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ジェラルド・ムーア独奏による「音楽に寄せて」&「ヘラー作曲練習曲」

今年(2017年)が没後30年にあたる名伴奏者ジェラルド・ムーア(Gerald Moore: 1899-1987)のソロ演奏が某サイトにアップされていました。
このSP録音、存在は知っていたのですが、入手できず、「音楽に寄せて」のみは以前に故羽田健太郎さんのラジオで流されたのを聞いたことがあったのですが、ヘラーの練習曲は聞けないままでした。
アップして下さった方にただただ感謝あるのみです。
「音楽に寄せて」はムーアの1967年フェアウェル・コンサート(シュヴァルツコプフ、ロサンヘレス、ディースカウとの共演)のアンコールで弾かれたものが商品化されていますが、そちらは1節のみの短縮バージョンでした。
この1949年版は2節の形で変奏されていますが、あくまでも原曲を生かした編曲なのがムーアらしいです。

ちなみにこの録音、1949年11月ということですので、1899年7月生まれのムーアの満50才の録音ということになります。
他にはバルトークの小品しかソロ録音のないムーアが50才でこの録音をしたのはどういう心境だったのか、ちょっと気になります。

とにかくお聞きになってみてください!
ピアノで歌うということの最高の境地がここにあります。
あまりにも美しいです!

ピアノ独奏(Piano solo):ジェラルド・ムーア(Gerald Moore)
録音(Recording):1949年11月9日(9 November 1949)

シューベルト作曲(Schubert);ムーア編曲(arr. G.Moore):音楽に寄せて(An die Musik, D547)
Gerald Moore plays Schubert-Moore 'An die Musik'

ヘラー作曲(Heller):練習曲ホ長調(Étude in E Major, Op.45 No.9)
Gerald Moore plays Heller Étude in E Major Op.45 No.9

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コメント

こんにちは、フランツさん。
ムーア編曲・自演の「音楽に寄せて」、味わわさせていただきました。
ムーアは、自著「伴奏者の発言」の中で、独奏者と伴走者の役割は五分五分、伴奏は音楽構造の基礎、と述べています。
そのムーアが、ピアノで歌ってみたかったのでしょうかね?選んだ曲の題名もポイントかな、と思ったりします。まあ、推測の域を出ませんが。

ところで、我が家のBOSEの故障でCDを聴けず、2年は経っていたのですが、この度、やけくそで超安価なウォークマンを買いました。料理をしながらイヤホンで聴くためです。で、気付いたんです。これを外部機器としてBOSEにつないだら、ええんちゃうん?と。正解でした。BOSE復活です。
今は、ブリュッヘンで、ハイドンの「驚愕」を聴いています。

投稿: Zu-Simolin | 2017年8月 8日 (火曜日) 19時29分

Zu-Simolinさん、こんばんは。
コメントを有難うございます!

ムーアのソロ演奏、味わっていただけて嬉しいです。
50歳の頃のムーアがソロで自分の演奏を残しておこうと思ったのは、選曲も含めて、自らの信条をより分かりやすく伝えようとしたのかもしれませんね。
彼は歌曲の伴奏パートを弾いている時でも、歌手と共に歌っているのは十分伝わってくるのですが、ここでのように完全にソロの曲を弾いていても、歌手と伴奏の一人二役をしているように感じられます。
確かに独奏者と伴奏者の役割は五分五分ですよね。
聴衆の注目度からすれば九割からひょっとすると100%がソリストに向かっているのかもしれませんが、音楽面でいえば歌手とピアニストが同じ力量を持っていないと優れた演奏にはならないと思います。
そのことを実践の演奏とレクチャーの両面から広く知らしめたという点でムーアの功績はやはり大きかったと言えると思います。
そして、ピアノで歌うということの実例として、このソロ録音を敢行したのかもしれませんね。

ウォークマンを入手されたそうで、良かったですね。しかもスピーカーにつないでいい音で聞けたようですね。
私は再生機器には全く無頓着で、スマホから流したり、ヘッドホンで聞くだけで満足してしまうのですが、やはりいい装置とスピーカーで聞けば違うのでしょうね。
せっかくいい音で聞けるようになったのですから、お好きな音楽をたっぷり堪能してくださいね。

投稿: フランツ | 2017年8月 8日 (火曜日) 21時30分

こんにちは、フランツさん。
おっかけでコメントしてしまいます。
リクエストです。
シューベルトの、D932「十字軍」。
名曲なのかどうかは知りませんが、好きなんです。はじめて聴いたのは、ディースカウ=デムスのLPでした。十字軍万歳ではない。最終節が気に入っています。略記しますと、「人の世は荒野を越え、まさしく聖地を目指す十字軍」

今、プライの歌声で、BOSEで聴いています。
おせっかいですが、BOSEはお勧めです。
はじめて購入した時、それまでの卓上ステレオと、チェンバロの音を聴き比べてみました。
それまでチェンバロの音だと思っていたのが、それまでのステレオでは、オモチャの三味線に聞こえてしまうようになりました。
ごめんなさい。

投稿: Zu-Simolin | 2017年8月 9日 (水曜日) 18時50分

Zu-Simolinさん、こんばんは。

リクエストの「十字軍」なのですが、調べてみたら実は以前に記事にしていました。

http://franzpeter.cocolog-nifty.com/taubenpost/2013/09/d932-93d1.html

私も以前に記事にした記憶がおぼろげにあって、検索したところ2013年9月28日に投稿していました。
今見ると、引用した某サイトの音源のうちいくつかは削除されていますが、まだ聞ける音源も残っていました。
こちらでよろしいでしょうか。
私もこの曲好きです。

BOSEというのがおすすめとのこと、しっかり覚えておきますね。金銭的、それから部屋のスペース的に余裕が出来たら考えてみますね。
チェンバロの音が全く違って聞こえるほどなのですね。スピーカーにつなげて良かったですね!

投稿: フランツ | 2017年8月 9日 (水曜日) 22時02分

フランツさん,素敵なページをありがとうございます。私も鑑賞しました。心のこもった演奏で感動的ですね。音楽の原典に帰ったような気持ちになりました。以下個人的なメッセージです。
発売開始後間もなく,拙著を購読してくださり,ありがとうございました。お礼が遅くなってすみません。フランツさんのようにドイツ歌曲をこよなく愛す方の元に届いた1冊は幸せです。購入してくださった方への謝意が日に日に強まります。この場を借りて, みなさまに御礼申し上げます。フランツさんには,ささやかですが感謝を込めて,拙サイトに,歌曲への愛情に満ちた貴サイトをリンクしました。
なお先日句読点に関するご感想がありましたので,一言お答えします。横書きの文書でコンマとピリオドを使うのは,論文は執筆要項によりますが,学術書では理系を中心として,かなり普通のことですね。拙著の場合,入稿時はこのコメントと同様コンマと句点だったのですが,初校以来ピリオドでした。欧文と和文が混在する場合に使いやすいですし,句読点ほど目立たないのが気に入っています。新しい拙サイトもコンマとピリオドにしました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: 渡辺美奈子 | 2017年8月13日 (日曜日) 23時47分

渡辺美奈子さん、こんばんは。
記事へのご感想を有難うございました。
渡辺さんにも「感動的」と感じていただけて、とても嬉しいです。ムーアの演奏がこれほど歌にあふれたものであることを再認識できた演奏でした。

渡辺さんのサイトに私のとりとめのないサイトをリンクして下さり、有り難いのと同時に申し訳ない気持ちでもあります。あまりにもサイトの専門性に差があり過ぎて、ちょっと心配ではありますが、渡辺さんも書いて下さったように「歌曲への愛情」だけは持ち続けておりますので、リンクしてくださったことに恥じないような内容を心がけていきたいと思います(可能かどうか、心もとないですが)。

コンマ、ピリオドについてのご説明、有難うございました。そういうことだったのですね。確かに欧文が混ざる内容の論文では、コンマやピリオドを使った方が一貫性があって分りやすいのでしょうね。

渡辺さんの著書を手にして、これまで「冬の旅」の日本語解説書のみで知り得たミュラーについての知識をひとまず捨てて、無心に読んでみたいと思いました。
まだざっと拝見しただけなのですが、詩人の生涯と社会的背景、影響を受けた詩人、シューベルトの音楽における解釈など、とても広範にわたって、分かりやすく論じられているのが素晴らしいと思いました。
ちょっと本筋から離れますが、「ます」の原詩の第4節をシューベルトが省いた理由など、なるほどと納得させられました。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ますますの学究活動のご発展をお祈りいたします。

投稿: フランツ | 2017年8月14日 (月曜日) 22時49分

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