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アーメリング&ヤンセンの「糸を紡ぐグレートヒェン」動画(1987年ミュンヒェン・ライヴ)

エリー・アーメリング(Elly Ameling)の動画が「401DutchDivas」というオランダの女声歌手に関するサイトに最近大量にアップされました。

 「401DutchDivas」のアーメリングの記事

その殆どは最近のインタビューに録音を挿入したもので、そちらも彼女の語る姿や内容が大変興味深いのですが、やはり一際嬉しいのは彼女の歌唱動画が久しぶりにアップされたことです。

シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン(Gretchen am Spinnrade)」を彼女がルドルフ・ヤンセンのピアノで歌う動画で、1987年ミュンヒェンでのライヴです。
この動画はアーメリング自身が保有していたものだそうです。

上記のサイトに掲載されていますが、一応こちらにも掲載しておきますね。

彼女はオペラのステージにはごくわずかしか立ちませんでしたが、この曲を歌う彼女を見ていると、オペラの登場人物としても通用するのではと思うほど、表情が素晴らしくグレートヒェンになりきっています。
己の持てるすべて作品の為に使うという彼女の姿勢に感銘を受ける動画です。
そして、歌唱の方では「Und ach, sein Kuss!(それから、ああ、あの人の口づけ!)」という彼女を是非聴いてみて下さい(1:46-)。
アーメリングならではの解釈が聴けると思います。
そして、もちろんその時の顔の表情も必見です。

ヤンセンのピアノもアーメリングの心理描写を粒立ちのはっきりしたタッチで盛り上げています。

ぜひご覧ください!!

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コメント

フランツさん、こんばんは。

バタバタしていて、やっとゆっくり動画を拝見しました。
アメリングのグレートヒェン素敵ですよね。
オペラアリアを聞いているようでした。

この曲は、私自身発表会で歌うためかなり練習し、歌うということへの変革を与えてくれた一曲なんです。
有名な歌い初めのメロディも心に残りますが、中間部の「Nach ihm nur schau ich・・(私はあの人のためだけに窓から外を眺め・・)」からの穏やかなメロディが大好きです。
シューベルト特有の、「微笑みながら泣いている」(byプライ)メロディが心に染みます。

「Und ach, sein Kuss!」の最後のPPでうたわれる高音は、柔らかいゆえに心に刺さる感じで、ハッとしました。
美しいですね。
EMI盤にもPhilips盤にもない歌い方ですね。
アメリングだけでなく、他の歌手もあまりこのような歌い方をしていないようですし、とても新鮮な気持ちで聴きました。

それにしても、わずか17歳でこのような素晴らしい曲を書いたシューベルトを、ただ天才と呼ぶには言葉が足りない気がします。
シューベルトの、透明でピュアな音楽は、アメリングの清澄で温かい声はぴったりですね(*^^*)

投稿: 真子 | 2016年1月15日 (金曜日) 18時04分

真子さん、こんばんは。

動画のコメント、有難うございました^^
素敵と感じていただけてとても嬉しいです!

真子さんも歌われたのですね。
変革を感じられたというほどの何かがおありだったのですね。
中間部は夢見心地で雰囲気ががらっと変わるのが素敵ですよね。
ここでのアーメリングも表情が見事に切り替わり、オペラ歌手顔負けのモノローグでした(^^)

以前、津田ホール(今は閉館してしまいましたが)で彼女がゲーテの詩による歌曲ばかりを集めてヤンセンと歌った時があったのですが、あの時彼女が歌った「グレートヒェン」は鳥肌が立つほど壮絶だったのが忘れられません。
清楚な彼女があんなに激しく感情を吐露するなんて・・・。「Und ach, sein Kuss!」のところもその時はffのまま歌いきりました(最後にため息もついていましたが、それすら音楽になっていました)。

この動画で「Kuss」を最初の強さから急に弱めたのは、彼女ならではの解釈だと思います。そして、それが実に効果的で、彼女の顔の表情までが演奏の一部となっていました。

シューベルトを歌うアーメリングは本当に素敵です。
そして、何度聴いてもシューベルトの凄さが実感させられますね!

投稿: フランツ | 2016年1月16日 (土曜日) 17時56分

フランツさん、こんにちは。

鳥肌が立つほどの生の演奏を聴くことがおできになったとは、本当に幸せで貴重な体験ですね。
昨今、(クラシックではないですが)コンサートで口パクもあると聞きますが、その時のその歌は、そのステージでしか聴けない事を思いますと、大切な瞬間に自分はいるのだと、身の引き締まる心地がします。

私は、プライさんのリサイタル時に、貴重な体験をしました。
奇しくも今日は21年前に阪神大震災が起きた日ですが、1995年秋に来日したプライさんが歌ってくれた「夕映に」を聴いていたとき、ホールがあかね色に染め上げられたような錯覚にとらわれました。
遠くの方を見るような表情で歌っていたプライさんの、これはこの地に送ってくれた鎮魂歌なのだと(勝手に)思ったことがあります。

魂を込めた歌に、聴く者が心の周波数を合わせたとき、そう言う不思議な感覚に捕らわれるのかもしれませんね。
アメリングとフランツさんもそうでしょうね。
アメリングのそのような歌を引き出したのも、フランツさんのように心からアメリングを愛している、そういう思いが歌手にも伝わるからなのだと思います。
そう言う意味では、生演奏というのは、歌手と聴衆とで作るものなのかもしれませんね。

一生をかけて聴き続けたい、そう思える歌手に出会えたことは本当に幸せなことですよね(*^^*)

投稿: 真子 | 2016年1月17日 (日曜日) 14時39分

真子さん、こんばんは。

歌曲のコンサートに行くと、その時一度きりの歌を聴けるというのがなんとも贅沢で幸せな気分になります。本当に整った完成された歌を聴くのならば、よいCDは沢山ありますが、それでもやはり生の声を求めてコンサート会場に出かけたくなってしまうのですよね。
アーメリングの生の歌唱を初めて聴いた時はすでに50代を超えていたので、若かりし頃のどこまでも透明な美声というのとはまた違った味わいが加味されていて、それがいいなぁと感じたのを思い出します。

阪神大震災の年にプライが来日して「夕映えの中で」を歌われたというのも、プライなりの日本への思いが込められていたのかもしれませんし、真子さんにそう感じさせる歌をプライが披露したということですから、それはやはり特別な歌だったのでしょうね。
演奏者と聴衆との目には見えないやりとりが、一期一会の演奏を生み出すということはあるでしょうね。アーメリングもインタビューで、「私一人では音楽は生まれません。聴きに来てくれる方がいたから音楽が成立したのです」というような趣旨のことを言っていました。
プライから真子さんが感じられたものは、おっしゃるようにその場の参加者全員で作り上げられたものなのではないかと思います。
プライは真子さんのような素晴らしいファンが沢山おられて、それであれほど度々来日されたのかもしれませんね。

今日という特別な日を胸に響く歌で偲びたいです。私もプライの「夕映えの中で」を聴いて、21年前に犠牲になられた方々や被災された方々に思いを馳せたいと思います。

投稿: フランツ | 2016年1月17日 (日曜日) 20時50分

こんにちは。
真子さんとフランツさんのコメントのやりとりは、プライさんが1995年に来日して歌を届けていたとは意識していませんでしたので、心に残りました。「夕映え」を歌う彼を想像しています。茜色に会場が染まったという真子さんの幻覚は、現覚だったのだろうな、とも思います。

阪神大震災は被害は少なくて幸いだったものの、その日のことは記憶にまざまざと残っています。朝方、爆弾が落ちたかのようでした。玄関を塞ぐ家具の倒れ方や台所の棚の被害など、一定の揺れの方向性があるのに気付くのはずいぶん後になってからでした。通勤も車が不可能となり、バスや電車をいくつも乗りついで長く通い続けたこともあらためて思い出しました。

プライさんの温かな声は何よりのプレゼントだったのかもしれませんね。

あ、アーメリングさんの「糸を紡ぐグレートヒェン」のコメントを書くのでした!

フランツさんが書いておられるように、私もオペラの登場人物やなあ、とまず思いました。
ここでこういうことを言うと嫌われそうですが、あえて言えば、どうしても寄る年波には勝てません。化けきれません。オペラとするならば。

で、そこで、ふと思いついたのです。
聴覚はアーメリング歌唱に、そして視覚は人形浄瑠璃にしてはどうか?私の脳味噌の中では、確実に映像化されてます。

となると、「冬の旅」も人形浄瑠璃で演じられるはず!

上方の芸である人形浄瑠璃ならぬ、シューベルト浄瑠璃!

誰か、実際にやってくれはらへんやろか。

はなはだしい妄想、すみません。

投稿: Zu-Simolin | 2016年1月18日 (月曜日) 06時24分

Zu-Simolinさん、こんにちは。

震災後に来日して歌ったプライの「夕映えの中で」は、プライの日本人への思いがこもっていたのではないかと思いますし、真子さんをはじめ、その場におられた方々の心情とぴったりリンクしたからこそ、会場が茜色に染まったのでしょうね。音楽にはその場の空気を変えてしまう魔法があるのでしょう。

阪神大震災を体験された方々のご苦労を思うと胸が痛みます。
Zu-Simolinさんの記憶にも強く刻まれておられるのですね。思い出すのもお辛いでしょうに貴重な体験談を有難うございます。
爆弾が落ちたようだったのですね。普通の地震とは全く異なるものだったのでしょうか。被災された方々の恐怖と不安を思いますといたたまれないです。
関東にもいずれ来ると言われていますので、心構えと備えは持っていないといけないですね。交通網がやられてしまうということも肝に銘じておきます。

アーメリングのご感想、有難うございます。なるほどさすがZu-Simolinさん、面白いことを思い付きますね。
「冬の旅」を映像化したものはボストリッジやファスベンダーなどのDVDが出ていましたが、いずれも一つの試みとしては面白かったですし、今後もどんどん試みてほしいと思います。
でも、私が本当に感銘を受けるのは、映像化されていないCDやリサイタル映像だろうなとも思います。
ちなみに、私のイメージの中では、アーメリングが10代のグレートヒェンに見えていました(*^o^*)

投稿: フランツ | 2016年1月20日 (水曜日) 12時38分

フランツさん、こんばんは。
過日はわけのわからないコメント失礼しました。
アーメリングの歌唱について書くのを忘れてました。
フランツさんご指摘の「……kuss」のところ、思わずおうとのけぞりました。
歌曲は奥が深すぎてついていくのが大変ですが、面白い。

と、いいつつ、また文楽形式のグレートヒェンが思い浮かんでしまいます(笑)
糸車を回したり止めたりしている彼女。それがどうしても文楽の娘を思い浮かばせてしまします。そしてピアノが弾くあり様が糸車を連想させ、文楽なら機織機になっていまうのかな、どうしよう、などと思いつつ、機織機の影から覗く娘の震える頭(かしら)がこれまた浮かんでしまう!
困ったもんです。

貴重な映像、ご紹介ありがとうございました。

投稿: Zu-Simolin | 2016年1月21日 (木曜日) 19時27分

Zu-Simolinさん、こんばんは。
いえいえ楽しいコメントを有難うございました!

Zu-Simolinさんはのけぞりましたか。
私はあの瞬間ニヤッとしました。
アーメリングらしいと感じたので。

文楽でグレートヒェンですか。
音楽がクラシックで、舞台が日本というのは斬新ですね。
でもやってみたら案外面白いかも。
Zu-Simolinさんの頭の中ではすでにイメージが出来上がっているのですよね。
今度はそれを題材に、Zu-Simolinさんのブログで小説を書いてみてくださいよー^^
Zu-Simolinさんにしか書けない文章になりそうですね。

投稿: フランツ | 2016年1月22日 (金曜日) 21時40分

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