フィッシャー=ディースカウ日本公演曲目1966年(第2回来日)
第2回来日:1966年10~11月
ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)(BR)
イヨルク・デームス(Jörg Demus)(P)
ベルリン・ドイツ・オペラ(Deutsche Oper Berlin)
オイゲン・ヨッフム(Eugen Jochum)(C)
ロリン・マゼール(Lorin Maazel)(C)
ハンス・ウェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze)(C)
10月17日(月)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「魔笛」(ゲルト・フェルトホフとダブルキャスト)
10月18日(火)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ラ・トラヴィアータ」
10月21日(金)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ラ・トラヴィアータ」
10月23日(日)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ラ・トラヴィアータ」
10月24日(月)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「魔笛」(ゲルト・フェルトホフとダブルキャスト)
10月26日(水)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ラ・トラヴィアータ」
10月29日(土)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「ラ・トラヴィアータ」
11月1日(火)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「魔笛」(ゲルト・フェルトホフとダブルキャスト)
11月2日(水)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「若い恋人たちの悲歌」
11月5日(土)19:00 東京文化会館大ホール:「ヨッフム/フィッシャー=ディスカウの夕べ」
11月6日(日)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「魔笛」(ゲルト・フェルトホフとダブルキャスト)
11月7日(月)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「若い恋人たちの悲歌」
11月8日(火)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「魔笛」(ゲルト・フェルトホフとダブルキャスト)
11月9日(水)日生劇場:ベルリン・ドイツ・オペラ「若い恋人たちの悲歌」
11月12日(土)19:00 東京文化会館大ホール:「冬の旅」
11月14日(月)19:00 大阪フェスティバルホール:「冬の旅」
●ベルリン・ドイツ・オペラ「魔笛」
モーツァルト/「魔笛」
グスタフ・ルドルフ・ゼルナー(演出)
イエルク・チンマーマン(装置)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(伝者)
ゲルト・フェルトホフ(伝者)
マルティ・タルベラ(ザラストロ)
ヨーゼフ・グラインドル(ザラストロ)
エルンスト・ヘフリガー(タミーノ)
ドナルド・グローベ(タミーノ)
ヒルデ・ギューデン(パミーナ)
ピラール・ローレンガー(パミーナ)
エリカ・ケート(パミーナ)
キャサリン・ゲイヤー(夜の女王)
ベラ・ヤスパー(夜の女王)
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団と管弦楽団
ワルター・ハーゲン=グロル(合唱指揮)
オイゲン・ヨッフム(C)
●ベルリン・ドイツ・オペラ「ラ・トラヴィアータ」
ヴェルディ/「ラ・トラヴィアータ」
グスタフ・ルドルフ・ゼルナー(演出)
フィリポ・サンジュスト(装置・衣裳)
ディートリヒ・フィッシャーディースカウ(ジェルモン)
ピラール・ローレンガー(ヴィオレッタ)
ヒルデ・ギューデン(ヴィオレッタ)
フランコ・タリアヴィーニ(アルフレード)
ベルリン・ドイツ・オペラ
ロリン・マゼール(C)
●ベルリン・ドイツ・オペラ「若い恋人たちの悲歌」
ヘンツェ/「若い恋人たちの悲歌」
ハンス・ウェルナー・ヘンツェ(演出・装置)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(グレゴール・ミッテンホーファー)
ワルター・ディックス(ウィルヘルム・ライシュマン)
ローレン・ドリスコル(トニー・ライシュマン)
リザ・オットー(エリーザベト・チンマー)
ベルリン・ドイツ・オペラ
ハンス・ウェルナー・ヘンツェ(C)
●日生劇場開場3周年記念講演
ベルリン・ドイツ・オペラ特別演奏会
「ヨッフム/フィッシャー=ディスカウの夕べ」
共演:ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団;オイゲン・ヨッフム(C)
シューベルト/交響曲第8番ロ短調「未完成」
マーラー/「さすらう若人の歌(Lieder eines fahrenden Gesellen)」(君がとつぐ日/露しげき朝の野辺に/灼熱せる短刀もて/君が青きひとみ)
モーツァルト/交響曲第40番ト短調K.550
●ベルリン・ドイツ・オペラ特別演奏会
「冬の旅」
共演:イヨルク・デームス(P)
シューベルト/「冬の旅(Winterreise)」(おやすみ/風見の旗/凍った涙/かじかみ/菩提樹/あふれる涙/川の上で/回顧/鬼火/休息/春の夢/孤独/郵便/霜おく髪/鴉/最後の希望/村で/嵐の朝/幻影/道しるべ/宿/勇気/幻の太陽/辻音楽師)
(特別演奏会の演奏者名、曲名の日本語表記はプログラム冊子の表記に従い、オペラ公演の情報は「音楽年鑑」の記載に従った)
--------------------
前回の来日から3年後のフィッシャー=ディースカウ2回目の来日(当時41歳)もベルリン・ドイツ・オペラの一員としてだった。
演じるのは、モーツァルトの「魔笛」(弁者)とヘンツェの「若い恋人たちの悲歌」(ミッテンホーファー)である。
古典と現代の異なる役柄を日本の聴衆の前で披露したわけだが、今回も「魔笛」はゲルト・フェルトホフとのダブルキャストで、どの日にF=ディースカウが出演したのかまだ調べがついていない。
だが、ほかの公演との過密な日程を考えると、F=ディースカウは初日と2日目ぐらいしか出演していないのかもしれない。
オペラ歌手としてのF=ディースカウの今回の目玉はなんといってもヘンツェのオペラであろう。
こちらは3公演とも彼が登場しており、作曲者自身が指揮、演出を担当している。
今回はオペラ公演の合間にオイゲン・ヨッフム指揮オーケストラコンサートでの「さすらう若人の歌」全4曲と、シューベルト「冬の旅」全曲の日本初披露がされた。
今回もピアニストはイェルク・デームスで、その時のTV収録の模様が動画サイトにアップされていた(「冬の旅」第1曲「おやすみ」)。
http://www.youtube.com/watch?v=Tc_GCguYgHw
円熟期のF=ディースカウしか生で聴いていない私にとって、この動画での彼はまぶしいほど若々しい。
この時代に実演を聴けた人が本当にうらやましい。
(9月26日追記)
コメント欄でさすらい人さんが教えてくださったサイト「NHKイタリア歌劇団」に来日歌劇場の情報が非常に詳細に掲載されていました(ベルリン・ドイツ・オペラについてはこちら)。
F=ディースカウは「ラ・トラヴィアータ」のジェルモン役でも出演していたそうです。
その情報も追加させていただきました。
さすらい人さん、そして「NHKイタリア歌劇団」の管理人様に御礼申し上げます。
| 固定リンク | 0
「音楽」カテゴリの記事
- 【没後100年記念】9種類のガブリエル・フォレ(Gabriel Fauré)歌曲全集(2024.11.04)
- エリーの要点「ヨーロッパ文明」(Elly's Essentials; “European Civilization”)(2024.10.19)
- シューベルト「夜曲」(Schubert: Nachtstück, D 672)を聴く(2024.10.26)
- レーヴェ「エフタの娘」(Loewe: Jeptha's Tochter, Op. 5, No. 2)を聴く(2024.10.05)
「コンサート concert」カテゴリの記事
- 日本カール・レーヴェ協会コンサート・2024 (Nr. 35) (2024年9月23日 王子ホール)(2024.09.28)
- 東京春祭 歌曲シリーズ vol.39:コンスタンティン・クリンメル(バリトン)&ダニエル・ハイデ(ピアノ)(2024年4月12日(金) ライブ配信席)(2024.04.13)
- フィッシャー=ディースカウ&ムーア・ユネスコ・コンサートの映像(1974年1月9日, Paris)(2024.04.12)
- 東京春祭 歌曲シリーズ vol.37:レネケ・ルイテン(ソプラノ)&トム・ヤンセン(ピアノ)(2024年4月4日(木) ライブ配信席)(2024.04.06)
- 【備忘録】1993年6月のオーストリア・コンサート(2024.03.17)
「ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ Dietrich Fischer-Dieskau」カテゴリの記事
- フィッシャー=ディースカウ&アーウィン・ゲイジのヘルシンキ・フェスティヴァル・ライヴ(1972年)(2024.06.08)
- フィッシャー=ディースカウ&ムーア・ユネスコ・コンサートの映像(1974年1月9日, Paris)(2024.04.12)
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ初出音源6曲 "DISCOVERIES"(2022.10.29)
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (ピアノ:デームス、ヘル、ブレンデル)/シューベルト&R.シュトラウス・ライヴ(1980年,1982年,1984年アムステルダム)(2022.05.28)
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau: 1925.5.28-2012.5.18) 没後10年を記念して(2022.05.18)
「イェルク・デームス Jörg Demus」カテゴリの記事
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (ピアノ:デームス、ヘル、ブレンデル)/シューベルト&R.シュトラウス・ライヴ(1980年,1982年,1984年アムステルダム)(2022.05.28)
- アーメリングの「死と乙女(Der Tod und das Mädchen, D 531)」がドイツのラジオ局で放送されていた!(2019.07.07)
- イェルク・デームス(Jörg Demus)を偲んで:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとの1980年アムステルダム・シューベルト・リサイタル(2019.06.07)
- エリー・アーメリング(Elly Ameling)の最新インタビュー(Opus Klassiek、2019.5、Aart van der Walによるインタビュー)(2019.05.10)
- イェルク・デームス(Jörg Demus)逝く(2019.04.20)
コメント
この来日からは劇場であるいはTV、ラジオで聴くことができました。
お書きになっている《魔笛》への出演ですが、何回あったかは私は知りません。ですが、TBS(だったと思うのですが)から放送された公演は彼とヘフリガーの出ていたものでした。
このときは、《ラ・トラヴィアータ》のジェルモンにも出演していました。シングル・キャストになっていたように記憶しています。
以下のサイトもご参考になるでしょう。
http://users.catv-mic.ne.jp/~tenpyo/berlin.htm
《冬の旅》の映像、全曲残っているのかと思ったのですが、残念ながら年末に放送される「今年の音楽ハイライト」に使われたものだけしかないそうです。
投稿: さすらい人 | 2009年9月26日 (土曜日) 21時41分
はじめまして!
いつも私の大好きな歌曲のお話を楽しみにきかせていただいてます。又、いろんな事を教えていただいて感謝です。
本当にこの動画のディスカウさんは若々しく瑞々しくまぶしいです。若いって素敵な時代です。でもいつかは過ぎ去るもの、、、それに代わるものは又偉大なのですが・・・
私も生で聴いたことないのです。聴きたかったな~あの時代、、といつも思っています。このときのピアニスト、イェルクさんも若々しそうではありませんか!年輪を重ねられまだ現役なのですね。
その彼が10月、11月にドイツのバリトン、トーマス・バウアーの"冬の旅”を弾くコンサートがあると知りました。
年月を重ねられどんなピアノを聴かせてくれるのでしょうか。
投稿: nagisa | 2009年9月26日 (土曜日) 22時40分
さすらい人さん、こんばんは。
今回も貴重な情報を有難うございました。
それにしても教えてくださったサイトの情報量はすごいですね。
これさえあれば私があらためてディースカウのオペラ調査をする必要もなさそうですね。
心置きなくリートのコンサート調査に絞ることが出来そうです。
さすらい人さんはこの頃のディースカウを聴いておられるのですね。
うらやましい限りです。
それにしても「冬の旅」の映像、第1曲だけなんですか。
せっかくなら全曲収録してほしかったです。
投稿: フランツ | 2009年9月26日 (土曜日) 23時57分
nagisaさん、はじめまして。
こちらこそ素人の駄文を喜んでいただき、有難うございます。
ディースカウ、若いですよね。
この時代の歌唱を生で見たかったです!
でもおっしゃるように年を重ねて、若さに代わる良さが加わるのもまた素晴らしいですね。
デームスも今でも現役というのはすごいことですね。
私もバウアーと共演する「冬の旅」は聴く予定ですが、6時半開演なので間に合うように急がないと。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: フランツ | 2009年9月26日 (土曜日) 23時58分
フランツさん、ご無沙汰しています。
デームス&バウアーの"冬の旅”のコメントは感慨深く読ませていただきました。
身体が楽器の歌い手は体調が直接影響しますので大変だろうと思います。
ところで、
2007・11・3、付けで”ブォルフ歌曲全曲演奏会”のコメントで韓国のバリトン、ロッキー・チョンにふれておられますが、ロッキーさんが来年2月6日、京都で”冬の旅”を歌います。京都で遠いからお出掛けは無理でしょうが、ちょっとお知らせしたくなりました。
投稿: nagisa | 2009年11月19日 (木曜日) 20時34分
nagisaさん、こんばんは。
バウアーとデームスの記事、ご覧くださったとのこと、有難うございます。
バウアーは優れたリート歌手としての資質を充分にもっているように感じました。本調子の時にぜひまた聴いてみたいと思います。
ロッキー・チョンが来年京都でコンサートを開くのですか。彼もまたリートを極めようとしている一人なのですね。聴いてみたいのですが、京都はさすがに遠いですね。東京でもやってくれるといいのですが。
投稿: フランツ | 2009年11月20日 (金曜日) 01時53分