつまでもお元気でいらっしゃる事が本当に嬉しいです。

投稿: 真子 | 2025年9月11日 (木曜日) 16時25分

真子さん、こんにちは。

> 改めて聴くシューベルト、いいですね。
シューベルトを聴くと故郷に帰って来たような気持ちになります。

全く同感です!他の作曲家の作品を聞いた後にシューベルトを聞くとほっとします。

真子さんもズライカをよくお聞きになられていたのですね。この上なく美しく官能的な作品で、アーメリングのようなリリックソプラノにはぴったりですね。

> そして、アメリングの声の美しさ。
ピアニッシモの美しさと共に、高音での発音の明瞭さに驚かされます。

嬉しいコメント、有難うございます。
高い音を明瞭に発音するのは難しいことらしいですね。アーメリングの完璧な歌で聞くとそのことを忘れてしまいます。
それにしてもお元気な姿を毎回見せてもらえてファンにとって宝物のような動画シリーズです!

投稿: フランツ | 2025年9月12日 (金曜日) 07時46分

フランツさん、こんばんは。

〉高い音を明瞭に発音するのは難しいことらしいですね。
そうなんです。私と世界的な歌手を一緒にしてはいけませんが、、
高音は頭のてっぺんから何かを発射するようなイメージで発声します。たとえば、花火を発射させて響きを広げるような。
だから、響かせるのは比較的響かせやすいのですが、その分言葉が不明瞭になります。
ズライカでのアメリングの高音を聴いていると、あの高い音で喋っているかのようです。凄いなあと思います(世界的歌手に失礼かもしれませんが)
曲によってはもちろん、豊かに響かせておられますから、曲によって使い分けておられるのでしょうね。やはり世界的歌手は、技術がすごいなあと感じ入ります。

投稿: 真子 | 2025年9月12日 (金曜日) 21時46分

真子さん、こんにちは。

高音の出し方について解説を有難うございます!
花火を発射させるように発声する為言葉は不明瞭になりやすいのですね。
アーメリングなど一流の歌手たちが高音で発音が明瞭なのは凄いことなのだと分かりました。恵まれた資質と、人並外れた訓練の賜物なのかなと思いました。

投稿: フランツ | 2025年9月13日 (土曜日) 14時41分

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