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R.シュトラウス/「影のない女」(2010年5月29日 新国立劇場 オペラパレス)

R.シュトラウス/「影のない女」(2010年5月29日 新国立劇場 オペラパレス)

2009/2010シーズン
[New Production]
R.シュトラウス(Richard Strauss)/「影のない女(Die Frau ohne Schatten)」
全3幕【ドイツ語上演/字幕付】

2010年5月29日(土) 14:00 新国立劇場 オペラパレス(4階4列41番)

上演時間 1幕 70分 休憩 25分 2幕 60分 休憩 25分 3幕 60分

【皇帝(Der Kaiser)】ミヒャエル・バーバ(Michael Baba)
【皇后(Die Kaiserin)】エミリー・マギー(Emily Magee)
【乳母(Die Amme)】ジェーン・ヘンシェル(Jane Henschel)
【霊界の使者(Der Geisterbote)】平野 和(Hirano Yasushi)
【宮殿の門衛(Ein Huter der Schwelle des Tempels)】平井香織(Hirai Kaori)
【鷹の声(Die Stimme des Falken)】大隅智佳子(Osumi Chikako)
【バラク(Barak, der Färber)】ラルフ・ルーカス(Ralf Lukas)
【バラクの妻(Sein Weib)】ステファニー・フリーデ(Stephanie Friede)

【合唱】新国立劇場合唱団(New National Theatre Chorus)
【管弦楽】東京交響楽団(Tokyo Symphony Orchestra)
【指揮】エーリッヒ・ヴェヒター(Erich Wächter)

【演出・美術・衣裳・照明】ドニ・クリエフ(Denis Krief)

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この日は朝からアレルギー性鼻炎でくしゃみと鼻水が止まらず、迷った末に鼻炎薬を飲んでから会場に向かった。
上演中は幸い薬が効果を発揮し、周りのお客さんに迷惑をかけることはなかったが、第1・2幕では副作用の強烈な眠気で朦朧としていた為、ほとんど気が付くと目をつむっている状態(第3幕のみ眠らずに舞台を見ることが出来た)。
そんなわけで字幕を追うのは途中からあきらめて、音楽に身をゆだねていた。

このオペラ、シュトラウスらしさがほかの作品に比べると薄いような気がしたが、それゆえにシュトラウス臭があまり得意ではない私にはかえって素直にその音楽に身を委ねることが出来た。
きっと聞き込むと、シュトラウスのほかの作品よりも好きになれそうな気がする。

歌手では皇后役のエミリー・マギーが個人的には一番素晴らしかったと感じた。
よく通る声とむらのない発声、そして豊かな表現力と演技で魅了された。
それに次いで乳母役のジェーン・ヘンシェルも老練な貫禄で難役を見事にこなしていた。
なお、バラクの妻役のステファニー・フリーデはこの日一番の客席からの喝采を受けていた。
男声陣も悪くなかったが、霊界の使者役の平野和の歌声が特に安定していて見事だと思った。

ヴェヒター指揮の東京交響楽団はドラマティックな迫力を充分感じさせてくれたと思う。

Die_frau_ohne_schatten_20100529_chi

舞台装置は何人かの黒子が手動で動かしていた場面が多かったが、低予算ゆえなのか、演出家の意図なのかは分からない。

今回は聴くコンディションが整っていなかったので、もったいないことをした。
機会があれば、またほかの演奏でもぜひ聴いてみたい。

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