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「東京・春・音楽祭2018」の動画(2018年7月20日(金)~10月19日(金)期間限定)

毎年春に催されている「東京・春・音楽祭」の今年のコンサート動画が7月20日よりアップされたようです。
3カ月のみの期間限定ですので、ぜひ下記のリンク先を開いて、お好きなコンサート動画をご覧ください。

 こちら

配信期間:2018年7月20日(金)~10月19日(金)期間限定

歌曲ファンの私が最初に見たのはヴァーグナー等を得意とするソプラノ、ペトラ・ラング(Petra Lang)の歌曲リサイタルでした(ピアノはアドリアン・バイアヌ(Adrian Baianu))。
正直、私は彼女の歌曲演奏をこれまでおそらく聞いていなかったと思うのですが、最初のブラームスを聞いて驚きました。
ベテランリート歌手の味わい、表情、趣が、オペラ歌手の彼女にすべてしっかり備わっていて、とても素晴らしかったからです。
ブラームスの「愛のまこと(Liebestreu)」の母親と娘の対話が、声の使い分けだけでなく、顔の表情からも伝わってきて、オペラ歌手としての彼女の強みが生かされているのが感じられました。
しかし、オペラ歌手の余技では決してなく、リートをしっかり歌いこんできた熟練の味わいのようなものも感じられて、素晴らしかったです。
声の若々しさは望めないにしてもまだ十分美声を保っていて、味わいはしっかり感じられました。
共演のピアニスト、アドリアン・バイアヌもいぶし銀の趣をもって、深みのある音をデリケートに響かせていて、こちらも素晴らしいです。
珍しいヨーゼフ・マルクスの歌曲なども数曲歌われ、歌曲ファンの方にはおすすめです。

 映像(1)はこちら:ブラームス&マーラー

 映像(2)はこちら:マルクス&R.シュトラウス&アンコール

 曲目解説などはこちら

もう一つ、世界中の歌劇場から引っ張りだこのテノールのクラウス・フロリアン・フォークト(Klaus Florian Vogt)のリサイタルも意欲的なプログラミングです。
ピアノはルパート・バーレイ(Rupert Burleig)です。

 映像(1)はこちら:ハイドン&ブラームス

 映像(2)はこちら:マーラー&R.シュトラウス&アンコール

 曲目解説などはこちら

テノールの歌う「さすらう若人の歌(遍歴職人の歌)」は珍しいので興味がわきます。
どこまでも柔らかい響きをもつフォークトがどのような表現を聞かせるか、これから楽しみたいと思います。
また、初めて聞くピアニストのルパート・バーレイの演奏も期待したいです。

他にも、中村恵理(S)と藤木大地(カウンターテナー)のデュエット(ピアノ:園田隆一郎)や、金子美香(MS)の日本歌曲&ドイツ歌曲のリサイタル(ピアノ:イェンドリック・シュプリンガー)、浜田理恵(S)のフランス歌曲リサイタル(ピアノ:三ツ石潤司)、ヴィタリ・ユシュマノフ(BR)のロシア歌曲リサイタル(ピアノ:山田剛史)など、歌曲ファンにはいくつも興味深い動画がアップされています。

歌曲以外にも多くのコンサートがアップされていますので、ぜひ気になったコンサートを聴いてみてくださいね。

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コメント

妖精はされていませんが。
せっかく,枠も作っていただいたので スターバト・マーテル 13:54  26:32  27: 34:51  41:12  55:55 です。
表情のうつくしさにどきどきです。

上とはべつですが(言い訳がましく)
困ったことに、これを聴くとほかが聴けなくなてしまいました。
荘厳さあり、オペラふうありでこまったものです。
私はいわゆる無宗教ではありますがバッハもモーツァルトも
宗教曲も聴かせてもらっています。

投稿: tada | 2018年8月 8日 (水曜日) 11時33分

tadaさん、こんばんは。

妖精さんの映るタイミングを一つ一つ調べて記載して下さり、有難うございます。
都響の妖精さんは清楚っぽい方ですね。
都響がtadaさんのお近くのホールに来る時には生で聞かれるのもいいかもしれませんね。

このロッシーニの「スターバト・マーテル」、初めて聴いたのですが、最後の2曲、特に終曲のAmenがこれほどドラマティックなことに驚かされました。
普段は宗教とほぼ無縁な私ですが、純粋に音楽作品として聴いてもぐっと惹きつけられるものがありました。確かに荘厳な宗教曲らしさと、オペラ的な要素が混在していますね。
教えて下さり、有難うございました!

落ち着きましたら他の動画も見てみて下さいね。

投稿: フランツ | 2018年8月 9日 (木曜日) 18時33分

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