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ヘルマン・プライ&ヘルムート・ドイチュ/シューベルト:シラーの詩による歌曲リサイタル映像(1990年 バート・ウーラハ、フェストハレ)

バリトンのヘルマン・プライがピアニストのヘルムート・ドイチュと共演したライヴ映像がアップされていましたので、ご紹介します。
1990年のバート・ウーラハ秋の音楽祭のコンサートからで、すべてシューベルトのシラーの詩による歌曲が並んでいます。
プライのシューベルト、シラー歌曲集といえば、PHILIPSへの全集からの分売として出されたLPレコード(カール・エンゲルのピアノ)が大変高く評価されているとおり、プライお得意のレパートリーです。
東京でも、シューベルト生誕200年を記念して1997年初頭に催された一連のシューベルト・シリーズの一環としてシラー歌曲集が歌われたのが懐かしく思い出されます(ミヒャエル・エンドレスのピアノ)。
下記の8曲中、最初の3曲は非常に長い曲ですので、ご覧になる前に用事をお済ませになった方がいいかもしれませんね(笑)。
「人質」は太宰治の「走れメロス」の原型となったシラーの詩によるもので、テキストの2行目に「メロス」という言葉も出てきます(下記の歌詞リンクではダモン(Damon)となっていますが、シラーの変更により、歌われる歌詞も演奏者にゆだねられるようです)。
いずれも必ずしも知られているとは言えない作品ばかりですが、もし時間がない方は最初に「タルタロスの群れ」を、そして時間に余裕の出来た方は歌詞を追いながら「海に潜る男」をご覧になるといいのではないでしょうか。
プライの噛みしめるような一言一言の重みは、バラード歌いとしての彼の良さが最大限に発揮されていますし、シューベルトのメロディーの素晴らしさに寄り添っていて見事です。
若かりしドイチュが、プライという巨匠を前にして、あくまでプライの音楽性を優先して、かっちりとした骨組みを作っているのを聴くのも楽しみの一つです。
どうぞゆっくり楽しんで下さい!

※なお、下記で歌詞対訳をリンクさせていただいた藤井さんのサイト「梅丘歌曲会館 詩と音楽」は、2016年9月29日まで現在のリンク先で閲覧可能で、それ以降は別の場所に移転予定とのことです。

バート・ウーラハ秋の音楽祭1990年
バート・ウーラハ、、フェストハレ(フェスティヴァルホール)にて
(Herbstliche Musiktage Bad Urach 1990
aus der Festhalle in Bad Urach)

ヘルマン・プライ(Hermann Prey) (Baritone)
ヘルムート・ドイチュ(Helmut Deutsch) (Piano)

シューベルト/屍の幻想(Eine Leichenphantasie) D7 (21:46)

 歌詞対訳(藤井宏行訳)

シューベルト/海に潜る男(Der Taucher) D111 (23:58)

 歌詞対訳(藤井宏行訳)

シューベルト/人質(Die Bürgschaft) D246 (15:40)

 歌詞対訳(甲斐貴也訳)

シューベルト/タルタロスの群れ(Gruppe aus dem Tartarus) D583 (3:05)

シューベルト/アルプスの狩人(Der Alpenjäger) D588 (6:28)

 歌詞対訳(藤井宏行訳)

シューベルト/希望(Hoffnung) D637 (3:36)

 歌詞対訳(藤井宏行訳)

憧れ(Sehnsucht) D636 (4:12)

 歌詞対訳(藤井宏行訳)

巡礼者(Der Pilgrim) D794 (7:33)

 歌詞対訳(藤井宏行訳)

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コメント

フランツさん、こんにちは。

今回も素敵な映像を見つけて下さり感謝です。
首(と肩)がなかなか良くないため、今日この記事を初めて拝見しました。

バート・ウーラハ秋の音楽祭は、ホーエネムス音楽祭から手を引いたプライさんが、この小さな街で始めた音楽祭のようですね。
今も息子のフローリアンさんが引き継いでおり、音楽留学している私の知人もここで歌ったことがあるそうです。
このホール?の近くに「ヘルマン・プライ通り」があるそうです。

ですが、私は実際に映像を見るのは初めてですので、とても嬉しいです(*^^*)
じっくり拝見します!
特に「屍の幻想」「人質」「海に潜る男」は未聴の曲ですので楽しみです。
晩年のプライさんは、言葉を噛み締めるように歌っていましたよね。
しみじみと味わいます。

1978年のインタビュー記事のコピー、もう少しお待ちくださいね((^^))。
まだ、腕もあまり上がらないんです。

投稿: 真子 | 2016年4月15日 (金曜日) 16時09分

真子さん、こんばんは。

首と肩、お辛そうですね。
少しでも早く回復に向かいますよう、祈っております。

プライ・ファンの真子さんには喜んでいただけるだろうなぁと思いながらこの記事を作りました。
シラー歌曲は長い作品が多いので、首を悪くされている真子さんはちょっと辛いかもしれませんが、横になりながら音だけでも楽しまれるといいかもしれませんね。
でも真子さんはきっとプライの歌う姿もご覧になりたいでしょうから、一時停止機能なども使いつつ、無理なさらないように楽しんでいただけたらと思います。

バート・ウーラハ音楽祭とプライのいきさつなど、情報を有難うございます!
今は息子さんが引き継いでおられるのですか。
さすが真子さんですね^^
はじめて知りました。
「ヘルマン・プライ通り」なんて素敵ですね。

「海に潜る男」というのは私が勝手に付けた訳で、一般には「潜水者」というタイトルでPHILIPSのエンゲルとのLPでも歌っていたので、おそらく真子さんもお聴きになったことがあると思います。

それではご無理をなさらない程度に楽しんでくださいね。
インタビュー記事は、真子さんのお体が完治するまで楽しみにお待ちしていますので、大丈夫ですよ。お大事にしてくださいね!

投稿: フランツ | 2016年4月15日 (金曜日) 22時06分

フランツさん、こんにちは。

温かいお心遣いをありがとうございます。
痛みで寝れなかったとき、プライさんの癒しの声を聴きながらまどろんでいました。
今回の記事も励ましになります。感謝です(*^^*)
「潜水者」は知っていました(ちょっと頭を巡らせたら分かりましたね(^^;)
この曲の入ったPhilips盤は、確か音友社のレコードアカデミーを受賞していましたね♪

バート・ウーラハ音楽祭については、プライさんに詳しいプライファンの方から以前お聴きしたんです。
手元にある1996年12月号「音楽の友」誌にも、この音楽祭のことが書かれています。
パメラ・コパーン、ボー・スコウフスなども世界的キャリアをこの音楽祭でスタートさせたと書いてありました。
プライ通りは、知人が教えてくれたのですが、嬉しいネーミングです(*^^*)

フランツさんが見つけてくださった素敵な映像、大切に拝見します。

投稿: 真子 | 2016年4月16日 (土曜日) 15時39分

真子さん、こんばんは。

ご返事を有難うございます。
痛みで眠れないほどだったのですね。
さぞかしお辛かったことでしょう。
プライの歌声は真子さんにとって最高な薬ですね。
今回の動画も真子さんのよきお薬になることと思います。

「潜水者」の入ったLPはおっしゃるとおりレコードアカデミー賞を受賞した名盤ですよね。リートを聴き始めて間もない頃に買ったLPなので、懐かしいです。

プライの情報はご友人たちから提供されたのですね。
ファンのお友達がいるのは楽しいですよね。
コバーンやスコウフスもこの音楽祭で名を挙げたのですか。
お二人ともリートの録音も残していますよね(コバーンはプライとのブラームス・ドイツ民謡集のCDが素敵でしたね)。

どうぞ動画を楽しんで下さいね。
プライの歌が真子さんの痛みを癒してくれることを祈って・・・。

投稿: フランツ | 2016年4月17日 (日曜日) 21時45分

フランツさん、こんにちは。

こちらの動画を拝見していて、こんな動画を発見しました(これを発見できたのもフランツさんのおかげです。感謝!)
https://www.youtube.com/watch?v=7Yrc0g4XwTs

奥様とテレビに出演された時のものですが、43:30過ぎくらいに流れる「音楽に寄せて」のスタジオ生演奏がとても素敵でした(最後画像が乱れて残念ですが音声は入っています)。
メロディを慈しむように歌っていて心打たれたものですから貼り付けましたが、ご迷惑でしたら削除してくださいね。

投稿: 真子 | 2016年5月13日 (金曜日) 11時04分

真子さん、こんばんは。

動画のご紹介を有難うございます!
実はこの動画、私も最近知って見たところでした。
「音楽に寄せて」は映像の乱れが残念ですが、生放送だったのでしょうかね。
奥様と一緒に番組出演して目の前で歌ったプライ、さぞかし嬉しかったのではないでしょうか。歌もとても心のこもった素敵なものでしたね^^

こういう動画がさらに発掘されると嬉しいですね。

投稿: フランツ | 2016年5月13日 (金曜日) 21時02分

フランツさん、こんにちは。

フランツさんもご覧になっていたのですね。
演奏に立つ時、ご夫妻で、目を交わし合っているシーンがありましたが、いい感じでしたね。
背中で夫の演奏を聞いている奥様の姿も素敵でした。

自伝によると、プライさんの強い希望で、奥様は60年代半ばから夫の演奏旅行にずっと付き添っていたそうです。
愛情と深い信頼で結ばれた素敵なご夫婦ですね(*^^*)

余談が長くなりましたが、この演奏を聴いていると、他のリートもこの時期に録音して欲しかったなあと思います。
80年代半ばは、シューベルトはDENONの三大歌曲(と「愛の歌」と題したCDに数曲)しか出ていませんものね。
81年にインターコードからゲーテ詩のものが出ていて、名盤ではありますが、この「音楽によせて」とはずいぶん雰囲気が違いますから。

きっとドイツにはたくさんの音源があるのでしょうね。

投稿: 真子 | 2016年5月14日 (土曜日) 13時01分

真子さん、こんばんは。

確かに歌う前に目を交わしてお二人とも照れ笑いをしているのが素敵でしたね。

奥様はプライの演奏旅行にずっと付き合っていたのですか!
それは並大抵のことではないですね。
素晴らしい夫婦愛ですね。奥様あってこその歌手ヘルマン・プライなのかもしれませんね。

80年代のシューベルトのスタジオ録音は確かに多くないですね(81年のインターコード盤は本当に70年代のフィリップス盤とは全く異なる趣がありますよね)。
しかし、放送録音は沢山眠っているでしょうから、いずれインターネット上に発掘されるといいですよね。
ザルツブルク音楽祭の音源もプライのコンサートはまだまだ眠っていますからね。
シューベルティアーデの音源なども残っているはずなのでいずれ発売されればいいのですが。

投稿: フランツ | 2016年5月14日 (土曜日) 21時51分

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