【生誕100年】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau):ザルツブルク音楽祭出演記録(歌曲・声楽曲編②):1961年~1965年
●1961.7.29(土)21:00 Großes Festspielhaus
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
Wolfgang Sawallisch Dirigent
ハイドン:交響曲第48番ハ長調「マリア・テレジア」
シューマン:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテのファウストからの情景*
シューベルト:交響曲第7番ロ短調D759「未完成」
●1961.7.30(日)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier
ヴォルフ:歌曲集『メーリケの詩』より
苦悩から癒えて希望に寄せる
あけがたに
散歩
新しい愛
火の騎士
眠りに寄せて
真夜中に
狩人の歌
こうのとりの使い
春に
旅の途上で
恋人に
ペレグリーナI
ペレグリーナII
さようなら
出会い
狩人
ある結婚式で
いましめ
あばよ
[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ヴォルフ:ヴァイラの歌(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:鼓手(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:隠棲(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:告白(歌曲集『メーリケの詩』より)
ヴォルフ:祈り(歌曲集『メーリケの詩』より)
●1962.7.30(月)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier
ブゾーニ:
不機嫌の歌
ジプシーの歌 Op.55/2
有難くもない慰め
メフィストフェレスの歌
マーラー:
自分の気持ち
シュトラスブルクの塁壁で
魚に説教するパドゥアのアントニウス
私はこの世に忘れられて
真夜中に
プフィッツナー:
ダンツィヒにて Op.22/1
みんなが今夜パーティをひらいている Op.4/2
娘との別れに Op.10/3
夜 Op.26/2
R.シュトラウス:
少女よ、それがなんの役に立つかしらね Op.19/1
ミスター春 Op.37/5
夜 Op.10/3
ああ、悲し、不幸なるわれ Op.21/4
憩え、わが魂 Op.27/1
きみを愛す Op.37/2
[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
R.シュトラウス:たそがれの夢 Op.29/1(Traum durch die Dämmerung)
R.シュトラウス:あした Op.27/4(Morgen)
R.シュトラウス:したわしき幻 Op.48/1(Freundliche Vision)
R.シュトラウス:献呈 Op.10/1(Zueignung)
●1962.8.19(日)21:30 Großes Festspielhaus
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)*
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton*
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Berliner Philharmonisches Orchester
カール・ベーム(指揮)
Karl Böhm, Dirigent
モーツァルト:交響曲ト短調 KV550
マーラー:歌曲集『亡き子をしのぶ歌』(全5曲)*
いま太陽は明るく昇る
いま私には分かるのだ
おまえのお母さんが
よく私は考える
こんなひどい嵐の日には
R.シュトラウス:ツァラトゥストラはこう語った Op.30
●1963.8.1(木)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier
シューベルト:
魔王 D328
さすらい人 D489
タルタルスの群れ D583
メムノン D541
友に D654
心のままに沈んでゆく D700
竪琴に寄す D737
ヘリオポリス D754(※公式サイトではD753(ヘリオポリスI)と記載されているが、ORFEOのライヴ音源を聞くとD754(ヘリオポリスII)が正しい)
ミューズの子 D764
君はわが憩い D776
孤独な男(独りずまい) D800
夕映えの中で D799
ブルックにて D853
セレナーデ D957/4
星 D939
[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
シューベルト:夜のすみれ D752(Nachtviolen)
シューベルト:ひめごと D719(Geheimes)
シューベルト:さすらい人が月に寄せて D870(Der Wanderer an den Mond)
シューベルト:シルヴィアに D891(An Silvia)
シューベルト:漁師の娘 D957/10(Das Fischermädchen)
シューベルト:夜と夢 D827(Nacht und Träume)
シューベルト:別離 D957/7(Abschied)
シューベルト:十字軍 D932(Der Kreuzzug)(※ORFEOのライヴ音源には含まれていないが、EMIから発売された際にD870の次に含まれていた(その代わりD891が含まれていなかった)。EMI盤は演奏順を入れ替えている場合があるが、おそらくアンコール曲と思われる)
●1964.8.17(月)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier
ブラームス:歌曲集『美しきマゲローネのロマンス』Op.33 (全15曲)
後悔する者はない
弓も矢もすでに整い
悩みか喜びか
愛ははるかな国から
あなたは哀れな者を
たえがたい喜び
くちびるの震えはあなたのためか
余儀ない別れ
いこえ、いとしい人よ
あわだつ波よ、響きわたれ
光りも輝きも消えうせて
悲しい別れに
恋人よ、いずこの土地に
わたしの胸は、うれしくいきいきと
まことの愛はとこしえに
[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ブラームス:野の孤独 Op.86/2(Feldeinsamkeit)
ブラームス:湖上で Op.59/2(Auf dem See)
ブラームス:早くおいで Op.97/5(Komm bald)
ブラームス:なんとあなたは、私の女王 Op.32/9(Wie bist du, meine Königin)
●1965.8.13(金)21:00 Stiftung Mozarteum — Großer Saal
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
Gerald Moore, Klavier
ベートーヴェン:
この暗い墓のうちに WoO133
希望に寄せて Op.94
歌曲集『ゲレルトの詩による6つの歌』Op.48
ねがい
隣人の愛
死について
自然における神の栄光
神の力と摂理
懺悔の歌
歌曲集『はるかなる恋人に寄す』Op.98
丘の上に腰を下ろし
灰色の霧の中から
天空を行く軽い帆船よ
天空を行くあの雲も
五月はもどり、野に花咲き
愛する人よ、あなたのために
うずらの鳴き声 WoO129
アデライーデ Op.46
悲しみの喜び Op.83/1
五月の歌 Op.52/4
あこがれ Op.83/2
新しき愛、新しき生 Op.75/2
のみの歌 Op.75/3
[アンコール](※ORFEOのライヴ音源による)
ベートーヴェン:想い WoO136(Andenken)
ベートーヴェン:いらだつ恋人 Op. 82/4(L'amante impaziente)
ベートーヴェン:優しい愛(きみを愛す) WoO123(Zärtliche Liebe)
ベートーヴェン:マーモット Op. 52/7(La Marmotte)
●フェルッチョ・ブゾーニ:メフィストフェレスの歌
Lied des Mephistopheles
30 July 1962, Stiftung Mozarteum — Großer Saal
Dietrich Fischer-Dieskau, Bariton
Gerald Moore, Klavier
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(参考)
Archiv: Salzburger Festspiele (上の方のメニューの右側にある「ERWEITERTE SUCHE」をクリックして「Künstler·in」欄に「Dieskau」と入力するとすぐ下に「Dietrich Fischer-Dieskau」という候補が表示されるのでそれをクリック。続いて「SUCHEN」をクリックすると、フィッシャー=ディースカウのザルツブルク音楽祭出演歴が表示されます)
Presto Music (Die Salzburger Liederabende 1956-1965)
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コメント
フランツさん、こんばんは。
ザルツブルク音楽祭だけでもたくさんの録音がありますね。
これらはCD化されているのでしょうか?同じレーベルから、プライさんの1970年と1964年のザルツブルクLIVEが出ていますが、共に素晴らしいです。
プライさんは、私が知るところではこの2枚ですが、ディースカイさんはさすがたくさんありますね。
話はかわりますが、フランツさんはフジ子ヘミングウェイさんのピアノはお好きですか?
先日、テレビコマーシャルで、彼女の弾くショパン「別れの曲」が流れていましたが、とても胸に迫ってくる演奏でした。おとなしい優等生な演奏ではなかったけれど。
投稿: 真子 | 2025年1月11日 (土曜日) 19時55分
真子さん、こんばんは。
コメント有難うございます。
F=ディースカウは有難いことにザルツブルク音楽祭のライヴがORFEOレーベルから沢山リリースされています。(プライももっとリリースしてほしいですよね。)
F=ディースカウはORFEOレーベルと関わりが深かったと以前どこかで読んだような気がしますので、それがリリースの多さにつながっているのかもしれません。
ちなみにムーアと共演した1956年から1965年まではボックスセットでまとめてリリースされているので、ディースカウ&ムーア・ファンの私は当初大喜びしたものでした(それ以前にも単発でいくつかはリリースされていたのですが)。
下記のリンク先がそのボックスセットです。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E6%AD%8C%E6%9B%B2%E3%81%AE%E5%A4%95%E3%81%B9-1956-1965-Schubert-Beethoven-Mendelssohn/dp/B00004UVYZ
付属の解説書に二人の写真が掲載されているのですが、ディースカウがムーアに怒られてしゅんとしているような写真(おそらくおふざけの演技だと思いますが)が載っていて面白いです。この二人の絆は本当に深いものがあったと思います。
フジコ・ヘミングさんは実演は聞けなかったのですが、彼女の名を押し上げた「ラ・カンパネッラ」はとても胸に響く音だったと思います。この曲、一般には超絶技巧をアピールする演奏が多く、それもリストのねらいの一つだと思うのですが、ヘミングさんはそこは置いておいて、水が滴るような豊潤な響きで魅了してくれました。生で聞いたら味わえたのに残念でした(結構チケットが高額で、買う決心がつかないうちに亡くなってしまわれました)。猫の保護活動などもされていた優しい方だったようですね。彼女の「別れの曲」聞いたことがないので探してみますね。
投稿: フランツ | 2025年1月11日 (土曜日) 20時27分
フランツさん、こんにちは。
ディースカウさん、レーベルとの関係が深いのですね。たくさんリリースされたのはそれだけが理由ではないと思います。
ディースカウさんも、LIVEは熱量増えるのでしょうか。
フジコヘミングウェイさん、ラ.カンパネッラは、技巧に重きを置かない演奏だったのですね。当時、お名前はよく聞いていましたが、演奏をきちんと聞いていなかったんです。お恥ずかしい話ですが。
リストとショパンのCDが出ているので、買ってみようかなと思います。
もしかしたら、演奏ごとに違いがあるかも知れませんが。
色々教えてくださってありがとうございました。
投稿: 真子 | 2025年1月12日 (日曜日) 12時23分
追伸
フジコさん、猫の保護活動もされていたのですね。時々、そういう動画を見ていますが、命を預かるのは本当に大変で骨の折れる事だなあと思いながら見ています。
そんな優しさがピアノの音にも現れていれのでしょうね。
投稿: 真子 | 2025年1月12日 (日曜日) 12時32分
追伸
フジコさん、猫の保護活動もされていたのですね。時々、そういう動画を見ていますが、命を預かるのは本当に大変で骨の折れる事だなあと思いながら見ています。
そんな優しさがピアノの音にも現れていれのでしょうね。
投稿: 真子 | 2025年1月12日 (日曜日) 12時32分
真子さん、こんばんは。
> ディースカウさん、レーベルとの関係が深いのですね。たくさんリリースされたのはそれだけが理由ではないと思います。
ディースカウさんも、LIVEは熱量増えるのでしょうか。
そうですね。CD販売も商売ですからある程度売れると判断されたというのもあるでしょうね。クラシックというあまり売れないジャンルの中の「歌曲」というさらに聞く人の少ない音楽ですから世の中に出回るまでに多くの段階をクリアしないといけないのでしょう。今でも継続的に歌曲のCDをリリース出来るのはボストリッジなどごく少数な気がします(配信のみのリリースの場合はまた事情が異なるでしょうが)。
ディースカウはLiveで聴くと囁くような弱声から雄弁な強声までダイナミクスレンジはとても広かったです。スタジオ録音よりもさらに大胆に踏み込んでいたと感じました。ディースカウが「うますぎて苦手」という人が結構多くて昔は何故だろうと思っていたのですが、おそらく言葉にかなりメリハリを付ける為、もっとメロディーラインをしっかり聞きたいという人には合わないのかもしれません。私も曲によっては別の演奏家を好んで聞いたりもしますが、総合的に見るとやはりディースカウは素晴らしいと思います。
フジコ・ヘミングさんのCD入手されましたらぜひ楽しんで下さいね。先ほどサブスクで「奇蹟のカンパネラ」と題された録音を聞きましたが、歌わせ方が素晴らしかったです。
投稿: フランツ | 2025年1月12日 (日曜日) 21時03分