ヘルマン・プライのライヴ音源(ザルツブルク音楽祭等)
某サイトに、ヘルマン・プライ(Hermann Prey)のライヴ音源がアップされていました。
中には私がクラシック音楽を聴き始めて間もない頃にFMラジオで聞いたものも含まれていました(1982年のシューベルト、ゲーテ歌曲集)。
プライのライヴ音源はまだ商業録音として入手出来るものが限られているので、
こうした貴重な録音が聞けるのは有難いです。
R.シュトラウスの若書きがプライの歌唱で聞けるのも珍しいです!
●Hermann Prey sings Schubert Lieder - Live, 1982
シューベルト:ゲーテの詩による歌曲集
The baritone performs 25 songs by Franz Schubert to texts by Johann Wolfgang von Goethe
in celebration of the 150th anniversary of the poet/writer's death.
Helmut Deutsch is the pianist in this recital from the Salzburg Festival on 5 August 1982.
I. "Der Sänger", D. 149 0:00
II. "Sehnsucht" (Was zieht mir das Herz so?), D. 123 7:55
III. "Rastlose Liebe", D. 138 12:01
IV. "Meeres Stille", D. 216 13:25
V. "Der Fischer", D. 225 17:11
VI. "Der König in Thule", D. 367 20:35
VII. "Der Schatzgräber", D. 256 24:40
VIII. "Erlkönig", D. 328 29:39
IX. "Prometheus", D. 674 33:58
X. "Grenzen der Menschheit", D. 716 39:49
XI. "Ganymed", D. 544 48:03
XII. "An Schwager Kronos", D. 369 52:48
XIII. "Versunken", D. 715 56:11
XIV. "Geheimes", D. 719 57:59
XV. "An die Entfernte", D. 765 59:26
XVI. "Willkommen und Abschied", D. 767 1:03:29
Encores:
XVII. "An den Mond" (Füllest wieder Busch und Thal), D. 259 1:07:31
XVIII. "Tischlied", D. 234 1:11:11
XIX. "Am Flusse", D. 776 1:13:42
XX. "Liebhaber in allen Gestalten", D. 558 1:15:36
XXI. "Der Musensohn", D. 764 1:16:57
XXII. "Der Rattenfänger", D. 255 1:18:57
XXIII. "Heidenröslein", D. 257 1:21:16
XXIV. "Wandrers Nachtlied II" (Über allen Gipfeln), D. 768 1:23:00
XXV. "Wandrers Nachtlied I" (Der du von dem Himmel bist), D. 224 1:26:00
5 August 1982, Großes Festspielhaus, Salzburg
●Hermann Prey sings Strauss Lieder - Live, 1974
R.シュトラウス歌曲集
Taken from the third lied recital at the Salzburg Festival, 4 August 1974, here is baritone Hermann Prey with pianist Karl Engel performing 17 songs by Richard Strauss.
I. “Einkehr” 0:00
II. “Der müde Wanderer” 2:23
III. “Nebel” 6:20
IV. “Die Drossel” 8:20
V. “Zueignung” 11:28
VI. “Nichts” 13:25
VII. “Ständchen” 14:59
VIII. “Breit’ über mein Haupt” 17:36
IX. “Du meines Herzens Krönelein” 19:40
X. “Ach Lieb, ich muß nun scheiden” 22:14
XI. “Ach weh mir unglückhaftem Mann” 24:37
XII. “Ruhe, meine Seele!” 27:09
XIII. “Cäcilie” 31:45
XIV. “Morgen!” 33:55
XV. “Ich liebe dich” 38:04
XVI. “Leises Lied” 40:42
XVII. “Bruder Liederlich” 44:35
4 August 1974, Großes Festspielhaus, Salzburg
●Hermann Prey sings Schubert Lieder - LIVE, 1973
シューベルト歌曲集
Taken from a recital at the 1973 Salzburg Festival, Here are three songs by Schubert sung by Hermann Prey with Leonard Hokanson at the piano.
I. "Der König in Thule", D 367 (Goethe) 0:00
II. "Der Sänger", D 149 (Goethe) 3:44
III. "Der Taucher", D 77 (Schiller) 11:00
4 Aug. 1973, Großes Festspielhaus, Salzburg
●Hermann Prey sings Loewe Lieder - LIVE, 1973
レーヴェ:バラーデ集
Taken from a recital at the 1973 Salzburg Festival, 4 August 1973. Here are six songs by Carl Loewe sung by Hermann Prey with Leonard Hokanson at the piano.
I. "Archibald Douglas", op. 128 (Fontane) 0:00
II. "Herr Oluf", op. 2, no. 2 (Herder) 11:00
III. "Odins Meeres-Ritt", op. 119 (Schreiber) 16:41
IV. "Der getreue Eckart", op. 44, no. 2 (Goethe) 21:27
V. "Hochzeitlied", op. 20, no. 1 (Goethe) 26:01
VI. "Erlkönig", op. 1, no. 3 (Goethe) 31:04
4 Aug. 1973, Großes Festspielhaus, Salzburg
●Hermann Prey sings "Ich will den Kreuzstab gerne tragen" BWV 56 - LIVE, 1970
バッハ:カンタータ「われは喜びて十字架を負わん」 BWV 56
From the Vienna Musikverein in 1970, the baritone sings Bach's Cantata 56
with the Vienna Singverein and Vienna Symphony Orchestra
under the direction of Karl Richter.
3 June 1970
●Hermann Prey sings & plays for Böhm!
これは、往年の指揮者カール・ベームの85歳の誕生日を祝って、プライがアコーディオン片手に歌う貴重な映像です。
The baritone sings a comic birthday song at a special 85th birthday program in Salzburg
for the famed conductor Karl Böhm.
The song has fun playing on the conductor's name with the Böhmer Wald (Bohemian Woods).
The tribute was held on August 27, 1979.
Prey accompanies himself on the accordion.
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コメント
フランツさん、こんにちは。
台風は大丈夫でしょうか。
プライさんのザルツブルクライブのたくさんの音源をありがとうございます。
いいですね~、やっぱり彼の歌は。
まず、大好きなトゥーレの王を何度も味わっています。
インターコード盤で聴いて以来、若い頃の甘い声で聴いてみたいと思っていましたので、飛び上がらんばかりに喜びました。
感情を抑えているのだけど、抑えきれない思いが溢れる演奏で、何度も再生しました。
続く 歌手 は、おおらかな歌いぶり。潜水する男は、彼の真骨頂の曲に思えます。PHILIPS盤にも入れていますが、ライブならではの熱量がやはり感じられました。
ちょっと飛んで、アコーディオンの映像もいいですね。クラシック歌手としてデビューする前は、トリオをくんでアコーディオンを演奏していたようですね。自伝の口絵に写真が載っていますが、本当に芸達者ですよね。
曲は民謡ですが、時々笑が起きているのは、もしかしたら、ベームに向けての替え歌かも。プライさんの事ですから 笑
シュトラウスに続き、1982年のシューベルトも少しずつ聴いています。またコメントしますね(^^)
投稿: 真子 | 2019年10月12日 (土曜日) 16時48分
真子さん、こんにちは。
真子さんは台風大丈夫でしたか?
私は実家に戻っていて、高台だったので大丈夫でした。
今日は一転して晴れていますがまだ風があります。
皆さんがご無事でありますように。
プライの音源、喜んでいただけたようで良かったです。
これほどの数をまとめてアップしてもらえて感謝です。
どこかのレーベルから商品化してほしいですよね。
「トゥーレの王」を何度も聞かれたとのこと、インターコードの円熟の録音も渋みがあって良かったですが、若い頃の歌唱もまた格別ですね。プライの若い頃のちょっと感傷的な音色が何とも言えない魅力を感じます。真子さんも飛び上がらんばかりに喜んで下さったようで、ご紹介した甲斐がありました!
「潜水する男」も彼の十八番だけあって生き生きと歌われていますね。この曲を世に広めたのは紛れもなくプライの功績でしょう。20分以上の物語を一気に聞かせる語り口の巧みさ!見事だと思います。
アコーディオンの映像も貴重ですよね。
カール・ベーム(Karl Böhm)の誕生日を祝って、ベーマー・ヴァルト(Böhmer Wald)(ボヘミアの森)と歌っていて、名前をもじった選曲のようですね。
様々なプライの音源を楽しんで下さいね(^^)
投稿: フランツ | 2019年10月13日 (日曜日) 16時48分
フランツさん、こんにちは。
1982年のシューベルトを、時間を取って、じっくり通して聴きました。
リート歌手としての円熟を感じさせる演奏でした。
おおらかさと温かさはそのままに、力強さと静けさ、威厳と甘さが融合されて、そこに深みと言うことでエッセンスが加えられた、本当に素晴らしい演奏会でした。
フランツさんは、この時期のプライさんを聴かれたのですね。
羨ましいです。
これは、インターコード盤にも言えますが、「魔王」などは若い頃の「演者」から「語り部」になっていました。
基本的な演奏スタイルは変わっていないと思いますが、50歳代にして出せる重みでしょうか。
「人間の限界」に特にそれを感じました。
「クロノス」なんかはかっこいいですし、「さすらい人の夜の歌」の静謐。
「トゥーレの王」は、1973年のものと、また違った味わいがありました。
大好きなこの曲を、新たに二種類聞けた事も、とても嬉しいです。
いつも素晴らしい音源のご紹介をありがとうございます(^^)(*^▽^)/★*☆♪
投稿: 真子 | 2019年10月16日 (水曜日) 16時58分
真子さん、こんにちは。
1982年のライヴのご感想を有難うございます!興味深く拝読しました。
「おおらかさと温かさはそのままに、力強さと静けさ、威厳と甘さが融合されて、そこに深みと言うことでエッセンスが加えられた」という真子さんの言葉、本当にその通りですね。
私はこれと同じプログラムでプライ&ドイチュの実演に行くことが出来たのですが、言葉を噛み締めるようにじっくりと歌う様はまさに円熟の境地でした。
特に「語り部」のような第三者的な歌唱からはある種の威厳が感じられました。
以前にも書いたと思いますが、「馭者クロノスに」を初めて知ったのがこの時のゆったりテンポの演奏だった為、後に聞いた他の演奏(プライの若い頃やF=ディースカウ)がとてつもなく速いテンポに感じられたものでした。
「人間の限界」の深みも素晴らしいですね。
「トゥーレの王」は古雅な曲調とプライの噛み締めるような語り口が素晴らしく合っていましたね。
ゲーテ歌曲の多様性をこうした素晴らしい演奏で聴けるのは幸せですね(^^)
素敵なコメントを有難うございました!
投稿: フランツ | 2019年10月17日 (木曜日) 07時57分