« 岡田博美&ラザレフ/日本フィル第635回定期演奏会(2011年11月12日 サントリーホール) | トップページ | メゾソプラノ本多厚美リサイタル~ダルトン・ボールドウィンとともに~(2011年11月22日 サントリーホール ブルーローズ) »

珍しくライブハウスへ(2011年11月16日 公園通りクラシックス)

井野・千野・今井
2011年11月16日(水)19:30(実際に始まったのは20時近く) 渋谷・公園通りクラシックス(自由席)

井野信義(ベース)
千野秀一(ピアノ)
今井和雄(ギター)

ドラム奏者でもある友人T氏に誘ってもらい渋谷の公演通りにある小さなライブハウスへ出かけた。
駐車場脇のライブハウスに入ると、アーティストたちがまだ会場であれこれやっている。
舞台右脇に仕切りがあり、その中が楽屋という、ほとんど聴き手との垣根の取っ払われた会場であった。

3人のベテランアーティストによる即興セッション。
細かいモティーフ、もしくは断片をお互い聴きあって(しかし目で合図などはせずに阿吽の呼吸で)応え合い、あたかも花火が放射状に飛び散っていくようなイメージが浮かんできた。
始まりからして、なんとなく登場して、何気なく始まるところがいい。
あたかもたまたま集まったアーティスト同士がその場のノリでセッションを始める場面に居合わせたかのような何気ない空気感は、クラシックのコンサートではなかなか味わえないものだ。
それぞれが持てるものを存分に発揮しながらも、ギラギラした感じではなく、肩の力が抜けた余裕があり、なんとも格好いい。
即興というのはルーティンにならないようにするのが大変そうな印象があったが、このお3方にはそんな心配はもとから不要なのだろう。
ピアニストの千野さんは時に内部奏法を用いながらも基本は鍵盤の前で勝負し、その手首は非常にやわらかく、激しく燃え上がったり、静かに紡いだりと、変幻自在。
ベースの井野さんは楽器の様々な奏法を使っているようで、増幅器のようなもの(素人なので詳しく分からなくてすみません)で変化をつけながら、どこまでも延々続けられそうな余裕がある。
ギターの今井さんは弦だけでこれほどの音色の変化が可能なのかという色合いと切れ味の魅力があった。
門外漢の私でも、時に盛り上がり、時に静かに音を紡ぐという流れに身を委ねていると、心地よくて、いい時間を過ごさせていただいた。
たまにはこういうざっくばらんな雰囲気も楽しい。
誘ってもらった友人に感謝!

|

« 岡田博美&ラザレフ/日本フィル第635回定期演奏会(2011年11月12日 サントリーホール) | トップページ | メゾソプラノ本多厚美リサイタル~ダルトン・ボールドウィンとともに~(2011年11月22日 サントリーホール ブルーローズ) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

やはりフランツさんに声かけてよかったです。読んでいると、あの瞬間の演奏が脳裏に浮かんでまいります。

いつも謙遜されますが、フランツさんの柔軟な耳は貴重です。音楽は聴衆がいてはじめて成り立ちますから聴いたひとが言語化する作業は必要かと思いますのでこれからも続けてください。

またなにか聴きに参りましょう!

投稿: ガロパン(T) | 2011年12月17日 (土曜日) 02時53分

ガロパン(T)さん、こんにちは。
素敵なコメントを有難うございます。
いやぁ、心地よいライブでしたね!
ガロパン(T)さんに誘ってもらえたこと、感謝しています。
私は演奏の専門教育を受けたわけではないので謙遜ではなく本当にど素人なのですが、ただ好きというだけで音楽を聴き続けています。
本当は全くの門外漢の分野であるこのライブの感想を書くことはおそれ多い気がしたので、ガロパン(T)さんの一押しがなければ書かなかったかもしれません。しかし「聴いたひとが言語化する作業は必要」という言葉は大きな励みになりました。
またぜひご一緒しましょう!

投稿: フランツ | 2011年12月17日 (土曜日) 10時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/150976/53337425

この記事へのトラックバック一覧です: 珍しくライブハウスへ(2011年11月16日 公園通りクラシックス):

« 岡田博美&ラザレフ/日本フィル第635回定期演奏会(2011年11月12日 サントリーホール) | トップページ | メゾソプラノ本多厚美リサイタル~ダルトン・ボールドウィンとともに~(2011年11月22日 サントリーホール ブルーローズ) »