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アーメリングの歌うマーラー「交響曲第4番」第4楽章の映像!!!

動画サイトにエリー・アーメリングの歌唱シーンが収められた映像がアップされていました。
マーラーの「交響曲第4番」第4楽章の独唱者としてです。
セルジュ・コミッシオーナ指揮RTVE交響楽団で1985年スペインのテアトロ・レアル収録とのことです。

彼女の同曲の録音はスタジオ録音が2種類(ハイティンク指揮とプレヴィン指揮。詳細はSandmanさんのサイトをご覧下さい)、その他に放送局などの録音がいくつか残されていました。
しかし、映像を見るのは私は初めてです。
まさにファン待望のお宝映像です!

Sinfonía nº 4 en Sol Mayor de Gustav Mahler

49分頃から第4楽章が始まります。
アーメリング・ファンの方は49分あたりに目盛りを合わせて、お聞き下さい。
もちろんマーラー・ファンの方は最初からじっくりお聞き下さい。

収録:1985年、Teatro Real

Soprano: Elly Ameling
Orquesta de RTVE
Director: Sergiu Comissiona

若かりし頃の録音のような豊麗さはないかもしれませんが、細やかな言葉さばきは楽しめますし、何しろまだ十分美声を保っています。
歌詞を反映したと思われる微笑みも見られ、歌い方も相変わらずチャーミングです(ファン心理かもしれませんが)。
ぜひご覧下さい!

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アーメリングらの歌うバッハ「ミサ曲 ロ短調BWV232」

アーメリングが1987年にローマでジュリーニの指揮で歌ったバッハの「ミサ曲 ロ短調BWV232」の録音がRaiのサイトにアップされていました。

 こちら

おそらく1987年5月10,11,12日にローマで行われたコンサートではないかと思われます。
アーメリングとオッターのデュエットなど、ここでしか聴けないのではないかと思います。
以前某サイトにアップされていましたが、すぐに削除されてしまったので、久しぶりに聴くことが出来ます。

Elly Ameling(S)
Anne Sophie von Otter(A)
Thomas Moser(T)
Andreas Schmidt(BS)
Coro dell'Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Philharmonia Chorus
Orchestra dell'Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Carlo Maria Giulini(C)

なお、ジュリーニのコンサート記録がpdf化されていて、
アーメリングは、このコンサートの他に2回ジュリーニの指揮で歌っていることが分かります。

 こちら

●ベートーヴェン「ミサ曲 ハ長調」
20 September 1970
Royal Festival Hall, London

Elly Ameling, Janet Baker, Theo Altmeyer, Marius Rintzler
New Philharmonia Chorus
New Philharmonia Orchestra
Carlo Maria Giulini(C)

Beethoven: Mass in C major

●シューベルト「ミサ曲 変ホ長調」
4, 5, 6 December 1974
Musikverein, Vienna

Elly Ameling, Margarita Lilowa, Ian Partridge, Werner Krenn, Manfred Schenk
Rudolf Scholz, organ
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Wiener Symphoniker
Carlo Maria Giulini(C)

Schubert: Mass in E flat major

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アーメリングの2016年リーズでのインタビュー映像&2017年3月シュトゥットガルトでの写真

Leeds Lieder Festival 2016

昨年のリーズ・リーダー・フェスティヴァルのプレジデントだったアーメリングのインタビューが短いですが聞けます(0:58~)。
その他、テノールのマーク・パドモアやピアニストのジュリアス・ドレイクの演奏シーンなども少し見ることが出来ます。

ここでのアーメリング、80を超えておられるとは思えない若々しさ!
このエネルギーは本当にどこから湧いてくるのでしょう。
ただただ敬意あるのみです。

また、次のサイトで、2017年3月2日(木)~3月5日(日)に行われたアーメリングと歌曲ピアニスト、グレアム・ジョンソンによるシュトゥットガルトでのマスタークラスの写真を見ることが出来ます。

 こちら

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(2017.4.7追記)

Sandmanさんから情報提供していただきましたアーメリングの音声をご紹介します。

以下のサイトにシュトゥットガルトのマスタークラス訪問時と思われますが、ドイツ人インタビュアーと語るアーメリングの話を聞くことが出来ます。

 こちら

アーメリングの歌うシューベルト「音楽に寄せて」やベルリオ-ズ「ヴィラネル」にのせて、彼女の生い立ちから、歌曲に関する話題まで語られています。
途中でマスタークラスの時のものと思われる音声も数秒ですが流れます。
内容についてはじっくり聞き直してからあらためて追記しますので、少々お待ち下さい。

Sandmanさん、有難うございました!

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(2017.4.8追記)

Sandmanさんの紹介してくださった音源の内容を私の理解した範囲内で記しておきます(素人のリスニングなので正確さは保証できません。すみません)。

・多くの人が歌を歌うが、本当にLiedを歌える人は少ない。

・ある歌を自分のものにするためには、沢山歌うことではなく、自分の声、自分のあらゆる個性、気質をこめて歌うことである。

・シュトゥットガルトでのマスタークラスでのひとこま:「もう一度歌ってください。フランス語の2音節を1つの線にして歌うことで、単語になります」

・赤ちゃんの頃、母親と乳母が歌ってくれたが、その時に「この子、はじめて歌ったわ、高い声よ」と言われたとのこと(もちろん記憶にはないが)。

・オランダには当時大小のオペラ劇場がなく、ホールがあっても音響が良くなかった。オペラ文化がなく、若者へのオペラ教育もなかった為、リートを歌うようになった。

・歌曲は目と耳を使って、細部(Detail)を音楽的に歌うことが大事。一晩で25人のキャラクターを歌う時、たとえ登場人物一人一人の時間は短くても、細部に色を吹き込むのが興味深い。

・若い人の多くはテクニックはあるが、個性に乏しく、最近は学ぶ過程を急ぎすぎる。

・母親が美しいメッゾの声だったので、私もそういう声だったらよかったのにと思っていた。メッゾの声はより色彩豊かだったので。でも私は、ソプラノだったので、声の色や、表現の可能性を追求していった。

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F=ディースカウ&サヴァリッシュ/1992年東京公演ライヴCD化!!!

バリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが引退を表明したのは1993年の年明けごろだったと思います。
1992年の大晦日のコンサートが私の歌手活動最後のステージだったという発表を聞いて驚いたことを思い出します。
つまり、引退の1カ月ちょっと前に来日して2晩にわたるシューベルトの夕べを催してくれたのは、彼の長いコンサート・キャリアの殆どピリオドを打とうとしていた時期だったのです。
私は11月16日の個々の歌曲アンソロジーのコンサートを聴いたのですが、池袋の東京芸術劇場ということもあって、遠くてあまりよく見えなかったという印象があります。
しかし、F=ディースカウお得意の歌がずらりと並んだ演奏はやはり私にとっていい思い出になっています。
「水車屋の娘」の日(11月24日)は、アーメリングの府中公演と重なっていた為、迷った挙句、アーメリングの方に行ってしまいました。
そういうわけで、今回、この2夜のシューベルト・リサイタルがCD化されるというのは大歓迎なわけです(CD化されるとは全く想像もしていませんでした)。
この時期は、ディースカウ、アーメリング、ポップ、テオ・アダム、ミュンヒェン歌劇場のガラコンサートなど、毎日異なる公演を連続して聴いたのを懐かしく思い出します。

曲目などの詳細は以下のページをご覧ください。
 こちら

ここのところ、ニコライ・ゲッダやクルト・モルの逝去など、歌曲ファンにとって悲しいニュースが続いたので、久しぶりに嬉しいニュースとなりました。

購入してじっくり聴いてみようと思います。

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