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シューベルト/私の父の墓で(Bei dem Grabe meines Vaters, D 496)

Bei dem Grabe meines Vaters, D 496
 私の父の墓で

Friede sei um diesen Grabstein hier!
Sanfter Friede Gottes! Ach, sie haben
Einen guten Mann begraben,
Und mir war er mehr;
 ここにあるこの墓石のあたりが平安でありますように!
 神の穏やかな平安を!ああ、
 ある善人が埋葬されたのです、
 そして私にとって彼は善人という以上でした。

Träufte mir von Segen, dieser Mann,
Wie ein Stern aus bessern Welten!
Und ich kann's ihm nicht vergelten,
Was er mir getan.
 私に祝福を注いでくれたのです、この男性は、
 より良き世界の星のように。
 そして私は彼に報いることは出来ないのです、
 彼が私にしてくれたことに対して。

Er entschlief; sie gruben ihn hier ein.
Leiser, süßer Trost, von Gott,
Und ein Ahnden von dem ew'gen Leben
Düft' um sein Gebein!
 彼は永眠しています、彼はここに埋められたのです。
 神からのかすかな、甘い慰めがありますように、
 そして永遠の生命の予感が
 彼の体を香りで満たしています!

Bis ihn Jesus Christus, groß und hehr!
Freundlich wird erwecken - ach, sie haben
Ihn [Einen guten Mann]* begraben,
Und mir war er mehr.
 彼を、偉大で崇高なイエス・キリストが
 親切にも目覚めさせる日まで。ああ、
 彼[ある善人]が埋葬されたのです、
 そして私にとって彼は善人という以上でした。

詩:Matthias Claudius (1740-1815)
曲:Franz Peter Schubert (1797-1828)

* in the first and third repetition: "ihn"
  in the second: "Einen guten Mann"

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BR) & ジェラルド・ムーア(P)
Dietrich Fischer-Dieskau(BR) & Gerald Moore(P)

シビラ・ルーベンス(S) & ウルリヒ・アイゼンローア(P)
Sibylla Rubens(S) & Ulrich Eisenlohr(P)

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コメント

フランツさん、こんにちは。

素晴らしい曲のご紹介をありがとうございます。歌詞を読んでいて泣けてきました。先日父のお盆をしたばかりでしたので。
歌詞の通り、父は善人以上の人でした。優しくて大好きな父でした。
やがて亡くなった人たちが目覚める日が来て、再会できる希望をわたしも持っていますので。

それから、この月曜日から、家の耐震工事が始まっています。家の中のカベを解体するため、大量の粉塵が飛び散ります。
それで、アレルギーの鼻や喉がかなりつらいことになっています。
7ヶ所あるうち、やっと1ヶ所終わったところです。

このまま、行くと激しい咳に移行し、内耳液がもれ、まためまいが悪化するかもしれないと恐れています。それに、コロナが蔓延している今、なにかとややこしいですよね。。

そんな風に、気持ちが沈んでいたところに、この曲を聴き、慰められました。音楽には本当に力がありますね。

投稿: 真子 | 2020年8月21日 (金曜日) 15時38分

真子さん、こんにちは。

真子さんのお父様のお盆を迎えておられたのですね。
歌詞を重ね合わせて読んでくださったようで、ご紹介できて良かったです。
この曲のテキストはクラウディウスという「死と乙女」などの詩も書いている詩人です。
キリスト教圏の人の書く詩なので、
うまく訳せていないかもと思っていたのですが、
浄土真宗の私にも気持ちは伝わってきた(ように思っています)。

実はこの記事をアップした日が私の父の命日だったので
日にちが変わると同時に記事がアップされるように設定していました。
私の個人的な思いを込めた記事だったのですが、
亡くなった方が家に帰ってくるお盆の期間と重なったことで、
真子さんのお気持ちにも届いて本当に良かったと思います。

真子さんのお父様への思いが伝わってきました。
きっとあちら側で喜んでおられると思いますよ。
私もこのような情勢なので家族だけでお墓参りに行き、
一周忌の法要は代行でやっていただきました。

耐震工事でのアレルギー、大変ですね。あと6回あるのですね!
一緒にするようで申し訳ないのですが、
私も鼻炎もちで、特にハウスダストに弱いので、
粉塵が飛ぶ場面(洗濯物を干す時など)では必ずマスクをするようにしています。

真子さんが、咳やめまいの症状が出ないことを祈っております。

この曲、ほとんど演奏されないレアな作品ですが、真子さんにとって慰めになったようで嬉しく思います。
本当に音楽の力ですね!

有難うございました(^^)

投稿: フランツ | 2020年8月22日 (土曜日) 10時15分

フランツさん、こんばんは。

大切な人を偲ぶ気持ちは、国や宗教が違っても同じですよね。特に浄土真宗は、キリスト教と似ている部分がありますので、共感しやすいかもしれませんね。

フランツさんのお父様も、初盆を迎えておられるだろうなあと思いながら、父の事も思い起こし、この曲を味わいました。
お父様のご命日に記事をアップされたとのこと、お父様もお喜びだと思います(*^^*)

コロナが収束を見せない中、一周忌は代行されたのですね。あとどのくらいこの状態が続くかわかりませんが、今は忍耐するしかありませんね。

フランツさんも鼻炎ですか。。
あれは辛いですよね。私も一番反応するのがハウスダストです。黄砂や花粉の季節、洗濯を畳むのもマスクは必需品ですよね。お気持ちわかります(>_<)
そのようなかたが祈ってくださると、本当に嬉しく思います。
また、教会の友人が防塵マスクをプレゼントしてくれました。なんとか乗り切って行こうと思います。

レアなこの曲、繰り返し味わいますね。いつも素敵な曲のご紹介をありがとうございます(*^^*)

投稿: 真子 | 2020年8月22日 (土曜日) 20時32分

真子さん、こんにちは。

>大切な人を偲ぶ気持ちは、国や宗教が違っても同じですよね。

本当にそう思います。
宗教も言葉も超えて、人類共通の感情だと思います。

浄土真宗は他の宗派と異なる点が多いようで、亡くなってすぐに仏様になるという教えらしいです。
だから四十九日も残された者の区切りとしての意味合いが強いと知りました。
キリスト教と似ている点についても少し調べてみようと思います。

真子さんにも父のことを思っていただき、有難うございます。
その節は大変お世話になりました。
真子さんにかけていただいた言葉からどれほど救われたか分かりません。

真子さんもハウスダストに反応されるとのこと、
本当にあれは大変ですよね。
防塵マスクをプレゼントしてくれるご友人がおられるというのは心強いですね。
本当に人の縁というのは大切にしたいですね。

このシューベルトの歌曲、ほとんど録音されない珍しい作品ですが、私もこういう機会でないとなかなかじっくり聴かなかったと思います。
でも聴き込むと隠れた小さな宝石のようにも感じられました。

いつも温かいコメントを有難うございます!

投稿: フランツ | 2020年8月23日 (日曜日) 20時35分

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