濱田滋郎氏逝去
スペイン音楽の研究者として名高い濱田滋郎さんが3月21日に亡くなったそうです。
https://artespublishing.com/news/20210321_hamadajiro_obituary/
クラシックファンにとっては濱田さんの書く音楽評論は馴染み深いと思います。
スペインの歌やギター音楽等の専門家でありながら、クラシック音楽の幅広い分野に造詣が深く、『レコード芸術』誌でも健筆を振るわれました。
アーメリングの来日公演パンフレットやCD解説なども書かれていて、温かみのある文章は読んでいてとても気持ちのよいものでした。
私は一度だけ濱田滋郎さんをステージで見たことがありました。
311の1ヶ月後に川口リリアのホールで「プラテーロと私」という作品が上演された時に解説者としてお話されました。
立て板に水というタイプではなかった記憶がありますが、濱田さんの言葉からはいつも音楽への愛情と音楽家への愛情が感じられたものでした。
若かりし頃にレコ芸やCD解説でなじみ深かった方々も随分旅立たれました。つい先日は歌崎和彦さんも亡くなられたのだとか。
寂しくなります。
ご冥福をお祈りいたします。
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コメント
フランツさん、こんばんは。
濱田滋郎さん、歌崎和彦さん、お二方とも亡くなったのですね。
寂しいことですね。
ご冥福をお祈りいたします。
投稿: 真子 | 2021年3月26日 (金曜日) 20時43分
真子さん、こんばんは。
本当に音楽を夢中で聴いていた頃に批評や解説で接していた方々がどんどん旅立たれるのは仕方ないこととはいえ残念です。
今日本屋に行った時にちらっと『レコード芸術』の最新号を見たのですが、濱田滋郎さんはいつも通り評論されていましたので、突然のことだったのではないかと思います。
濱田滋郎さん、歌崎和彦さんのご冥福をお祈りします。
投稿: フランツ | 2021年3月27日 (土曜日) 18時26分