ヘルマン・プライ&ヘルムート・ドイチュ/「冬の旅」(1987年シュヴェツィンゲン音楽祭初出ライヴCD)
ヘルマン・プライの初出音源による「冬の旅」が発売されることを、コメント欄より真子さんに教えていただいたので、ご紹介します。
すでに日本のamazonでも購入出来るようです(2016/6/29発売予定)。
シューベルト(Schubert)/「冬の旅(Winterreise)」
録音:1987年5月17日、シュヴェツィンゲン・シュロス、ロココ劇場
ヘルマン・プライ(Hermann Prey)(Br)
ヘルムート・ドイチュ(Helmut Deutsch)(P)
詳細は以下のサイトをご覧下さい。
こちら
プライは複数回「冬の旅」の録音を残していますが、名手ヘルムート・ドイチュとのこのライヴ録音は初出で、ファン待望のものでしょう(スタジオでの映像収録でも共演しているので、そのDVDとの比較も興味深いところです)。
1987年といえば、そろそろ渋みを増してきたプライの表現の深みが注目されるところです。
どんな演奏をドイチュと共に作り上げているのか、発売を楽しみに待つことにしましょう。
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コメント
フランツさん、こんにちは。
記事にしてくださったのですね(*^^*)
DVDは「水車小屋」「白鳥の歌」はホカンソン、「冬の旅」はドイチュとの共演で、数年後の「冬の旅」もドイチュをピアニストとして選んだのだとしたら、なにか思いがあってのことかもしれませんね。
インタコードでもドイチュと名演を残していますから楽しみです。
発売まで1961年、1971年、1978年(アーヴィン・ゲイジとのイタリアでのライヴ)、1984年の録音、そしてDVD映像を鑑賞しながら待っています♪
投稿: 真子 | 2016年6月20日 (月曜日) 17時18分
真子さん、こんばんは。
真子さんに教えていただいた情報を他の歌曲ファンの方にも共有させていただく為に記事にしました。
真子さんのおかげです。
有難うございました!
プライの「冬の旅」の録音はエンゲル、サヴァリッシュ、ゲイジ、ビアンコニとのCDと、ドイチュとのDVDがこれまであり、そこに今度ドイチュとの新たなCDが加わるわけですよね。
そういえば、ドイチュの著書の中で、プライと「冬の旅」のステージに立つ前に「私が舞台へ向かう速度で第1曲を演奏するように」と言われたが、大きなホールだった為にプライがかなり速足で舞台に出たというエピソードがありましたね。
ドイチュにとってもプライとの「冬の旅」は思い入れのあるものだったのではないでしょうか。
発売が楽しみですね^^
投稿: フランツ | 2016年6月20日 (月曜日) 18時31分
フランツさん、こんにちは。
私もこの情報を熱心なプライファンの方から教えてもらったんです。
20年ほど前は、音楽雑誌でしか情報が入らず、足繁く大きなCD店に通ったものです。
それでも輸入盤は逃してしまったものもありました。
こうしてネットで交流できる現在はいい時代ですね(*^^*)
歩く速度で第一曲を演奏するというのは、若い頃からの考えのようですね。
1961年初来日の時も、ピアニストの小林道夫さんにそういう指示をし、リハーサルで実際に歩いてみせたそうです(小林さんは面白い人だなあと思ったそうですよ)。
1994年にシューベルト・マーラー曲会共催のレクチャーでも、同じことを語っていましたから、生涯そういう解釈だったのでしょうね。
大きなホールで速歩きした日の「おやすみ」は、第一曲目から吹っ切れて、あと23曲も「冬の旅」をしなくてもいい位だったかも知れませんね(笑)
今回もライヴですから、どんな「おやすみ」になるか楽しみです。
このテンポによって、当日のホールの大きさも推して測れるかもしれませんね♪
投稿: 真子 | 2016年6月21日 (火曜日) 09時30分
真子さん、こんばんは。
真子さんは同じプライ・ファンの方からいろいろ情報を入手されているのですね。
そういうお仲間がおられるというのはいいですよね。
感動も共有できますし。
そういえば私が学生の頃はレコ芸の広告に何か目ぼしい輸入盤の情報がないかどうか細かいところまでじっくり目を通していた記憶があります。
今は便利になりましたけれど、あの頃の情熱がちょっとだけ懐かしくなったりもします。
「おやすみ」がプライの歩く速度というのは有名な話だったのですね。
小林道夫さんは初来日でプライと共演していますよね。実際に歩いてみせたとは、プライもなかなかお茶目ですね。
確かに「おやすみ」の録音を聴くと、その会場の広さが分かるかもしれませんね。
今回のCDを入手したらシュヴェツィンゲン城のホールの広さを想像しながら聴きたいと思います^^
投稿: フランツ | 2016年6月22日 (水曜日) 21時39分
フランツさん、こんにちは。
昨日CDが届きました。
とりあえずはホールはものすごく広くはなさそうです(笑)
全盛期の甘さの残り香を感じさせつつ、威厳が加わった演奏です。
あまり詳しく話すとネタバレになりますので・・。
聴かれましたらぜひご感想をお聞かせくださいね。
投稿: 真子 | 2016年6月30日 (木曜日) 15時44分
真子さん、こんばんは。
CDお聴きになったのですね。
ホールはそれほど広くなさそうということは、テンポはあんな感じかなぁなどと想像してしまいます(笑)
甘さと威厳ですか!
円熟期のプライの歌い語る姿が目に浮かんできました!
私も入手しましたら、記事に感想を追記しますね。
久しぶりのプライの新譜、楽しみです!
真子さんも待望の新譜を存分に楽しんで下さいね。
投稿: フランツ | 2016年6月30日 (木曜日) 19時46分