アーメリングらの歌うバッハ「ミサ曲 ロ短調BWV232」
アーメリングが1987年にローマでジュリーニの指揮で歌ったバッハの「ミサ曲 ロ短調BWV232」の録音がRaiのサイトにアップされていました。
おそらく1987年5月10,11,12日にローマで行われたコンサートではないかと思われます。
アーメリングとオッターのデュエットなど、ここでしか聴けないのではないかと思います。
以前某サイトにアップされていましたが、すぐに削除されてしまったので、久しぶりに聴くことが出来ます。
Elly Ameling(S)
Anne Sophie von Otter(A)
Thomas Moser(T)
Andreas Schmidt(BS)
Coro dell'Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Philharmonia Chorus
Orchestra dell'Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Carlo Maria Giulini(C)
なお、ジュリーニのコンサート記録がpdf化されていて、
アーメリングは、このコンサートの他に2回ジュリーニの指揮で歌っていることが分かります。
●ベートーヴェン「ミサ曲 ハ長調」
20 September 1970
Royal Festival Hall, London
Elly Ameling, Janet Baker, Theo Altmeyer, Marius Rintzler
New Philharmonia Chorus
New Philharmonia Orchestra
Carlo Maria Giulini(C)
Beethoven: Mass in C major
●シューベルト「ミサ曲 変ホ長調」
4, 5, 6 December 1974
Musikverein, Vienna
Elly Ameling, Margarita Lilowa, Ian Partridge, Werner Krenn, Manfred Schenk
Rudolf Scholz, organ
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Wiener Symphoniker
Carlo Maria Giulini(C)
Schubert: Mass in E flat major
| 固定リンク | 0
「音楽」カテゴリの記事
- 【没後100年】フォレ「月の光」(Fauré: Clair de lune, Op. 46, No. 2)を聴く(2024.12.06)
- ショパン新発見のワルツ(2024.11.23)
「エリー・アーメリング Elly Ameling」カテゴリの記事
- エリーの要点「宣伝」(Elly's Essentials; “Publicity”)(2024.11.23)
- 【没後100年記念】フォレ「レクイエム」(アーメリング、クライセン、ジュリーニ:1963年)(2024.11.09)
- エリー・アーメリング(Elly Ameling)の「Musings on Music」シリーズ:シューベルト「ただ憧れを知る者だけがSchubert: (Nur wer die Sehnsucht kennt, D 877/4)」(2024.11.09)
- エリーの要点「ヨーロッパ文明」(Elly's Essentials; “European Civilization”)(2024.10.19)
コメント
フランツサん、「ロ短調」の貴重な演奏録画、ご紹介くださって、有り難うございます。
アーメリングも歌っているのですね。
とり合えず、冒頭の部分、聞きましたが、すばらしいですね。
2月に、アマチュア合唱団の一人として、「ロ短調」の演奏に参加しましたが、難しいけど、やりがいのある曲でした。
バッハの曲の中では、「マタイ」や「ヨハネ」よりも、私は「ロ短調」が好きです。
長い曲なので、時間のあるときに追々聞かせていただこうと思います。
投稿: Clara | 2017年4月21日 (金曜日) 01時20分
Claraさん、こんばんは。
コメントを有難うございます!
Claraさんも歌われたのですね。
一見耳に馴染みやすい「マタイ」や「ヨハネ」よりもお好きとのこと、Claraさんの思いの深さが伝わってきます。
アーメリングは若い頃にこのロ短調ミサ曲をスタジオ録音しているのですが、50代半ばの円熟期のライヴがこうして記録されたのはファンにとってはとても嬉しいことです。
私はこの作品は全然詳しくないのですが、とりあえず全曲聞いてみて感じたのは、やはり合唱あっての作品だと思いました。
いくらソリストが著名人でも、ここでの主役はやはり合唱団でしょう。
「マタイ」などのような分かりやすさ、親しみやすさはあまり感じられませんが、聞けば聞くほど深みにはまる作品なのかもしれませんね。
お時間のある時にでも、ご一緒に口ずさみながら、聴いてみて下さいね。
投稿: フランツ | 2017年4月21日 (金曜日) 22時33分
フランツさん、こんにちは。
この度も素敵な録音のご紹介をありがとうございます。
アメリングのバッハは大好きなので(まだ聴けていませんが)じっくり拝聴します。
ジュリーニは敬虔なカトリック教徒だそうですね。
そんな彼が指揮をしたバッハにも興味があります。
私も魂で聴きたいと思います(*^^*)
ロ短調といえば、可愛がっていた小鳥が死んでしまってとても悲しかったとき、(プライさんがソロを歌っているものですが)これを聴いて慰められたことがあります。
いきなり悲痛な和音から入りますが、それが妙に心に染みました。
投稿: 真子 | 2017年4月28日 (金曜日) 16時22分
真子さん、こんばんは。
真子さんは宗教曲がお好きとのことなので、きっとこのロ短調ミサ曲の録音、喜んでいただけると思います。
可愛がっていたペットが亡くなるのはつらいですよね。
そんな時にプライのロ短調の録音が真子さんの支えになってのですね。
音楽にはそういう効能もありますよね。
特に好きな声の人の歌だと、じーんとくるのも分かります。
ジュリーニは人柄も素晴らしかったらしく、アーメリングがインタビューで彼のことを褒めていました。
どうぞお時間のある時にでもじっくりお聞きになって下さいね。
投稿: フランツ | 2017年4月28日 (金曜日) 19時04分
フランツさん、こんばんは。
アメリングがジュリーニを嵌めていらしたんですね。
20年くらい昔の音楽雑誌で、奥様の看病のために音楽活動を制限したいという記事を読みました。
「音楽も大切だし仕事も大切だけど、妻はもっと大切」だと語っていて感動したのを覚えています。
それ以来ジュリーニの音楽を聴いてみたいと思いつつ、なかなかオケを聴かないもので今日に至っています。
フランツさんにはいい機会を与えていただきました(*^^*)
こういう方の作る音楽は心に染み入るでしょうね。
楽しみに聴きます。
投稿: 真子 | 2017年4月28日 (金曜日) 19時38分
真子さん、こんばんは。
ジュリーニが奥様の為に活動をセーブしていたという話は恥ずかしながら初めて知りました。
愛する人を大事にする音楽家だからこそ、歌手たちからも愛されたのかもしれませんね。
私も普段オーケストラの曲を演奏家に注目して聴くということをしてこなかったので、ジュリーニの指揮がどうこうということは言えないのですが、きっと歌手の心をつかむ人柄が演奏にも反映されているのでしょうね。
私もオケの響きにも注意しながら、もう一度聴いてみますね。
貴重なエピソードを有難うございました!
投稿: フランツ | 2017年4月29日 (土曜日) 20時35分