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フィッシャー=ディースカウ日本公演曲目1987年(第9回来日)

第9回来日:1987年10~11月

Fdieskau_1987ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)(バリトン)
ハルトムート・ヘル(Hartmut Höll)(ピアノ)

10月22日(月)19:00 サントリーホール:シューベルトの夕べ
10月26日(木)19:00 サントリーホール:シューマンの夕べ
10月29日(土)19:00 サントリーホール:マーラーの夕べ
11月1日(月)19:00 サントリーホール:ヴォルフの夕べ

●シューベルトの夕べ 共演:ハルトムート・ヘル(P)

シューベルト(Schubert)/《冬の旅》D.911(Winterreise)
(お休み/風見の旗/凍った涙/かじかみ/菩提樹/あふれる涙/川の上で/回想/鬼火/憩い/春の夢/孤独/郵便馬車/霜おく髪/からす/最後の希望/村で/嵐の朝/幻覚/道しるべ/宿屋/勇気/幻の太陽/辻音楽師)

●シューマンの夕べ 共演:ハルトムート・ヘル(P)

シューマン(Schumann)/《リーダークライス》作品39(Liederkreis)
(見知らぬ土地で/間奏曲/森のささやき/静けさ/月の夜/美しき異郷/城の上で/見知らぬ土地で/悲哀/たそがれ/森で/春の夜)

~休憩~

シューマン(Schumann)/《12の詩》作品35(12 Gedichte)
(嵐の夜の楽しみ/愛と喜びよ,消え去れ/旅の歌/新緑/森へのあこがれ/亡き友の杯に/さすらい/ひそやかな愛/問い/ひそやかな涙/だれがお前をそんなに悩ますのだ/古いリュート)

~アンコール~
シューマン/君は花のよう 作品25-24(Du bist wie eine Blume)
シューマン/私の恋は輝く 作品127-3(Es leuchtet meine Liebe)
シューマン/はすの花 作品25-7(Die Lotusblume)
シューマン/自由な心 作品25-2(Freisinn)
シューマン/私の馬車はゆっくりと 作品142-4(Mein Wagen rollet langsam)

●マーラーの夕べ 共演:ハルトムート・ヘル(P)

マーラー(Mahler)/詩集《子供の魔法の角笛》より(Songs from "Des Knaben Wunderhorn")

ラインの伝説(Rheinlegendchen)
夏に小鳥はかわり(Ablösung im Sommer)
別離と忌避(Scheiden und Meiden)
少年鼓手(Der Tamboursg'sell)
番兵の夜の歌(Der Schildwache Nachtlied)
この世の生活(Das irdische Leben)
魚に説教するパドヴァのアントニウス(Des Antonius von Padua Fischpredigt)

~休憩~

美しいトランペットが鳴り響く所(Wo die schönen Trompeten blasen)
死んだ鼓手(Revelge)
シュトラスブルクの砦に(Zu Strassburg auf der Schanz)
塔のなかの囚人の歌(Lied des Verfolgten im Turm)
だれがこの歌をつくったのだろう(Wer hat dies Liedlein erdacht?)
いたずらな子をしつけるために(Um schlimme Kinder artig zu machen)
うぬぼれ(Selbstgefühl)

●ヴォルフの夕べ 共演:ハルトムート・ヘル(P)

ヴォルフ(Wolf)/《メーリケ詩集》より(Songs and Poems by Eduard Mörike)

希望の復活(Der Genesene an die Hoffnung)
朝早く(In der Frühe)
散歩(Fussreise)
新しい愛(Neue Liebe)
心よ考えよ(Denk' es, o Seele)
火の騎士(Der Feuerreiter)
眠りに寄す(An den Schlaf)
真夜中に(Um Mitternacht)
狩人の歌(Jägerlied)
こうのとりの使い(Storchenbotschaft)

~休憩~

春に(Im Frühling)
旅路(Auf einer Wanderung)
愛する人に(An die Geliebte)
ペレグリーナ1(Peregrina 1)
ペレグリーナ2(Peregrina 2)
めぐりあい(Begegnung)
狩人(Der Jäger)
ある婚礼にのぞんで(Bei einer Trauung)
いましめに(Zur Warnung)
別れ(Abschied)

~アンコール~
ヴォルフ/古い絵に(Auf ein altes Bild)
ヴォルフ/告白(Selbstgeständnis)
ヴォルフ/隠棲(Verborgenheit)
ヴォルフ/鼓手(Der Tambour)
ヴォルフ/ヴァイラの歌(Gesang Weylas)
ヴォルフ/《イタリア歌曲集》~私はもうこれ以上歌えない(Nicht länger kann ich singen)

(上記の日本語表記は、アンコール曲目以外はプログラム冊子の表記に従った)

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前回から4年後の第9回来日公演では、「サントリーホール1周年記念コンサート」の一環として、シューベルト、シューマン、マーラー、ヴォルフのそれぞれで一夜ずつ4つのプログラムを披露した。
ディースカウにとってはサントリーホール初登場ということになる。
ピアノは前回に続きハルトムート・ヘルが担当した。

私はシューマンとヴォルフの夕べの2夜を会場で聴くことが出来たが、NHKでシューベルトとヴォルフが録画されて放送されたので、マーラー以外は聴けたことになる。
当時私が書いていた感想を見ると、ディースカウはかなり表情の起伏を大きくとって歌っていたようだ。
シューマンの《12の詩》作品35は、当時あまり知られていなかったと思うが、曲のクオリティの高さに感銘を受けたものだった。
ヴォルフの夕べは「これまでに聴いたあらゆる音楽会の中で最も感動的だった」と当時の私はメモに記していた(青臭さの残った感想で、今となると気恥ずかしいが)。
「旅路」などではミスもあったようで、シリーズ最終日ともなると声の状態も若干疲れがあったようだが、それでもディースカウの説得力のある自在な表現力には圧倒されてしまった。
アンコールの最後に「私はもうこれ以上歌えない」が歌われると会場から笑い声が漏れたりして、リート愛好家の反応の良さにも驚かされた。
また、テレビで「冬の旅」を聴いた時、「おやすみ」の前奏でハルトムート・ヘルが和音を区切って、かなり強めに弾き始めたのが印象に残っている。

ドイツ歌曲の重要な流れを体感できる素晴らしいシリーズで、もし当時に戻れたならば4回とも聴いてみたかったものである。
ディースカウならではの来日公演であった。

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