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ヘルマン・プライの歌う歌曲映像(1971年&1963年他)

1971年(42歳)のヘルマン・プライの映像がアップされていました(アップロードしてくれた方に感謝!)。R.シュトラウス「きみ、わが心の冠よ(Du meines Herzens Krönelein, Op. 21-2)」です。
若々しいプライが穏やかな笑顔で優しく歌っています。
「あなたは森のばらのよう」と歌われる甘い恋人賛歌です!

ピアニストは誰なのか分かりませんでした(ヴァイセンボルンでしょうか?)。

Hermann Prey: Du meines Herzens Krönelein (R. Strauss)

From the BR archive from 1971

それからこちらのリンク先ではプライ&ギュンター・ヴァイセンボルン(Günther Weissenborn)によるベートーヴェン「優しい愛(きみを愛す)(Beethoven: Zärtliche Liebe "Ich liebe dich", WoO 123)」の1963年の映像が見れます!当時プライは34歳で顔がほっそりしています。歌は言うまでもないですね。ゆったりとしたテンポで甘く優しく、最後は情熱的に歌われます。ぜひ堪能してください!

こちらのリンク先では、さすらいに因んだ歌曲2曲をプライ&ヴァイセンボルンが演奏しています。収録年の記載はありませんが、別の機会に収録したものをつなぎ合わせたように思います(→(訂正)アングルの違いで別の機会のように思い込んでいましたが、よく見ると部屋のセットが同じようなので同じ時の録画かもしれません。)。

シューマン:さすらい, op. 35, Nr. 7
Robert Schumann: Wanderung, op. 35, Nr. 7 "Wohlauf und frisch gewandert ins unbekannte Land!"

シューベルト:さすらい人が月に寄せて, D 870
Franz Schubert: Der Wanderer an den Mond, D 870

Hermann Prey, baritone
Günther Weißenborn, piano

以前プライと共演した岡原慎也さんの「ボダイジュ」の楽譜にプライの書き込みが!こちらのリンク先で見ることが出来ます。stentato(重たげに)、rauschen(葉がざわめく)などのプライの書き込みが見られます。岡原さん、貴重な楽譜のシェア有難うございます!

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コメント

フランツさん、こんばんは。

素敵な映像音声をありがとうございます。
Rシュトラウスはもう、彼の血肉になったような演奏ですよね。
ほんと、いい声。

ベートーベンの「君を愛す」
いいですね~! 出だしからノックアウトされました(*^.^*)
甘く、こくがあって、高音域から低音まで彼ほど音色と響きを変えずに歌える歌手はいないと思います。

このテンポで歌うのは、完璧な音の支え、むらのない響きがないとできませんよね。
ここまでゆったりしているのに、間延びしないで聞かせる技術。この曲、ゆっくり歌うの難しいんです。プライさんには無用な心配ですが(笑)
一回目の、ダイネ クラーゲン(すみません。カタカナで)、メロディが少し違っていますね。

さすらい人にちなんだ二曲。
ヴァイセンボルンとは30代の頃によく共演していますよね。
高音の響きや姿から、30代半ばから後半かなあというような気もしますが、、。

プライさんの歌を聞くといつも、理屈抜きでいいなあ。いい声やなあ。と思います(*^^*)

貴重な書き込みのある岡原慎也さんの楽譜のご紹介もありがとうございました。
青い書き込みは、万年筆かな?
向こうの方は、万年筆にはロイヤルブルーインクを入れる事が多いんです。実は私、万年筆が大好きで万年筆くらぶなるものに入っています。
いくつか、プライさんが万年筆を握っている写真も持っていて、どこのブランドかずっと知りたいと思っています。(たぶん、モンブランかペリカンかなあ、、)

余計なお話、すみませんあせ(^_^;)


投稿: 真子   | 2022年7月16日 (土曜日) 20時21分

真子さん、こんにちは。

プライの映像、喜んでいただけて良かったです!
私も若い頃のプライの歌曲映像をそれほど見たことがなかったのでこんなお宝が放送局に残っていたことが分かり嬉しかったです。

世間でプライの得意な曲が語られる時にR.シュトラウスはあまり挙げられないかもしれませんが、私はプライとR.シュトラウスの相性はバツグンだと思っています。「きみ、わが心の冠よ」の甘く、ストレートな愛の表現は本当に魅力的でした。

「きみを愛す」をゆっくり歌うのは技術的に難しいのですね。ゆっくりめのテンポで歌われる時に「間延びしないで聞かせる技術」は確かに大切だと思います。流れにのれないで停滞感があると楽しめなかったりしますからね。その点、このプライの歌唱はとても素晴らしかったです。
ここでは"dei-ne"の"dei"を2度上を歌っていましたね。階段状に下降していくところなので、プライ流の解釈なのかもしれませんね。

さすらい人関係の2曲、なるほどプライの声や姿から30代頃と推察されるのですね。さすがです!どちらも歌が聴き手にストレートに伝わってきて本当にいいですよね。

真子さんは万年筆がお好きとおっしゃっていましたね。この岡原さんの楽譜の書き込みはプライの万年筆なのかもしれませんね。プライが万年筆を持っている写真があるのですか。真子さんのプライ愛がひしひしと伝わってきますね。

投稿: フランツ | 2022年7月17日 (日曜日) 13時39分

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