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ベートーヴェン「恋人に寄せて(An die Geliebte, WoO. 140)」

An die Geliebte, WoO. 140
 恋人に寄せて

O daß ich dir vom stillen Auge
In seinem liebevollen Schein,
Die Thräne von der Wange sauge,
Eh' sie die Erde trinket ein.
 おお、きみの
 愛情深く輝く静かな瞳から
 頬に伝う涙を吸いたいものだ、
 大地が飲み込んでしまう前に。

Wohl hält sie zögernd auf der Wange,
Und will sich heiß der Treue weihn;
Nun ich sie so im Kuß empfange,
Nun sind auch deine Schmerzen mein.
 涙はためらいがちに頬に残り
 熱烈に誠実さに身を捧げようとする。
 今ぼくは口づけで涙を受け取り、
 今やきみの苦しみもぼくのものとなった。

詩:Josef Ludwig Stoll (1778-1815), "An die Geliebte"
曲:Ludwig van Beethoven (1770-1827)

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ヨーゼフ・ルートヴィヒ・シュトルの詩による歌曲「恋人に寄せて(An die Geliebte, WoO. 140)」は3つの稿からなり、1811年に第1,2稿、1814年に第3稿が作曲されました。3つとも曲の作りは基本的に同じで、ピアノパートのリズムパターン(第1,2稿の三連符、第3稿の左手と右手の交互のリズム)の違いや、歌詞の多少の違い、間奏の有無、装飾音、細かい箇所の相違などが見られました(第1稿の楽譜を今のところ確認できていないのですが、こちらで現在もリプリント版が販売されているようです)。通作形式で作曲されています。

そしてベートーヴェンお得意の"ja"の追加がこの曲でもありました。

詩は、恋人の瞳から涙が落ちる前に吸いたいと願う主人公が、口づけで彼女の涙を受け取り、それによって彼女の苦しみを分かち合えるようになったという内容です。短いですが熱烈なラブソングですね。

【第2稿】
2/4拍子
Andantino un poco agitato (初版に記載あり。旧全集には記載なし)
ニ長調(D-dur)

【第3稿】
2/4拍子
Andantino, un poco agitato
ニ長調(D-dur)

●第1稿
1. Fassung
パウル・アルミン・エーデルマン(BR), ベルナデッテ・バルトス(P)
Paul Armin Edelmann(BR), Bernadette Bartos(P)

第1稿ですでに最終的な形(第3稿)の要素がかなり出揃っているのがベートーヴェンの凄いところですね。エーデルマンの落ち着いた丁寧な歌唱は心地よかったです。

●第2稿への下書き?
Entwurf zur 2. Fassung?
ゲオルク・クリムバッハー(BR), ベルナデッテ・バルトス(P)
Georg Klimbacher(BR), Bernadette Bartos(P)

こちらの音源は"1811 version"と記載されていますが、実際に聴いてみると第1稿とも第2稿とも異なる箇所があります。『ベートーヴェン事典』(東京書籍株式会社)で解説を書かれている藤本一子氏によると「ほぼ完全な形で現存する断片(ニ長調)は第2稿への下書きとみられる」と記載があり、その楽譜によって演奏されたのがこの音源である可能性があります。ただ、楽譜を実際に確認できていないので今のところは保留です。クルムバッハーのハイバリトンの歌唱は訴えかける力が強く感じられました。

●第2稿
2. Fassung
ペーター・シュライアー(T), ヴァルター・オルベルツ(P)
Peter Schreier(T), Walter Olbertz(P)

第2稿は第1稿よりもさらに推進力をもった形に進化したように感じられました。シュライアーらしい清潔感にあふれた誠実な歌唱は好ましく感じられました。

●第2稿
2. Fassung
コンスタンティン・グラーフ・フォン・ヴァルダードルフ(BR), クリスティン・オーカーランド(P)
Constantin Graf von Walderdorff(BR), Kristin Okerlund(P)

動画サイトのタイトルには"3. Fassung"(第3稿)と書かれていますが、実際には第2稿が演奏されています。ヴァルダードルフの素朴な味わいがこの曲に合っているように思いました。

●第3稿
3. Fassung
オーラフ・ベーア(BR), ジェフリー・パーソンズ(P)
Olaf Bär(BR), Geoffrey Parsons(P)

第3稿が演奏されることがやはり一番多いようですね。以前の2つの稿で印象的だったピアノパートの三連符が消え、左手と右手の交互のリズムに変わりましたが、歌の旋律はほぼ同じです。ベーアの声と歌唱はテキストの一途な若者像にとても合致しているように思えます。

●第3稿
3. Fassung
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR), イェルク・デームス(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR), Jörg Demus(P)

いつものF=ディースカウだとさらっと速めのテンポで歌うようにイメージしていたのですが、ここでは結構思いを込めていてテンポも余裕を持っていたのが印象的でした。

●第3稿、第2稿
3. Fassung, 2. Fassung
ヘルマン・プライ(BR), レナード・ホカンソン(P)
Hermann Prey(BR), Leonard Hokanson(P)

プライとホカンソンはここで第3稿→第2稿の順に演奏しています。プライの歌唱からは大人の余裕をもった男性像が思い浮かびました。

●シューベルト作曲:恋人に寄せて D 303
Franz Schubert: An die Geliebte, D 303
デトレフ・ロート(BR), ウルリヒ・アイゼンローア(P)
Detlef Roth(BR), Ulrich Eisenlohr(P)

シューベルトは2節の有節形式として作曲しています。冒頭の下降する箇所は、後に「さよなきどりに寄せて(An die Nachtigall, D 497)」でも使用されることになります。ベートーヴェンの情熱的な雰囲気に比べてシューベルトは繊細で内面的に感じられました。3/8拍子、ト長調(G-dur)、Mäßig(中庸に)

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(参考)

The LiederNet Archive

Beethoven-Haus Bonn

歌曲《恋人に寄せて》——3バージョンが残る男性から女性への恋心を歌った作品(平野昭)

『ベートーヴェン事典』:1999年初版 東京書籍株式会社(歌曲の解説:藤本一子)

IMSLP (楽譜のダウンロード)

Joseph Ludwig Stoll (Österreichisches Biographisches Lexikon)

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ベートーヴェン「彩られたリボンで(Mit einem gemalten Band, Op. 83, No. 3)」

Mit einem gemalten Band, Op. 83, No. 3
 彩られたリボンで

1.
Kleine Blumen, kleine Blätter
Streuen mir mit leichter Hand
Gute, junge Frühlings-Götter
Tändelnd auf ein luftig Band.
 小さな花々や小さな葉っぱを
 軽やかに
 善良で若き春の神々が
 戯れながら 風に揺られた僕のリボンの上にまき散らす。

2.
Zephir, nimm's auf deine Flügel,
Schling's um meiner Liebsten Kleid;
Und so tritt sie vor den Spiegel
All in ihrer Munterkeit.
 そよ風よ、そのリボンを翼に乗せて
 僕の恋人の服に巻き付けておくれ。
 すると彼女は
 元気いっぱい鏡の前に歩む。

3.
Sieht mit Rosen sich umgeben,
Selbst wie eine Rose jung.
Einen Blick, geliebtes Leben!
Und ich bin belohnt genung.
 ばらに囲まれて、
 ばらのように若い自分を見るだろう。
 ほんの一瞥でも向けておくれ、愛する存在よ!
 それで僕は十分報われるのだ。

4.
Fühle, was dies Herz empfindet,
Reiche frei mir deine Hand,
Und das Band, das uns verbindet,
Sei kein schwaches Rosenband!
 この心が意識しているものを感じとっておくれ、
 気兼ねなく僕にこの手を差し出しておくれ、
 そして僕たちを結びつける絆は
 弱いばらのリボンではありませんように!

詩:Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832), "Mit einem gemalten Band", written 1771, second version
曲:Ludwig van Beethoven (1770-1827)

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ゲーテの詩によるOp.83の最後に置かれたのは「彩られたリボンで(Mit einem gemalten Band)」です。

この曲もOp.83の他の曲同様、1810年春および/または夏(Frühling und/oder Sommer 1810)に作曲されました(平野昭氏によると「(1810年)7月から8月に作曲」されたそうです)。

詩のあらすじをざっとまとめてみます。

春の神々が、ばらなどの花や葉を僕のリボンにまき散らす。その彩られたリボンを恋する女性のもとまでそよ風に運ばせて、プレゼントさながら彼女の服の上から巻き付けさせる。彼女は鏡の前に行き、リボンの巻きついた姿を見ると、リボンに描かれたばらのように若々しい自分を見出す。僕の方を一度でいいから見てほしい。それで僕は十分なのだから。僕のこの気持ちを感じてほしい。でも君を巻いたばらのリボンのような弱い絆では嫌だよ。

花、葉、春、リボン、そよ風、翼、恋人、ばら-といった名詞を羅列するだけでも、この詩の爽やかな情景が思い浮かびます。

2連目冒頭に出てくる「そよ風」を意味する"Zephir (Zephyr)"は、もともとギリシャ神話において西風が具現化した風神Anemoiの一人Zephyrosを指す言葉のようです。そしてこのZephyrosは花でいっぱいのショールを身に着けている少年として描かれるそうです(ZephyrAnemoi参照)。

ベートーヴェンはピアノパート右手をほぼ絶え間ない三連符で貫き、ばらの彩られたリボンがそよ風になびいている様を表しているかのようです。2連で主人公がそよ風に頼み事をするくだりでは急速な下降音型でそよ風の動きを描写しています。

歌声部は第1連で愛らしく軽快な旋律が歌われ、そよ風が登場する第2連から第3連にかけて旋律は変化します。第4連で再び第1連の旋律が戻り、歌詞を繰り返す際に盛り上がりを見せ、最後は穏やかに締めくくられます。

テキストを繰り返す際に、足りない音節を補う時のベートーヴェンの常とう手段である"ja"の追加がこの曲にもありました(第4連)。

また、第3連が終わって、第4連の音楽が始まる前の橋渡しのパッセージで第4連冒頭の"Fühle"という単語を先取りして使うのは、彼の他の歌曲でも使われている手法です。

第4連のテキストは繰り返され、ベートーヴェンが重きを置いていることが明白ですが、さらに"verbindet(結びつける)"という言葉に朗唱風のメリスマを与えています。これによって彼女との絆を「結ぶ」ことが強調されていますね。
また2音節の単語"schwa-ches(弱い)"、"Ro-sen(ばら)"の間に休符を入れて、言葉による指示ではなく、記譜によってはずむように歌う効果を出しているのも印象的でした。

実は私は今回この記事を書くまでは、あまりこの歌曲をしっかり聞いたことがなかったのですが、もっと演奏されていいと思えるチャーミングな作品であることが分かりました。

4/4拍子
Leichtlich und mit Grazie vorgetragen(軽やかに優美に演奏して)
ヘ長調(F-dur)

●詩の朗読(Florian Friedrich)

少し陰のある声で朗読されていて、ベートーヴェン歌曲とはまた違った味わいがありました。

●ジャン・デガエタニ(MS), ギルバート・カリッシュ(P)
Jan DeGaetani(MS), Gilbert Kalish(P)

温かみのあるデガエタニの声で、ベートーヴェンの指示通り「軽やかに優美に」演奏されていて、聴く者の心を溶かしてくれます。何度も繰り返し聞きたくなる演奏でした。

●エリーザベト・シューマン(S), ジョージ・リーヴズ(P)
Elisabeth Schumann(S), George Reeves(P)

3連の"belohnt"に聞けるようなE.シューマンのチャーミングな歌い方は抗いがたい魅力にあふれています。古きよき時代の素晴らしい記録だと思います。

●オーラフ・ベーア(BR), ジェフリー・パーソンズ(P)
Olaf Bär(BR), Geoffrey Parsons(P)

繊細なベーアの歌唱が、この柔らかい小品にとてもマッチしているように感じられました。

●エリーザベト・シュヴァルツコプフ(S), エトヴィン・フィッシャー(P)
Elisabeth Schwarzkopf(S), Edwin Fischer(P)

シュヴァルツコプフはこの愛らしい小品からもヴォルフの時のようなドラマを眼前に浮かび上がらせてくれます。フィッシャーはスタッカートでこの小ドラマの愛らしさを表現していました。

●ニコライ・ゲッダ(T), エヴァ・パタキ(P)
Nicolai Gedda(T), Eva Pataki(P)

万能テノール、ゲッダはアリアのように表情豊かに表現していました。"verbindet"の表情の付け方が印象的でした。

●オットマル・シェック作曲「彩られたリボンでOp. 19a, No. 4」
Othmar Schoeck: Mit einem gemalten Band, Op. 19a, No. 4
エルンスト・ヘフリガー(T), カール・グレナッハー(P)
Ernst Haefliger(T), Karl Grenacher(P)

スイスの作曲家シェックによる付曲はつつましやかでロココ風の優美な均整が感じられますが、最後は盛り上がりを見せ、均整から飛び出そうとしていました。同郷のヘフリガーの訴えかけるような歌からは、この主人公がけなげで誠実な若者としてイメージされました。

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(参考)

The LiederNet Archive

Beethoven-Haus Bonn

ゲーテによる3つの歌(ゲザング)——ゲーテが「浄書して送ってほしい」と言った作品(平野昭)

IMSLP (楽譜のダウンロード)

Gesprochene deutsche Lyrik (詩の朗読)

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ベートーヴェン「憧れ(Sehnsucht, Op. 83, No. 2)」

Sehnsucht, Op. 83, No. 2
 憧れ

1.
Was zieht mir das Herz so?
Was zieht mich hinaus?
Und windet und schraubt mich
Aus Zimmer und Haus?
Wie dort sich die Wolken
Um Felsen verziehn!
Da möcht' ich hinüber,
Da möcht' ich wohl hin!
 これほど私の心を惹きつけるのは何?
 何が私を外に連れ出すのか?
 私にぐるぐる絡み付き、
 部屋から家から連れ去ろうとするのは?
 雲が、あそこの
 岩山のあたりで消えていく!
 あそこに行ってみたい、
 行きたくてたまらないのだ!

2.
Nun wiegt sich der Raben
Geselliger Flug;
Ich mische mich drunter
Und folge dem Zug.
Und Berg und Gemäuer
Umfittigen wir;
Sie weilet da drunten;
Ich spähe nach ihr.
 今、鴉の群れが
 ゆらゆらと飛んでいる。
 私はその群れに加わり、
 列の後を追って行く。
 山超え、壁越え、
 飛んで行く。
 すると、下に彼女が居り、
 私はそちらをそっと窺う。

3.
Da kommt sie und wandelt;
Ich eile sobald
Ein singender Vogel
Zum buschigen Wald.
Sie weilet und horchet
Und lächelt mit sich:
"Er singet so lieblich
Und singt es an mich."
 彼女はやって来て、あたりをぶらつく。
 途端に私は大急ぎで
 歌う鳥となって、
 生い茂る森へと向かう。
 彼女はそこで耳を澄ませ、
 独り微笑む。
 「あの鳥はあんなに素敵に歌っている。
 私に向かって歌っているのね。」

4.
Die scheidende Sonne
Vergüldet die Höhn;
Die sinnende Schöne
Sie läßt es geschehn.
Sie wandelt am Bache
Die Wiesen entlang,
Und finster und finstrer
Umschlingt sich der Gang;
 沈み行く太陽が
 丘を金に染める。
 思いに沈む、麗しき彼女は
 その場に身を委ねる。
 彼女は小川のほとりをぶらつき、
 草地に沿って歩く。
 そのうち、徐々に暗さが増し、
 足元をおぼつかなくさせる。

5.
Auf einmal erschein' ich
Ein blinkender Stern.
"Was glänzet da droben,
So nah und so fern?"
Und hast du mit Staunen
Das Leuchten erblickt;
Ich lieg dir zu Füßen,
Da bin ich beglückt!
 その時、突然私は
 きらめく星となる。
 「あの上空で
 あんなに近く、遠く、輝いているのは何かしら?」
 そして、君が驚いて
 その光を認めると、
 私は君の足元にひれ伏す。
 それで私は幸せなのだ!

詩:Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832), "Sehnsucht", written 1802, first published 1804
曲:Ludwig van Beethoven (1770-1827)

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ゲーテの詩によるOp.83の第2曲は「憧れ(Sehnsucht)」で、ベートーヴェンの前にはライヒャルト、ツェルター等、ベートーヴェンより後にはシューベルト、ファニー・ヘンゼル、ヴォルフ等多くの作曲家が曲を付けています。

この曲もOp.83の他の曲同様、1810年春および/または夏(Frühling und/oder Sommer 1810)に作曲されたそうです(平野昭氏によると「1810年5月までに完成されていた」とのことです)。

ゲーテのテキストの要約は次の通りです。

1連:私を家の外に駆り立てるものは何?雲が消えていくあの岩山のあたりに行きたくてたまらない。
2連:鴉の群れにくっついて飛んで行くと、下にあの娘が見える。
3連:彼女が歩くのを確認して、鳥となった私は森へ急ぎ歌を歌う。
4連:日が沈み、物思いに沈む彼女は小川のほとりを歩くが、暗くて足元がおぼつかない。
5連:私は星となり、彼女がその輝きに気付いたとたん、私は彼女の足元にひれ伏す。それで私は幸せだ。

ベートーヴェンは各連にほぼ共通の歌の旋律を当てはめて、変形有節形式にしました。最初の4連の歌は細かい箇所のテキストに応じた変更を除くとほぼ同じで、最終連のみこれまでの短調から長調に変わります。憧れの対象の女性を想い、主人公は鳥になったり星になったりして彼女を見守りますが、最後には暗くなった彼女の足元を主人公が明るく照らします。ベートーヴェンは最終連を長調にすることで主人公の憧れが満たされハッピーエンドとなったことを暗示しているように思います。
ピアノパートも各連でリズムのパターンを変えて変奏曲のようにテキストを反映させています。強弱も各連の言葉を反映させて、それぞれ異なる指示を与えています。

テキストの展開を反映しつつも、全体の統一感もとれた何とも見事な作品だと思います。

6/8拍子
Allegretto
ロ短調(h-moll)

●オーラフ・ベーア(BR), ジェフリー・パーソンズ(P)
Olaf Bär(BR), Geoffrey Parsons(P)

ベーアの柔らかい声質と表情豊かなディクションに魅了されました。パーソンズの表に出たり裏に回ったりのバランスが本当に素晴らしく耳を奪われます。

●ペーター・シュライアー(T), ヴァルター・オルベルツ(P)
Peter Schreier(T), Walter Olbertz(P)

シュライアーはテキストに応じた表情の切り替えがとても良いですね。オルベルツの響きが美しいです。

●ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR), ジェラルド・ムーア(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR), Gerald Moore(P)

F=ディースカウ&ムーアの貴重な演奏動画です。至芸ですね!最終連の"fern(遠い)"はベートーヴェンの楽譜ではpと指示されていますが、F=ディースカウはクレッシェンドして次のfに向かっていきます。

●ヘルマン・プライ(BR), レナード・ホカンソン(P)
Hermann Prey(BR), Leonard Hokanson(P)

1970年代のプライの生き生きとした躍動感を味わえます。最終連の"fern(遠い)"をプライは柔らかいまま維持していて、F=ディースカウとの解釈の違いが興味深かったです。

●ジャン・デガエタニ(MS), ギルバート・カリッシュ(P)
Jan DeGaetani(MS), Gilbert Kalish(P)

1987年ライヴ録音。デガエタニのまろやかな女声の響きで聴くと、男声で聴くのとはまた違った魅力が感じられます。

●丹野めぐみ【エッセンスオブピアノライフ】エピソード206/ベートーヴェンがゲーテの詩のリズムを確実に捉える【憧れ】作品83-2人間が星⭐️になる音階 „Sehnsucht „ Op.83-2

チャンネル名:Megumi Tanno
鍵盤奏者丹野めぐみさんがクラヴィコードを演奏しながら「憧れ」の詩にベートーヴェンが作曲した際どのような工夫をしたのか等を語っておられます。とても興味深い内容です。

●シューベルト:憧れ D 123
Franz Peter Schubert (1797-1828): Sehnsucht, D 123
ヨハネス・カルパース(T), ブルクハルト・ケーリング(P)
Johannes Kalpers(T), Burkhard Kehring(P)

シューベルト17歳の時の作品。通作形式で作曲されています。レチタティーヴォ風の箇所とメロディアスな箇所が交互にあらわれ、若かりしシューベルトが詩の展開に沿って音楽を作っていこうとする意欲が感じられます。4/4拍子-12/8拍子-4/4拍子-6/8拍子-4/4拍子-2/2拍子-6/8拍子、Mäßig-...、ト長調(G-dur)-...。1814年12月7日作曲

●ファニー・ヘンゼル=メンデルスゾーン:憧れ
Fanny Hensel-Mendelssohn (1805-1847): Sehnsucht (Was zieht mir das Herz so?)
コビ・ファン・レンスビュルフ(T), ケルフィン・フラウト(P)
Kobie van Rensburg(T), Kelvin Grout(P)

フェーリクス・メンデルスゾーンの姉ファニー・ヘンゼルによる1839年の作品。通作形式ですが、詩の各連の終わりの行を毎回繰り返しており、連ごとのまとまりを意識しているのが分かります。騎行しているような付点のリズムで軽快に進行していきます。

●ヴォルフ:憧れ Op. 3, No. 2
Hugo Wolf (1860-1903): Sehnsucht, Op. 3, No. 2
ウィリアム・バーガー(BR), ショルト・カイノホ(P)
William Berger(BR), Sholto Kynoch(P)

ヴォルフの現存する最も初期の歌曲は、ヴォルフによってOp.3と記された5つの歌曲で、その2曲目がこのゲーテの詩による「憧れ」です(15歳の作曲)。完全な有節歌曲として作曲されています。若書きとはいえ、この曲はとても魅力的に感じられます。
初の完全なヴォルフ歌曲全集として進行中のプロジェクト内のこの音源(2013年録音)が現在のところ唯一の録音と思われます。演奏者たちは作品に共感を寄せた素敵な演奏を聞かせてくれます。

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(参考)

The LiederNet Archive

Beethoven-Haus Bonn

ゲーテによる3つの歌(ゲザング)——ゲーテが「浄書して送ってほしい」と言った作品

『ベートーヴェン事典』:1999年初版 東京書籍株式会社(歌曲の解説:藤本一子)

IMSLP (楽譜のダウンロード)

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レオンティン・プライス&デイヴィッド・ガーヴィー/ホワイトハウス・リサイタル

グレイス・バンブリーやジェスィー・ノーマンらの先輩にあたるアフリカ系アメリカ人女声歌手のレオンティン・プライス(Leontyne Price)が昨日(2022年2月10日)95歳の誕生日を迎えたと知りました。
私は残念ながら一度も実演に接することはなかったのですが、伝説的歌手として今もご健在でおられるというのはとても喜ばしいことです。
動画を検索していたら、おそらく1978年頃と思われるホワイトハウスでの内輪のコンサートがアップされていましたので、こちらで共有させていただきます(映像では最初にカーター氏が出てきます)。
プライスのあらゆるレパートリーを凝縮した感じのプログラムで、歌曲の中に「歌に生き、愛に生き」が含まれていたりしますが、この名アリアがまた最高でした!内輪のコンサートでありながら現代アメリカ人作曲家の作品も数曲歌っていたりといわゆる名曲集に収まらないプログラミングなのが印象的でした。
プライスは黒人歌手特有の粘りのある強靭さを持ちつつも、澄んだ美声を持っていて、その声の響きにまず惹かれます。そして縦横無尽な表現力で聴き手を歌の世界にぐっと引き込んでくれるのはやはり素晴らしい歌手だなぁとあらためて思いました。
ピアノは彼女のほとんどのリサイタルで共演していたデイヴィッド・ガーヴィー(David Garvey)で、彼の映像もまた貴重ではないかと思います。ガーヴィーのベテランらしいがっちりと安定したピアノでプライスはさぞかし歌いやすいだろうと思いました。

Leontyne Price White House recital

レオンティン・プライス(S)
デイヴィッド・ガーヴィー(P)

0:39-
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:崇高なる神よ(歌劇『ラダミスト』第1幕)

4:06-
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:それにしてもこう、1日のうちに~わが運命を嘆こう(歌劇『ジューリオ・チェーザレ』第3幕第3場:クレオパトラのアリア)

10:35-
リヒャルト・シュトラウス:ぼくの頭上にきみの黒髪を広げておくれ Op. 19-2

12:18-
リヒャルト・シュトラウス:私にあなたの歌が響いたとき Op. 68-4

15:58-
リヒャルト・シュトラウス:明日! Op. 27-4

20:34-
リヒャルト・シュトラウス:どうして私たちは秘密にしておけるでしょう Op. 19-4

23:00-
ジャコモ・プッチーニ:歌に生き、愛に生き(歌劇『トスカ』第2幕)

26:39-
ルイ・ホワイト:主を讃えよ

28:42-
ネッド・ローレム:銀色の白鳥

32:01-
ドミニク・アージェント:冬

33:59-
ハワード・スワンソン:夜の歌

36:08-
サミュエル・バーバー:恨みと沈黙(歌曲集『恨みと沈黙 Op. 41』より第5曲)

38:04-
フロレンス・プライス編曲:My soul's been anchored in the Lord

40:13-
マーガレット・ボンズ編曲:This little light of mine

42:54-
ホール・ジョンソン編曲:Ride on, king Jesus

46:03-
【アンコール】
ジョージ・ガーシュウィン:サマータイム(歌劇『ポーギーとベス』第1幕第1場)

Leontyne Price, soprano
David Garvey, piano

0:39-
Georg Friedrich Händel: Sommi dei (from "Radamisto")

4:06-
Georg Friedrich Händel: E pur così in un giorno - Piangerò, la sorte mia (from "Giulio Cesare in Egitto": aria di Cleopatra)

10:35-
Richard Strauss: Breit' über mein Haupt dein schwarzes Haar, Op. 19-2

12:18-
Richard Strauss: Als mir dein Lied erklang, Op. 68-4

15:58-
Richard Strauss: Morgen!, Op. 27-4

20:34-
Richard Strauss: Wie sollten wir geheim sie halten, Op. 19-4

23:00-
Giacomo Puccini: Vissi d'arte, vissi d'amore (from "Tosca")

26:39-
Louie White: Praise Ye the Lord

28:42-
Ned Rorem: The silver swan

32:01-
Dominick Argento: Winter

33:59-
Howard Swanson: Night song

36:08-
Samuel Barber: Despite and Still (no. 5 from "Despite and Still, Op. 41")

38:04-
arr. Florence Price: My soul's been anchored in the Lord

40:13-
arr. Margaret Bonds: This little light of mine

42:54-
arr. Hall Johnson: Ride on, king Jesus

46:03-
(encore)
George Gershwin: Summertime (from "Porgy and Bess")

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エリー・アーメリング89歳誕生日に寄せて:コンサートアーカイヴ

我らがエリー・アーメリング(Elly Ameling)様が本日89歳の誕生日を迎えられました。
おめでとうございます!
昨年の秋にはマスタークラスの模様を映像で公開されてお元気な姿を見ることが出来ました。
今年の誕生日は何を書こうか迷ったのですが、インターネット上で閲覧可能なアーメリング女史の過去のコンサートアーカイヴをまとめてみました。曲目や共演者などの詳細はリンク先からご確認ください。
1957年(当時24歳)にはすでにヴィーンのムズィークフェラインで歌っていたのが驚きです。
これらのコンサートの記録を見ていると、またいつかライヴ録音が発掘されるのではないかと期待してしまいます。
いつまでもお元気でお過ごしください!
Gefeliciteerd met je verjaardag, Elly Ameling!

Musikverein

DI 18. JUNI 1957, 19:30 Uhr
Großer Saal
De Stem des Volks
Antoon Krelage | Beethoven • Dresden

MO 31. JÄNNER 1972, 19:30 Uhr
Brahms-Saal
Elly Ameling • Irwin Gage
Franz Schubert

MI 4. DEZEMBER 1974, 19:30 Uhr
Großer Saal
Wiener Symphoniker
Carlo Maria Giulini | Gabrieli • Mozart • Schubert

DO 5. DEZEMBER 1974, 19:30 Uhr
Großer Saal
Wiener Symphoniker
Carlo Maria Giulini | Gabrieli • Mozart • Schubert

FR 6. DEZEMBER 1974, 19:30 Uhr
Großer Saal
Wiener Symphoniker
Carlo Maria Giulini | Gabrieli • Mozart • Schubert

FR 17. DEZEMBER 1976, 19:30 Uhr
Brahms-Saal
Elly Ameling
Irwin Gage | Ravel • Schubert

MO 20. DEZEMBER 1976, 19:30 Uhr
Brahms-Saal
Elly Ameling
Irwin Gage | Ravel • Schubert

DO 4. OKTOBER 1979, 19:30 Uhr
Brahms-Saal
Elly Ameling
Kecskes • Baldwin | Martin • Brahms • Rossini

SA 6. OKTOBER 1979, 19:30 Uhr
Brahms-Saal
Elly Ameling
Kecskes • Baldwin | Martin • Brahms • Rossini

Holland Festival

Carissimi, J.S. Bach, Bruckner (controleer datum)
Toonkunstkoor Leiden, Residentie Orkest
STADSGEHOORZAAL LEIDEN
vr 5 JULI 1957

J.S. Bach Hohe Messe
Koor Nederlandse Bachvereniging, leden Concertgebouworkest
GROTE KERK NAARDEN
za 5 JULI 1958

J.S. Bach Hohe Messe
Koor Nederlandse Bachvereniging, leden Concertgebouworkest
GROTE KERK NAARDEN
wo 24 JUNI 1959

Händel, Bruckner
Concertgebouworkest, Toonkunstkoor Amsterdam
HET CONCERTGEBOUW
do 9 JULI 1959

J.S. Bach Hohe Messe
Koor Nederlandse Bachvereniging, leden Concertgebouworkest
GROTE KERK NAARDEN
di 21 JUNI 1960

J.S. Bach Hohe Messe
Toonkunstkoor Leiden, leden Concertgebouworkest
PIETERSKERK LEIDEN
di 28 JUNI 1960

Hugo Wolf Ochtendconcert
Nederlands Kamerorkest
HET CONCERTGEBOUW
wo 13 JULI 1960

J.S. Bach Hohe Messe
Toonkunstkoor Leiden, leden Concertgebouworkest
PIETERSKERK LEIDEN (1)
di 27 JUNI 1961

Liederenrecital Elly Ameling
Elly Amerling, Felix de Nobel
HET CONCERTGEBOUW
ma 17 JUNI 1963

Van der Horst, J.S. Bach, Schubert, Bizet
Concertgebouworkest
HET CONCERTGEBOUW
di 15 JUNI 1965

J.S. Bach
Residentie Orkest, Nederlands Kamerkoor
KURHAUS SCHEVENINGEN
wo 7 JULI 1965

J.S. Bach, Mahler
Concertgebouworkest, Toonkunstkoor Amsterdam, Koninklijke Mannenzangvereniging Apollo
HET CONCERTGEBOUW
ma 11 JULI 1966

Openingsconcert Internationaal Orgelconcours
Nederlands Kamerkoor, Radio Kamerorkest
ST. BAVOKERK HAARLEM
di 4 JULI 1967

Monteverdi, J. Andriessen, Moesorgski
Rotterdams Philharmonisch Orkest, Ad hoc jazzcombo
DE DOELEN ROTTERDAM
za 15 JULI 1967

Mozart
Cyclus 3
Elly Ameling
HET CONCERTGEBOUW
za 28 JUNI 1969

Het onbekende lied 1
Elly Ameling, Irwin Gage
DE DOELEN ROTTERDAM
di 16 JUNI 1970

Van den Kerckhoven, Des Prez, Sweelinck, H. Andriessen, Diepenbrock
Nederlands Madrigaalkoor
MAREKERK LEIDEN
wo 16 JUNI 1971

Schubertliederen
Elly Ameling, Ernst Haefliger, Irwin Gage
CONGRESGEBOUW DEN HAAG
do 24 JUNI 1971

Schubert-programma
Nederlands Kamerkoor
HET CONCERTGEBOUW
vr 2 JULI 1971

Smetana, Tsjaikovski, Mozart, Weber, Berlioz
Concertgebouworkest
RAI
vr 30 JUNI 1972

Holland Festifinale
Rotterdams Philharmonisch Orkest, Metropole Orkest, Trio Pim Jacobs, De Sissies, Trio Louis van Dijk e.a.
DE DOELEN ROTTERDAM
za 8 JULI 1972

Schubert-recital
Elly Ameling
CIRCUSTHEATER SCHEVENINGEN
do 19 JUNI 1975

Wolf - Italienisches Liederbuch
Elly Ameling, Paul Sperry, Irwin Gage
CIRCUSTHEATER SCHEVENINGEN
za 5 JUNI 1976

Mozart-programma
Concertgebouworkest
HET CONCERTGEBOUW
za 19 JUNI 1976

Concertgebouworkest

Zaterdag 5 juli 1958 19:30 uur Grote Kerk Naarden

Dinsdag 2 december 1958 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 17 januari 1959 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 18 januari 1959 14:30 uur Concertgebouw Amsterdam

Dinsdag 23 juni 1959 19:30 uur Grote Kerk Naarden

Woensdag 24 juni 1959 19:30 uur Grote Kerk Naarden

Donderdag 9 juli 1959 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Dinsdag 21 juni 1960 19:30 uur Grote Kerk Naarden

Zondag 19 februari 1961 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 23 september 1961 14:30 uur Grote Kerk Naarden

Woensdag 8 november 1961 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 9 november 1961 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Dinsdag 26 december 1961 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Dinsdag 26 februari 1963 20:30 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 18 december 1963 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 19 december 1963 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 26 december 1964 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 12 maart 1965 20:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 14 maart 1965 14:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 12 mei 1965 19:30 uur Grote Kerk Naarden

Dinsdag 15 juni 1965 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 1 juni 1966 20:15 uur De Doelen Rotterdam

Vrijdag 3 juni 1966 Aanvang onbekend Grote Kerk Naarden

Maandag 11 juli 1966 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 13 juli 1966 20:15 uur Ruhrfestspielhauses Recklinghausen, Duitsland

Donderdag 14 juli 1966 20:15 uur Ruhrfestspielhauses Recklinghausen, Duitsland

Vrijdag 28 oktober 1966 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 17 december 1966 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 18 december 1966 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Maandag 26 december 1966 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 5 januari 1967 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 27 september 1967 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 28 september 1967 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 30 september 1967 20:15 uur Kurhaus Scheveningen

Zaterdag 7 oktober 1967 20:15 uur De Doelen Rotterdam

Maandag 9 oktober 1967 20:15 uur Musis Sacrum Arnhem

Dinsdag 12 december 1967 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 18 april 1968 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 21 april 1968 20:00 uur Städtische Festhalle Viersen, Duitsland

Donderdag 16 mei 1968 20:00 uur De Vereeniging Nijmegen

Vrijdag 17 mei 1968 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Maandag 23 december 1968 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 27 maart 1969 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 28 maart 1969 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 30 maart 1969 12:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Dinsdag 6 mei 1969 14:30 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 8 mei 1969 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 11 februari 1970 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 12 februari 1970 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 19 maart 1970 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 20 maart 1970 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 22 maart 1970 12:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 6 februari 1972 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Maandag 7 februari 1972 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 23 maart 1972 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 24 maart 1972 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 26 maart 1972 12:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 30 juni 1972 20:15 uur RAI Amsterdam

Donderdag 21 september 1972 20:30 uur Sint-Baafskathedraal Gent, België

Vrijdag 22 september 1972 20:30 uur Sint-Pieterskerk Leuven, België

Donderdag 5 april 1973 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 6 april 1973 20:30 uur Congresgebouw Den Haag

Donderdag 12 april 1973 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 13 april 1973 19:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 15 april 1973 12:00 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 24 november 1973 20:30 uur Congresgebouw Den Haag

Zondag 25 november 1973 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 2 december 1973 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 21 maart 1975 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 23 maart 1975 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 19 juni 1976 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Maandag 21 juni 1976 20:30 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 1 april 1977 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zondag 3 april 1977 14:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 7 januari 1981 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 8 januari 1981 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Woensdag 23 november 1983 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Donderdag 24 november 1983 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Zaterdag 26 november 1983 20:15 uur Concertgebouw Amsterdam

Vrijdag 21 maart 1986 20:15 uur Muziekcentrum Vredenburg Utrecht

Zondag 23 maart 1986 14:15 uur Muziekcentrum Vredenburg Utrecht

Wiener Konzerthaus
→Suchbegriff(e)欄にElly Amelingと入力してSUCHENをクリックして下さい。

DI 27 FEBRUAR 1968
19:30 Uhr Mozart-Saal
Schubert
Elly Ameling, Sopran
George Pieterson, Klarinette
Irwin Gage, Klavier

MI 8 APRIL 1970
19:30 Uhr Mozart-Saal
Mozart, Schumann, Debussy & Wolf
Elly Ameling, Sopran
Irwin Gage, Klavier

Performances of Elly Ameling at BBC Music

17:00 Sun 21 Jul 1968 Royal Albert Hall
Prom 03
Johann Sebastian Bach: St Matthew Passion
Elly Ameling, soprano
Karl Richter, conductor
English Chamber Orchestra

19:30 Thu 8 Aug 1968 Royal Albert Hall
Prom 19
Robert Schumann: Manfred, Op 115: Overture
Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No 5 in E flat major, 'Emperor'
Benjamin Britten: Spring Symphony
Elly Ameling, soprano
Norma Procter, contralto
Alexander Young, tenor
Bernard Haitink, conductor
London Philharmonic Orchestra

19:30 Thu 11 Sep 1969 Royal Albert Hall
Prom 50
Claudio Monteverdi:
Dixit Dominus [II], SV 264
Currite, populi, SV 297
Laudate Dominum omnes gentes [III], SV 274
Nisi Dominus [II], SV 201
Ego flos campi, SV 301
Confitebor tibi Domine [III], SV 267
Beatus vir [I] 'concertato', SV 268
L'Orfeo (Prologue)
L'Orfeo (Act 1)
L'Orfeo (Act 2)
Elly Ameling, soprano, Musica; & others
Sir John Eliot Gardiner, conductor
English Baroque Soloists (pre-1977, Monteverdi Orchestra)

19:30 Thu 27 Aug 1970 Royal Albert Hall
Prom 38
Jean‐Philippe Rameau:
Hippolyte et Aricie: Act 3
Hippolyte et Aricie: Act 4
Igor Stravinsky: Symphony of Psalms
Johann Sebastian Bach:
Concerto in D minor for two violins, BWV 1043
Cantata No. 34, 'O ewiges Feuer, O Ursprung der Liebe', BWV 34
Elly Ameling, Aricie; & others
Sir John Eliot Gardiner, conductor
English Baroque Soloists (pre-1977, Monteverdi Orchestra)

19:30 Wed 1 Sep 1971 Royal Albert Hall
1 Sep: Prom 37
Johann Sebastian Bach:
Ascension Oratorio
Jesu, meine Freude, BWV 227
Brandenburg Concerto No 1 in F major, BWV 1046
Magnificat in D major
Elly Ameling, soprano; & others
Sir John Eliot Gardiner, conductor
English Baroque Soloists

19:30 Mon 7 Aug 1972 Royal Albert Hall
Prom 16
Franz Schubert:
Rosamunde, Fürstin von Zypern, D 797
No. 9 Hunters' Chorus 'Wie lebt sich's fröhlich'
Ständchen, D 920a (with male chorus)
Nachthelle, D 892
Gesang der Geister über den Wassern, D 714
Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No 4 in G major
Joseph Haydn: Mass in B flat major 'Theresienmesse', Hob. XXII:12
Elly Ameling, soprano; & others
Sir John Eliot Gardiner, conductor
BBC Symphony Orchestra

19:30 Wed 8 Aug 1973 Royal Albert Hall
Prom 18
Johann Sebastian Bach: Mass in B minor
Elly Ameling, soprano; & others
Sir John Eliot Gardiner, conductor
English Baroque Soloists (pre-1977, Monteverdi Orchestra)

19:30 Sat 17 Aug 1974 Royal Albert Hall
Prom 30
Ludwig van Beethoven: Symphony No. 6 in F major, ‘Pastoral’
Benjamin Britten: Spring Symphony
Elly Ameling, soprano
Helen Watts, contralto
Gerald English, tenor
Bernard Haitink, conductor
London Philharmonic Orchestra

東京文化会館(Tokyo Bunka Kaikan)

ドイツ・バッハ・ソリステン 1972年日本公演 1972年03月01日 大

エリー・アメリンク ソプラノリサイタル 1975年12月11日 大

エリー・アメリンク リサイタル 1978年03月25日 大

エリー・アメリング/トゥルーズ室内管弦楽団 1983年04月04日 大

エリー・アメリング ソプラノ独唱会 1985年11月22日 大

●1972年初来日リサイタル(日比谷公会堂)

プログラム冊子より1

プログラム冊子より2

26 February 1972, Hibiya-kokaido (Tokyo Metropolitan Hibiya Public Hall)
Debussy, Roussel, Caplet & Schubert
Elly Ameling, soprano
Michio Kobayashi(小林道夫), piano

Idomeneo - De Nederlandse Operastichting

Mozart: Idomeneo
18, 20 mei 1973 - Circustheater, Scheveningen
22, 23, 25, 27 mei - Stadsschouwburg, Amsterdam
29 mei - Rotterdamse Schouwburg
1 juni - Stadsschouwburg, Utrecht
Muzikale leiding: Michael Gielen
Regie: Filippo Sanjust
Decor en kostuums: Filippo Sanjust
Ilia Elly Ameling, Elettra Slavka Tasková, Idomeneo Eric Tappy, Idamante Werner Krenn, Arbace Meinard Kraak, Voce di Nettuno Tom Haenen, Gran Sacerdotte Johan van der Zalm, Vocaal kwartet Tine van Grootel, Anke Brokstra, Henk Kooijmans, Tom Haenen
Het Radio Kamerorkest
Het Nederlands Operakoor, koordirigent Cor Olthuis

Reprise 1975/76
6, 8, 10, 18 februari 1976 - Stadsschouwburg, Amsterdam
12 februari - Stadsschouwburg, Eindhoven
14 februari - Circustheater, Scheveningen
16 februari - Rotterdamse Schouwburg
20 februari - Stadsschouwburg, Breda
Muzikale leiding Hans Vonk, Ilia Elly Ameling, Elettra Slavka Tasková, Idomeneo Eric Tappy / George Shirley, Idamante Philip Langridge, Arbace Meinard Kraak, Voce di Nettuno Tom Haenen, Gran Sacerdotte Rudolf Ruivenkamp, Vocaal kwartet Renée van Haarlem, Maud Ockers, Rudolf Ruivenkamp, Tom Haenen
Het Radio Kamerorkest
Het Nederlands Operakoor, koordirigent Thijs Kramer

Carnegie Hall

Elly Ameling, Soprano, and Leon Fleisher, Piano
Nov 16, 1975 at 8 PM — Main Hall

St. Louis Symphony Orchestra
Jan 26, 1978 at 8 PM — Main Hall

Elly Ameling, Soprano
Mar 14, 1982 at 3 PM — Main Hall

The Hague Philharmonic
Apr 29, 1982 at 8 PM — Main Hall

Atlanta Symphony Orchestra
Mar 27, 1983 at 3 PM — Main Hall

Elly Ameling, Soprano
Apr 5, 1984 at 8 PM — Main Hall

Choral Celebration of Bach
Apr 3, 1985 at 7:30 PM — Main Hall

Choral Celebration of Bach
Apr 7, 1985 at 7:30 PM — Main Hall

Elly Ameling, Soprano
Apr 2, 1986 at 8 PM — Main Hall

Orpheus Chamber Orchestra
Mar 14, 1987 at 8 PM — Main Hall

Elly Ameling, Soprano
Nov 5, 1987 at 8 PM — Main Hall

Boston Symphony Orchestra
→リンク先のSoloistの欄にElly Amelingと入力してSearchをクリックして下さい。

04-16-1976 /
1975-1976 Season
Johann Sebastian Bach / St. Matthew Passion, BWV 244
Elly Ameling / Soprano
Seiji Ozawa
Boston Symphony Orchestra
Symphony Hall
Boston, MA, U.S.A.

04-17-1976 /
1975-1976 Season
Johann Sebastian Bach / St. Matthew Passion, BWV 244
Elly Ameling / Soprano
Seiji Ozawa
Boston Symphony Orchestra
Symphony Hall
Boston, MA, U.S.A.

04-11-1980 /
1979-1980 Season
Felix Mendelssohn / Elijah, Op. 70
Elly Ameling / Soprano
Seiji Ozawa
Boston Symphony Orchestra
Symphony Hall
Boston, MA, U.S.A.

04-12-1980 /
1979-1980 Season
Felix Mendelssohn / Elijah, Op. 70
Elly Ameling / Soprano
Seiji Ozawa
Boston Symphony Orchestra
Symphony Hall
Boston, MA, U.S.A.

08-21-1980 /
1979-1980 Season
Wolfgang Amadeus Mozart / Abendempfindung, K.523
Robert Schumann / Frauenliebe und -leben, Op. 42
Francis Poulenc / Fiançailles pour rire
more...
Elly Ameling / Soprano
Rudolf Jansen / Piano
Tanglewood - Theatre-Concert Hall
Lenox, MA, U.S.A.

08-23-1980 /
1979-1980 Season
Felix Mendelssohn / Elijah, Op. 70
Elly Ameling / Soprano
Seiji Ozawa
Boston Symphony Orchestra
Tanglewood - Shed
Lenox, MA, U.S.A.

08-24-1980 /
1979-1980 Season
Felix Mendelssohn / Elijah, Op. 70
Elly Ameling / Soprano
Seiji Ozawa
Boston Symphony Orchestra
Tanglewood - Shed
Lenox, MA, U.S.A.

07-14-1984 /
1983-1984 Season
Johann Sebastian Bach / Cantata No. 212, "Mer hahn en neue Oberkeet," BWV 212
Georg Philipp Telemann / Tageszeiten, for soprano, alto, tenor, bass, mixed chorus, and small orchestra
Elly Ameling / Soprano
Kurt Masur
Boston Symphony Orchestra
Tanglewood - Shed
Lenox, MA, U.S.A.

07-15-1984 /
1983-1984 Season
Georg Philipp Telemann / Tageszeiten, for soprano, alto, tenor, bass, mixed chorus, and small orchestra
Johann Sebastian Bach / Cantata No. 212, "Mer hahn en neue Oberkeet," BWV 212
Elly Ameling / Soprano
Kurt Masur
Boston Symphony Orchestra
Tanglewood - Shed
Lenox, MA, U.S.A.

07-19-1984 /
1983-1984 Season
Franz Schubert / An die Musik, D.547
more...
Elly Ameling / Soprano
Rudolf Jansen / Piano
Tanglewood - Theatre-Concert Hall
Lenox, MA, U.S.A.

07-02-1987 /
1986-1987 Season
Franz Schubert / Im Frühling, D.882 (Op. 101, No. 1)
more...
Elly Ameling / Soprano
Rudolf Jansen / Piano
Tanglewood - Theatre-Concert Hall
Lenox, MA, U.S.A.

University of Michigan

November 16, 1976 at 8:30
Rackham Auditorium, Ann Arbor, Michigan
Mozart, Schubert, Martin, Faure, & Satie
Elly Ameling
Dalton Baldwin

March 12, 1980 at 8:30
Rackham Auditorium, Ann Arbor, Michigan
Schumann, Mendelssohn, Poulenc, Chausson, Granados, Guastavino, & Turina
Elly Ameling
Dalton Baldwin

April 13,1991 at 8:00
Rackham Auditorium, Ann Arbor, Michigan
Schumann, Schubert, Poulenc, Ravel, Obradors, Guastavino, & Granados
Elly Ameling
Rudolf Jansen

Göteborgs Symfoniker

1976-11-30 20:00 Stora salen
Mozart, Schubert, Poulenc, Fauré & Satie
Elly Ameling Soprano
Dalton Baldwin Piano

1979-09-15 15:00 Stora salen
Mozart Ch'io Mi Scordi Di Te/non Temer..., K. 505
Ravel Shéhérazade
Elly Ameling Soprano
Rudolf Jansen Piano
Göteborgs Symfoniker
Francesco Cristofoli Conductor

1981-09-22 19:30 Stora salen
Schubert
Elly Ameling Soprano
Rudolf Jansen Piano

1983-09-24 15:00 Stora salen
Mozart, Weldon, Schubert, & others
Elly Ameling Soprano
Rudolf Jansen Piano

Pittsburgh Symphony Orchestra

1977-78 Season
1978-05-12; Friday
1978-05-13; Saturday
1978-05-14; Sunday
Heinz Hall; Pittsburgh; PA
Elly Ameling, soprano
Pittsburgh Symphony Orchestra
Andre Previn, piano, conductor
Franz Joseph Haydn
Symphony No. 94 in G major, "Surprise"
Wolfgang Amadeus Mozart
"Ch'io mi scordi di te--Non temer, amato bene", K. 505
Gustav Mahler
Symphony No. 4 in G major

1979-80 Season
1980-08-13; Wednesday
Temple University Music Festival; Ambler; PA
Elly Ameling, soprano
Pittsburgh Symphony Chamber Orchestra
Sergiu Comissiona, conductor
Richard Wagner
Siegfried Idyll
Johann Sebastian Bach
Weichet nur, betrübte Schatten, BWV 202
Wolfgang Amadeus Mozart
"Vado, ma dove? O dei", K. 583
Wolfgang Amadeus Mozart
"Ch'io mi scordi di te--Non temer, amato bene", K. 505
Wolfgang Amadeus Mozart
Symphony No. 36 in C major, K. 425, "Linz"

Lucerne Festival

7. September 1979, 20:00 Franziskanerkirche, Bach & Handel, Linde Consort, Hans-Martin Linde

Schubertiade

23 Juni 1982, 20:00, Rittersaal im Palast, Hohenems
Schubert
Elly Ameling Sopran; Rudolf Jansen Klavier; Tom Krause Bariton; Irwin Gage Klavier

22 Juni 1984, 18:30, Rittersaal im Palast, Hohenems
Schubert
Elly Ameling Sopran; Rudolf Jansen Klavier

27 Juni 1985, 20:00, Rittersaal im Palast, Hohenems
Schubert
Elly Ameling Sopran; Rudolf Jansen Klavier; Sabine Meyer Klarinette

サントリーホール(Suntory Hall)

エリー・アメリング ソプラノリサイタル 1987年11月29日 大ホール

エリー・アメリング ソプラノリサイタル 1989年11月3日 大ホール

Philadelphia Chamber Music Society

Elly Ameling, soprano
Rudolf Jansen, piano
TUESDAY, APRIL 16, 1991 - 8:00 PM
Independence Seaport Museum

Elly Ameling, soprano
Dalton Baldwin, piano
TUESDAY, OCTOBER 20, 1992 - 8:00 PM
Independence Seaport Museum

【おまけ】
アーメリングの公式YouTubeチャンネルに、シューベルト「岩の上の羊飼い(Der Hirt auf dem Felsen), D 965」のオーケストラ伴奏版の音源がアップされました(編曲者が誰なのかは明記されていません)。
アーメリングの80歳記念の5枚組CD"80 jaar"に収録された演奏と同一音源ですが、シェアしていただけるとは有り難い配慮だと思います。
1973年という彼女の声の全盛期の録音です。悪かろうはずがありません!

Der Hirt auf dem Felsen(岩の上の羊飼い), D 965
Elly Ameling(エリー・アーメリング)
Bas de Jong(バス・ドゥ・ヨング), clarinet
Radio Filharmonisch Orkest(オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団)
Jean Fournet(ジャン・フルネ)
VARA 10-02-1973, Concertgebouw Amsterdam

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(2022/3/6追記)

Indiana University Auditorium

Nov 13, 1975 - Elly Ameling and Dalton Baldwin

Jul 06, 1981 - Elly Ameling

Gewandhaus Orchester

DO 08. DEZ 1983 20:00 GROSSER SAAL
Mendelssohn-Bartholdy-Zyklus
3. Konzert Serie I
Gewandhausorchester, Kurt Masur Dirigent, Elly Ameling Sopran
Felix Mendelssohn Bartholdy — Sinfonia XII g-Moll MWV N 12
Christoph Willibald Gluck — O del mio dolce ardor – Arie aus der Oper "Paride ed Elena"
Antonio Vivaldi — Armatae face et anguibus – Arie aus dem Oratorium "Juditha triumphans" RV 644
Georg Friedrich Händel — Piangerò la sorte mia – Arie der Cleopatra aus der Oper "Giulio Cesare in Egitto" HWV 17
Giovanni Paisiello — Nel cor più non mi sento – Arietta aus "L'amor contrastato ossia La molinarella"
Pause
Robert Schumann — 1. Sinfonie B-Dur op. 38 ("Frühlingssinfonie")

FR 09. DEZ 1983 20:00 GROSSER SAAL
Mendelssohn-Bartholdy-Zyklus
3. Konzert Serie I
Gewandhausorchester, Kurt Masur Dirigent, Elly Ameling Sopran
Felix Mendelssohn Bartholdy — Sinfonia XII g-Moll MWV N 12
Christoph Willibald Gluck — O del mio dolce ardor – Arie aus der Oper "Paride ed Elena"
Antonio Vivaldi — Armatae face et anguibus – Arie aus dem Oratorium "Juditha triumphans" RV 644
Georg Friedrich Händel — Piangerò la sorte mia – Arie der Cleopatra aus der Oper "Giulio Cesare in Egitto" HWV 17
Giovanni Paisiello — Nel cor più non mi sento – Arietta aus "L'amor contrastato ossia La molinarella"
Pause
Robert Schumann — 1. Sinfonie B-Dur op. 38 ("Frühlingssinfonie")

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ベートーヴェン「悲しみの喜び (Wonne der Wehmut, Op. 83, No. 1)」

Wonne der Wehmut, Op. 83, No. 1
 悲しみの喜び

Trocknet nicht, trocknet nicht,
Tränen der ewigen Liebe!
Ach! nur dem halbgetrockneten Auge
Wie öde, wie tot die Welt ihm erscheint!
Trocknet nicht, trocknet nicht,
Tränen unglücklicher Liebe!
 乾かないで、乾かないで、
 永遠の愛の涙よ!
 ああ!半ば乾いてしまった瞳には
 なんと荒涼として、なんと死んでしまったようにこの世は映るのだろう!
 乾かないで、乾かないで、
 不幸な愛の涙よ!

詩:Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832)
曲:Ludwig van Beethoven (1770-1827)

------------

1811年10月にLeipzigのBreitkopf & Härtel社から出版された作品83の『3つの歌(Drei Gesänge)』に含まれる「悲しみの喜び」「憧れ」「彩られたリボンで」の3曲は、1810年の春あるいは夏に作曲されました。いずれもゲーテの詩による歌曲で、特に今回取り上げる「悲しみの喜び」はよく知られた作品です。ベートーヴェンはこの歌曲を作曲した1810年にゲーテ崇拝者のベッティーナ・ブレンターノ(『少年の魔法の角笛』を編纂したクレメンス・ブレンターノの妹。同書の共同編纂者でもあったアヒム・フォン・アルニムと結婚)と出会い、彼女の仲介で1812年にはとうとうゲーテと会うことになります。

人は様々な原因で涙を流します。時には「永遠の愛の涙」であり、あるいは「不幸な愛の涙」の時もあるでしょう。
悲しみのあまり涙を流すことを恥じてしまいがちですが、ここでゲーテは涙に対して「乾くな」と言っています。
「半ば乾いてしまった瞳には、なんと荒涼として、なんと死んでしまったようにこの世は映るのだろう」とも。
つまり涙で濡れた瞳で眺めてこそ、この世は生き生きと映るということなのでしょう。
涙を流した瞳で世の中を眺め、悲しみを受け入れてなすがままに任せること、愛の苦悩から立ち直るにはそれが必要とゲーテに説かれているようです。

ベートーヴェンは涙が流れる様をピアノパートに組み込みました。
タンタタタタタタと隣接した音をポルタートで下降させる音型です。これを曲の各所(主に歌がない箇所)に組み入れていますが、一貫して穏やかな音型なのは、泣くことで主人公の悲しみが癒えていくことを表しているように感じられます。
歌は一気には進まず、ピアノだけの部分と交互にためらいがちに進みます。涙を流した人が言葉につかえながら間をとって話すさまを表しているように感じました。詩の後半で曲は影を落としますが、ピアノ後奏の響きを聴く限り、最後には涙の効能で穏やかな境地に達したのだと思います。

2/4拍子
Andante espressivo
ホ長調(E-dur)

この作品はとても人気が高い為、動画サイトには様々な演奏がアップされていました。今回はいつもはあまり登場しない演奏家を中心に選んでみました。
また、このゲーテのテキストにはベートーヴェン以外にも多くの作曲家が曲を付けました。それらも下の音源に共有しましたので、お時間のある時にでも楽しんでいただけたらと思います。

●マティアス・ゲルネ(BR), ヤン・リシエツキ(P)
Matthias Goerne(BR), Jan Lisiecki(P)

ゲルネの声の癒し効果も相まって、傷心した主人公の心は癒えたのではないでしょうか。

●エリーザベト・シュヴァルツコプフ(S), ジェラルド・ムーア(P)
Elisabeth Schwarzkopf(S), Gerald Moore(P)

シュヴァルツコプフはこの曲をスタジオ録音もしていますが、この1956年ザルツブルク・ライヴはより熱のこもった訴求力の強い歌唱だと思います。

●エリー・アーメリング(S), ドルトン・ボールドウィン(P)
Elly Ameling(S), Dalton Baldwin(P)

無垢な美声ゆえに伝わってくるひそかな悲しみをアーメリングが表現してくれているようです。

●アーリーン・オージェ(S), エリク・ヴェルバ(Hammerklavier)
Arleen Auger(S), Erik Werba(Hammerklavier)

オジェーのクリーミーな美声がヴェルバのハンマークラヴィーアの味わい深い響きと相まって、聴き手を癒してくれます。

●ヴェルナー・ギューラ(T), クリストフ・ベルナー(Fortepiano)
Werner Güra(T), Christoph Berner(Fortepiano)

ギューラの真摯な歌いぶりがとても良かったです。

●ピアノパートのみ(정혜경(Chung, Hye-Kyung)(P))
Beethoven - Wonne der Wehmut (슬픔의 기쁨) - Accompaniment

チャンネル名:insklyuh

●丹野めぐみ【エッセンスオブピアノライフ】エピソード205/ゲーテの詩による歌曲集作品83より「憂いの喜び」歌手とピアニストを結ぶユニゾン Beethoven GoethesLied Op. 83-1

チャンネル名:Megumi Tanno
鍵盤奏者丹野めぐみさんがクラヴィコードを演奏しながら楽曲や作曲の背景などを紐解く動画を発信されています。とてもお勧めの動画です!

●第1稿(Hess 142)
1. Fassung (Hess 142)
ライナー・トロースト(T), ベルナデッテ・バルトス(P)
Rainer Trost(T), Bernadette Bartos(P)

第1稿の楽譜を今のところ確認できていないのですが、耳で聴いた限りでは、最後から2行目の"Trocknet nicht, trocknet nicht"と歌う時に涙が落ちる落下の音型がピアノパートに追加されている点、それから終わりから3小節目の"Liebe"の箇所のピアノのリズムが最終稿と異なる点が第1稿の特徴として挙げられると思います。トローストの真摯な悲しみの表現が歌声から伝わってきました。

●フランツ・リストのピアノ独奏用編曲
Beethoven - 6 Lieder von Goethe, S. 468/R. 123: No. 5, Wonne der Wehmut
Yung Wook Yoo(P)

リストにしてはかなりシンプルな編曲でした。

●ライヒャルト作曲:悲しみの喜び(1775年作曲)
Johann Friedrich Reichardt (1752-1814): Wonne der Wehmut, Entstanden: 1775
木村能里子(S), クリストフ・トイスナー(GT)
Norico Kimura(S), Christoph Theusner(GT)

ライヒャルトはゲーテお気に入りの詩人、評論家で、彼のテキストによる多くの作品を残しています。この曲は穏やかで温かみのある作品で、木村さんの極めて清楚な美声がギターと共に楽興の時を生み出しています。

●ツェルター作曲:悲しみの喜び
Carl Friedrich Zelter (1758-1832): Wonne der Wehmut
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR), アリベルト・ライマン(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR), Aribert Reimann(P)

ツェルターもライヒャルト同様ゲーテに信頼を置かれていた作曲家でした。ここではかなり重々しく悲痛な感情が表現されています。

●アウグスト・ケストナー作曲:乾くなかれ
August Kestner (1777-1853): Trocknet nicht
トーマス・シェーラー(T), クリストフ・カイマー(P)
Thomas Scheler(T), Christof Keymer(P)

ケストナーは外交官として生涯を送った人です。ケストナーの母親シャルロッテは後の夫と婚約中にゲーテに求愛されて断りました。ゲーテの「若きヴェルテルの悩み」はこの時の失恋が影響を及ぼしています。

●シューベルト作曲:悲しみの喜びD260
Franz Schubert (1797-1828): Wonne der Wehmut D.260
ルチア・ポップ(S), ジェフリー・パーソンズ(P)
Lucia Popp(S), Geoffrey Parsons(P)

1982年3月1日Londonライヴ録音。シューベルトは短調の響きでコンパクトにこのテキストを表現しています。ルチア・ポップのクリスタルのような響きが美しいです。2/4拍子、Etwas geschwind、ハ短調(c-moll)、1815年8月20日作曲

●ラントハルティンガー作曲:悲しみの喜び
Benedict Randhartinger (1802-1893): Wonne der Wehmut
ヴォルフガング・ホルツマイア(BR), ベルナデッテ・バルトス(P)
Wolfgang Holzmair(BR), Bernadette Bartos(P)

歌手、指揮者、作曲家、秘書と様々な経歴をもつラントハルティンガーは、シューベルトやリストとも知り合いでした。この曲では基本的に明るめの曲調ですが、"Wie öde ..."の箇所はより深刻に繰り返し強調していました。最後の「不幸な愛の涙よ」を歌わず、代わりに2行目の「永遠の愛の涙よ」で締めくくっているのは、ラントハルティンガーが「不幸な愛の涙」を描きたくなかったのでしょうか。

●ファニー・ヘンゼル作曲:悲しみの喜び
Fanny Hensel (1805-1847): Wonne der Wehmut
トビアス・ベルント(BR), アレクサンダー・フライシャー(P)
Tobias Berndt(BR), Alexander Fleischer(P)

メンデルスゾーンの姉ファニーによるこの曲は悲しみにフォーカスを当てているようです。2行目と6行目(最終行)を入れ替えているのは、不幸な涙で締めくくりたくなかったのでしょうか。

●ローベルト・フランツ作曲:悲しみの喜びOp. 33 No. 1
Robert Franz (1815-1892): Wonne der Wehmut, Op. 33 No. 1
白井光子(MS), ハルトムート・ヘル(P)
Mitsuko Shirai(MS), Hartmut Höll(P)

フランツらしい精巧な細密画のような作品だと思います。ここではポタポタと落ちる涙のようなピアノパートのリズムに乗って歌が悲哀に満ちて進み、最後は半終止で余韻を残して終わります。2/4拍子、Larghetto、変ロ短調(b-moll)

●ハンス・ゾマー作曲:悲しみの喜び
Hans Sommer (1837-1922): Wonne der Wehmut
ボー・スコウフス(BR), バンベルク交響楽団, ゼバスティアン・ヴァイグレ(C)
Bo Skovhus(BR), Bamberger Symphoniker, Sebastian Weigle(C)

数学者でもあったゾマーはオペラの作曲家として成功しましたが、多くの歌曲も書きました。ここではオケ伴奏の歌曲として作曲されています。静かにまとわりつくような弦の美しいハーモニーが心地よいです。

●アドルフ・ブッシュ作曲:悲しみの喜び
Adolf Busch (1891-1952): Wonne der Wehmut, Op. 3a No. 2
白井光子(MS), タベア・ツィマーマン(Viola), ハルトムート・ヘル(P)
Mitsuko Shirai(MS), Tabea Zimmermann(Viola), Hartmut Höll(P)

往年の著名なヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュは作曲も学んでいて、多数の作品を残していたそうです。この曲ではヴィオラのオブリガートが付いているのが興味深いです。

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(参考)

The LiederNet Archive

Beethoven-Haus Bonn

ゲーテによる3つの歌(ゲザング)——ゲーテが「浄書して送ってほしい」と言った作品(平野昭)

『ベートーヴェン事典』:1999年初版 東京書籍株式会社(歌曲の解説:藤本一子

IMSLP (楽譜のダウンロード)

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