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小林道夫/チェンバロ演奏会(2011年12月25日 東京文化会館 小ホール)

小林道夫チェンバロ演奏会
~クリスマスをバッハの名曲で静かに過ごす~
2011年12月25日(日)14:00 東京文化会館 小ホール(O列56番)

小林道夫(Michio KOBAYASHI)(harpsichord)

J.S.バッハ/ゴルトベルク変奏曲(Goldberg-Variationen)BWV988
 主題~第15変奏

~休憩~

 第15変奏~主題復帰

~アンコール~
J.S.バッハ/クラヴィーア練習曲第3巻~4つのデュエットより第3曲BWV804

※使用チェンバロ:French double-manual harpsichord after P.Taskin 1769 MOMOSE HARPSICHORD 2009

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1972年から毎年12月に続けているという小林道夫の「ゴルトベルク変奏曲」演奏会。
遅ればせながら今回はじめて聴くことが出来た。
計算すると今回がちょうど40回目という記念すべき回になるはずだが、配布プログラムにそのことが全く触れられていないのがいかにも氏らしい。
文化会館小ホールはほぼ満席で、期待の大きさがうかがえた。
途中で休憩をはさむというのも私にとっては有難く感じた(全部まとめて聴きたいという方もいるだろうが)。

小林さんの演奏は含蓄に富んだ温かみのあるタッチが魅力的である。
長年追究されてきた演奏上の様々な成果が反映されていることはおそらく間違いないが、学究的な堅苦しさが全くなく、聴く者を癒す響きが実に心地よい。
不眠症解消の音楽という伝説は伝説に過ぎないとしても、小林氏の素朴な演奏を聴くとアルファ波が脳内にあふれ出ているだろうなと感じてしまう。
奇をてらわずにまっすぐに作品に向き合った演奏、人によってはもっと刺激を求めるのかもしれないが、私にとってはまさに理想の「ゴルトベルク」演奏であった。

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