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ペリアネス/ピアノ・リサイタル(2011年3月2日 トッパンホール)

ハヴィエル・ペリアネス ピアノ・リサイタル
2011年3月2日(水) トッパンホール(1階C列22番)

ハヴィエル・ペリアネス(Javier Perianes)(piano)

シューベルト(Schubert)/アレグレット ハ短調 D915

シューベルト/ソナタ第21番 変ロ長調 D960

~休憩~

ショパン(Chopin)/2つのノクターン 作品48
 ハ短調
 嬰ヘ短調

ショパン/子守歌 変二長調 作品57

ショパン/バラード第4番 ヘ短調 作品52

~アンコール~

シューマン(Schumann)/「子供の情景」~詩人は語る

ドビュッシー(Debussy)/亜麻色の髪の乙女

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仕事が定時で終わったので、ハヴィエル・ペリアネスというスペイン人ピアニストの演奏を聴いてきた。
当日券も残っている席が少なく、結構人が入っていたところを見ると、私が知らなかっただけで比較的名前の知られた人なのかもしれない。

プログラムは前半がシューベルト、後半がショパンでまとめられていた。
前半の最初に演奏された「アレグレット ハ短調」は名刺代わりといったところだろうか。
しかし、この小品における演奏で、ペリアネスというピアニストの一端が見えてきたような気がした。
あるフレーズを締めくくる時が非常にデリケートで慈しむような響きを聴かせていたのだ。
作品への思いの深さを表現しようとしているようで、最初の1曲から好印象を受けた。

その後で前半の目玉ともいうべき「ソナタ第21番 変ロ長調」が演奏されたが、シューベルト最後の長大なソナタを弾いて聴衆を魅了するには、先ほどの「アレグレット」でのデリカシーが若干不足しているように感じた。
悪くはないのだが、もっと何かが欲しいというのは欲張りだろうか。

一方、後半のショパンになると俄然調子をあげてきたのかとてもよく歌い魅力的。
音色は必ずしも美しいというわけではないように感じられたが、その歌心とデリカシーがそれぞれの作品に合っていたように感じた。
最後の「バラード第4番」などはかなり弾きこんでいるのだろう、ぐっと惹き付けられるものがあった。

アンコールで「子供の情景」の中からあえて地味な終曲「詩人は語る」を選んだというのは私にとってはとても嬉しいことだった。
技巧でではなく、音数の少ない作品で聴かせるというスタンスは、彼の今後を期待させるものだった。

Perianes_20110302_chirashi

まだもう少し聴いてみないと彼の持ち味の全貌は分からないが、音楽性を感じさせるピアニストだったとは思った。
こういう殆ど突然の出会いというのも音楽を聴く醍醐味の一つである。

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