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ブラームスの「知らせ(Botschaft,op. 47 no. 1)」についてエリー・アーメリングが語った動画

エリー・アーメリング(Elly Ameling)が自身のYouTubeチャンネルで新年早々動画をあげてくれました。

"Musings on Music by Elly Ameling (日本語にすると「エリー・アーメリングによる音楽の考察」という感じでしょうか)"と題し、ブラームスの愛らしい歌曲「知らせ(Botschaft, op. 47 no. 1)」について複数の録音を聞きながらアーメリングが少しずつ解説を加えていくというものです。
彼女がどのように歌曲にアプローチし、歌う準備をしていくのかを追体験出来ると思います。
ここで使われる2種類の女声歌手の録音と、最後に流される男声歌手の録音については、アーメリングが後半で種明かしをしますので、ここでは触れないでおきます。

「私は2種類の演奏を再生しますが、誰が歌い、ピアノを弾いているかはまだ明かしません。テキストを全部聞くまでは耳と心はまだ判断をしないで下さい。
ダウマーのテキストはしばしば14世紀ペルシャの詩人ハーフィズに影響を受けています。」

Musings on Music by Elly Ameling - Brahms, Botschaft (op. 47 no. 1)

Channel名:Elly Ameling (オリジナルのサイトはこちらのリンク先です。音声が出るので注意ください!)

アーメリングの解説
1:07- 1番目の演奏(全曲)
アーメリングの解説(詩の解説)
3:59- 2番目の演奏(ピアノ前奏)
アーメリングの解説(ピアノ前奏について)
5:43- 2番目の演奏(冒頭から4行目まで)
アーメリングの解説
6:44- 2番目の演奏(第1連4行目"Eile nicht hinwegzufliehn!")
アーメリングの解説
7:36- 2番目の演奏(5行目"Tut sie dann vielleicht die Frage,")
アーメリングの解説
7:58- 2番目の演奏(5行目"Tut sie dann vielleicht die Frage,")
アーメリングの解説
8:30- 2番目の演奏(6行目"Wie es um mich Armen stehe;")
アーメリングの解説
9:10- 2番目の演奏(7行目"Sprich: »Unendlich war sein Wehe,")
アーメリングの解説(8行目"Höchst bedenklich seine Lage;"は暗い音色、次の9行目"Aber jetzo kann er hoffen,"で明るい音色)
10:06- 2番目の演奏(7行目"Sprich: »Unendlich war sein Wehe,")
アーメリングの解説
11:24- 2番目の演奏(11行目"Denn du, Holde, denkst an ihn.«")
12:38- 2番目の演奏(全曲)
アーメリングの解説(1番目と2番目の演奏者答え合わせ。次に聞く録音の演奏者について「これは男性用のテキストであることを忘れないでください」)
15:15- 男声による録音(全曲)
アーメリングの解説

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Botschaft, Op. 47 no. 1
 知らせ

Wehe, Lüftchen, lind und lieblich
Um die Wange der Geliebten,
Spiele zart in ihrer Locke,
Eile nicht hinwegzufliehn!
Tut sie dann vielleicht die Frage,
Wie es um mich Armen stehe;
Sprich: »Unendlich war sein Wehe,
Höchst bedenklich seine Lage;
Aber jetzo kann er hoffen,
Wieder herrlich aufzuleben,
Denn du, Holde, denkst an ihn.«
 そよ吹け、風よ、優しく、心地よく
 あの女性(ひと)の頬をかすめて。
 彼女の巻き毛にそっと戯れておくれ、
 急いで逃げ去ってしまっては駄目だよ!
 すると彼女はもしかしたら尋ねるかもしれない、
 かわいそうな僕がどうしているかと。
 そうしたら言っておくれ、「彼の悲しみは果てしなく続いていました。
 状況はきわめて重大です。
 でも今彼は望めます、
 再びすっかり元気を取り戻すことを。
 なぜならいとしいあなたが彼のことを気にかけてくれるからです」と。

詩:Georg Friedrich Daumer (1800-1875)
曲:Johannes Brahms (1833-1897)

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コメント

フランツさん、こんにちは。

アメリングさん、なんとYouTubeをお持ちで、講座を開いておられるのですね。
尊敬します!
言葉が分かる方には本当に素晴らしい勉強になると思います。
そして、美しい曲、美しい声ですね!

残念ながら、演奏者の名は、ピアニストのアンドレアス·シフしか聞き取れませんでした(^^;

投稿: 真子 | 2024年1月10日 (水曜日) 16時02分

真子さん、こんばんは。
聴いて下さったのですね。有難うございます!

アーメリングはYouTubeのチャンネルをお持ちで、いろいろと若い歌手の方々にご自身のノウハウを伝える動画を出していて本当に素晴らしいです。もう悠々自適に過ごしてもいい年齢ですが、指導者として生涯現役を貫かれるつもりなのかもしれません。本当に彼女の歌曲への熱意に頭が下がります。

今回の動画の演奏者ですが、1と2はどちらもご本人が歌っています。

1: アーメリング(S), ドルトン・ボールドウィン(P) 1977年スタジオ録音
2: アーメリング(S), ルドルフ・ヤンセン(P) 1983年ライヴ録音(アーメリングは83年と言っていますが、「80 jaar」という放送録音集のブックレットには1978年10月3日録音と記載されていて同一音源のように思います。ブックレットの誤記の可能性もあるのでどちらが正しいのかは分かりませんが、ライヴ録音なので1とは随分違っていますね)
3: ロベルト・ホル(BSBR), アンドラーシュ・シフ(P) 1990年スタジオ録音

投稿: フランツ | 2024年1月10日 (水曜日) 20時50分

フランツさん、こんばんは。

歌手はやはりアメリングだったんですね。途中で彼女特有の歌い口が聞き取れました。本当に美しい声ですよね。
ただ、他の歌手もですが、演奏年代までは分からないです。

バリトンはロベルトホルでしたか。深みのあるいい声ですよね。

話は変わりますが、八代亜紀さんが亡くなってしまわれましたね。
演歌は積極的に聞いてはいなかったですが、国民的歌手で八代亜紀さんにしかない歌を歌ってくれましたね。
この歳になって、阿久悠さんの詩の凄さもわかるようになりました。
ご冥福をお祈りします。

投稿: 真子 | 2024年1月12日 (金曜日) 19時23分

真子さん、こんにちは。

そうなのです。二つともアーメリングの録音でした(^^)
最初のスタジオ録音(ボールドウィン盤)は昨年ようやく初CD化されて大喜びしたものでした。
次のライヴ録音(ヤンセン盤)は彼女の80歳を記念した5枚組CDに含まれた音源とおそらく同一です(ピアノのミス(?あるいは新しい版ではそうなっているのかも?)や歌のポルタメントの仕方が同じなので)。
男声のための曲をアーメリングは沢山歌ってくれているのでファンとしては楽しんでいます。

八代亜紀さん、本当に突然でびっくりしました。昭和時代にまだ音楽番組がTVで沢山放映されていた頃、八代亜紀さんの歌は常にTVから流れてくる音楽の一つでした。彼女をものまねする人も沢山いましたが、一瞬でその世界に引きこむ歌声をもった彼女はオンリーワンの存在だったと思います。私は週末によくストレス解消にカラオケに行くのですが、今日八代さんの「雨の慕情」と「舟唄」をはじめて歌ってみました。これまでちゃんと歌ったことはなかったのに、子供のころのリアルタイムの記憶(と大人になってからの懐メロ番組)でメロディーはほぼ全部覚えているんですよね。それだけ耳に馴染みのある曲だったのだと思います。阿久悠さんはピンクレディー等の作詞家として馴染みがありましたが、八代亜紀さんの演歌も手掛けていたとは凄く幅広い作詞家さんだったんですね。
ここのところ昭和の歌手たちが続々と旅立っていきます。谷村新司さん、KANさん、大橋純子さん、高見千佳さん、水木一郎さん、葛城ユキさん...。昭和がますます遠くなっていきますが、彼らは録音や映像で生き続けることが出来るのがせめてもの救いだと思います。

投稿: フランツ | 2024年1月13日 (土曜日) 13時43分

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