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ビゼー/「カルメン」(2010年6月20日 新国立劇場 オペラパレス)

2009/2010シーズン
ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet)/カルメン(Carmen) 全3幕
【フランス語上演/字幕付】

2010年6月20日(日)14:00 新国立劇場 オペラパレス(4階3列19番)

1幕 50分 休憩 25分 2幕 45分 休憩 25分 3幕1場 40分 3幕2場 20分
合計3時間25分

【カルメン(Carmen)】キルスティン・シャベス(Kirstin Chávez)(MS)
【ドン・ホセ(Don José)】トルステン・ケール(Torsten Kerl)(T)
【エスカミーリョ(Escamillo)】ジョン・ヴェーグナー(John Wegner)(BR)
【ミカエラ(Micaëla)】浜田理恵(Hamada Rie)(S)
【スニガ(Zuniga)】長谷川顕(Hasegawa Akira)(BS)
【モラレス(Moralès)】青山貴(Aoyama Takashi)(BR)
【ダンカイロ(Le Dancaïre)】谷友博(Tani Tomohiro)(BR)
【レメンダード(Le Remendado)】大槻孝志(Otsuki Takashi)(T)
【フラスキータ(Frasquita)】平井香織(Hirai Kaori)(S)
【メルセデス(Mercédès)】山下牧子(Yamashita Makiko)(MS)

【合唱】新国立劇場合唱団(New National Theatre Chorus)
【児童合唱】NHK東京児童合唱団(NHK Tokyo Children Chorus)
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団(Tokyo Philharmonic Orchestra)
【指揮】マウリツィオ・バルバチーニ(Maurizio Barbacini)

【演出】鵜山仁(Uyama Hitoshi)
【美術】島次郎(Shima Jiro)
【衣裳】緒方規矩子(Ogata Kikuko)
【照明】沢田祐二(Sawada Yuji)
【振付】石井潤(Ishii Jun)

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新国立劇場のオペラを見る時はなぜか朝から鼻アレルギーになることが多い。
今日もどうやら収まりそうもないので眠くなるのを覚悟で薬を飲んでから出かけた。

耳に馴染んだ多彩な「カルメン」なので楽しく聴けたが、やはり目をあけていられたのは最初のうちだけで、気付くと目をつむっている。
だが、起きたり寝たりを繰り返しながらも、ビゼーのドラマティックな色彩感をもった音楽のおかげで堪能することは出来たと思う。
鼻水もくしゃみも止まってくれたのは幸いだった。

カルメン役のアメリカ人、キルスティン・シャベスと、ホセ役のドイツ人、トルステン・ケールは全く見事。
声もしっかりしていて、表現力も豊かで惹き付けられた。
一方で、エスカミーリョ役のジョン・ヴェーグナーは声があまり私の好みではなかったが、花形闘牛士の立ち居振る舞いは良かったのではないか。
ミカエラ役の浜田理恵もよい声をしていると思う。

これまで新国立劇場で聴いてきたオペラのほとんどは現代に置き換えた演出だったが、今回(演出:鵜山仁)は衣装(緒方規矩子)も含めてオーソドックスなもの。
オペラ初心者の私としてはこういう方が正直有難い。
群集たちや児童たちも細かい演技をしていて、合唱もよく、自然な舞台だった。
特に酒場でダンサーたちが音楽に合わせて踊る場面など、素晴らしかった。

Carmen_20100620_chirashi

東京フィルはおそらく定期演奏会でこの曲の抜粋を数え切れないほど演奏してきたことだろう。
また、指揮バルバチーニの采配の良さもあるのだろう。
全く危なげなく、しかも充分な迫力をもって、この曲の魅力を伝えてくれた。

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コメント

フランツさん、今晩は。
昨日「カルメン」ご覧になっていたのですか。
私は3階で見てましたよ。友人夫婦と一緒でしたが、オペラはほとんど初めてという彼らも、オーソドックスな演出と、よく耳にする「カルメン」の音楽は、とても親しみやすかったようです。
主役二人の歌唱は素晴らしかったですね。ミカエラ役の浜田理恵も、引けを取らない出来でしたね。やはり、定番オペラというのは、楽しいです。何度も演奏されるわけが分かります。

投稿: Clara | 2010年6月21日 (月曜日) 22時11分

Claraさん、こんばんは。
昨日は階は違いましたが、同じ会場で見ていたことになりますね。
実は「カルメン」、ドミンゴの出演した映画は見たことがあるのですが、実際の劇場で見たことがなかったので、そういう意味でも楽しみだったのです(でも薬の作用で半分寝てしまいましたが…)。
おっしゃるように定番の出し物というのはそれだけの理由があるのですね。とても楽しい(最後は悲劇ですが)時間を過ごせました。知っているメロディーが次々出てくるというのはわくわくするものですね。
ご友人たちもオペラ入門としてとてもよいチョイスだったのではないでしょうか。

投稿: フランツ | 2010年6月21日 (月曜日) 22時27分

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