Every Little Thing Premium Christmas Concert Tour 2010(2010年12月15日 Bunkamura オーチャードホール)
Every Little Thing Premium Christmas Concert Tour 2010
2010年12月15日(水)19:00 Bunkamura オーチャードホール(2階R1列11番)
Every Little Thing(持田香織、伊藤一朗)
1.ジングルベル
2.Change
3.water(s)
4.NECESSARY (Acoustic: Latte version)
5.鮮やかなもの
6.五月雨
7.恋文
8.SWEET MEMORIES (松田聖子のカバー)
9.Time goes by
10.Over and Over (English version)
11.stray cat
12.ささやかな祈り
13.またあした
14.The Cristmas Song
Encores
15.Woman (John Lennonのカバー)
16.恋をしている
17.good night
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Every Little Thingは今年クリスマスコンサートをツアー化して各地で行っているが、その東京公演2日目を聴いた。
会場はオーチャードホール。
前回のMEETツアー以来このホールで彼らを聴くのも2度目である。
今回の席は2階席の右側で、思った以上にステージに近い。
従って、もっちーやいっくんの表情がかなりはっきりと見れたのはラッキーだった。
今回のもっちーは高音もよく出ていて声量も豊か。
声の心配をほとんどする必要がなかったので、安心してその歌声に身をゆだねて素敵な時間を過ごすことが出来た。
唯一「恋文」だけは疲れが出たようで、サビの音程が不安定になっていたが、それ以外は全く問題なかった。
歌が終わるごとに水を飲んだり、いっくんに長めのトークをふったのは、喉のケアという意味もあったのだろう。
彼女なりに声を維持するために努力していることが伝わってくる。
クリスマス・ライヴということで、オリジナルとは異なるアコースティック系のアレンジで演奏され、いつものサポートメンバーの他にストリングスも加わっていた。
そのため、観客は最後まで椅子に座ってまったりと聴いていられて快適だった。
「鮮やかなもの」ではかなり低めに始まり、サビでは徐々に高音にあがっていくという音域の広い曲だが、もっちーの懸命に歌う姿に心を打たれた。
この歌はかなりの難曲と思えるが、この日のもっちーの歌は完璧だった。
今回の選曲で意外性があったのは松田聖子のカバー曲だろう。
かつてテレビでも「制服」を魅力的に歌っていたが、実際に「SWEET MEMORIES」を聴いてみると、案外もっちーの声と歌い方が松田聖子の曲に合うことが分かった。
松田聖子をもう少しあっさりさせた感じといえばいいだろうか。
ほかに「五月雨」のような極上のバラードを久しぶりに歌ってくれたのは個人的には涙ものだったし、「stray cat」では彼女のキュートな面が出ていて興味深く聴いた。
「Over and Over」の英語バージョンなど、最初はまっしーのピアノ伴奏のみでスタートし、後にほかの演奏も加わるというアレンジがなかなか魅力的だった。
いっくんのトークは相変わらずとりとめがなく、それがいい味を出していた。
いっくんが何か言うたびに、何故かタモリのように聴衆の「そうですね」という反応が繰り返され、ステージと客席の距離の近さがいつもながら感じられた。
もちろん涼しい顔してプレーする彼のギターも相変わらず見事だった。
アンコール最後に歌われた「good night」は彼女自身の悲しい思い出からつくられた作品だったが、こうしてクリスマスコンサートの締めとして熱唱されるとやはり感動的である。
オリジナルのアレンジが好きだからという気持ちから最初はチケットを買うことを躊躇していた私だが、行って良かったとつくづく思えた温かい雰囲気に包まれたコンサートであった。
彼らの楽曲からこれまでどれほど背中を押されてきたことか。
今年で15周年を迎えるELTの作りだす世界がさらに進化していくのを楽しみに見守っていきたい。
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