フィッシャー=ディースカウ&アーウィン・ゲイジのヘルシンキ・フェスティヴァル・ライヴ(1972年)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)は150人以上のピアニストと組んだとかつて述懐していましたが、その中でスタジオ録音では共演していないピアニストも沢山います。その一人がアーウィン・ゲイジ(Irwin Gage)です。ゲイジの追悼放送でフィッシャー=ディースカウとのシューベルト「魔王」のライヴ音源が流れたことがありましたが、今回アンナ・アマーリア、ブゾーニ、レーガー、ライヒャルト、R.シュトラウス、ツェルターのゲーテ歌曲のヘルシンキ・ライヴ音源がアップされているサイトを見つけました。プログラミングはORFEOレーベルのカール・エンゲルとのライヴCDと同じと思われます。
1972, Helsinki Festival
Dietrich Fischer-Dieskau, baritone
Irwin Gage, piano
Anna Amalia von Sachsen-Weimar: Auf dem Land und in der Stadt
Johann Friedrich Reichardt: Beherzigung "Feiger Gedanken"
Carl Friedrich Zelter: Gleich und gleich
Richard Strauss: Gefunden, Op. 56,1
Max Reger: Einsamkeit, Op. 75,18
Ferruccio Busoni: Zigeunerlied
ディースカウとゲイジはお互いにあまり良好な関係ではなかったようで、1972年の4都市のツアー以降は再び共演することはなかったようです(こちらの記事参照)。ただ、貴重な記録であることは間違いなく、ファンにとってはお宝音源ですので、じっくり楽しみたいと思います。このサイト、何人かの音楽家のライヴ音源が他にも聞けるようで、ディースカウについては、ムーアとの1962年ロンドンでのブゾーニ歌曲や、コダーイ作品の作曲家自身の指揮との1960年共演録音もアップされていました。これから徐々に増えていくことを期待したいと思います。
(参考CD)カール・エンゲルとのゲーテ歌曲集(ORFEO)
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