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歌曲ピアニスト平島誠也の録音を聴く

アーウィン・ゲイジ、コンラート・リヒターらに師事して、歌曲のスペシャリストとして多くの歌手たちから信頼を得ている平島誠也氏がブログ「落語ときどきピアノ~平島誠也の覚書き~」「私がyoutubeにアップする理由」という記事をアップしていて、興味をもったので、動画サイトで検索していくつか引っ張ってきました。

●24のシェック歌曲 Schoeck Lieder

2007年11月9日内藤明美メゾソプラノリサイタルより(東京オペラシティリサイタルホール)
私がはじめて内藤さん&平島さんのリサイタルを聞きに行った時のライヴ録音です。内藤さんは歌曲の素晴らしい演奏家の一人です。録音に合わせて山崎裕視氏(1曲目のみ上田敏)の対訳が表示されているので、シェックの歌曲入門としても最適な動画です。

山のあなたo. Op. No. 11(ブッセ)
やすらぎの谷Op. 3-1(ウーラント)
葦の歌ⅠOp. 2-1「彼方には陽も沈みゆき」(レーナウ)
葦の歌ⅡOp. 2-2「空は曇りて雲は飛ぶ」(レーナウ)
葦の歌ⅢOp. 2-3「こもりたる森の小径を」(レーナウ)

別れOp. 3-3(ウーラント)
さよならOp. 3-4(ウーラント)
礼拝堂Op. 3-2(ウーラント)
九月の朝Op. 7-1(メーリケ)
捨てられた娘Op. 6-1(シュヴァーベン民謡)

エリーザベトOp. 8-1(ヘッセ)
知らせOp. 8-3(ヘッセ)
二つの谷からOp. 8-2(ヘッセ)
非難o. Op. No. 27(ヘッセ)

~休憩~

美しいところOp. 14-3(フライ)
思い出Op. 10-1(アイヒェンドルフ)
森の湖Op. 15-1(ロイトホルト)
わが母にOp. 14-1(メーリケ)
眠りよ 眠りOp. 14-4(ヘッベル)
プラハ学生の旅の歌Op. 12-2(アイヒェンドルフ)

ペレグリーナⅠOp. 15-6「人言うに 恋人は杭に」(メーリケ)
ペレグリーナⅡOp. 17-4「かつて神聖であった愛の」(メーリケ)
秋にOp. 17-2(ウーラント)
春の教会墓地Op. 17-3(ウーラント)

[アンコール]
シェック/山のあなたo. Op. No. 11

●太田直樹のドイツリート 平島誠也(P.)

1998年録音。メンデルスゾーン「最初の喪失」「ヴェネツィアのゴンドラの歌」、ブラームス「セレナード」「五月の夜」、R.シュトラウス「ああ辛い、俺はなんて不幸な男なんだ」「ひそやかな誘い」
太田直樹氏は2017年に50代で亡くなられたのですが、実演で何度か聞くことが出来たのがよい思い出です。ここでも端正で誠実な歌唱が聞けます。メンデルスゾーンの「最初の喪失」をシューベルトの曲と比べて聞いてみるのも興味深いと思います。

●名曲アルバム ヴォルフ「夏の子守歌」 釜洞祐子(S.) 平島誠也(P.)

ヴォルフ「夏の子守歌」を釜洞祐子さん(S)と平島さんが若干のアレンジを加えて(原曲だと4分弱で終わってしまう為と思われます)演奏しています。ヴォルフの生まれ育った街並みを見られる貴重な映像です。

●川下登レーヴェとヴォルフを歌う 平島誠也(P.)

レーヴェの「魔王」、「詩人トム」、ヴォルフの「火の騎士」、「こうのとりの使い」、「歌人」。
この録音は昔FMで聞いた記憶があります。バラードを日本人歌手でこれだけまとめて聴ける機会はなかなかないので貴重な放送でした。川下(かわしも)氏のハイバリトンはディクションが明瞭で聞きやすいです。平島氏のピアノは雄弁で、冴えています。

●「浜辺の歌 」   秋山恵美子(Sop.) 平島誠也(P.)

秋山恵美子さん(S)の名唱。誰もが知る名作を平島氏の編曲で美しく演奏しています。

●プーランク「エディット・ピアフを讃えて」 平島誠也(P.)

平島さんの貴重なソロ録音です。偉大なシャンソン歌手に寄せたメランコリックな曲調の作品で、平島さんの音色の美しさが際立っています。

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コメント

こんにちは!
平島さんのピアノと内藤さんのコンサート、私も2度ばかり聴きに行きましたが、良かったですね。
特に、日本人の女性歌手の「冬の旅」は、初めて聞きましたので、よく覚えています。
小ホールで、聴衆と一体感のあった、心にしみる会でした。
最近は、出かけるよりも、家で、テレビの音楽チャンネルで、クラシック音楽も、気楽に楽しむことが多くなりましたが、たまには、生の演奏に出会いたいなと思ったりします。
何時も、素晴らしい音楽情報、有り難うございます。

投稿: Clara | 2019年7月22日 (月曜日) 17時01分

Claraさん、こんにちは!
コメントを有難うございます!
平島さんと内藤さんの時にClaraさんともお会いしたのでしたね。懐かしい思い出です。
平島さんも内藤さんも商業主義から静かに距離を置いて、こびない選曲と、妥協のない演奏で歌曲の魅力を伝えてくれました。
Claraさんにとっても女声による「冬の旅」を楽しまれたようですね。

Claraさんのクラシカのご紹介、いつも楽しく拝見しています。いい演奏がテレビで繰り返し聴けるのですからいいですね。
私もコンサート会場からはめっきり足が遠のいてしまいましたが、たまにはあの雰囲気を味わってみたいなと思っています。
こちらこそClaraさんにブログを訪れていただき、コメントまでいただけて嬉しい限りです!
これからもよろしくお願いいたします!

投稿: フランツ | 2019年7月22日 (月曜日) 18時20分

ご紹介ありがとうございます。見れなくなったものは新たなアカウントでアップされてますので。申し訳ありません。

投稿: 平島誠也 | 2019年11月 8日 (金曜日) 23時03分

平島さん、こんにちは。
ご連絡を有難うございます!
新しいアカウントの方に修正しておきます。

この川下登さんとのレーヴェ、ヴォルフは特に私にとって思い入れの強いもので今も聞いています(以前楽屋口でご挨拶させていただいた時に、このFM放送に感銘を受けたとお話ししたのですが、別の歌手の名前を言ってしまった記憶があります。あの時は失礼しました。川下さんでした)。あらためて聞いてみても素晴らしい演奏でした!

投稿: フランツ | 2019年11月10日 (日曜日) 16時44分

早々に再アップありがとうございます。お礼にエピソードトークをひとつ。アンドラーシュ・シフが11月8日と9日にベートーヴェンのコンチェルトを全部オペラシティーで弾きました。もともとスタインウェイを使うはずが、本人の希望でベーゼンドルファーで弾くことに。しかし2日目は私がリサイタルホールで使うことになってました。ホール側は彼を説得できず、こちらにピアノの変更を求めてきました。代わりのベーゼンドルファーを用意すると言って。もちろんシフのためならと承知したのですが、調律師によると代わりの楽器がよくなかったため、こちらはスタインウェイで弾くことになりました。すべて8日と9日の急な出来事です。ホールの右往左往が目に浮かびますね。シフは知ってか知らずか、きっと名演奏を奏でたことでしょう。テレビ中継もあるようです。

投稿: 平島誠也 | 2019年11月11日 (月曜日) 15時10分

平島さん、こんにちは。

エピソードトーク、有難うございます!
なかなか聞けない舞台裏を知ることが出来てとても興味深かったです。
普通に考えたら先に予約していた平島さんにベーゼンドルファーを使う権利があると思うのですが、シフ・クラスになるとスタッフも気を使うのでしょうね。

内藤さんと平島さんのコンサート、残念ながら伺えませんでしたが、急遽用意されたスタインウェイは当日シフが弾いたベーゼンドルファーの代わりだったと知ると、当日会場で聞かれた方にとっては貴重な場面に居合わせたということになりますね。

そういえば平島さん、内藤さんが落語家のラジオ公開放送に出演された録音を聞きましたが、珍しい選曲はもちろんのこと、平島さんと落語家の方との共演というのも貴重な機会で、楽しく拝聴しました。
平島さんもピアノは鳴らせば音が出るとおっしゃっていましたが、だからこそよりいい音を求めていく平島さんの姿勢に感銘を受けます。急なピアノの変更に対応するのもきっと豊富な経験のなせる業ではないかと想像します。

投稿: フランツ | 2019年11月12日 (火曜日) 07時54分

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