ジョーン・サザランド逝去
オーストラリア出身のディーヴァ、ジョーン・サザランド(Joan Sutherland; 1926.11.7, Sydney - 2010.10.10, Montreux)が亡くなった。
数年前に両足を骨折して以降、療養生活をおくっていたとのこと。
享年83歳。
ネットでも多数のニュースで取り上げられていることからも、往年の名ソプラノの偉大さがうかがえる。
もともとヴァーグナー歌手を目指していたのだが、ピアニストのリチャード・ボニングと結婚してから二人三脚でベルカントオペラの道を邁進していったようだ。
歌曲の分野でもいくつか録音が残っているようだが、私が印象に残っているのはBBCで1961年に放映されたジェラルド・ムーアのピアノによる歌曲シリーズのDVDである。
"WORLD SINGERS"と題され、ゲッダ、シュティッヒ=ランダル、シュヴァルツコプフ、ボルイ、ルートヴィヒと共にサザランドのリサイタルが収録されている(KULTUR: D2241)。
サザランドのプログラムは以下のとおり。
1.ヘンデル/「アタランタ」~いとしい森よ
2.パイジェッロ/「水車屋の娘」~もはや私の心には感じない(うつろな心)
3.トマス・アーン/かっこうの歌(まだらのヒナギクが)
4.ドヴォルジャーク/「ジプシーのメロディ」~我が母の教えてくれた歌[英語の歌唱]
5.レオンカヴァッロ/朝の歌(マッティナータ)
6.夏の名残のばら(庭の千草)
長身の体躯から豊かに響くその声は強靭だが、その滑らかなレガートは聴き手をうっとりさせる。
その中から「庭の千草」の映像をご覧ください。
合掌。
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コメント
サザーランドといえば下記の録音を思い出します、というかそれしか知らないんですが、最初聴いたときはアメリンク女史が歌っているんだと思っていました(カップリングCDだったので) http://www.youtube.com/watch?v=_ShHQKwHGUE 私もこの場をお借りしてご冥福をお祈りします。
投稿: sbiaco | 2010年10月18日 (月曜日) 19時20分
sbiacoさん、こんばんは。
素晴らしい音源を紹介してくださり、有難うございました!
この曲、とても美しいですよね。
サザランドのドイツ語、はじめて聞きました。
オペラを歌っている時とはまた別人のような清楚な美しさをたたえていて、とても気に入りました。
サザランドという人はいろいろなタイプの作品に対応できる人だったのではないかと思いました。
余談ですが、アーメリングもこのアリア、録音しているのですが、お聞きになりましたか(美声をフルに生かした名演でした)。
投稿: フランツ | 2010年10月18日 (月曜日) 21時36分
迂闊にもサザーランド逝去のこと、知りませんでした。よく聞き知っている歌手というわけではありませんでしたが、ショルティ指揮のヴェルディのレクイエムや、確かイッセルシュテット指揮の第九でもソロを担当していたと思います。懐かしい歌手です。
両足骨折で入院されたとは、どうされたのでしょうか。
ご冥福を祈ります。
投稿: Zu-Simolin | 2010年10月23日 (土曜日) 15時59分
Zu-Simolinさん、こんばんは。
ヴェルディのレクイエムや第九にも参加しているのですね。
私も彼女の歌はあまり聞いてこなかったのですが、この機会に少し聞いてみたいと思います。
亡くなった経緯についてはあまり詳しいことは分からないのですが、骨折した後も後進の指導などはしていたようです。
往年の名歌手が次々と天に召されていくのは寂しいものですね。
投稿: フランツ | 2010年10月24日 (日曜日) 01時18分