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ヒルデガルト・ベーレンス逝去

名ソプラノ歌手、ヒルデガルト・ベーレンス(Hildegard Behrens)が亡くなった。
今年の草津音楽祭で、アニバーサリーのシュポーアとメンデルスゾーンの歌曲を歌う予定だった。
もちろん私は草津まで聴きに行けないのでチケットも購入していなかったのだが、アニバーサリーでありながらなかなか実演で聴くことの出来ない歌曲がプログラミングされているので、注目はしていた。
しかし、来日はしたものの体調不良のため、指導もコンサートもすることなく入院し、そのまま8月18日に東京の病院で帰らぬ人となってしまった。
ご本人もさぞかし無念だったことだろう。

ところで、私はベーレンスというとDGに録音されたリスト歌曲集(コルト・ガルベンのピアノ)を思い出す。
かつて店頭でよく見かけたものだが、結局買いそびれてしまった。
今はArkivMusicで購入可能なようなので、入手して聴いてみようと思う。

オペラでの名声に比べて、歌曲はそれほど多くは歌っていなかったのかもしれないが、調べてみると1985年にEMIに歌曲リサイタル(David Syrusのピアノ)を録音しているようだ。
そこではシューマンの「女の愛と生涯」全曲のほか、シューベルト、ブラームス、シュトラウスからヴォルフ、ベルク、エルガー、さらにツムシュテークまで歌っている。
このうちシューマンなど数曲は、2枚組のベーレンスのベスト盤で現在も聴くことが出来るようだ。
しかし、オリジナルの形で、いつか聴いてみたいものである。

ベルリオーズの「夏の夜」やラヴェルの「シェエラザード」といったフランス歌曲も録音していたようで、意外と歌曲のレパートリー開拓も積極的だったのかもしれない。
彼女の実演を聴くことが出来なかったのは残念である。

あまりにも突然の訃報だったが、多くの聴衆から愛されたディーヴァとしてその名前が忘れられることはないであろう。
ご冥福をお祈りいたします。

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コメント

フランツさん、こんにちは。
ヒルデガルト・ベーレンスさんの訃報、残念でした。
以前フランツさんが、このブログで、クリスタ・ルートヴィッヒのことを書かれた折り、コメントさせて頂きましたが、私のコメントは、共演のヒルデガルト・ベーレンスのことが主になっていたと思います。
その二人と小澤征爾指揮の「エレクトラ」についてでしたが、生演奏で聴いたのは、20年くらい前の、その演奏が後にも先にも一度きりでした。
大変強烈な印象があって、未だに、忘れられませんが、ルートヴィッヒより年の若いベーレンスが、先にあの世に行ってしまったのは、何とも胸が痛みます。
まだまだ、指導者としても活躍が期待されるのに、ご本人も、心残りだったでしょうね。
あの「エレクトラ」、探しましたが特別プログラムだったのか、CDがありません。

投稿: Clara | 2009年8月22日 (土曜日) 11時57分

Claraさん、こんにちは。
Claraさんから以前いただいたコメントでベーレンスのコンサートについて拝見して、私も一度は聴いてみたいと思ったのですが、かないませんでした。
Claraさんはベーレンスの実演を堪能されたのですね。
まだ72歳という年齢だったそうで、ご本人もこれから指導にコンサートにやり残したことがあったのではないかと思うと残念です。
それにしても最期の時は故国で迎えたかったでしょうに、異国の地で不安だったのではないでしょうか。
彼女を偲んで録音を入手して聴いてみたいと思います。

投稿: フランツ | 2009年8月22日 (土曜日) 12時50分

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