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クリスティアン・ゲルハーヘル&ゲロルト・フーバー/没後100年記念マーラーを歌う(2011年12月9日 トッパンホール)

〈歌曲(リート)の森〉 ~詩と音楽 Gedichte und Musik~ 第9篇
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン) 没後100年記念マーラーを歌う
2011年12月9日(金)19:00 トッパンホール(C列6番)

クリスティアン・ゲルハーヘル(Christian Gerhaher)(Baritone)
ゲロルト・フーバー(Gerold Huber)(Piano)

グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)

《さすらう若人の歌(Lieder eines fahrenden Gesellen)》
 第1曲 いとしいひとがお嫁に行く日は(Wenn mein Schatz Hochzeit macht)
 第2曲 今朝ぼくは野原を歩んだ(Ging heut morgen übers Feld)
 第3曲 ぼくは燃える剣をもっている(Ich hab'ein glühend Messer)
 第4曲 いとしいあの子のつぶらな瞳が(Die zwei blauen Augen)

《子どもの魔法の角笛》より(Lieder aus «Des Knaben Wunderhorn»)
 この歌をつくったのはだれ?(Wer hat dies Liedlein erdacht?)
 夏の歌い手交替(Ablösung im Sommer)
 みどり深い森をたのしく歩んだ(Ich ging mit Lust durch einen grünen Wald)
 いたずらっ子をしつけるには(Um die schlimme Kinder artig zu machen)
 ラインの伝説(Rheinlegendchen)
 番兵の夜の歌(Der Schildwache Nachtlied)

~休憩(Intermission)~

《子どもの魔法の角笛》より(Lieder aus «Des Knaben Wunderhorn»)
 塔の囚人の歌(Lied des Verfolgten im Turm)
 浮世の暮らし(Das irdische Leben)
 シュトラースブルクの砦(Zu Straßburg auf der Schanz)
 トランペットが美しく鳴りひびくところ(Wo die schönen Trompeten blasen)

《亡き子をしのぶ歌(Kindertotenlieder)》
 第1曲 いま太陽が明るく昇るところだ(Nun will die Sonn' so hell aufgeh'n)
 第2曲 今になってわかる、あの暗い炎がなぜ(Nun seh' ich wohl, warum so dunkle Flammen)
 第3曲 おまえのお母さんが(Wenn dein Mütterlein)
 第4曲 わたしはよく思う、子供たちはちょっと外出しただけだと(Oft denk' ich, sie sind nur ausgegangen)
 第5曲 こんなひどいあらしの日には(In diesem Wetter)

~アンコール~
マーラー/原光(Urlicht)

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実に濃密で充実した演奏であった。
「さすらう若人の歌」「亡き子をしのぶ歌」といった有名歌曲集を両端に置き、その間に「子どもの魔法の角笛」に因んだ歌曲を配すという選曲は見事なものである。

ゲルハーヘルもフーバーもこれらの作品の多くにひそむ暗部を拡大して表出してみせてくれた。
それにより、たまにあらわれる楽しい曲(「この歌をつくったのはだれ?」等)や皮肉な曲(「いたずらっ子をしつけるには」等)がちょっとした気分転換となり、聴衆に一息つかせる効果があった。

「さすらう若人の歌」での繊細な感情、そして「亡き子をしのぶ歌」での悲壮感が、真実味をもった表現で描かれていて素晴らしかった。
最高のリート解釈者2人の演奏を味わえた喜びを感じた2時間だった。
今後のさらなる活動がますます楽しみである。

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コメント

先日「BSクラシック倶楽部」でマーラーを聞きました。久しぶりに清新なマーラーに触れ嬉しかったです。マーラーはこのところあちこちで演奏する機会が多いのか、先日「BSプレミアムシアター」で「大地の歌」が放映されていました。オッターの雰囲気がだいぶ変わりびっくり、でもこの曲の男声はいまだかつて気に入ったものに出会ったためしがないのですが。
 さて、ゲルハーエルのCDを三セット購入。「冬の旅」「白鳥の歌」「イタリア歌曲集」です。冬の旅はそれでもいくつかCDも持ち、生も聞いていますが、久しぶりにすっきりとした旅に出会えました。前日、ディスカウとブレンデルの同名曲を聞き、両者を聞き比べこんな疑問が湧いてきました。というのは、ディスカウ盤は曲間がほぼ切れ目なくどんどん進む、一方ゲルハーエルの曲間はほぼ同じ間を入れて曲が進む。これって歌手の要請?それとCD制作者の意図?もし、お分かりでしたら教えて下さい。

投稿: 島津 和平 | 2012年11月19日 (月曜日) 16時59分

島津さん、こんにちは。
コメント有難うございます。

ゲアハーエルとフーバーのライヴ、BSでやっていましたね。
この2人は今後ディースカウとムーアのような活躍をしていくのではないかと思われ、これからも目がはなせません。
オッターの「大地の歌」私は録画をまだ見ていないのですが、時間のある時にじっくり見てみます。
マーラー歌曲は東響などもシリーズ化していました。

CDの曲間は演奏者の意向もあるのかもしれませんが、製作者が決めるのが多そうなイメージがあります。
おそらくケースバイケースなのでしょうね。

投稿: フランツ | 2012年11月20日 (火曜日) 12時46分

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