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プッチーニ/「トスカ」(2009年12月13日 新国立劇場 オペラパレス)

2009/2010シーズン
Tosca_200912ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini)/「トスカ(Tosca)」(全3幕)
(イタリア語上演/字幕付)

2009年12月13日(日)14:00 新国立劇場 オペラパレス(4階3列15番)

トスカ(Tosca):イアーノ・タマー(Iano Tamar)(S)
カヴァラドッシ(Cavaradossi):カルロ・ヴェントレ(Carlo Ventre)(T)
スカルピア(Scarpia):ジョン・ルンドグレン(John Lundgren)(BR)
アンジェロッティ(Angelotti):彭 康亮(Kang-Liang Peng)(BS)
スポレッタ(Spoletta):松浦 健(Matsuura Ken)(T)
シャルローネ(Sciarrone):大塚 博章(Otsuka Hiroaki)(BSBR)
堂守(Il Sagrestano):鹿野 由之(Shikano Yoshiyuki)(BS)
看守(Carceriere):龍 進一郎(Ryu Shinichiro)(BR)
羊飼い(Un Pastore):九嶋 香奈枝(Kushima Kanae)(S)

合唱:新国立劇場合唱団(New National Theatre Chorus)
児童合唱:TOKYO FM少年合唱団(TOKYO FM Boys Choir)
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団(Tokyo Philharmonic Orchestra)
指揮:フレデリック・シャスラン(Frédéric Chaslin)

演出:アントネッロ・マダウ=ディアツ(Antonello Madau Diaz)
美術:川口直次(Kawaguchi Naoji)
衣裳:ピエール・ルチアーノ・カヴァロッティ(Pier Luciano Cavallotti)
照明:奥畑康夫(Okuhata Yasuo)

原作:ヴィクトリアン・サルドゥ(Victorien Sardou)
台本:ジュゼッペ・ジャコーザ(Giuseppe Giacosa);ルイージ・イッリカ(Luigi Illica)
作曲:ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini)

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2回目の新国立劇場でのオペラ鑑賞。
今回も一番後ろから2列目という桟敷席だった。
座席表を見ると、同じ4階でも私の席の1列前になるだけでC席となり、3000円も高くなる。
こんなに遠い席でこの料金設定というのはどうなのだろう?(確かに1列前に座ればオーケストラピットが見えそうだが、それにしても料金あげ過ぎのような気が・・・。)

オペラの定番中の定番である「トスカ」だが、私は実演を鑑賞するのは今回が初めて。
こんな名作を生で聴いてこなかったとはこれまで随分もったいないことをしてきたものだと我ながら思う。

今回の歌手、主役陣は海外の名歌手を招聘し、脇を日本人で固めるというもの。
トスカ、カヴァラドッシ、スカルピアの3歌手はいずれも非常に素晴らしく感銘を受けた。
特に尻上がりに調子をあげてきたカヴァラドッシ役のヴェントレ(ウルグアイ出身のイタリア人)の歌う「星は光りぬ」は情感のこもった立派な歌唱で胸に響いた。
また、トスカ役のイアーノ・タマー(グルジア生まれ)は、嫉妬深くも一途な歌姫役になりきっていて良かった。
スカルピア役のルンドグレン(スウェーデン生まれ)は、本当にこの役のいやらしさを見事なまでに表現し尽していてはまり役だった。
日本人歌手もみな揃っていて、中でも堂守のコミカルな動きと歌唱は、この悲劇の中で一息つくことが出来る存在だった。

演出(マダウ=ディアツ)は特に奇をてらったところもなく、オーソドックスに作品を再現しようとしていたようで、好感をもてた。
第3幕冒頭の牧童はボーイソプラノではなく大人のソプラノ歌手(九嶋 香奈枝)が舞台裏で歌っていた(私の持っているDVDではドミンゴの息子が美しいボーイソプラノを披露していた)。

フレデリック・シャスラン指揮の東京フィルハーモニー交響楽団もドラマティックに盛り上げ、好演だった。

第1幕と第2幕が各45分、そして第3幕が30分というコンパクトさも有難かった。
有名なアリアが多いうえ、プッチーニという作曲家はドラマの展開が本当に巧妙で一時も飽きさせない。
その職人技ゆえに多くのファンを虜にしているのだろう。
私はアレルギー性鼻炎の薬の副作用で今回も不本意ながらしばしば瞼を閉じて聴くことになってしまったが、充分に楽しむことが出来た(「楽しむ」といっても悲劇的な最後だが)。

Tosca_200912_chirashi

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コメント

フランツさん、ご覧になったのですね。
私は8日のマチネーで、カヴァラドッシが前半、余り調子が良くなかったような気がしましたが(その代わりスカルピアがすばらしかったです)13日は最終日なので、きっと全体的に良かったのでしょう。
やはりオペラはイタリアだと思わせる「トスカ」ですよね。
華やかで、衣装もそれらしく、安心して楽しめるように思います。
私も、アレルギーではないですが、劇場の中で瞼が塞がる癖があって、所々、現実から離脱してしまいました。
オーケストラは、大体東フィルが多いようですが、迫力があって良かったですね。

投稿: Clara | 2009年12月14日 (月曜日) 01時00分

Claraさん、こんばんは。
Claraさんは8日にご覧になったのですね。
私の見た13日はおっしゃるように最終日だったためか、全体的にとても良い出来だったように感じました。
カヴァラドッシのアリアなど、胸に迫ってくる名唱でした。
私も普段はドイツものばかり聴いていますが、こういう作品を聴くと、舞台装置の華やかさも含めて、やはりオペラを聴く醍醐味はイタリアオペラにあるのかもしれないと思いました。
私はちょっと冷えるとすぐに鼻水とくしゃみがとまらなくなり、これは薬に頼らざるをえないと家を出る前に飲んできたのですが、やはり眠くなってしまいました。でもいい音楽を聴きながら現実から離脱するのですから、まぁいいことにしましょう(笑)。
オケも力強くて良かったですね。

投稿: フランツ | 2009年12月14日 (月曜日) 01時18分

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