« 持田さん、伊藤さんのソロアルバム、そしてELT | トップページ | ヒルデガルト・ベーレンス逝去 »

木琴

http://www.youtube.com/watch?v=cOJN0zto_vs

私が小学生のころに聴いた合唱曲で今でも記憶に残っている作品は残念ながらそれほど多くない。
しかし、この「木琴」という作品は、何年生のどういう状況で聴いたのか(あるいは歌ったのか)思い出せないのだが、リフレインの箇所と途中の悲劇的な描写の詩と音楽はかなり鮮明に覚えていた。

動画サイトにアップされていたこの作品をさきほど聴いた。
ほとんど30年ぶりぐらいである。

月並みな言い方だが、詩や音楽のもつ強烈な力を思い知らされた。
毎年訪れるこの季節に、実体験のない者でも何かしら思いを馳せることによって未来の平和につながればと祈りたい。

詩:金井直(1926年-1997年)
曲:岩河三郎(1923年生まれ)

| |

« 持田さん、伊藤さんのソロアルバム、そしてELT | トップページ | ヒルデガルト・ベーレンス逝去 »

音楽」カテゴリの記事

合唱曲」カテゴリの記事

コメント

フランツさん、今晩は。
金井直さんは、好きな詩人ですが、この詩も歌も、初めて聴きました。
切ない歌ですが、きれいですね。

金井直さんは、昭和40年代、「ミセス」という雑誌の詩の欄を受け持っていて、投稿誌の選と評に、大変感銘を受けたことがあります。
「あじさい」という詩は、私の好きな作品です。

投稿: Clara | 2009年8月15日 (土曜日) 23時18分

Claraさん、こんばんは。
金井直さんをご存知でしたか。
私ははじめて名前を知ったのですが、いい詩を書く人ですね。
「あじさい」の詩もネット上で読んでみましたが、美しく切ない感じで素敵でした。
雑誌での詩の選者としてClaraさんのように馴染み深く感じている読者の方もおられたのでしょうね。
貴重な情報をありがとうございました。

投稿: フランツ | 2009年8月16日 (日曜日) 00時17分

 心をひたひたと打つ合唱作品ですね。ご紹介ありがとうございます。たぶんはじめて聴いた曲なのだと思いますが、そんな感じがしない。
※アップされているのはどちらの合唱団なのでしょう。杉並混声合唱団のものもあったので、そちらも聴いたりしましたが。

 夏。この曲を聴いた後、蝉の声がはたと止みました。

投稿: Zu・Simolin | 2009年8月16日 (日曜日) 11時56分

私もはじめて聴きましたが、圧縮されたレクイエムのような印象をもちました。でも、子供のころにこれを聴かれたフランツさんと私とでは、たぶん「曲」そのものがまったく別なのだと思います。それが音楽のふしぎなところ(語りつくせないところであり、魅力でもある)ですね

投稿: sbiaco | 2009年8月16日 (日曜日) 12時16分

Zu・Simolinさん、こんにちは。
こちらこそご感想をありがとうございます。
「心をひたひたと打つ」-いい言葉ですね。
私もあらためて聴いてみて、心をわしづかみにされたような思いがしました。
どの合唱団なのかは残念ながら分からないのですが、感情のこもった感動的な歌とピアノだったと思います。

蝉の鳴き声を風流に感じるのは日本人だけなのでしょうか。何種類もの異なる蝉が競い合うように鳴き続けるのもどことなくはかない切なさを感じます。

投稿: フランツ | 2009年8月16日 (日曜日) 12時55分

sbiacoさん、こんにちは。
なるほど一種の「レクイエム」という見方も出来そうですね。
私が子供のころにどんな気持ちでこの曲に接したのかすら全く記憶にないのですが、未だに断片的ながら歌詞も音楽もかなりはっきりと覚えていたというのはやはり当時も強烈な印象を受けたのではないかと思っています。
聴く世代によって感じ方が違ってくるのが音楽の魔力ですね。

投稿: フランツ | 2009年8月16日 (日曜日) 13時00分

 フランツさん,こんにちは。お久しぶりです。今日やっと一時的に落ち着いた日が得られまして,訪問しました。「木琴」というタイトルに記憶があり,拝聴したところ,驚いたことに,小学校低学年の頃読んだ詩と,中学生時に合唱コンクールで何度も耳にしてきた曲ということがわかりました。合唱コンクールでは人気曲のひとつで,綺麗な音楽と思いながら,詩があまり聞き取れなかったのです。最初の旋律の魅力はエオリア旋法を使っていることですね。どの学校も「妹よ」の高い「と」の音を丁寧に歌うよう指導されているように感じたものでした。
 金井直さんの詩が小学校の教科書に載っていたのは,名前の読み方を学校で教わった記憶から確かですが,この詩かどうかは,残念ながら思い出せません。でもこの詩を子どもの頃読んだことは,木琴と一緒に妹が消えたという箇所ではっきり思い出しました。ウド・ミュラーの悲劇と同じですね。終戦(敗戦)記念日間もない時期に,『冬の旅』のCD復刻が,それも甲斐さんの対訳と一緒にリリースされること,とても感慨深いです。
 記憶のある詩が思い出の音楽のテキストであったことに初めて気づき,感謝します。魅力的な記事をありがとうございました。

投稿: goethe-schubert | 2009年8月16日 (日曜日) 13時46分

goethe-schubertさん、こんにちは。
お忙しい中ご訪問ありがとうございます。
goethe-schubertさんも小学生、中学生の頃にこの作品と接点がおありだったのですね。
私は最初から合唱曲として知ったと思うので、国語の教科書に詩が出ていたかどうかは覚えていないのですが、戦争を考えるうえでよい作品であることは確かですね。
おっしゃるように冒頭のメロディから聴き手の心をつかみますね。合唱コンクールの課題曲にもなっているというのもうなずける名作だと思います。

甲斐さんの訳された「冬の旅」がヒュッシュ&ミュラーの名演とともに日の目を見るそうで、大変おめでたいことだと思います。私も購入して詩を味わいながら聴こうと思っております。

投稿: フランツ | 2009年8月16日 (日曜日) 14時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 木琴:

» 木琴 [音楽]
[続きを読む]

受信: 2009年8月15日 (土曜日) 20時54分

» 木琴 [音楽]
[続きを読む]

受信: 2009年8月15日 (土曜日) 21時50分

« 持田さん、伊藤さんのソロアルバム、そしてELT | トップページ | ヒルデガルト・ベーレンス逝去 »