« 2020年11月 | トップページ | 2021年1月 »

2020年に聴いたコンサート(江崎皓介ピアノリサイタル、高橋健介 Kotoba to Oto Vol. 1)

2020年は某騒動のせいで軒並みイベントは中止や延期に追い込まれてしまいましたが、そんな中実施まで漕ぎつけたコンサートもありました。
アーティストやスタッフの方々は想像できないほどのご苦労があったことと思います。

歌劇『ヴォルフ イタリア歌曲集』の公演についてはすでに投稿しました。

他に2つ素晴らしいコンサートを10月に聴いてきました。

実は最近ツイッターのアカウントを作り、そちらには感想を投稿していたのですが、やはりブログの方が私には向いていることが分かり、今後はツイッターのアカウントは情報収集用に残し、発信はこちらのブログで続けていこうと思います。

●江崎皓介(えざきこうすけ)ピアノリサイタル

http://www.piano.or.jp/concert/20084290

2020.10.10(土)15:00-16:30 カワイ川口リリアサロン

江崎皓介(えざきこうすけ)(ピアノ)

シューマン:ダヴィット同盟舞曲集Op. 6

(休憩15分)

ショパン:幻想曲Op. 49

ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」Op. 53

アンコール:
ドビュッシー:アラベスク第1番

-----

江崎皓介ピアノリサイタルを聴いてきました。いやぁ良かったです!
今年初の生音。動画も素晴らしいけれど、目の前で奏でられる音を全身に浴びる感覚!
やはりピアニストって凄いと改めて思いました!
シューマン、ショパン、ベートーヴェンと大作ばかりで聴き応えありました。

川口リリアに行く時はいつも音楽ホールの公演ばかりで、カワイのお店の奥にこんなサロン風のスペースがあるとは知りませんでした。

江崎さんの4人の作曲家(アンコールも含めて)の弾き分けが素晴らしく、タッチの変幻自在さに聞き入りました!

「ワルトシュタイン」はグリッサンドよりもオクターブの連続下行の方が指への負担は別にして難しそうな気がしますが、江崎さんのテクニックの素晴らしさもあって安心して身を委ねて聴けました。

それにしても年々シューマンが好きになっていく私です。
「ダヴィット同盟」最高ですね!

●高橋健介/Kotoba to Oto Vol. 1

https://kensuketakahashi-blog.com/kotoba-to-oto-vol-1-3/commentary/

2020.10.11(日)13:30-15:20 紀尾井町サロンホール

高橋健介(ピアノ)
水野沙六花(ピアノ)
澤原行正(テノール)
榎本郁(ヴァイオリン)

シューマン:《詩人の恋》 作品48 (澤原、高橋)

(休憩)

バーンスタイン :《キャンディード》 序曲 (水野、高橋)

サラサーテ:序奏とタランテラ  作品43 (榎本、高橋)

ドヴォルザーク:《スラヴ舞曲集》より  作品72-2 、作品46-5 (水野、高橋)

クライスラー:ドヴォルザークの主題によるスラヴ幻想曲 (榎本、高橋)

ブラームス(ハイフェッツ編):メロディのように  作品105-1 (榎本、高橋)

バッハ(高橋編):《神の時こそいと良き時》BWV106より第1曲〈ソナティナータ〉 (水野、高橋)
バッハ(高橋編):《楽しき狩こそわが悦び》BWV208より第9曲 アリア〈羊は安らかに草を食み〉 (水野、高橋)

クライスラー:愛の悲しみ (榎本、高橋)

モンティ:チャールダーシュ (榎本、高橋)

アンコール:

ラフマニノフ:ここは素晴らしい場所Op. 21/7 (高橋独奏)

グノー(バッハ原曲):アヴェ・マリア (4人全員)

-----

高橋健介さんが企画されたコンサートを聴いてきました。
「演奏(歌手やヴァイオリニストとの共演、ピアニストとの連弾、ソロ)、編曲、トーク、企画、プログラムの記述」等を一人でこなされたマルチな才能をまざまざと感じた時間でした。

共演者は皆高橋さんと関わりの深い方ばかりで、特に後半はトークも加わりなごやかな空気でした。もちろん演奏は真剣そのものでした。

水野沙六花さん(ピアノ):高橋さん同様歌ものの演奏が多いとのこと。明瞭なタッチで、見ていて楽しくなるような演奏でした!高橋さんとの息もさすがにぴったり!今回の連弾ではすべて水野さんがプリモ(高音パート)でした。

澤原行正さん(テノール):高橋さんと大学の同級生とのこと。美声でした!絵に書いたような貴公子然としたオーラを放っていて『詩人の恋』の主人公の苦悩を第三者ではなくまさに一人称の歌として表現していました。”mein Sehnen und Verlangen(ぼくの憧れと望み)”に満ちた歌だったと感じました。

榎本郁さん(ヴァイオリン):高橋さんの高校の同級生で、当時から音楽の話をしていたそう。学生時代の仲間とプロとして同じステージに立つというのは感慨深いことだろうなぁと想像します。テクニックが凄かったです!でも歌の編曲等での美しいフレーズにこそ榎本さんの良さがあると感じました。

高橋健介さん(ピアノ):かつてジェラルド・ムーアは文筆活動や講演、録音等を通して伴奏者の仕事や心構え等を幅広くシェアしましたが、高橋さんは現代のツール(SNSや名をなした人の著書等)を活用して、演奏家、聴衆の両者に惜しみなくノウハウをシェアしています。
その多方面の才能が今回のコンサートに結実したと言えるのではないでしょうか。
今回のKotoba to Oto というタイトルに込められた由来等も話されましたが、様々なツールを一つのコンサートに集約するというアイディアは新しいと思います!
そして高橋さんの演奏ですが、とても丁寧で細やかでした!

今回サポートチケットを購入した人には特典映像のURLが送られてくるのですが、『詩人の恋』の某曲を澤原さんとリハーサルしているシーンで、二人が試行錯誤している場面がありました。完成途上の段階の演奏をシェアするというのは勇気のいることだと思いますが、今回の本番で見事に完成していました。

今日『詩人の恋』を聴いていて感じたのですが、高橋さんの演奏は常にコントロールが行き届いていながら、血が通った表現でした。そしてそれはかつて実演で聴いた小林道夫さん(高橋さんの師)から感じたものを思い出させるものでした。

最後にもう1点。
今回高橋さんは譜めくりを自分でしたのですが、めくり方やタイミングが素晴らしかったです!
外来の有名なピアニストでも静かな余韻の中派手な音を立てて譜めくりする場面をこれまで何度も見てきましたが、高橋さんは必要なら次の曲で歌い始めてからめくったりもしていました。

Bravi!!!

Ezaki-kousuke-20201010 ←江崎皓介ピアノリサイタルちらし

Kawai-kawaguchi-lilia-salon ←カワイ川口リリアサロン

Kioicho-salon-hall-1 ←紀尾井町サロンホール

Kioicho-salon-hall-2 ←紀尾井町サロンホール

| | | コメント (3)

Frohe Weihnachten!! (コルネーリウス/幼児キリスト)

Christkind, Op. 8 no. 6
 幼児(おさなご)キリスト

Das einst ein Kind auf Erden war,
Christkindlein kommt noch jedes Jahr.
 かつて地上で子供だった
 幼児キリストは今もまだ毎年やってきます

Kommet vom hohen Sternenzelt,
Freut und beglücket alle Welt!
 高い星空から来て
 世界中を喜ばせ幸せにします!

Mit Kindern feiert's froh den Tag,
Wo Christkind in der Krippe lag;
 子供たちと楽しくその日を祝います
 幼児キリストが飼い葉桶で横になっていた日を

Den Christbaum zündet's überall,
Weckt Orgelklang und Glockenschall.
 至る所クリスマスツリーの明かりを灯し
 オルガンの響きと鐘の音を鳴らします

Christkindlein kommt zu arm und reich,
Die Guten sind ihm alle gleich.
 幼児キリストは貧しい子の所にも豊かな子の所にもやってきます
 いい子ならば彼にはみな同じなのです

Danket ihm denn und grüßt es fein,
Auch euch beglückte Christkindlein!
 彼に感謝してしっかり挨拶するようにね
 そうすれば幼児キリストは君たちも喜ばせてくれるでしょう!

詩&曲:Peter Cornelius (1824-1874) 

-----------

●Hermann Prey(BR) & Leonard Hokanson(P)

| | | コメント (2)

ベートーヴェン(Beethoven)未完の歌曲「野ばら(Heidenrösleinベートーヴェン(Beethoven)未完の歌曲「野ばら(Heidenröslein, Hess 150)」の補筆完成版)」の補筆完成版

ベートーヴェンがゲーテの詩による「魔王(Erkönig, WoO 131)」に作曲を試み未完に終わったスケッチの補筆完成版について以前に記事にしました。

今回は同じゲーテの詩による「野ばら((Heidenröslein, Hess 150)」です。
こちらもベートーヴェンはいくつかのスケッチのみを残して完成しませんでした。

今回は複数のスケッチの中から最も完成されている版について、"The Unheard Beethoven"というWebサイトに詳しい情報とMIDI音源がありましたのでご紹介します。

https://unheardbeethoven.org/search.php?Identifier=hess150

このスケッチはかつてAlexander Wheelock Thayerという人が所有していて、現在はParis ConservatoireにMs. 79という番号で保管されているそうです。

スケッチに使われた紙は1793~1796年に使われていたものであることが確認されているとのことなので、この時期に書かれた可能性が高いでしょう(ベートーヴェン23~26歳)。

Henry Holden Huss氏が1898年に補筆完成した版があり、それもこのサイトの上から2番目のMIDIで聞くことが出来ます(この2番目のMIDIだけ音が聞き取りにくいです)。

ただ、このサイトの筆者であるMark S. Zimmer氏はHuss氏の版に重大な問題があることを指摘しています。それは"ritornello(リトルネッロ:反復して演奏される部分)"と書かれたピアノパートが無視されていることで、今回Mark S. Zimmer氏がその部分を生かした補筆完成版をこのサイトで発表しています(1番目のmp3と4番目のMIDI音源)。

ちなみに3番目はベートーヴェンのオリジナルの形をそのまま音源化したもののようです。確かにここで使われている素材がMark S. Zimmer版のピアノパートに使われていますね。

サイトの下に歌詞も掲載されているので、見ながら聞くことをお勧めします。
歌声部はかなり音の跳躍があって歌いにくそうですが、いつかどなたかにチャレンジしてもらえたらいいなと思います。
実際に演奏しようと思われた方は、楽譜の使用料金等についてWillem氏(xickx@unheardbeethoven.org)にお問い合わせください。

"The Unheard Beethoven"

Officers:
Project Director: Mark S. Zimmer
Musical Director: Willem
Board of Directors: Mark S. Zimmer, Willem, James F. Green

| | | コメント (4)

ベートーヴェン生誕250年!!!

ベートーヴェンは1770年12月17日に洗礼を受けたことが分かっています。
生後24時間以内に洗礼を受けていた可能性がある為、おそらく16日が誕生日ではないかと言われています。

ベートーヴェンにとって歌曲は重要なジャンルではありませんでした。
しかし、シューベルトやシューマン等の連作歌曲集の先駆的作品を作ったのは他ならぬベートーヴェンでした(歌曲集『はるかな恋人に寄せて』)。
彼の歌曲にもイメージ通りの荘厳な作品はありますが、むしろそれ以外の愛嬌のある作品も多いと思います。
そんな歌曲の数々を聴いてベートーヴェンの誕生日をお祝いしましょう!ここでは演奏を見ることが出来る映像を集めてみました。

●歌曲集『はるかな恋人に寄せて』Op. 98
An die Ferne Geliebte, op.98

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR) & ジェラルド・ムーア(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR) & Gerald Moore(P)

●別れ WoO. 124
La partenza, WoO. 124 "Ecco quel fiero istante!"

ヘルマン・プライ(BR) & ヴォルフガング・サヴァリシュ(P)
Hermann Prey(BR) & Wolfgang Sawallisch(P)
produced by RAI in the early 1970s

●アデライーデ Op. 46
Adelaide, Op. 46

ペーター・シュライアー(T) & ノーマン・シェトラー(P)
Peter Schreier(T) & Norman Shetler(P)

●恋する男 WoO. 139
Der Liebende, WoO. 139

マティアス・ゲルネ(BR) & ヤン・リシエツキ(P)
Matthias Goerne(BR) & Jan Lisiecki(P)

●ゲーテのファウストから(のみの歌)Op. 75-3
Aus Goethes Faust (Flohlied), Op. 75-3

イアン・ボストリッジ(T) & アントニオ・パッパーノ(P)
Ian Bostridge(T) & Antonio Pappano(P)

| | | コメント (2)

シューベルト「風吹くとき(Beim Winde, D 669)」を聴く

Beim Winde, D 669
 風吹くとき

【A】
Es träumen die Wolken,
Die Sterne, der Mond,
 [Es träumen die Wolken,
 Die Sterne, der Mond,]
Die Bäume, die Vögel,
Die Blumen, der Strom.
Sie wiegen,
Und schmiegen
Sich tiefer zurück,
Zur ruhigen Stätte,
Zum thauigen Bette,
Zum heimlichen Glück.
 [Sie wiegen,
 Und schmiegen
 Sich tiefer zurück,
 Zum thauigen Bette,
 Zur ruhigen Stätte,
 Zum heimlichen Glück.
 Zum heimlichen Glück.]
 みな夢の中だ、雲も、
 星々も、月も、
 木々も、鳥たちも、
 花々も、川も。
 みな揺れては
 戻り、より深く
 かがみ込む、
 静かな場所へ、
 露に濡れたベッドへ、
 ひそかな幸せへ。

【B】
Doch Blättergesäusel
Und Wellengekräusel
Verkünden Erwachen.
Denn ewig geschwinde,
Unruhige Winde,
Sie stören, sie fachen.
 だが葉がさらさらと鳴り
 波が立ち
 目覚めよと告げる。
 なぜなら絶えずすばやく
 騒々しい風が
 邪魔して、煽るのだ。

【C】
Erst schmeichelnde Regung,
Dann wilde Bewegung;
 [Dann wilde Bewegung;]
Und dehnende Räume
Verschlingen die Träume.
 [Verschlingen die Träume.]
 まずは心地よく感じる動きで、
 続いて荒々しい動きで。
 するとますます広がっていく空間で
 夢が飲みこまれていくのだ。

【D】
Im Busen, im reinen,
Bewahre die deinen;
 [Im Busen, im reinen,
 Bewahre die deinen;]
Es ströme dein Blut:
Vor rasenden Stürmen
Besonnen zu schirmen
Die heilige Gluth.
 [zu schirmen
 Die heilige Gluth.]
 胸の中で、純粋な胸の中で
 あなたの夢を守りなさい。
 あなたの血潮よどっとほとばしれ、
 荒れ狂う嵐から
 落ち着いて
 聖なる熱を守るために。

 [【A】を繰り返す]

詩:Johann Baptist Mayrhofer (1787-1836)
曲:Franz Peter Schubert (1797-1828)

※[ ]内(赤字)はシューベルトによる繰り返し。

-----------

マイアホーファーの詩にシューベルトは50曲近く作曲しました。一時シューベルトは彼と一緒に住んでいたことがあり、気心の知れた仲間だったのでしょう。「風吹くとき」の詩は万物が眠りにつき夢見ているときに風が起こり、目覚めさせようとするが、夢を守りなさいという内容です。シューベルトはLieblich(愛らしく)という指示を冒頭に掲げています。【A】の箇所はほの暗い響きながら夢見るように美しく、メロディーメイカー、シューベルトの面目躍如といったところです。【B】では葉のそよぎや波立つテキストを描写するようにピアノパートの音型が細かくなり動きが出てきます。【D】でEtwas langsamer(前よりいくぶんゆっくりと)と少し落ち着きを取り戻します。血潮よほとばしれ、嵐が荒れ狂うと歌うところで、歌とピアノの両手がユニゾンを奏でるのは、後の『冬の旅』の「嵐の朝」に受け継がれている手法と言えるかもしれません。詩行が終わると、音楽は再び冒頭に戻り、【A】が再現されて終わります。シューベルトは、風に夢が妨げられることがなく、再び夢の世界の描写に戻って平穏に終わるという形にしようとしたのでしょう。

2/4拍子。ト短調。1819年10月作曲。歌声部最高音:2点ト音。歌声部最低音:1点変ホ音。

●ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR) & ジェラルド・ムーア(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR) & Gerald Moore(P)

フィッシャー=ディースカウはさらりとした語り口で、情景の展開を見事にイメージさせてくれます。ムーアも場面展開を鮮やかに描いています。

●クリスティーネ・シェーファー(S) & アーウィン・ゲイジ(P)
Christine Schäfer(S) & Irwin Gage(P)
録音:1997年

シェーファーの芯のある細めの声質が冷たい夜の情景にぴったりです。それぞれの場面のテンポ設計(ゲイジの好サポート!)が細やかで素晴らしかったです。

●ロベルト・ホル(BSBR) & ルドルフ・ヤンセン(P)
Robert Holl(BSBR) & Rudolf Jansen(P)
録画:1995年5月14日

ホルはいつものようにメロディーをゆったりと歌い上げています。ヤンセンの立体的な演奏も素晴らしいです。

●ヴィオレタ・ウルマナ(MS) & ヘルムート・ドイチュ(P)
Violeta Urmana(MS) & Helmut Deutsch(P)

シューベルティアーデでのライヴ(2017年8月29日, Schubertiade Schwarzenberg)。リトアニア出身のウルマナの歌唱は繊細さと力強さの両方を持っていて良いですね。

●フローリアン・プライ(BR) & ビルギッタ・アイラ(P)
Florian Prey(BR) & Birgitta Eila(P)

ヘルマン・プライの息子のフローリアンの歌唱です。声を伸ばすところなどで父親の響きとの近さが感じられます。父ヘルマンはおそらくこの曲を録音していないと思います。

| | | コメント (4)

ヘルマン・プライの映像:クリスマスソング(1965年)、マイ・フェア・レディより(1962年)、カロ・ミオ・ベン(1968年)

ヘルマン・プライの映像がいくつか動画サイトにあがっていましたので、ご紹介します。
クリスマスソング3曲、マイ・フェア・レディの歌、カロ・ミオ・ベンの3種類の動画で、いずれも1960年代です。
マイ・フェア・レディは他に俳優さんらしき人たちも出てくるのですが、その人たちに遜色ないほどのエンターテイナーぶりです!
クリスマスソング3曲はメドレーでつながっているのですが、なんとも温かい美声です。
「カロ・ミオ・ベン」はお馴染みのイタリア古典名歌ですね。

●クリスマスソング3曲
Hermann Prey singt Weihnachtslieder (Aufnahme Dez. 1965, Wiesbaden)

1. In dulci jubilo

2. Maria durch ein' Dornwald ging (0:38-)

3. Leise rieselt der Schnee (3:11-)

●マイ・フェア・レディより
Hermann Prey - In der Straße wohnst du (My Fair Lady)
German version of the song "On the Street Where You Live" from My Fair Lady von Frederick Loewe (Aufnahme 1962).

●ジョルダーニ/カロ・ミオ・ベン
Hermann Prey, Bariton singt "Caro mio ben" von Giuseppe Giordani
(Aufnahme Wiesbaden Dezember 1968)

| | | コメント (8)

エリー・アーメリング(Elly Ameling)初出音源!バッハ「我が心は血の海に浮かぶ」BWV199

1969年2月8日録音のエリー・アーメリングのライヴ音源がアップされていました。

バッハ「我が心は血の海に浮かぶ」BWV199です。

この録音日は、アーメリングのちょうど36歳の誕生日です。
共演の指揮者やオーケストラから想像するに、おそらくイタリアでのライヴではないでしょうか。

1969年は他にも彼女のライヴがすでにいくつか商品化されています。
例えば、デームスとのオランダ音楽祭でのモーツァルト歌曲や、ブリテン指揮のマーラー歌曲など。
脂の乗ったみずみずしい美声と知的なアプローチは素晴らしいです!
その歌声にどっぷり浸ってみてください。

Johann Sebastian Bach: Mein Herze schwimmt im Blut - Cantata BWV 199
per soprano, oboe , due violini, viola e basso continuo

Elly Ameling, soprano
Elementi dell'Orchestra Alessandro Scarlatti di Napoli della Rai
diretti da Massimo Pradella
Registrazione dell'8 febbraio 1969

バッハ:カンタータ「我が心は血の海に浮かぶ」BWV199

録音:1969年2月8日(ライヴ)

エリー・アーメリング(S)
RAIナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティ管弦楽団
マッシモ・プラデッラ(C)

| | | コメント (0)

« 2020年11月 | トップページ | 2021年1月 »