F=ディースカウ&サヴァリッシュ/1992年東京公演ライヴCD化!!!
バリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが引退を表明したのは1993年の年明けごろだったと思います。
1992年の大晦日のコンサートが私の歌手活動最後のステージだったという発表を聞いて驚いたことを思い出します。
つまり、引退の1カ月ちょっと前に来日して2晩にわたるシューベルトの夕べを催してくれたのは、彼の長いコンサート・キャリアの殆どピリオドを打とうとしていた時期だったのです。
私は11月16日の個々の歌曲アンソロジーのコンサートを聴いたのですが、池袋の東京芸術劇場ということもあって、遠くてあまりよく見えなかったという印象があります。
しかし、F=ディースカウお得意の歌がずらりと並んだ演奏はやはり私にとっていい思い出になっています。
「水車屋の娘」の日(11月24日)は、アーメリングの府中公演と重なっていた為、迷った挙句、アーメリングの方に行ってしまいました。
そういうわけで、今回、この2夜のシューベルト・リサイタルがCD化されるというのは大歓迎なわけです(CD化されるとは全く想像もしていませんでした)。
この時期は、ディースカウ、アーメリング、ポップ、テオ・アダム、ミュンヒェン歌劇場のガラコンサートなど、毎日異なる公演を連続して聴いたのを懐かしく思い出します。
曲目などの詳細は以下のページをご覧ください。
こちら
ここのところ、ニコライ・ゲッダやクルト・モルの逝去など、歌曲ファンにとって悲しいニュースが続いたので、久しぶりに嬉しいニュースとなりました。
購入してじっくり聴いてみようと思います。
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コメント
フランツさん、こんにちは。
聴き逃された公演がCDになってよかったですね(*^^*)
この演奏はもしかして、昔NHKで放送されたことがありますか?
ビデオの時代に録っていましたが、デッキが壊れビデオもほとんど処分していまいました。
あの時代は大物歌手が日本にもたくさん来て歌ってくれましたね。
子供が小さかったから、プライさんの公演に行くのが精一杯でしたけど。
ニコライ・ゲッダやクルト・モルも亡くなったのですか。寂しいですね。
子育てしながらPTA役員を掛け持ちして、個人レッスンや合唱団も2つ入って、なおかつ聖歌隊の仕事もして休むヒマもなかったですが、私の人生で一番音楽に囲まれて充実した日々でした。
CD聴かれましたらまたご感想をお聞かせくださいね(*^^*)
投稿: 真子 | 2017年4月14日 (金曜日) 13時51分
真子さん、こんばんは。
まさかこの時のコンサートが発売されるなどとは夢にも思っていなかったので、驚きました(^-^;
でも期待しないでいるとこういうこともあるので、面白いものですよね。
この時はおそらくNHKのFMラジオやテレビでは放映されていないと記憶しています。
ディースカウのTV放映と言えば、1987年のヴォルフのメーリケ歌曲集のコンサート(ピアノはヘル)が放映されました。
さらにディースカウが亡くなった時には、NHKが追悼の為に再放送してくれました。
とてもいいコンサートだったと今でも思い出します。
ディースカウやプライが数年おきに来日してくれた時、私はお小遣いをやりくりして、いろいろ聞きに行ったものでした。本当に懐かしいです!
真子さんはお子さんを育てながら、レッスンや合唱など、様々な活動を掛け持ちされていたのですね。
素晴らしいバイタリティーですね!
きっとお忙しい中でも充実した時間を過ごされていたのでしょう。
このCD、購入しましたら、ひっそりと追記すると思います。
しばらくかかるとは思いますが、気長にお待ちいただければと思います(^^)
投稿: フランツ | 2017年4月15日 (土曜日) 20時58分