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ベートーヴェン歌曲(Beethoven Lieder)の記事リンク集

●作品番号(Op.)順

ベートーヴェン「希望に寄せて(An die Hoffnung, Op. 32 / Op. 94)」(第1作/第2作)

ベートーヴェン「アデライーデ(Adelaide, Op. 46)」

ベートーヴェン「祈願(Bitten, Op. 48, No. 1)」(『ゲレルトの詩による6つの歌曲』より)

ベートーヴェン「隣人への愛(Die Liebe des Nächsten, Op. 48, No. 2)」(『ゲレルトの詩による6つの歌曲』より)

ベートーヴェン「死について(Vom Tode, Op. 48, No. 3)」(『ゲレルトの詩による6つの歌曲』より)

ベートーヴェン「自然における神の栄光(Die Ehre Gottes aus der Natur, Op. 48, No. 4)」(『ゲレルトの詩による6つの歌曲』より)

ベートーヴェン「神の力と摂理(Gottes Macht und Vorsehung, Op. 48, No. 5)」(『ゲレルトの詩による6つの歌曲』より)

ベートーヴェン「懺悔の歌(Bußlied, Op. 48, No. 6)」(『ゲレルトの詩による6つの歌曲』より)

ベートーヴェン「ウーリアンの世界旅行(Urians Reise um die Welt, Op. 52 No. 1)」

ベートーヴェン「炎色(Feuerfarb', Op. 52 No. 2)」

ベートーヴェン「憩いの歌(Das Liedchen von der Ruhe, Op. 52, No. 3)」

ベートーヴェン「五月の歌(Maigesang (Mailied), Op. 52, No. 4)」

ベートーヴェン「モリーの別れ(Mollys Abschied, Op. 52, No. 5)」

ベートーヴェン「愛(Die Liebe, Op. 52, No. 6)」

ベートーヴェン「マーモット(Marmotte, Op. 52, No. 7)」

ベートーヴェン「奇跡的に愛らしい花(Das Blümchen Wunderhold, Op. 52, Op. 8)」

ベートーヴェン「ミニョン(Mignon, Op. 75, No. 1)」

ベートーヴェン「新しい愛、新しい生気(Neue Liebe, neues Leben, Op. 75, No. 2 (1. version: WoO 127))」

ベートーヴェン「ゲーテのファウストから(のみの歌)(Aus Goethe's Faust, Op. 75, No. 3)」

ベートーヴェン「グレーテルの忠告(Gretels Warnung, Op. 75 No. 4)」

ベートーヴェン「遥かな恋人に寄せて(An den fernen Geliebten, Op. 75 No. 5)」

ベートーヴェン「満ち足りた男(Der Zufriedene, Op. 75 No. 6)」

ベートーヴェン「言っておくれ、愛しい人 (希望) (Dimmi, ben mio, che m'ami (Hoffnung), Op. 82/1)」(『4つのアリエッタと1つの二重唱曲(Vier Arietten und ein Duett, Op. 82)』より)

ベートーヴェン「お前のことはよくわかる(愛の嘆き) (T'intendo, sì, mio cor (Liebes-Klage), Op. 82/2)」(『4つのアリエッタと1つの二重唱曲(Vier Arietten und ein Duett, Op. 82)』より)

ベートーヴェン「いらだつ恋人(静かな問いかけ) (L'amante impaziente. Arietta buffa, Op. 82/3)」(『4つのアリエッタと1つの二重唱曲(Vier Arietten und ein Duett, Op. 82)』より)

ベートーヴェン「いらだつ恋人(恋の焦燥) (L'amante impaziente. Arietta assai seriosa, Op. 82/4)」(『4つのアリエッタと1つの二重唱曲(Vier Arietten und ein Duett, Op. 82)』より)

ベートーヴェン「聞け、そよ風のささやきを(生きる喜び) (Odi l'aura che dolce sospira (Lebens-Genuss), Op. 82/5)」(『4つのアリエッタと1つの二重唱曲(Vier Arietten und ein Duett, Op. 82)』より)

ベートーヴェン「悲しみの喜び (Wonne der Wehmut, Op. 83, No. 1)」

ベートーヴェン「憧れ(Sehnsucht, Op. 83, No. 2)」

ベートーヴェン「彩られたリボンで(Mit einem gemalten Band, Op. 83, No. 3)」

ベートーヴェン「太鼓が鳴る(Die Trommel gerühret, Op. 84/1)」(悲劇『エグモント』のための音楽("Egmont" Musik zu J. W. von Goethes Trauerspiel, Op. 84)より)

ベートーヴェン「喜びに満ちては、苦しみにあふれ(Freudvoll und leidvoll, Op. 84/4)」(悲劇『エグモント』のための音楽("Egmont" Musik zu J. W. von Goethes Trauerspiel, Op. 84)より)

ベートーヴェン「友情の幸せ (人生の幸せ) (Das Glück der Freundschaft (Lebensglück), Op. 88)」

ベートーヴェン「希望に寄せて(An die Hoffnung, Op. 32 / Op. 94)」(第1作/第2作)

ベートーヴェン/歌曲集『遥かな恋人に寄せて("An die ferne Geliebte", Op. 98)』総括

ベートーヴェン「僕は丘の上に腰を下ろす(Auf dem Hügel sitz ich spähend, Op. 98, No. 1)」(歌曲集『遥かな恋人に寄せて("An die ferne Geliebte")』より第1曲)

ベートーヴェン「山々がかくも青く(Wo die Berge so blau, Op. 98, No. 2)」(歌曲集『遥かな恋人に寄せて("An die ferne Geliebte")』より第2曲)

ベートーヴェン「空高く軽快に飛ぶアマツバメよ(Leichte Segler in den Höhen, Op. 98, No. 3)」(歌曲集『遥かな恋人に寄せて("An die ferne Geliebte")』より第3曲)

ベートーヴェン「空高くかかるこれらの雲(Diese Wolken in den Höhen, Op. 98, No. 4)」(歌曲集『遥かな恋人に寄せて("An die ferne Geliebte")』より第4曲)

ベートーヴェン「五月が戻り来て、野原は花開く(Es kehret der Maien, es blühet die Au, Op. 98, No. 5)」(歌曲集『遥かな恋人に寄せて("An die ferne Geliebte")』より第5曲)

ベートーヴェン「それではこれらの歌を受け取っておくれ(Nimm sie hin denn, diese Lieder, Op. 98, No. 6)」(歌曲集『遥かな恋人に寄せて("An die ferne Geliebte")』より第6曲)

ベートーヴェン「約束を守る男(Der Mann von Wort, Op. 99)」

ベートーヴェン「メルケンシュタイン(Merkenstein, WoO. 144 / Op. 100)」

ベートーヴェン「キス(Der Kuß, Op. 128)」

●WoO番号(作品番号の付与されていない作品の番号:Werke ohne Opuszahl)順

ベートーヴェン「あなたを思う(Ich denke dein, WoO. 74)」(歌曲とピアノ四手のための6つの変奏曲)

ベートーヴェン「別れの歌(Abschiedsgesang, WoO 102)」

ベートーヴェン「田園カンタータ(Cantata campestre, WoO 103)」

ベートーヴェン「修道僧の歌(Gesang der Mönche, WoO 104)」

ベートーヴェン「結婚式の歌(Hochzeitslied, WoO 105 (Hess 125, 124))」

ベートーヴェン「ロプコヴィツ・カンタータ(Lobkowitz-Cantate, WoO 106)」

ベートーヴェン最初期の歌曲「ある乙女の描写(Schilderung eines Mädchens, WoO 107)」

ベートーヴェン最初期の歌曲「乳児に寄せて(An einen Säugling, WoO 108)」

ベートーヴェン「酒宴の歌(Trinklied, WoO. 109)」

ベートーヴェン「プードルの死に寄せる悲歌(Elegie auf den Tod eines Pudels)」 WoO. 110

ベートーヴェン「パンチ酒の歌(Punschlied, WoO. 111)」

ベートーヴェン「ラウラに(An Laura, WoO. 112)」

ベートーヴェン「嘆き(Klage)」 WoO. 113

ベートーヴェン「独り言(Ein Selbstgespräch, WoO 114)」

ベートーヴェン「ミナに(An Minna, WoO. 115)」

ベートーヴェンのフランス語の歌曲「何と時は長く(Que le temps me dure, WoO. 116)」

ベートーヴェン「自由な男(Der freie Mann, WoO. 117)」

ベートーヴェン「愛されない男の溜息と愛のお返し(Seufzer eines Ungeliebten und Gegenliebe, WoO. 118)」

ベートーヴェン「おお、いとしい森よ(O care selve, WoO. 119)」

ベートーヴェン「人は燃えあがる心を隠そうとするものだ(Man strebt die Flamme zu verhehlen, WoO. 120)」

ベートーヴェン「ヴィーン市民への別れの歌(Abschiedsgesang an Wiens Bürger, WoO. 121)」

ベートーヴェン「オーストリア人の戦の歌(Kriegslied der Österreicher, WoO. 122)」

ベートーヴェン「優しい愛 "君を愛す"(Zärtliche Liebe "Ich liebe dich", WoO 123)」

ベートーヴェン「別れ(La partenza, WoO. 124)」

ベートーヴェン「女暴君(La tiranna, WoO. 125)」

ベートーヴェン「奉献歌(Opferlied, WoO. 126)」

ベートーヴェンのフランス語の歌曲「愛する喜び(Plaisir d'aimer, WoO. 128)」

ベートーヴェン「うずらの鳴き声(Der Wachtelschlag, WoO 129)」

ベートーヴェン「恋する女性が別れを望んだとき、あるいはリューディアの不実における感情(Als die Geliebte sich trennen wollte, oder Empfindungen bei Lydiens Untreue, WoO. 132)」

ベートーヴェン「この暗い墓の中で(In questa tomba oscura, WoO 133)」

ベートーヴェン「憧れ(Sehnsucht, WoO. 134)」

ベートーヴェン「追想(Andenken, WoO. 136)」

ベートーヴェン「遠くからの歌(Gesang (Lied) aus der Ferne, WoO. 137)」

ベートーヴェン「異郷の若者(Der Jüngling in der Fremde, WoO. 138)」

ベートーヴェン「新しい愛、新しい生気(Neue Liebe, neues Leben, Op. 75, No. 2 (1. version: WoO 127))」

ベートーヴェン「私のことを覚えていて!(Gedenke mein!, WoO. 130)」

ベートーヴェンの未完の「魔王(Erlkönig)」WoO. 131を聴く(ラインホルト・ベッカー補完版による)

ベートーヴェン「声高な嘆き(Die laute Klage, WoO. 135)」

ベートーヴェン「恋する男(Der Liebende, WoO. 139)」

ベートーヴェン「恋人に寄せて(An die Geliebte, WoO. 140)」

ベートーヴェン「さよなきどりの歌(Der Gesang der Nachtigall, WoO. 141)」

ベートーヴェン「吟遊詩人の亡霊(Der Bardengeist, WoO. 142)」

ベートーヴェン「兵士の別れ(Des Kriegers Abschied, WoO 143)」

ベートーヴェン「メルケンシュタイン(Merkenstein, WoO. 144 / Op. 100)」

ベートーヴェン「秘密(Das Geheimnis, WoO. 145)」

ベートーヴェン「憧れ(Sehnsucht, WoO. 146 "Die stille Nacht umdunkelt")」

ベートーヴェン「山からの呼び声(Ruf vom Berge, WoO. 147)」

ベートーヴェン「あれかそれか(So oder so, WoO. 148)」

ベートーヴェン「諦め(Resignation, WoO. 149)」

ベートーヴェン「星空の下の夕暮れの歌(Abendlied unterm gestirnten Himmel, WoO 150)」

ベートーヴェン「気高き人は援助を惜しまず善良であれ(Der edle Mensch sei hülfreich und gut, WoO. 151)」

●Hess番号順

ベートーヴェン「愛 "ぼくは腕の中できみを揺り動かす"(Liebe "Ich wiege dich in meinem Arm", Hess 137)」(数年前にスケッチが発見され2013年に初演された歌曲)

ベートーヴェン(Beethoven)未完の歌曲「野ばら(Heidenröslein, Hess 150)」の補筆完成版

ベートーヴェン「親愛なるヘンリエッテ(Traute Henriette, Hess 151, Unv 21)」

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ベートーヴェン「喜びに満ちては、苦しみにあふれ(Freudvoll und leidvoll, Op. 84/4)」(悲劇『エグモント』のための音楽("Egmont" Musik zu J. W. von Goethes Trauerspiel, Op. 84)より)

Freudvoll und leidvoll
 喜びに満ちては、苦しみにあふれ

Freudvoll
Und leidvoll,
Gedankenvoll sein;
Langen
Und bangen
In schwebender Pein;
Himmelhoch jauchzend
Zum Tode betrübt;
Glücklich allein
Ist die Seele, die liebt.
 喜びに満ちては、
 苦しみにあふれ、
 物思いに沈みます。
 手を伸ばしては
 不安になります、
 苦しみが脳裏をかすめるので。
 天にも昇るほど歓呼するかと思えば
 死ぬほど悲しみにくれます。
 もっぱら幸せは
 愛する魂にあるのです。

詩:Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832), no title, appears in Egmont
曲:Ludwig van Beethoven (1770-1827), "Klärchens Lied I", alternate title: "Die Trommel gerühret", op. 84 no. 1, from the stage composition Egmont, no. 2

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ベートーヴェンの「悲劇『エグモント』のための音楽Op. 84」の第4曲に置かれているのがリート「喜びに満ちては、苦しみにあふれ(Freudvoll und leidvoll)」です。

ゲーテの原作では第3幕第2場、クレールヒェンの住居(Klärchens Wohnung)の場面で、エグモントに夢中なクラーラ(愛称クレールヒェン)が、ブラッケンブルクとの結婚を望む母親の前でこの歌を口ずさむという設定になっています(こちら)。

恋する心は喜びと苦しみの相反する感情が同居する。その両面をベートーヴェンは丁寧に描き分けていきますが、最後の2行にいたり幸せな感情が主人公の心を独占したかのように華やかに締めくくります。

2/4拍子
イ長調(A-dur)
Andante con moto

●イルムガルト・ゼーフリート(S), エリク・ヴェルバ(P)
Irmgard Seefried(S), Erik Werba(P)

1957年ライヴ録音。ゼーフリートの歌は相手への強い意思が感じられます。

●マリーア・ミュラー(S), ミヒャエル・ラウハイゼン(P)
Maria Müller(S), Michael Raucheisen(P)

往年のソプラノ、ミュラー(1898–1958)は深みもあるソプラノで、喜びと悲しみがごく自然に表現されていて素晴らしかったです(昔の録音なので若干濃厚な味わいもありますが、それはそれでチャーミングです)。

●エリーザベト・ブロイアー(S), ベルナデッテ・バルトス(P)
Elisabeth Breuer(S), Bernadette Bartos(P)

Hess 94, No. 4。新全集の草稿版(Entwurf)によって演奏されていますが、歌声部は完成されています。清冽で純粋なブロイアーの歌が美しく、ゲーテの原作のクレールヒェンを眼前に想起させてくれます。

●ペーター・シュライアー(T), ヴァルター・オルベルツ(P)
Peter Schreier(T), Walter Olbertz(P)

男女の歌手を起用したベートーヴェン歌曲全集の録音であえてシュライアーにこの曲を歌わせているのが興味深いです。シュライアーの清冽でディクションの美しい歌唱がなんの違和感もなく聞き手に伝わってきます。

●コンスタンティン・グラーフ・フォン・ヴァルダードルフ(BR), クリスティン・オーカーランド(P)
Constantin Graf von Walderdorff(BR), Kristin Okerlund(P)

こちらの歌曲全集でも男声歌手にこの曲を歌わせています。ゲーテの戯曲の設定を考えず、一つの詩として解釈すれば男性の歌にもなりえますね。

●第1稿
Freudvoll und leidvoll, gedankenvoll sein, Op. 84, No. 4 (1. Fassung)
コンスタンティン・グラーフ・フォン・ヴァルダードルフ(BR), クリスティン・オーカーランド(P)
Constantin Graf von Walderdorff(BR), Kristin Okerlund(P)

新全集のピアノ版第1稿によって演奏されています。歌声はピアノ右手の最高音を歌うように記譜されていて、ピアニストのオーカーランドは基本的に歌声の旋律はここで演奏していなかったです。前奏がないのが印象的ですね。

●オリジナルのオーケストラ伴奏版
グンドゥラ・ヤノヴィツ(S), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ヘルベルト・フォン・カラヤン(C)
Gundula Janowitz(S), Berliner Philharmoniker, Herbert von Karajan(C)

ヤノヴィツは感情の大きな振幅を実に見事に描き分けていますね。

●フランツ・リストによるピアノ独奏用編曲
Beethoven; arr. Liszt: 6 Lieder von Goethe, S. 468/R. 123: No. 3: Freudvoll und leidvoll
Yung Wook Yoo(P)

他作曲家の作品に対するリストの編曲は、オリジナルへのリスペクトが強かったのではないかと最近感じます。単なる技巧の盛り込みだけではないように、この曲の編曲からも感じられました。

●シューベルト作曲の独唱曲(愛:クレールヒェンの歌 D 210)
Schubert: Die Liebe (Klärchens Lied), D 210
アーリーン・オージェ(S), ヴァルター・オルベルツ(P)
Arleen Augér(S), Walter Olbertz(P)

シューベルトが同じテキストに作曲した作品は恋に陶酔しているような印象を受けます。オジェーの澄んだ美声が魅力的です。

●リスト作曲の独唱曲(第1稿)
Liszt: Freudvoll und leidvoll S280 [Fassung I]
マーガレット・プライス(S), シプリアン・カツァリス(P)
Margaret Price(S), Cyprien Katsaris(P)

リストは2つの稿を残していて、こちらは第1稿です。クールビューティーのプライスの歌唱はこのテキストの影の部分を特に印象付けます。

●リスト作曲の独唱曲(第2稿)
Liszt: Freudvoll und leidvoll S280 [Fassung II]
バーバラ・ボニー(S), アントニオ・パッパーノ(P)
Barbara Bonney(S), Antonio Pappano(P)

リストの2つの稿では、こちらの第2稿がより歌われる機会が多いと思います。ボニーの噛んで含めるような表情の濃厚さが素晴らしかったです。

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(参考)

The LiederNet Archive

Beethoven-Haus Bonn

『ベートーヴェン全集 第7巻』:1999年7月14日第1刷 講談社(「喜びに満ち、そして苦しみに満ちて」の解説:高橋浩子)

『ベートーヴェン事典』:1999年初版 東京書籍株式会社(歌曲の解説:藤本一子)

付曲が難しいと言われていたゲーテ作品のための音楽「舞台劇(悲劇)《エグモント》」(平野昭)

IMSLP (楽譜のダウンロード)

ゲーテの原文(Projekt Gutenberg)

『ゲーテ全集 4 戯曲 』(潮出版社 2003年10月5日新装普及版(1979年7月10日初版))(「エグモント」の訳:内垣啓一)

エグモント (劇音楽)(Wikipedia)

ラモラール・ファン・エフモント(Wikipedia)

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ベートーヴェン「太鼓が鳴る(Die Trommel gerühret, Op. 84/1)」(悲劇『エグモント』のための音楽("Egmont" Musik zu J. W. von Goethes Trauerspiel, Op. 84)より)

Die Trommel gerühret
 太鼓が鳴る

Die Trommel gerühret,
Das Pfeifchen gespielt!
Mein Liebster gewaffnet
Dem Haufen befiehlt,
Die Lanze hoch führet,
Die Leute regieret.
Wie klopft mir das Herz!
Wie wallt mir das Blut!
O hätt' ich ein Wämslein
Und Hosen und Hut!
 太鼓が鳴り
 笛を吹く音がします!
 武装した私の恋人が
 部隊に指令すると、
 槍を高く掲げ
 人々を制御するのです。
 私の心臓はなんとどきどきするのでしょう!
 私の血はなんとたぎっていることでしょう!
 おお、私にも胴着や
 ズボンや帽子があればいいのに!

Ich folgt' ihm zum Tor 'naus
mit mutigem Schritt,
Ging' durch die Provinzen,
ging' überall mit.
Die Feinde schon weichen,
Wir schiessen da drein;
Welch' Glück sondergleichen,
Ein Mannsbild zu sein!
 そうしたら門の外へ彼のあとについて
 勇敢な足取りで進み
 いろんな州を渡り
 あらゆる場所に一緒に行くでしょう。
 敵はすでに退去し、
 私たちは敵めがけて撃つのです。
 このうえない幸せです、
 男になるのは!

詩:Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832), no title, appears in Egmont
曲:Ludwig van Beethoven (1770-1827), "Klärchens Lied I", alternate title: "Die Trommel gerühret", op. 84 no. 1, from the stage composition Egmont, no. 2

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ベートーヴェンは、ゲーテの『エグモント』のための音楽を1809年秋から1810年6月にかけて作曲しました。

ベートーヴェンが「悲劇『エグモント』のための音楽」として作曲した音楽の内容は下記の通りです。

序曲(Ouverture)
1. リート(Lied. Die Trommel gerühret):第1幕第3場
2. 幕間の音楽(Entracte I):第1幕後
3. 幕間の音楽(Entracte II):第2幕後
4. リート(Lied. Freudvoll und leidvoll, gedankenvoll sein):第3幕第2場
5. 幕間の音楽(Entracte III):第3幕後
6. 幕間の音楽(Entracte IV):第4幕終わり
7. クレールヒェンの死を示して(Clärchens Tod bezeichnend):第5幕第3場
8. メロドラマ(Melodrama):第5幕
9. 勝利の交響曲(Siegessymphonie):劇の最後

ゲーテの『エグモント』については「小澤和也 音楽ノート」様や「サーシャのひとり言」様がとても明快で分かりやすく書かれていますので、ぜひご覧ください。

現在入手しやすい日本語訳は、潮出版社から1979年に発行されたものの新装版として2003年10月5日に発行された『ゲーテ全集 4 戯曲 新装普及版』でしょうか。「エグモント」の訳者は内垣啓一氏です。

ゲーテの原作では第1幕(Erster Aufzug)の第3場、町役場(Bürgerhaus)の場面で、クラーラ(愛称クレールヒェン)が糸を巻きながら彼女に片思いするブラッケンブルクと共に歌うという設定になっています(こちら)。

1812年にBreitkopf & Härtel社からオリジナルのオーケストラ版だけでなく、ピアノ編曲版も出版されました。オリジナルに付け加えたり修正したりすることはなく、忠実にピアノで演奏できるようにしています。

テキストの最後まで歌うと、1番括弧で再度歌の始めから繰り返します。最後の後奏は静かに消えていくかと思いきや、勇壮な3つの拍打ちで締めくくります。

1812年Breitkopf & Härtel社出版ピアノ編曲版の冒頭
Die-trommel-geruhret

2/4拍子
ヘ短調(f-moll)
Vivace

●アナ・プロハスカ(S), エリック・シュナイダー(P)
Anna Prohaska(S), Eric Schneider(P)

プロハスカの美声はチャーミングですね。シュナイダーの鋭利な演奏が印象的でした。

●イルムガルト・ゼーフリート(S), エリク・ヴェルバ(P)
Irmgard Seefried(S), Erik Werba(P)

1957年ライヴ録音。ゼーフリートの芯のある声は訴求力が強く感じられます。

●マリーア・ミュラー(S), ミヒャエル・ラウハイゼン(P)
Maria Müller(S), Michael Raucheisen(P)

往年のソプラノ、ミュラー(1898–1958)はドラマティックで勇壮ですね。おそらく歌曲のアンソロジーを続々と録音していたラウハイゼンの企画の一環として録音されたのではないかと思います。

●オリジナルのオーケストラ伴奏版
グンドゥラ・ヤノヴィツ(S), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ヘルベルト・フォン・カラヤン(C)
Gundula Janowitz(S), Berliner Philharmoniker, Herbert von Karajan(C)

ヤノヴィツの気品のある美声がクレールヒェンのキャラクターを想像させてくれます。

●フランツ・リストによるピアノ独奏用編曲
6 Lieder von Goethe, S. 468/R. 123 (Arr. F. Liszt for Solo Piano) : No. 6, Die Trommel geruhret
ジュゼッペ・ブルーノ(P)
Giuseppe Bruno(P)

リストはこの曲もピアノ独奏用に編曲していました。

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(参考)

The LiederNet Archive

Beethoven-Haus Bonn

『ベートーヴェン全集 第7巻』:1999年7月14日第1刷 講談社(「太鼓が鳴る」の解説:高橋浩子)

『ベートーヴェン事典』:1999年初版 東京書籍株式会社(歌曲の解説:藤本一子)

付曲が難しいと言われていたゲーテ作品のための音楽「舞台劇(悲劇)《エグモント》」(平野昭)

IMSLP (楽譜のダウンロード)

ゲーテの原文(Projekt Gutenberg)

『ゲーテ全集 4 戯曲 』(潮出版社 2003年10月5日新装普及版(1979年7月10日初版))(「エグモント」の訳:内垣啓一)

エグモント (劇音楽)(Wikipedia)

ラモラール・ファン・エフモント(Wikipedia)

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エリー・アーメリング他の『マタイ受難曲 BWV 244』第2部の映像(1966年)

●バッハ:『マタイ受難曲 BWV 244』
Bach: "St Matthew Passion" Part II (Live, 1966)

Sandmanさんのサイト「Elly Ameling Discography」内のブログ「Im Abendrot」で紹介されていますが、アーメリングの参加した『マタイ受難曲 BWV 244』第2部の映像がYouTubeにアップされました(オリジナルのページはこちらのリンク先。音が出ますのでご注意ください)。
Sandmanさんが紹介くださった元音源の詳細ページによると、録音は聖金曜日に行われたとあり、1966年4月8日にGrote Kerk, Naarden(ナールデン大教会)で催されたコンサートのライヴ映像と思われます(演奏者の入場時に拍手がないのが興味深いです)。
独唱者は当時のオランダの代表的な歌手たちが揃っていて、若かりしアーメリングの他にも、素晴らしく深みのあるアーフィエ・ヘイニス、イエス役のベルナルト・クラウセン、エヴァンゲリストのトム・ブラントなどが歌っています。指揮はシャルル・ドゥ・ヴォルフで、映像で見る限り皆若いです。
残念ながら第2部のみしか映像が残されていないようです。
なお、33:05~37:36まで音声が消えていますが、映像は見られます。
アーメリングは48曲レチタティーヴォと49曲アリア(Er hat uns allen wohlgetan - Aus Liebe will mein Heiland sterben)や、他の独唱者たちと短い旋律が与えられている67曲のレチタティーヴォ(Nun ist der Herr zur Ruh gebracht)の他にも、38曲のレチタティーヴォ(Petrus aber saß draußen)の第1の下女(Erste Magd)や、45曲のレチタティーヴォ(Auf das Fest aber hatte der Landpfleger Gewohnheit)のピラトの妻(Frau des Pilatus)の短い役でも歌っていますし、他の演奏者の後ろに映り込む場面も多々あり、映像全体を見てみる価値はあると思います。声も歌も容姿も魅力的でした!
これまでほとんど音源でしか聞いたことのなかった歌手たちの若かりし映像が残されていたことに感激です。
この「マタイ受難曲」はテキストを見ながら聞くと、バッハの偉大さ、凄さが本当に伝わってきます。メンデルスゾーンがバッハを再発見した意義もとても大きかったと思います。

バッハ:『マタイ受難曲 BWV 244』第2部
録音:1966年4月8日, 大教会、ナールデン

トム・ブラント(福音史家(テノール))
ベルナルト・クラウセン(イエス(バス))
エリー・アーメリング(ソプラノ)
アーフィエ・ヘイニス(コントラルト)
ナーン・ペルト(テノール)
ペーター・ファン・デア・ビルト(バス)
オランダ・バッハ協会合唱団
ハーグ(ハーハ)少年合唱団
レスィデンツィ管弦楽団
シャルル・ドゥ・ヴォルフ(指揮)

Bach: Matthäus-Passion, BWV 244: Part II
Recorded: 8 April 1966, Grote Kerk in Naarden (live)

Tom Brand(T: Evangelist)
Bernard Kruysen(BS: Jezus)
Elly Ameling(S)
Aafje Heynis(CA)
Naan Põld(T)
Peter van der Bilt(BS)
Koor van de Nederlandse Bachvereniging
Haags Knapenkoor o.l.v. Marius Borstlap
Residentie-Orkest
Charles de Wolff(C)

※以下は、Wikipediaの日本語版ドイツ語版(deutsch)、それからガーディナー指揮のARCHIVの1988年CD録音の解説書に掲載された杉山好氏の訳を参照させていただきました。有難うございます!動画の各曲のタイミングを追記しましたので、お目当ての曲を聴く時に参考になさって下さい。

第二部
カッコ内の番号は旧全集の番号

人気なき園に花婿を探すシオンの娘とエルサレムの娘たちの同情

2:19-
30.(36) アリア「ああ、いまやわがイエスは連れさられぬ!」(アルト独唱、合唱)Arie (Alt) "Ach! nun ist mein Jesus hin!"

大祭司の審問

7:12-
31.(37) レチタティーヴォ「イエスを捕らたる者ども」(福音史家)Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Die aber Jesum gegriffen hatten"

8:25-
32.(38) コラール「世はわれに欺き仕掛けぬ」(合唱)Choral (SATB) "Mir hat die Welt trüglich gericht’"

9:26-
33.(39) レチタティーヴォ「また多くの偽証者ら立ち出でたれども」(福音史家、証人)Rezitativ (Evangelist/Tenor, 2 Zeugen/Alt und Tenor, Hohepriester/Bass) "Und wiewohl viel falsche Zeugen herzutraten"

11:07-
34.(40) レチタティーヴォ「わがイエスは嘘いつわりの証しにも黙したまう」(テノール)Accompagnato-Rezitativ (Tenor) "Mein Jesus schweigt"

12:22-
35.(41) アリア「忍べよ、偽りの舌われを刺すとき」(テノール独唱)Arie (Tenor) "Geduld! Wenn mich falsche Zungen stechen"

16:26-
36.(42-43) レチタティーヴォ「大祭司は問いただして言う」(福音史家、大祭司)と合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor, Hohepriester/Bass, Jesus/Bass) "Und der Hohepriester antwortete"; Chor I & II (SATBSATB) "Er ist des Todes schuldig!"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Da speieten sie aus"; Chor I & II (SATBSATB) "Weissage uns, Christe"

19:09-
37.(44) コラール「たれぞ汝をばかく打ちたるか」(合唱)Choral (SATB) "Wer hat dich so geschlagen"

ペテロの否みと悔い

20:26-(第1の下女:アーメリング、第2の下女:ヘイニス、ペテロ:ファン・デア・ビルト)
38.(45-46) レチタティーヴォ「さてペテロは外にて中庭に坐したるに」(福音史家、第1の下女、第2の下女、ペテロ)と合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor, Petrus/Bass, 2 Mägde/Sopran) "Petrus aber saß draußen"; Chor II (SATB) "Wahrlich, du bist auch einer"; Rezitativ (Evangelist/Tenor, Petrus/Bass) "Da hub er an, sich zu verfluchen"

23:27-
39.(47) アリア「憐れみたまえ、わが神よ」(アルト独唱)Arie (Alt) "Erbarme dich"

30:25-
40.(48) コラール「たとえわれ汝より離れ出ずるとも」(合唱)Choral (SATB) "Bin ich gleich von dir gewichen"

ユダの後悔と末路

31:46-(33:05から音声なし、映像のみ)
41.(49-50) レチタティーヴォ「夜明けになりて、すべての祭司長」(福音史家、ユダ、第1と第2の祭司長)と合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor, Judas/Bass) "Des Morgens aber hielten alle Hohepriester"; Chor I & II (SATBSATB) "Was gehet uns das an?"; Rezitativ (Evangelist/Tenor, 2 Hohepriester/Bass) "Und er warf die Silberlinge in den Tempel"

34:10頃-(37:36まで音声なし、映像のみ)
42.(51) アリア「われに返せ、わがイエスをば!」Arie (Bass) "Gebt mir meinen Jesum wieder!"

37:37-
43.(52) レチタティーヴォ「かくて相議り」(福音史家)Rezitativ (Evangelist/Tenor, Jesus/Bass, Pilatus/Bass) "Sie hielten aber einen Rat"

訊問と磔刑判決

43. のつづき(福音史家、ピラト)

40:14-
44.(53) コラール「汝の行くべき道と」(合唱)Choral (SATB) "Befiehl du deine Wege"

41:40-(ピラトの妻:アーメリング)
45.(54) レチタティーヴォ「さて祭りの時に」(福音史家、ピラト、ピラトの妻、合唱)、合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor, Pilatus/Bass, Frau des Pilatus/Sopran), Chor I & II (SATBSATB) "Auf das Fest aber hatte der Landpfleger Gewohnheit"; Chor I & II (SATBSATB) "Laß ihn kreuzigen!"

44:38-
46.(55) コラール「さても驚くべしこの刑罰!」(合唱)Choral (SATB) "Wie wunderbarlich ist doch diese Strafe!"

45:46-
47.(56) レチタティーヴォ「総督言う」(福音史家、ピラト)Rezitativ (Evangelist/Tenor, Pilatus/Bass) "Der Landpfleger sagte"

46:10-
48.(57) レチタティーヴォ「彼は我ら総ての者の為に善き事をなせり」(ソプラノ)Accompagnato-Rezitativ (Sopran) "Er hat uns allen wohlgetan"

47:29-
49.(58) アリア「愛よりしてわが救い主は死にたまわんとす」(ソプラノ独唱)Arie (Sopran) "Aus Liebe will mein Heiland sterben"

52:41-
50.(59) レチタティーヴォ「彼らますます声を大にして叫びて言う」(福音史家、ピラト)、合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Sie schrieen aber noch mehr"; Chor I & II (SATBSATB) "Laß ihn kreuzigen!"; Rezitativ (Evangelist/Tenor, Pilatus/Bass) "Da aber Pilatus sahe"; Chor I & II (SATBSATB) "Sein Blut komme über uns"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Da gab er ihnen Barrabam los"

鞭打ち

50. のつづき

55:13-
51.(60) レチタティーヴォ「神よ、憐れみたまえ!」(アルト)Accompagnato-Rezitativ (Alt) "Erbarm es Gott!"

56:22-
52.(61) アリア「わが頬の涙」(アルト独唱)Arie (Alt) "Können Tränen meiner Wangen"

1:02:56-
53.(62) レチタティーヴォ「ここに総督の兵卒どもイエスを取りて」(福音史家)、合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Da nahmen die Kriegsknechte"; Chor I & II (SATBSATB) "Gegrüßet seist du, Jüdenkönig!"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Und speieten ihn an"

1:04:24-
54.(63) コラール「ああ、血と傷にまみれし御首」Choral (SATB) "O Haupt voll Blut und Wunden"

十字架の道

1:07:18-
55.(64) レチタティーヴォ「かく嘲弄してのち、上衣を剥ぎて」(福音史家)Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Und da sie ihn verspottet hatten"

1:08:26-
56.(65) レチタティーヴォ「しかり!まことにわれらがうちなる血肉は」(バス)Accompagnato-Rezitativ (Bass) "Ja freilich will in uns"

1:09:10-
57.(66) アリア「来たれ、甘き十字架、われはかく願いて悔いず」(バス独唱)Arie (Bass) "Komm, süßes Kreuz"

十字架上のイエス

1:15:34-
58.(67-68) レチタティーヴォ「かくてゴルゴタという所」(福音史家)、合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Und da sie an die Stätte kamen"; Chor I & II (SATBSATB) "Der du den Tempel Gottes zerbrichst"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Desgleichen auch die Hohenpriester"; Chor I & II (SATBSATB) "Andern hat er geholfen"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Desgleichen schmäheten ihn"

1:19:43-
59.(69) レチタティーヴォ「ああ、ゴルゴタよ」(アルト)Accompagnato-Rezitativ (Alt) "Ach Golgatha"

1:21:34-
60.(70) アリア「見よ、イエスはわれらを」(アルト独唱と合唱)Arie (Alt) + Chor II (SATB) "Sehet, Jesus hat die Hand"

イエスの死

1:25:10-
61.(71) レチタティーヴォ「昼の十二時より地の上あまねく暗くなりて」(福音史家、イエス)、合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor, Jesus/Bass) "Und von der sechsten Stunde an"; Chor I (SATB) "Der rufet dem Elias!"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Und bald lief einer unter ihnen"; Chor II (SATB) "Halt! laß sehen"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Aber Jesus schriee abermal laut"

1:28:07-
62.(72) コラール「いつの日かわれ去り逝くとき」(合唱)Choral (SATB) "Wenn ich einmal soll scheiden"

1:29:59-
63.(73) レチタティーヴォ「見よ、そのとき神殿の墓、上より下まで真っ二つに裂け」(福音史家)、合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Und siehe da, der Vorhang im Tempel zerriß"; Chor I & II (SATBSATB) (unisono) "Wahrlich, dieser ist Gottes Sohn gewesen"; Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Und es waren viel Weiber da"

十字架よりの降架と埋葬

63. のつづき

1:33:26-
64.(74) レチタティーヴォ「夕べ日涼しくなりしころに」(バス)Accompagnato-Rezitativ (Bass) "Am Abend, da es kühle war"

1:35:48-
65.(75) アリア「わが心よ、おのれを潔めよ」(バス独唱)Arie (Bass) "Mache dich, mein Herze, rein"

1:41:49-
66.(76) レチタティーヴォ「ヨセフみ体を受け取りて」(福音史家、ピラト)、合唱 Rezitativ (Evangelist/Tenor) "Und Joseph nahm den Leib"; Chor I & II (SATBSATB) "Herr, wir haben gedacht"; Rezitativ (Evangelist/Tenor, Pilatus/Bass) "Pilatus sprach zu ihnen"

哀悼と告別

1:44:51-
67.(77) レチタティーヴォ「いまや主は憩いの床に安置されぬ」(バス、テノール、アルト、ソプラノ、合唱)Accompagnato-Rezitativ (Sopran, Alt, Tenor, Bass) + Chor II (SATB) "Nun ist der Herr zur Ruh gebracht"

1:47:32-
68.(78) 終結合唱「われら涙流しひざまずき」Chor I & II (SATBSATB) "Wir setzen uns mit Tränen nieder"

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