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エリー・アーメリング様、90歳おめでとうございます!

Gefeliciteerd met je verjaardag, Elly Ameling!

エリー・アーメリング(Elly Ameling)が2023年2月8日に90歳のお誕生日を迎えられました。おめでとうございます!クラシックを聴き始めた頃からずっと親しんできたアーメリングのファンとして感慨深いです。

今年は過去のPhilipsのリサイタル盤と、Philips, Deccaのバッハ作品への参加録音がEloquenceレーベルからボックスで復活する予定とのことですので、今から楽しみにしています!これからもお元気でいてくださることを願っております。

過去の来日時のインタヴューから彼女の言葉をいくつか引用させていただきます(表記は基本的に原文のまま)。適宜、注を※で補足してあります。

●『レコード芸術』1972年4月号(インタヴュアー:高柳守雄)

「中学のころ、音楽の時間に先生から<あなたは歌に向いている。その道に進みなさい>といわれましたが、そのころは<うたえばたのしい>という程度でした」

「(ベルナックは)音楽をどうつかみ、それをいかに表現するか。そうした解釈への道を自然にたどることができるように教えてくださいました。それが結局は、だれのものでもない、その人自身の音楽へと進ませてくれるのです」

「シュヴァルツコップさんは、もちろんすばらしい歌い手です。声の美しさという以上にリートへの深い解釈にうたれます。けれど、歌い手は、だれそれのようにうたう、というものではないのです」

-ドイツの歌曲で、いちばん好きな作曲家はだれですか

「この質問、よく受けるんですが、非常にむずかしい。いいものなら、どの作曲家のものでも......レコードでは気に入ったものが二つあります。ヴォルフの《メーリケ歌曲集》と《シューマン歌曲集》」

「来年五月に、アムステルダムの歌劇場で、モーツァルトの《イドメネオ》のイリアの役をうたいます。指揮はミカエル・ギーレンですが、オーケストラはまだ決まっていません」
「オランダの歌い手の水準はけっして高いほうではありませんし、よい歌劇場も少ないのです。オペラをやるためには外国に出るのが早道ですが、歌い手になってほどなく結婚生活にはいったため、長い期間、国をあけることができなくなったのです。でも、これからはなるべく時間をさいてオペラの舞台にも立ちたいとおもっています。やりたい役ですか?《フィガロの結婚》あたりなら、適当な役があるとおもいます。それから、たとえばドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》。《売られた花嫁》のマリー。《コジ・ファン・トゥッテ》のデスピーナ......」

●『音楽現代』1986年1月号(インタヴュアー記名なし、おそらく編集部)

-中田(喜直)さんの曲は以前からご存知だったのですか。

アメリング:そうです。中田さんの曲はこれまでも、世界中の演奏会でずい分歌ってきました。(※注:「おやすみなさい」「髪」をスタジオ録音している。コンサートでは「たあんきぽーんき」も歌っている) 日本語の発音は大変むずかしいので、あまりうまくは歌えないのですが......日本語はどこにもストレスを置かず、平坦に発音する言葉が多いので、それを歌にした場合に、どこにアクセントを置くのか分からないから、日本語の歌を唄うのはとてもむずかしいですね。一つの同じ単語でもイントネーションが違うと意味が違ってくる言葉もありますから。(後略)

-最近はリサイタル活動がほとんどで、オペラの方はあまり出ていらっしゃいませんね。

アメリング:時々はオペラにも出ますが、今は活動のほとんどは歌曲のリサイタルですね。(中略) 今は、世界中でリサイタルを行わなければならないので、今はとてもオペラに時間をさくことは出来ないような状態です。オペラに興味がなくなったわけでは決してなく、オペラも勿論好きなのですが、今は歌曲の方がより自分に合っていると思っているから、そういう活動状態になっているのでしょう。
私が何故歌曲が好きかというと、先ず詩が大好きなのですね。歌曲は詩の持っている意味をとても大切にして作られています。(中略) 歌曲の場合、非常にデリケートで陰影に富む歌い方が必要なので、そういう表現方法が可能な歌曲というジャンルに私はとてもひかれます。

-批評は気になさる方ですか。

アメリング:あまり気にしません。批評家の方々は大体正しいことをおっしゃっているのだろうと信じていますから。自分が良かったと思う演奏会のことを悪く書かれても影響はされないし、自分で悪かったと思う演奏会に対して良い批評が出たとしても、それで自分が安心するということは絶対にありえません。自分で悪いと思った演奏は誰がなんといおうと、悪い演奏なのですから。

-生まれ変わったとしたらまた歌手を選びますか?

アメリング:私は今度生まれたらヴィオラ奏者になりたいと思います。(中略) 哀調のある音色がとても好きなのです。今は自分の身体の中に楽器があるので、いつもコンディションを最高のものにしておかなければいけません。ですから今度は身体の外の楽器を演奏してみたいのです。音楽家でなければ、考古学者になってエジプトに行くか、禅のお坊さんになって京都の禅寺に住んで見たいですね。龍安寺のような庭のある寺でね。

●『音楽の友』1996年6月号(インタヴュアー:國土潤一)

「(※注:さよなら公演を行った1996年の最終公演後のインタビュー) 1953年以来歌って来ていますので、もう40年以上も歌っていることになります。もうステージで歌うのはこれで充分かな、と思います。(中略) 昨日の仙台(4月23日)での演奏が、本当に全ての最後のステージとなるはずです。『もう絶対しない!』とは言い切れないかもしれませんし、まだ『呼吸』できるうちは歌えるとも思いますが......。自分にとって『ゴール』を決めないのは良くないのかもしれませんが、でも『最後』と決めると戻って来たくなるクレージーな所はありますね......。ひょっとしたら、どこか小さな街でこっそり歌うかもしれませんね(笑)。まあ、分りませんけれど。(※注:実際には翌年の1997年5月にもアンコール公演を横浜、熊本で催した)」

「私のキャリアの中にオペラが含まれていないのには、いくつか理由があります。私はまず『ポエジー』を歌いたいのです。『音楽』における『詩』を歌っていきたいと思ったからです。(中略) もうひとつの理由は、ビジネス上の問題です。リートを上手に歌う人の方が、オペラを上手に歌う人よりも少ないと思ったからです。」

「レコーディング・レパートリーに関しては、レコード会社の意向と私の希望が一致しないことも多かったのです。いつでもベートーヴェン、シューベルト、バッハの『マタイ受難曲』......そういった依頼ばかりでした。いつも、知られていない曲も録音したいと交渉したのですが、それでもまた『音楽に寄す』等の良く知られた曲目の依頼が来るのです」

「私自身のレコーディングで言えば、本当に私自身が今でも満足しているものは、決して多くはありません。どれも不満を感じさせます。芸術家としての私の抱く理想像とのギャップを、私の耳は感じてしまうのです。(中略) でも、ヴォルフの『ミニョン・リーダー』の録音は、私のベストかもしれません。あれは悪くないです(※最初Etceteraレーベルから発売され、後にGlobeレーベルから再発売された)」

「最も思い出深いものは、日本での公演で『ミニョンの歌』を歌った時の事です。多分、東京だったと思います。ミニョンという女の子は、御承知のように半分だけ地上の人、半分は天上の人のような存在です。この『ミニョン』を歌ったコンサートの後に、一通の手紙をいただきました。そこには“私は重い癌を患っていますが、貴女の『ミニョン』を聞きました。私は貴女の歌から、私の死を直視する勇気を与えられました”と書かれていました。これこそが、本当に『ポエジー』の力なのです」

●『レコード芸術』1996年10月号(インタヴュアー:喜多尾道冬、通訳:岡本和子)

アメリング:歌うということはまさに全身運動そのものです。喉を完全に開いて、息をたっぷり使い、身体で声をサポートして表現する、それが歌うという行為なものですから。

アメリング:日本語の発声は奥に引っ込んで、なかなか前へ出てこない言語なんですね。話し言葉としてはとてもチャーミングですし、親しみがこもっていると思います。それでちっともかまわないんですけれども、ただ歌の場合はもっと声を深く前に出してこなければいけないのです。

-アメリングさんはフランスでベルナックさんに師事されたのですけれども、(中略) ドイツ・リートはどのようにして習得されたのでしょうか。

アメリング:ドイツ・リートに関しましては、伴奏者からたくさんのことを学ぶことができました。わたしがレコーディングしたいちばん最初の伴奏者はイェルク・デムスさんでした。デムスさんはウィーン出身のピアニストですけれども、わたしにいろいろと音楽上のアドヴァイスをくださって、わたしもどこか才能のようなものがあったのでしょうか、デムスさんの言うことをひとつひとつ身につけていきました。先生とか音楽学校で学ぶよりも、そうした伴奏者とか、また一緒に仕事をした指揮者から学ぶことのほうが多かったと思います。

アメリング:ドイツ・リートの場合は、歌っている本人が完全に主人公になるといいますか、歌う「イヒ=私」が詩のなかの人物の気持ちに完全に同化して、その人物が感じたり体験したりしていることをじかに聴き手に歌いかけるのがドイツ・リートではないかと思います。それに対してフランス歌曲は、(中略) もちろん例外もありますが、歌い手は自分の感じたことをいわば絵画に描いて、それを見せるような、どちらかといえば間接的に聴き手に歌いかける、あるいは語りかけるのを特徴としているのではないかと思います。

-(前略) シュトラウスとか、あるいはマーラーのソロ・アルバムがないのはどうしたわけでしょうか。(中略) それぞれのソロ・アルバムがないのが残念です。

アメリング:たしかに、マーラーとシュトラウスのソロ・アルバムはありませんが、それはどちらかといいますと、わたしの意思というよりは、レコード会社の政策で、フィリップスとかEMIがそういうものをやろうと思えばいつでも歌える状況にあります。ただ、現在シュトラウスを歌う歌い手さんが別にいるのであればなにもわたしがしゃしゃり出る必要はないと思っております。ただ、放送録音ですが、シュトラウスの≪四つの最後の歌≫を、サヴァリッシュとアムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラと共演しました。もしかしたら将来それがCDになって発売されるかもしれません。(※注:彼女の75歳を記念してリリースされた放送録音集の5枚組CD"75 jaar"に収録されている)

アメリング:色々な考え方があるでしょうが、≪詩人の恋≫を女声歌手が歌うのはわたしは可能だと思います。ただ、≪冬の旅≫については、これはあまりに男性的な曲ですし、まだ冬のさなかに暖かい家のなかから外へ出て行って、凍りつくような寒い自然のなかを放浪しながら自分の辛い境遇を歌うというこの曲の場合、それは当時の女性の生活とあまりにもかけ離れているように思います。(中略) ただ、古い戦前の録音ですが、ロッテ・レーマンの演奏はすばらしいと思います。彼女は女声歌手としてこの曲をみごとに演奏できた、めずらしい例です。

-アメリングさんのピアノ伴奏者のことをお聞きしたいと思います。いつもボールドウィンさんかヤンセンさんで、まれにデムスさんの録音がありますが、とくにこの二人、ないしは三人にお限られているのはなにか理由があるのでしょうか。

アメリング:三人ではなくてゲージさんとの共演もあり、全部で四人ですね。伴奏者の数が少ないということですが、べつにそれ以上必要とは思いません。ただ、私の場合幸い、レコード会社がいろいろなこういったチャンスをつくってくれました。(中略) ボールドウィンさんと知り合ったきっかけはフィリップスによるもので、そのときはヴォルフの≪イタリア歌曲集≫を一緒に録音しました。また、アーウィン・ゲージさんとはどういうふうに知り合ったかはちょっと思い出せませんが、ヤンセンさんに関しては、おなじオランダ人ということで、彼はすばらしい伴奏者です。伴奏者と歌い手がお互いによく知り合って、あうんの呼吸で歌を歌い、しかもおたがいの自由を尊重し合って演奏を行うということはとても重要なことだとわたしは考えています。毎晩のリサイタルで歌い手も伴奏者も、弾き方、歌い方が少しづつ変化するものですから。

アメリング:(紀尾井ホールは)とてもすばらしいホールです。ひびきが美しく、とてもよい反響がします。(中略) 日本のホールを設計する建築家は、いわゆるシュー・ボックスの形をしているホールをベストだという認識をもつようになってきているようです。(中略) 福岡にもおなじようなホール(シンフォニーホール)がありますし、大阪のイシハラホールもおなじ意味ですばらしいホールでした。(中略) 歌曲やリートの演奏の場合は、ともかく微妙なニュアンスを聴き手に伝えなければなりません。大ホールですとその味わいは消えてしまいます。

-これからはアメリングさんのリサイタルが聴けなくなるのは残念なことですけれども、録音活動はまだつづけられるのでしょうか。

アメリング:日本ではじめてリサイタルをしたのは1971年でしたけれども(※注:1972年が正しい)、オランダで歌いはじめたのは1953年からですし、イギリスの場合は1960年、アメリカは1968年ごろから、全部で40年近く送ってきていますので、もうこのへんで......というのがわたしの偽らざる気持ちです。

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コメント

投稿: jun | 2023年2月 8日 (水曜日) 19時20分

junさん、こんばんは。
貴重な情報のシェアを有難うございます。
もうジャケット写真も出来上がっているんですね。
3月、4月にリリースされるようで、節約してなんとか購入したいものです。
バッハボックスの彼女の写真ははじめて見ました。素敵な笑顔ですね。

投稿: フランツ | 2023年2月 8日 (水曜日) 20時33分

フランツさん、こんにちは。
おそくなりましたが、
アメリングさん、お誕生日おめでとうございます(^^)

アメリングは、私が初めて聞いた外国の歌手です。
1980年ころ、NHKをつけていたら、川の流れる映像に乗って、とても美しいメロディがとても美しいソプラノで歌われるのが聞こえてきました。
シューベルト作曲 水の上でうたう
ソプラノ 衿ーアメリング
の字幕をしっかり覚え、次の日レコード屋さんに走りました。
それ以来、大好きな歌手です。

若い頃から聞いていた歌手が、天に召されていく中、アメリングが90歳を迎えられたこと、本当にうれしいです。

たくさんのインタビューのご紹介ありがとうございます。
∆>シュヴァルツコップさんは、もちろんすばらしい歌い手です。声の美しさという以上にリートへの深い解釈にうたれます。けれど、歌い手は、だれそれのようにうたう、というものではないのです」
これはとても深い言葉ですよね。

日本語の発音についてや、ドイツリートはIchとして直接に歌いかける、フランス歌曲は、絵画を示すように間接的に歌う、、など、とても興味をひかれる言葉の数々でした。

男性が歌う曲としての「詩人の恋」と「冬の旅」の違い、音楽における詩を歌いたい、と言う言葉にも、アメリングと言う歌手の特性を感じました。

歌手になって程なくご結婚されていたのは知らなかったです。
お子さんはいらしたのでしょうか。
アメリングの歌からは、清楚さやチャーミングさの他に、母性も感じるんですよね。
そして、日本歌曲の「髪」における情念。
「枯れ葉」などのポップスを歌ってもうまいですよね。
いつまでもお元気でいてほしいです!

投稿: 真子 | 2023年2月 9日 (木曜日) 16時58分

真子さん、こんばんは。
アーメリングの記事へのコメント有難うございます(^^)

真子さんとアーメリングのはじめての出会いがNHKだったのですね。名曲アルバムのような番組でしょうか。最初の印象はいつまでも残りますよね。今みたいにネットで調べることなど出来なかった時代、メモ書きをもってレコード屋に走るというのも今となっては貴重な体験ですよね。私も分厚い冊子体のレコードカタログをメモしてレコード屋に行った頃が懐かしいです。

アーメリングは朗らかで冗舌できっとその明るさが長寿の秘訣なのかなと思っています。本当に90歳でこんなにしっかりとお元気でお話されているのは凄いことだと思います。

インタビューも喜んでいただけて良かったです。私がシェアしたいと思ったところを引用させていただきました。
初来日の1972年と、さよならコンサートの1996年という、日本での活動の最初と最後のインタビューが残されているのは各雑誌に感謝あるのみです。

シュヴァルツコップの後継者とみなされていた初期の頃はだれそれ二世ではなく、自分は自分という思いが強かったのでしょうね。もちろんファン心理として誰かの後継者が出てくると嬉しくなるものですが、真似ではなくそれぞれの個性を生かしていきながらリートの伝統がつながっていくのが理想ですね。アーメリングは先人の誰とも違う歌手として名声を獲得しましたが、彼女が教えた多くの歌手たちもそれぞれの個性をもって歩んでいくことと思います。

>男性が歌う曲としての「詩人の恋」と「冬の旅」の違い、音楽における詩を歌いたい、と言う言葉にも、アメリングと言う歌手の特性を感じました。

そうですよね。彼女がオペラよりも歌曲に重点を置いたのは「詩」を歌いたいからということをいろんなインタビューで言っています。詩の世界を表現することに彼女の一番の関心があったのでしょう。

アーメリングは日本語のまねも上手で、マスタークラスに行くと、通訳の人の話す日本語をすぐに真似して会場を沸かしたりするぐらいです。

「髪」の情念の表現は日本人でない人の歌としては驚異的だと思います。よく来日して日本人の情感にも馴染んでいたのかもしれませんね。
ポピュラーもとてもチャーミングですよね。彼女の歌でポピュラーの名曲を沢山知りました。

アーメリングは30歳を過ぎた頃に結婚されています。お子さんはいらっしゃらないようです。ご主人がアーメリングの両親が営んでいた宝石店を引き継いだようです。

今年はまた五月にオランダでマスタークラスの予定があるそうです。
https://ilfz.nl/17-05-masterclass-elly-ameling-2/
本当にいつまでもお元気で過ごしていただきたいです。

PS.ちょうど今オーストリアのラジオ局でアーメリングの特集を聞いています。
https://oe1.orf.at/programm/20230209/708729/Die-Sopranistin-Elly-Ameling
プライとのバッハのカンタータの二重唱ももうすぐ放送されるみたいです。

投稿: フランツ | 2023年2月 9日 (木曜日) 22時13分

誰かに、騙されて朝の3時まで起きて今目覚めました。
自分だけいいのを聴きましたね。

久しぶりに、たっぷり聞きました朝と夜と。
と言ってももう忘れています。
ジャズもなかなかのものです。
グリーグ、メンデルスゾーンみずみずしいです。
初来日もこんな感じだったと思います。
もっとみずみずしく、細く折れそうな位なのは
モーツァルトのテストレコードです。
しかし、どのレコードもCDも太い声です元は同じはずですが
日本向けにかえたのでしょうか。

長そうで,分からなさそうで聞いていません。
https://www.youtube.com/watch?v=ildTBjSG-dc

投稿: tada | 2023年2月12日 (日曜日) 17時48分

tadaさん、こんばんは。
コメント有難うございます!

朝の3時までということはBR-KLASSIKを聞いたのですか?
それは眠い中お疲れ様です。
私は翌日のことを考えてぐっすり夢の中でした(笑)
でも、BR-KLASSIKのアプリでアーカイブが聞けたので良かったです。
最初のモーツァルトの曲はどこにも販売されていない放送録音のようで、1973年の全盛期の彼女の歌声が素晴らしかったですね。

彼女の歌うジャズもいいですよね。本格的なジャズ愛好家の方の耳にはどう聞こえるのか分かりませんが、彼女がポピュラー音楽にアプローチする際の個性はクラシックの時とは明らかに違っていて、器用だなぁと思うのと同時にやはり彼女の歌はジャンルを問わずいいなぁという感慨にひたっています。

グリーグ、メンデルスゾーンは30歳頃なので、初来日より10年近く若いんですよね。さすがに声はみずみずしいですが、すでに音楽の聴かせ方が出来上がっているのが彼女の非凡さを感じさせます。

初来日の頃は細く折れそうな感じだったのですか。ホールで聞くのとレコードやCDで聞くのは多少印象が違うということはあるのでしょうね。確か三善清達さん(三善 晃のお兄さん)だったと思いますが、彼女とマイクロフォンの相性の良さを論じておられた記憶があります。マイクにうまく入りやすい声でもあったのかもしれませんね。

最後にご紹介いただいたコンサートはこれからお聴きになるのですか?余談ですが、この指揮者Hugh Wolffの名前を見ると、いつもHugo Wolfと姓名ともに似ているなぁと思います。読み方は全然違いますけどね。

つい先ほどまでConcertzenderの放送を聞いていました。今はアーカイヴになっているのでいつでも聞けますが、2番目で「枯葉」を歌った後で、シューマンの「トランプ占いの女」の曲にのせてオランダ語の替え歌を歌い、会場は大爆笑でした(オランダ語なので何を言っているのか分かりませんでしたが)。会場の反応が分かるのがライヴ録音を聴く醍醐味ですね。
https://www.concertzender.nl/programma/die_sanck_een_liedt_703871/

投稿: フランツ | 2023年2月12日 (日曜日) 20時43分

間違いですかHugo Wolfの方ですか。
Wolfの曲かと思いました。
今日のはスタートボタンが分からず聞き逃し、
1時間後にアーカイヴで聞きました。
教えて頂きありがとうございました。 

投稿: tada | 2023年2月12日 (日曜日) 23時39分

tadaさん、こんばんは。

Hugh WolffとHugo Wolf、見間違いやすいですよね。
昨日の放送、私もスタートボタンが最初分からず、スマホ右上の三本線をクリックして出てくるliveボタンで聞けました。難しいものですね。このラジオ局はアーカイブを残してくれるので助かります!アーメリングの音源をたっぷり浴びた数日でした。
tadaさんも聞いて下さり有難うございました。

投稿: フランツ | 2023年2月13日 (月曜日) 21時28分

ボーナストラックの
椿姫のアリア
ミニヨンのアリア
気になりますね!

投稿: jun | 2023年3月 8日 (水曜日) 19時49分

junさん、こんばんは。

リサイタルの詳細情報有難うございます!
29枚組ですからお値段もなかなかですね。

椿姫とミニョンはセルトーヘンボス・コンクールでアーメリングと共に上位入賞した2人の歌手の歌唱のようですね。
私は「ドイツロマン派歌曲集」とブラームス歌曲集の全曲が初めてCD化されるのが楽しみです!

投稿: フランツ | 2023年3月 8日 (水曜日) 20時56分

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