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新国立劇場/ビゼー作曲 オペラ「カルメン」(2014年1月26日 新国立劇場 オペラパレス)

Carmen_20140126


2013/2014シーズン
ジョルジュ・ビゼー/オペラ「カルメン」
Georges Bizet/Carmen
全3幕〈フランス語上演/字幕付〉

2014年1月26日(日)14:00 新国立劇場 オペラパレス
(第1幕:55分-休憩25分-第2幕:45分-休憩25分-第3幕:70分)

【カルメン(Carmen)】ケテワン・ケモクリーゼ(Ketevan Kemoklidze)
【ドン・ホセ(Don José)】ガストン・リベロ(Gaston Rivero)
【エスカミーリョ(Escamillo)】ドミトリー・ウリアノフ(Dmitry Ulyanov)
【ミカエラ(Micaëla)】浜田理恵(Hamada Rie)
【スニガ(Zuniga)】妻屋秀和(Tsumaya Hidekazu)
【モラレス(Moralès)】桝 貴志(Masu Takashi)
【ダンカイロ(Le Dancaïre)】谷 友博(Tani Tomohiro)
【レメンダード(Le Remendado)】大野光彦(Ono Mitsuhiko)
【フラスキータ(Frasquita)】平井香織(Hirai Kaori)
【メルセデス(Mercédès)】清水華澄 (Shimizu Kasumi)

【合唱(Chorus)】新国立劇場合唱団(New National Theatre Chorus)
【児童合唱(Children Chorus)】TOKYO FM 少年合唱団(TOKYO FM BOYS CHOIR)
【ダンサー(Dancers)】新国立劇場バレエ団(The National Ballet of Japan)
(竹田仁美;楠元郁子;大湊由美;今井奈穂;島田沙羅;鈴木優;小柴富久修;八木進;林田翔平;福田紘也(交代出演))
【管弦楽(Orchestra)】東京交響楽団(Tokyo Symphony Orchestra)

【指揮(Conductor)】アイナルス・ルビキス(Ainars Rubikis)
【演出(Production)】鵜山 仁(Uyama Hitoshi)
【美術(Scenery Design)】島 次郎(Shima Jiro)
【衣裳(Costume Design)】緒方規矩子(Ogata Kikuko)
【照明(Lighting Design)】沢田祐二(Sawada Yuji)
【振付(Choreographer)】石井 潤(Ishii Jun)
【再演演出(Revival Director)】澤田康子(Sawada Yasuko)

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新国立劇場で2010年6月に上演された「カルメン」の再演を聴いた。
前回は鼻炎薬の副作用で半ば眠っていたので、今回初めてしっかりと鑑賞することが出来た。

鵜山 仁の演出はオーソドックスで分かりやすい。
この日もおそらくはじめてオペラに接するのであろう学生たちが沢山聴きに来ていたから、この演出はちょうど良かっただろう。
衣装も美術もすべてが王道ど真ん中である。
あらためて聴いてみるとビゼーの音楽は実に耳に心地よく、時に美しく、時に楽しく、時に悲劇的で、ドラマを飽きずに楽しめるエッセンスが詰まっているかのようだ。
そのような職人技による音楽はそれだけでも充分魅力的だが、実際にステージで歌われると、その楽しさは倍増する。
はすっぱで男を虜にするが、なかなか振り向いてくれず、振り向いたと思ったらすぐに気が移ってしまうカルメンという存在がこのオペラの出来の鍵を握っているのは間違いないところだ。
その点、今回のカルメンを演じたグルジア出身のケテワン・ケモクリーゼは充分にカルメンに必要な条件を備えたステージを見せてくれた。
天井桟敷から見た限りでは演技も良かったし、歌ははすっぱな感じも加えてよく表現していたと思う。
だが、それ以上に素晴らしかったのはドン・ホセを歌ったウルグアイ系のガストン・リベロだった。
素晴らしく輝かしい美声と表現。
彼は将来スター歌手になるのではないだろうか。
花形闘牛士エスカミーリョを歌ったロシア出身のドミトリー・ウリアノフは独特の癖のある声質が生かされた歌唱だった。
脇を固めた日本人たちもみな健闘していたが、やはりミカエラの浜田理恵は良く歌ったと言えるのではないか。

いつもながら新国立劇場合唱団の豊かなボリュームと充実した歌唱は見事だったが、TOKYO FM少年合唱団の健闘も称えたい。
新国立劇場バレエ団は第2幕のリリヤス・パスティアの酒場で場を盛り上げた。
女性5人、男性2人の出演だったが、交代出演とのことで、プログラムに掲載されたどの人が出演したのかは分からなかった。

ラトヴィア生まれのアイナルス・ルビキスが指揮した東京交響楽団の演奏は、最初のうち歌と合わない箇所も散見されたが、徐々に持ち直した。
「カルメン」は悲劇だが、あまり深刻にならずに美しい音楽を楽しめるので、これほどまでにポピュラリティを勝ち得ているのだろう。
他の演出でもいつか見てみたいものだ。

Carmen_20140126←出演者のサイン

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