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内藤明美&平島誠也/シェーンベルク作曲の歌曲集「架空庭園の書」

ぐらばー亭さんのブログで、2014年11月7日、東京オペラシティ リサイタルホールで行われた「内藤明美メゾソプラノリサイタル」(ピアノ:平島誠也)からシェーンベルク作曲の歌曲集「架空庭園の書」全15曲の音源公開のご紹介があります。

 こちら

このコンサート、私は行けなかったので、こうして録音が公開されて聴くことが出来るのは大きな喜びです!
しかも、歌詞も表示されていますので、内容を読みながら1曲ずつ聴くことが出来ます。

内藤さんも平島さんもあらためて言うまでもなくドイツリートの幅広いレパートリーを持つ方々です。
いわゆる現代音楽専門家の尖った演奏とは一味違ったリートの流れの中での演奏は、はじめて聴く方にもとっつきやすいと思います。
実際聴いてみると、それほど難解ではなく、テキストの世界をユニークな視点で描いた魅力的な音楽であるように感じられます。
内藤さんのドラマティック、かつ繊細な語り口は温かみすら帯び、平島さんの明晰なタッチも冷徹さに陥ることがなく、魅力的な演奏でした。
ぜひ1曲ずつ、その独自の音楽を味わってみてください。

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R.フランツ「私の大きな苦しみから」を聴く

Aus meinen großen Schmerzen, Op. 5, No. 1
 私の大きな苦しみから

Aus meinen großen Schmerzen
Mach' ich die kleinen Lieder;
Die heben ihr klingend Gefieder
Und flattern nach ihrem Herzen.
 私の大きな苦しみから
 小さな歌々をつくります。
 歌々は鳴り響く羽を掲げて
 彼女の心へ飛んで行くのです。

Sie fanden den Weg zur Trauten,
Doch kommen sie wieder und klagen,
Und klagen, und wollen nicht sagen,
Was sie im Herzen schauten.
 歌々はいとしい人へ通じる道を見つけました、
 しかし再び戻ってきて、嘆きに
 嘆くのです。そして言おうとはしないのです、
 いとしい人の心の中に何を見てしまったのかを。

詩:Heinrich Heine (1797-1856)
音楽:Robert Franz (1815-1892)

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今年が生誕200年記念にあたるロマン派の作曲家ローベルト・フランツ(Robert Franz: 1815-1892)の歌曲を、今年はいくつか取り上げていきたいと思います。

ハイネの詩集「叙情的間奏曲(Lyrisches Intermezzo)」に含まれる一篇の詩にローベルト・フランツが小さな歌を付けました。
「私の大きな苦しみから」という歌で、若かりし頃のヴォルフも同じ詩に曲を付けています。
詩は、愛を悲劇に終わらせるハイネらしい内容で、フランツの音楽は、ピアノの右手とほとんど同じ旋律の、素朴で内向的でもの悲しい歌が歌われます。
私はアーメリング&ボールドウィンのPHILIPSの名LP「ドイツロマン派歌曲集」でこの歌曲にはじめて出会いました(CD化される気配はないですが)。
おそらくフランツ歌曲の中でも有名な曲の一つだと思うのですが、私は実演では一度も聴いたことがなく、動画サイトにも有名人の演奏は全くアップされていませんでした。
いい曲ですし、短いので、クラシック初心者の方でも聴きやすいと思うのですが。
(おそらく)歌手の卵の方々がアップしてくださっていますので、それをお聴きください。

詩の朗読

男性ナレーターの静かな語り口が胸に沁みます。

Laura Tribby(MS)&ピアニスト(名前は不明)

1:39~。最初のバーンスタインの歌曲(Jupiter has seven moons)に続いて歌われます。出が遅れる箇所もありますが、のびやかに歌われる歌声は爽快感がありますね。

男性(歌手とピアニストの名前は不明)

最後の一行のメロディーが私の知っているものと違うのは単なる間違いか、それともそういう版があるのか分かりません。ただ、声は美しく、抒情的なこの小曲によく合っていると思います。

MIDI?(曲の途中まで)

コンピュータの音を使って、声部、ピアノパートを演奏しています。

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明けましておめでとうございます

皆様、明けましておめでとうございます。

2015年のアニバーサリーの作曲家はデュカス(生誕150年)、シベリウス(生誕150年)、スクリャービン(没後100年)などがいますが、ドイツ歌曲ファンにとって忘れてならないのがローベルト・フランツ(Robert Franz: 1815-1892)の生誕200年です。
いかんせん地味な存在なため、歌曲ファン以外には殆どその存在を意識されることはないようですが、かく言う私もそれほど沢山のフランツ歌曲を聴いているわけではありません。
1曲1~2分の短い作品が多いフランツですが、じっくり聴きこめば、これほど親密な音楽もなかなかないのではないでしょうか。

本年もマイペースにブログを継続していけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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