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エリー・アーメリング80歳記念のCD発売!!!

Elly_ameling_80_jaar

 

 

朗報です!
オランダのソプラノ歌手、エリー・アーメリングが今年の2月8日に80歳を迎えるにあたって、5枚組の記念盤が発売されるそうです!
75歳の年にも放送録音など初出音源中心に5枚組の素晴らしいCDがリリースされましたが、今回は80歳記念としてまた新しい音源が発売されるとのことです。
曲目を見て、私は思わずよだれを垂らしてしまいました(食事中の方、大変失礼いたしました)。

 

これまでスタジオ録音で聴けなかったあんな曲やこんな曲が入っているではありませんか。
まず曲目をのせておきます。

 

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エリー・アーメリング80歳 (ELLY AMELING 80 jaar)
オランダコンサートライヴ放送録音1967-1990
(LIVE CONCERTOPNAMEN NEDERLANDSE OMROEP 1967 - 1990)

 

OMNIUM AUDIOVISUEEL: GW 13001

 

CD1
ブラームス作曲
1. 憩え、いとしい人よ(Ruhe, Süßliebchen)
ルドルフ・ヤンセン(Rudolf Jansen), piano
KRO 22-11-1981

 

2. 早くおいで(Komm bald)
3. わが傷ついた心は憧れ(Mein wundes Herz verlangt)
4. 霜が降り(Es hing der Reif)
5. メロディのように(Wie Melodien zieht es mir)
6. そよがぬ、なまあたたかい大気(Unbewegte laue Luft)
7. 夕べ(Der Abend)*
8. 野の静寂(Feldeinsamkeit)
9. 甲斐なきセレナーデ(Vergebliches Ständchen)
10. 帰り道を知っていたならば(O wüsst’ich doch den Weg zurück)
11. あなたの青い瞳(Dein blaues Auge)
12. ああ、この目をそらして(Ach, wende diesen Blick)
13. あなたがほんの時折でも微笑んでくれたら(Wenn du nur zuweilen lächelst)
14. 私たちは歩き回った(Wir wandelten)
15. 私は夢を見た(Es träumte mir)
* 四重唱曲(Kwartet voor vier stemmen)
ルドルフ・ヤンセン, piano
* エリー・アーメリング(Elly Ameling), sopraan
* キャロライン・ワトキンソン(Carolyn Watkinson), mezzo
* ヘイン・メーンス(Hein Meens), tenor
* ローベルト・ホル(Robert Holl), bas
TROS 14-01-1983, Concertgebouw Amsterdam

 

16. わが眠りはますます浅くなり(Immer leiser wird mein Schlummer)
17. 使い(Botschaft)
ルドルフ・ヤンセン, piano
NOS 03-10-1978, Concertgebouw Amsterdam

 

18-24. ベルク/「7つの初期の歌(Sieben frühe Lieder)」
ルドルフ・ヤンセン, piano
NCRV 02-05-1980

 

25. オブラドルス/一番細い髪の毛で(Del cabello mas sutil)
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 21-02-1989, Concertgebouw Amsterdam

 

トゥリーナ作曲
26. カンターレス(Cantares)
27. 恋に夢中(Las locas por amor)
ルドルフ・ヤンセン, piano
NCRV 02-05-1980

 

CD2

 

1-8. シューマン/「女の愛と生涯(Frauenliebe- und leben op. 42)」
ルドルフ・ヤンセン, piano
AVRO 03-02-1983, Muziekcentrum Vredenburg, Utrecht

 

9-20. シューマン/「リーダークライス(Liederkreis op 39)」
ルドルフ・ヤンセン, piano
NCRV 02-05-1980

 

シューマン作曲
21. 献呈(Widmung)
22. はすの花(Die Lotusblume)
23. くるみの木(Der Nußbaum)
ルドルフ・ヤンセン, piano
AVRO 03-02-1983, Muziekcentrum Vredenburg, Utrecht

 

24. ことづて(Aufträge)
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 21-02-1989

 

25. みみずく(Käuzlein)
26. 憧れ(Sehnsucht)
27. トランプ占いをする娘(Die Kartenlegerin)
ノーマン・シェトラー(Norman Shetler), piano
KRO 23-11-1967, Diligentia, Den Haag

 

28. ミニョンⅠ「語れとおっしゃらないで」(Mignon I – Heiß mich nicht reden)
ドルトン・ボールドウィン(Dalton Baldwin), piano
NCRV 04-12-1973

 

29. わが美しい星(Mein schöner Stern)
ルドルフ・ヤンセン, piano
NOS 18-10-1983, Concertgebouw Amsterdam

 

CD3

 

1-6. ベルリオーズ/「夏の夜(Les nuits d’été)」
オランダ室内管弦楽団(Nederlands Kamerorkest)
ケース・バーケルス(Kees Bakels)
NCRV 08-10-1983, Concertgebouw Amsterdam

 

7-9. ラヴェル/「シェエラザード(Shéhérazade)」
王立コンセルトヘボウ管弦楽団(Koninklijk Concertgebouw Orkest)
ハンス・フォンク(Hans Vonk)
NOS 08-01-1981, Concertgebouw Amsterdam

 

10-14. ショーソン/「温室(Serres chaudes)」op. 24
ルドルフ・ヤンセン, piano
AVRO 01-12-1982

 

15. ショーソン/ナニー(Nanny)
ルドルフ・ヤンセン, piano
AVRO 01-12-1982

 

ドビュッシー作曲
16. マンドリン(Mandoline)
17. それは物憂い恍惚(C'est l'extase langoureuse)

 

18. プーランク/ヴァイオリン(Violon)
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 05-12-1982, Concertgebouw Amsterdam

 

19. コスマ/枯葉(Les feuilles mortes)
ルドルフ・ヤンセン, piano
Privé bezit 08-02-1983

 

CD4

 

ヴォルフ作曲
5つのミニョンの歌(5 Mignon Lieder):
1. 語れとおっしゃらないで(Heiß mich nicht reden)
2. ただ憧れを知る者だけが(Nur wer die Sehnsucht kennt)
3. このままでいさせてください(So lasst mich scheinen)
4. フィリーネ(Philine)
5. その国をご存知ですか(Kennst du das Land)
ルドルフ・ヤンセン, piano
NOS 18-10-1983, Concertgebouw Amsterdam

 

「スペイン歌曲集」より(Uit Spanisches Liederbuch):
6. 不機嫌な視線に苦しまされても(Ob auch finstre Blicke glitten)
ドルトン・ボールドウィン, piano
AVRO 11-08-1975

 

7. 私の巻髪の陰で(In dem Schatten meiner Locken)
8. 心の奥深くに苦痛を抱き(Tief im Herzen trag’ ich Pein)
9. 心よ、みな憩いについた(Alle gingen, Herz, zur Ruh’)
ルドルフ・ヤンセン, piano
KRO 06-10-1985, Muziekcentrum Vredenburg, Utrecht

 

11. 私を花で覆ってください(Bedeckt mich mit Blumen)
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 12-05 1982

 

12. ねえ、あなたでしたの、素敵なお方(Sagt, seid Ihr es, feiner Herr)
13. 行って、恋人よ、もう行ってちょうだい(Geh’, Geliebter, geh’ jetzt)
14. 口の悪い人たちはみんな(Mögen alle bösen Zungen)
ルドルフ・ヤンセン, piano
KRO 06-10-1985, Muziekcentrum Vredenburg, Utrecht

 

15. 夏の子守歌(Wiegenlied im Sommer)
ルドルフ・ヤンセン, piano
Datum: 12-05-1982, Concertgebouw Amsterdam

 

16. ネズミ取りの呪文(Mausfallen-Sprüchlein)
「メーリケ歌曲集(Mörike Lieder)」より
17. 世を逃れて(Verborgenheit)
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 21-02-1989, Concertgebouw Amsterdam

 

18. 眠りに寄せて(An den Schlaf)
19. 早朝に(In der Frühe)
20. あの季節だ(Er ist's)
21. 春に(Im Frühling)
22. 風の歌(Lied vom Winde)
23. エオリアン・ハープに寄せて(An eine Aeolsharfe)
24. 出会い(Begegnung)
25. 尽きることのない愛(Nimmersatte Liebe)
26. 妖精の歌(Elfenlied)
27. こうのとりの使い(Storchenbotschaft)
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 14-01-1986, Concertgebouw Amsterdam

 

CD5

 

シューベルト作曲
1. ミノーナ(Minona), D. 152
ルドルフ・ヤンセン, piano
NCRV 03-02-1990, Concertgebouw Amsterdam

 

2. 娘の嘆き(Des Mädchens Klage), D. 191
3. 月に寄せて(An den Mond), D. 193
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 15-05-1982

 

4. アマーリア(Amalia), D. 195
ルドルフ・ヤンセン, piano
NCRV 03-02-1990

 

5. 悲しみの喜び(Wonne der Wehmut), D. 260
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 15-05-1982

 

6. リアーネ(Liane), D. 298
7. 花の言葉(Die Blumensprache), D. 519
8. エルラフ湖(Erlafsee), D. 586
9. 娘(Das Mädchen), D. 652
10. ギリシャの神々(Die Götter Griechenlands), D. 677
ルドルフ・ヤンセン, piano
NCRV 03-02-1990, Concertgebouw Amsterdam

 

11. 見て、なんて白い月(Guarda che bianca luna), D. 688/2
12. いとしい人よ、思い出してください(Mio ben ricordati), D.688/4
アーウィン・ゲイジ(Irwin Gage), piano
NOS 14-04-1981, Concertgebouw Amsterdam

 

13. 涙の賛美(Lob der Tränen), D. 711
14. 秘めごと(Geheimes), D. 719
15. ここにいたこと(Daß sie hier gewesen), D. 775
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 15-05-1982

 

16. 孤独な男(Der Einsame), D. 800
ドルトン・ボールドウィン, piano
VARA 28-04-1974, Concertgebouw Amsterdam

 

17. 若い尼僧(Die junge Nonne), D. 828
ルドルフ・ヤンセン, piano
TROS 12-05-1982, Concertgebouw Amsterdam

 

18. 岩の上の羊飼い(Der Hirt auf dem Felsen), D. 965
バス・ドゥ・ヨング(Bas de Jong), clarinet
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(Radio Filharmonisch Orkest)
ジャン・フルネ(Jean Fournet)
VARA 10-02-1973, Concertgebouw Amsterdam

 

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ソースは以下のサイトです。
 こちら

 

今回は歌曲ばかり、しかもピアノ歌曲が中心で、アーメリングの美質が最も発揮される内容なのがまずうれしいです。
曲目を見ておっと思ったのがヴォルフの「こうのとりの使い」。
この曲、ずっとアーメリングの歌で聴きたかったのですが、スタジオ録音のメーリケ歌曲集には含まれず、日本でも歌われなかったので、とうとう念願叶って聴けるのが待ちきれません。

 

それからブラームスの四重唱曲など彼女にしては珍しいレパートリーなのではないでしょうか。
シューベルトの「悲しみの喜び」や「ここにいたこと」は日本公演では歌われながらスタジオ録音のなかった曲なので楽しみです。
さらに「涙の賛美」や「秘めごと」を彼女が歌っていたということも知りませんでした。

 

トゥリーナの「カンターレス」もコンサートでは聴いたことがありながら録音がなかったので、彼女のパッションに期待大です。

 

シューマンの「リーダークライス」(もちろんアイヒェンドルフの詩による方)は、彼女のデームスとのスタジオ録音(1979年)が意外と不調に感じられたので、今回のライヴ録音に期待してしまいます。

 

Ameling_80_jaar

 

 

今回の5枚組もピアニストはルドルフ・ヤンセンがほとんどで、たまにボールドウィンやゲイジもありますが、目を引くのはノーマン・シェトラーとの録音があることです。
シェトラーとは若い頃に最初のブラームス・アルバムを録音して以来、彼女のディスコグラフィーに登場してこなかったので、ライヴで新しい音源があるというのは知りませんでした。
そういう意外性にあふれたこの5枚組、首を長くしてリリースを待つことにします。

 

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(2013年2月24日追記)

 

Radio4のサイト内でシューマンの「女の愛と生涯」や「リーダークライス」などCD2が全曲聴けるところがありましたのでお知らせします。「リーダークライス」Op.39などスタジオ録音以上に素晴らしいです!ぜひ試聴してみてください。

 

 こちら

 

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(2013年5月6日追記)

 

この5枚組のCDの内容をエクセルに入力しました。ワークシートの2枚目は、1枚目のリストを録音日付順に並べ直してありますので、若い順に聴きたい時にはこちらを参考に入れ替えてみるのもいいのではないかと思います。

 

「elly_ameling_80_jaar.xls」をダウンロード

 

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コメント

ご無沙汰しております. Sandmanです.
最近フランツさんからのアーメリングに関する情報がなく, 寂しく思っていたところ, 思いがけない朗報ありがとうございます.
内容を見てびっくりです.
私もアーメリングの80歳の誕生日に近いということで, 数週間前からWEB上で色々散策していたところです.

投稿: Sandman | 2013年2月 4日 (月曜日) 21時29分

Sandmanさん、こんばんは。
お久しぶりですね。
Sandmanさんのサイトはかなり頻繁に訪れて、新たな情報を楽しませていただきましたが、私はなかなか新しい情報が得られず記事にできませんでした。
今回のCDはSandmanさんにも喜んでいただけると思いながら書きました。
amazonかHMVがこのCDを扱ってくれたらよいのですが。

投稿: フランツ | 2013年2月 4日 (月曜日) 21時45分

アーメリングのradio4のCD2を何とか聴くことが出来ました。
とても不安定なサイトなのか私のpcが悪いのか一応聴きました。
ライブのようなのでCDのような整えられた感じはしない。

28の声が私は好きです。滑らかで、柔らかで やさしく 可愛らしさも残っていて
これぞ、アーメリング、アメリング、アメリンク素晴らしい。
これと同じ声がご不満のOP42、OP39なのですが、そのCDは素晴らしいですよ。
私も聴き始めは不満でした、何でうすぺらなのだと、しかしUPされたの等を聴くにつけ
えっ、素晴らしいじゃないかと。
今ではOP39などディースカウを聴いた後で聴きなおすくらいです。
OP42のやさしさ、可愛らしさ等々、、、。(8曲目は取替えてみたい気も)
OP39もやさしさ、可愛らしさ、、、と厳しさも。
まるで、北欧の夕空のような情景描写、そう言えば、DuparcのOP2 No.2も目のまえに
広大な自然が広がるような情景描写が見られます。
私の、身勝手な思い込みでした。

しかし、ライブの方が本来、本来の声なのかも知れません。
録音も後年で新しいはずですから。

*リンクのボタンは最後まで押しました。

投稿: tada | 2013年2月26日 (火曜日) 21時21分

tadaさん、こんばんは。
早速聴いてくださり、うれしく思います。
確かにスタジオ録音とライヴ録音は違いますね。それぞれの良さがあって私はどちらも好きです。
CD2の試聴サイトは私の場合ネットカフェのパソコンでは問題なく聴けましたが、スマートフォンからだと最初の1曲しか聴けませんでした。ちょっと聞きにくいプレーヤーですね。
tadaさんはCDの「リーダークライス」もお好きだそうですね。確かにしっとりとした味わいは彼女の円熟を示していると思うのですが、声の変わり目なのか、思ったように声がすっきりと響いてこない気がするのです。その点、今回のライヴは声も内容も素晴らしく魅力的でした。
「女の愛と生涯」については私もCDの録音好きですよ。何気ない表情の中に細やかな味が感じられるので。
28の演奏、確かに素晴らしいですね。 
早くCDが届かないか首を長くして待っています。

投稿: フランツ | 2013年2月27日 (水曜日) 23時22分

皆さん 春際で盛り上がっていますが。
アーメリングも80ジャー聴いています。
なかなかポップなアルバムですね???。
CDケースの画が素晴らしい、楽しい。
悲しい歌を聴いても、ニンマリ?
もちろん、歌はきっちりとした アーメリング様。
CDとは違ってシュワルツコップばりのアドリブ テンポも動く
過去の絵柄と中身が違う違和感は多少ありますが。
(今時のソフトなソプラノを聴きなれた耳には多少きつめとも)

ナタリー シュトゥッツマン聴きのがしました。
マリー=クレール・アラン玉造教会で総立で聴いたような
     (全員立見席 満員電車なみ 昔話のたねに)

私の聴くのはエリーザベトばかりか。(こじつけ)
シューマン シュヴァルツコプ サラ ムラー

デセイのフォーレが聴きたいでした。
ムチャクチャな文で失礼しました。

投稿: tada | 2013年3月31日 (日曜日) 13時32分

tadaさん、こんばんは。
私も春祭やレスピーギ歌曲のコンサートなどで楽しい日々を送っていました。
アーメリングの新CD、お聞きになったのですね。
確かにお客さんを前にした熱気のようなものが彼女の歌から感じられて、これはこれで素晴らしいですね。
私は念願だったヴォルフの「こうのとりの使い」が想像どおり彼女のしっかりとした巧みな語り口で聴けて、幸せです!
紙ジャケットは過去の様々なスタジオ録音で使われたものが再利用されていて懐かしく感じた一方、どうせならば新しい写真はなかったのかなと思ったりもしました。
アランのコンサート、立ち見の時もあったんですか!今では想像も出来ないのでびっくりしました。
E.シューマンからミュラーまで歴代のエリーザベトに名歌手が多いのも面白い偶然ですね。
ドゥセはフォーレは録音しないのでしょうかね。オペラで多忙すぎるのかもしれませんね。

投稿: フランツ | 2013年3月31日 (日曜日) 22時26分

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