サンドリーヌ・ピオー&スーザン・マノフ/~Evocation 美しい想い出への喚起~(2015年5月21日 王子ホール)
サンドリーヌ・ピオー ~Evocation 美しい想い出への喚起~
2015年5月21日(木)19:00 王子ホール
サンドリーヌ・ピオー(Sandrine Piau)(ソプラノ)
スーザン・マノフ(Susan Manoff)(ピアノ)
ケクラン(Koechlin)/グラディスのための7つの歌(Les sept chansons pour Gladys) Op.151
1.愛の神は告げた(M'a dit Amour)
2.縛るつもりが(Tu croyais le tenir)
3.罠に落ちながら(Prise au piège)
4.ナイアス(La Naïade)
5.嵐(Le Cyclone)
6.鳩(La Colombe)
7.運命(Fatum)
ツェムリンスキー(Zemlinsky)/
愛と春(Liebe und Frühling)
夜の森を歩くとき(Wandl' ich im Wald des Abends)
ばらのリボン(Das Rosenband)
春の歌(Frühlingslied)
ドビュッシー(Debussy)/
西風(Zéphyr)
「ロマンス」より そぞろな悩める心(Romance "L'âme évaporée...")
麦の花(Fleur des blés)
星月夜(Nuit d'étoiles)
~休憩~
シェーンベルク(Schönberg)/4つの歌(Vier Lieder) Op.2
1.期待(Erwartung)
2.ほしいのは黄金の櫛(Schenk mir deinen goldenen Kamm)
3.昂ぶる心(Erhebung)
4.森の陽光(Waldsonne)
ショーソン(Chausson)/
魅惑(Le charme) Op.2-2
セレナード(Sérénade) Op.13
蜂雀(Le Colibri) Oop.2-7
リラの花咲く頃(Le temps des lilas) Op.19
R.シュトラウス(R.Strauss)/おとめの花(Mädchenblumen) Op.22(全4曲)
1.矢車菊(Kornblumen)
2.けしの花(Mohnblumen)
3.きづた(Epheu)
4.睡蓮(Wasserrose)
~アンコール~
フォーレ(Fauré)/シルヴィ
フォーレ/ひめごと
ドビュッシー(Debussy)/あやつり人形
ドビュッシー/美しき夕べ
---------------
サンドリーヌ・ピオーとスーザン・マノフによる王子ホールのリサイタルは今回も実に充実した時間でした。
実は聴いてから記事を書かずに放置してしまって記憶の定かでない点もありますので、申し訳ありませんが詳細は書かないことにします。
絶頂期といってもいいピオーはばらばらな6人の作曲家の作品それぞれの核心に迫った充実した歌唱を聴かせてくれていましたし、なにしろ独仏のディクションが素晴らしいです!
ピアノのマノフは前回聴いた時に感じた感情的な部分は影をひそめ、知的に繊細にコントロールされ尽くした至芸を聴かせてくれました。
とにかく、知っている曲も未知の曲も二人の卓越した演奏家によって素晴らしく満ち足りた演奏となっていました。
アンコールで耳馴染みな曲が演奏されたのもほっと一息つけて良かったです。
歌曲の演奏家として、この二人に注目していきたいと思いました。
| 固定リンク | 0
「音楽」カテゴリの記事
- エリー・アーメリング(Elly Ameling)90歳記念ネット番組情報(2023.02.04)
- NPO Radio4で、エリー・アーメリング(Elly Ameling)の特集ページ公開(2023.01.29)
- 【朗報】アーメリングのPhilipsリサイタル盤、Decca・Philipsのバッハ録音盤の2種類のボックス2023年に発売!(2022.12.29)
- シューマン「レクイエム(Requiem, Op. 90, No. 7)」(『ニコラウス・レーナウの6つの詩と、レクイエム(Sechs Gedichte von Nikolaus Lenau und Requiem, Op. 90)』より)(2022.12.30)
「コンサート」カテゴリの記事
- マーク・パドモア&内田光子 デュオリサイタル(2022年11月24日 東京オペラシティ コンサートホール)(2022.11.25)
- 江崎皓介ピアノリサイタル(2022年12月10日 ミューザ川崎シンフォニーホール 音楽工房 市民交流室)(2022.12.11)
- クリストフ・プレガルディエン&ミヒャエル・ゲース/シューベルト「白鳥の歌」他(2022年10月1日(土)トッパンホール)(2022.10.02)
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (ピアノ:デームス、ヘル、ブレンデル)/シューベルト&R.シュトラウス・ライヴ(1980年,1982年,1984年アムステルダム)(2022.05.28)
- エリー・アーメリング公式チャンネル動画2本更新:ショッソン『7つの歌曲』、コンサートアンコール(トゥリーナ、エリントン)(2021.11.06)
「ソプラノ歌手」カテゴリの記事
- レオンティン・プライス&デイヴィッド・ガーヴィー/ホワイトハウス・リサイタル(2022.02.11)
- マーラー:私はこの世からいなくなった (Mahler - Ich bin der Welt abhanden)(2021.02.05)
- ヘレン&クラウス・ドーナト&プライ&ホカンソン/1978年シューベルトの夕べ(ホーエネムス・ライヴ音源)(2020.09.13)
- 追悼ジェシー・ノーマン(Jessye Norman)(2019.10.05)
- ダムラウ&カウフマン&ドイチュ/ヴォルフ「イタリア歌曲集」CDリリース予定(2018.12.02)
「ピアニスト」カテゴリの記事
- マーク・パドモア&内田光子 デュオリサイタル(2022年11月24日 東京オペラシティ コンサートホール)(2022.11.25)
- 江崎皓介ピアノリサイタル(2022年12月10日 ミューザ川崎シンフォニーホール 音楽工房 市民交流室)(2022.12.11)
- エリー・アーメリング初期のヴォルフ「イタリア歌曲集」全曲(ハンス・ヴィルブリンク&フェーリクス・ドゥ・ノーベル)(1962年12月)(2022.10.10)
- クリストフ・プレガルディエン&ミヒャエル・ゲース/シューベルト「白鳥の歌」他(2022年10月1日(土)トッパンホール)(2022.10.02)
- アンゲリカ・キルヒシュラーガー2022年草津公演の映像(2022.08.27)
コメント
随分と凝りに凝った、贅を尽くしたプログラムですね。さぞかし充実したひと時だったと、想像出来ます。
投稿: 田中文人 | 2015年6月14日 (日曜日) 06時22分
フランツさん、こんにちは。
ピオーを生で聴かれたのですね。
羨ましいです!
私はピオーのヘンデルのCDを持っているのですが、リートにも注目していきたいと思います。
それから、プライさんの息子さんのフローリアンさんが出した「父の歌」のCDを、ヤフオクで落札しました。
このCDが出たとき入院手術をしていた為、出たことすら知らなくて、後でとても悔しい思いをしました。
父ヘルマンさんの歌は既に持っているものでしたが、フローリアンさんの歌う4曲は貴重なものですし、やはりファンとしては持っていたいCDでしたから、とても嬉しいです(*^^*)
今はいい時代になりましたね。
投稿: 真子 | 2015年6月14日 (日曜日) 12時08分
田中文人さん、こんばんは。
おっしゃるように本当に凝りに凝ったプログラミングで素晴らしかったです!
しかし、ほとんど同様のプログラムでCDが出ているようなのです。
彼女たちはリサイタルの録音をしてから、それと同様の内容でリサイタルをするというポピュラー歌手がやるような方式をどうやらとっているようです。
こうした試みはリート歌手としては珍しいので興味深いですね。
投稿: フランツ | 2015年6月14日 (日曜日) 19時54分
真子さん、こんばんは。
ピオーを生で聴くのは2回目なのですが、本当に歌曲歌手としても超一流であることが聴くたびに感じられます。
でも、この人のレパートリーの中で歌曲はごく一部なのですよね。
おっしゃるようにヘンデルら古楽の演奏でも幅広く活躍していますね。
プライの息子さんフローリアンの出したCDを落札されたそうで良かったですね(^^)
私は持っていませんが、プライファンの真子さんが落札されたのは、行くべき方のところにCDが届いたということなのでしょう。
オークションで入手困難な品物を見つけた時の喜びは何物にも変えがたいですね。
私もその喜びは何度か経験済みです!
投稿: フランツ | 2015年6月14日 (日曜日) 19時56分
コメントは初めてだった?かもしれません。
いつも、読まさしていただいております。
ありがとうございます。
ピオーさんのEvocationは、名盤と誉れ高いCDを録音しておりますので愛聴盤です。
このライブに行きたいとは思ってはいたんですが
予定が立たず断念しておりました。
この日の早朝にNHKBSにて以前の収録分が放映されていました。
さて、ぶ躾けなお願いがあります。
この演奏会のプログラム(翻訳)を閲覧したいと
方々手を尽くしたんですが入手できませんでした。済みませんが、何か良い方法がないでしょうか?
投稿: takataka | 2015年6月18日 (木曜日) 09時21分
takatakaさん、はじめまして。
ご訪問とコメントを有難うございます!
いつも見て下さっていたとのこと、とても嬉しいです。
ピオーのEvocationのCDはまだ買っていないんですが、いずれ購入しようと思っています。
このコンサート当日のBSプレミアムは意図的に合わせたのかなと想像しています。
プログラムの件はメールさせていただきますね。
投稿: フランツ | 2015年6月19日 (金曜日) 19時32分