エリー・アーメリング&フェーリクス・ドゥ・ノーブル:グリーグ&メンデルスゾーン歌曲
エリー・アーメリング(Elly Ameling)は若かりし頃、リートピアニスト、合唱指揮者として名高かったオランダのフェーリクス・ドゥ・ノーブル(Felix de Nobel)と組んで多くの放送録音を残しています。その中からいくつかがアップされていましたのでご紹介したいと思います。
特にグリーグは商業録音されていない彼女にとって珍しいレパートリーだと思います。30歳頃のみずみずしい美声を堪能できますね。
●グリーグ:初めての出会い Op. 21/1(『「漁夫の娘」による4つの詩』から)
Grieg: Det første møde, op. 21 no. 1
エリー・アーメリング(S)
Elly Ameling(S)
フェーリクス・ドゥ・ノーブル(P)
Felix de Nobel(P)
1964年放送(Sandmanさん作成のDiscographyに掲載の1963年10月23日録音と同一?)
チャンネル名:kadoguy
●メンデルスゾーン:恋する女性が手紙を書くOp. 86/3
Mendelssohn: Die Liebende schreibt, op. posth. 86, no. 3
エリー・アーメリング(S)
Elly Ameling(S)
フェーリクス・ドゥ・ノーブル(P)
Felix de Nobel(P)
1964年放送(Sandmanさん作成のDiscographyに掲載の1963年10月23日録音と同一?)
チャンネル名:kadoguy
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コメント
フランツさん、こんにちは。
2曲とも若さほとばしる瑞々しい歌声ですね。28歳頃の演奏でしょうか。フォルテの伸びやかさと力強さにも聞き入りました。
その上で、アメリングの歌を聴いていて思うのは、ビアニッシモの美しさですね。
名歌手はみな美しいビアニッシモを持っていますよね。
が、単にフォルテッシモ、ピアノッシモというのではなく、エネルギーの押し引きがある演奏の表情はとても豊かに感じます。
表現力というものを超えた領域のように思うのです。そういう歌手の声はまるでリボンが空を舞うようにたゆとうと言いますか。
アメリングと共に、バーバラボニーの歌にもそれを感じます。
聞きながらいつしか声に身を任せていたりします。心地よいですよね。
投稿: 真子 | 2023年2月11日 (土曜日) 15時31分
真子さん、こんばんは。
早速聞いていただき、有難うございます!
おそらく1963年のオランダの放送録音と思われますので、ちょうど30歳の時の録音だと思います。声が若々しいだけでなくすでに後年の美質であるテキストに応じた細やかな情感が歌に込められているところが凄いです。
彼女のピアニッシモは素晴らしいですよね。「エネルギーの押し引き」という真子さんの表現、いいですね。単に強く弱くというのではなく、重点を置くところを見定めたうえで、そこに向けた設計のようなものがごく自然な響きの流れの中で感じられるのは名歌手の共通点かもしれませんね。
空に舞うリボンというのも真子さんらしい素敵な形容ですね。
バーバラ・ボニーもアーメリングの歌唱をより現代的にした印象があります。系統は似ていますよね。本当に聞いていると心地よくてすっと聴き手の懐に入ってくる感じがします。以前ボニーのマスタークラス(オペラの一場面をピアノ伴奏でレッスンするもの)をテレビで見ましたが、他のどの講師たちとも異なる「一緒に作り上げる」感じの指導が斬新でした。そしてうまく歌えた時の嬉しそうな顔。ボニーが指導者だったら歌が嫌いになる生徒は一人もいないだろうなと思えました。クラシックの指導者で褒めて伸ばすタイプの人はあまり見たことがなかったので、ボニーのレッスンに出た人は委縮せずに伸び伸びと歌を学んでいけるだろうなと思いました。
投稿: フランツ | 2023年2月11日 (土曜日) 20時27分