« F=ディースカウのブラームス「マゲローネのロマンス」 | トップページ | 木琴 »

持田さん、伊藤さんのソロアルバム、そしてELT

Every Little Thingの持田香織(V)と伊藤一朗(GT)が今年に入り、ソロ活動をはじめたが、先週の7月29日から3週連続で持田さんと伊藤さんのソロ作品が交互にリリースされる。

7月29日(水) 持田香織のソロ第2弾シングル「静かな夜/weather」
8月5日(水) 伊藤一朗のソロ初アルバム「DIVERSITY」
8月12日(水) 持田香織のソロ初アルバム「moka」

先日発売されたばかりの持田さんのシングルは、大橋トリオ・プロデュースの「静かな夜」と、
ELTの「Jump」や「愛の謳」などのアレンジャーとしてお馴染みの村田昭が編曲した「weather」、
そして、ギタリストの今剛とセッションしたマンシーニの名曲「MOON RIVER」の3曲入りであった。
8月12日発売の彼女のアルバムの先行シングルという位置づけのせいか、ほとんどプロモーションも行われていないようで、売り上げはあまりよくなさそうだが、アルバム未収録の「MOON RIVER」のために購入する価値はあると思う。
「静かな夜」も「weather」も前作同様持田さんの作詞作曲で、彼女ならではの断片的な言葉に込められた優しさ、切なさが胸を打つ。
特に「静かな夜」は詩、音楽とも秀逸で、大橋トリオ氏(トリオという名前ですがお一人です)の力も大きいだろうが、制作者としての持田さんの良さが最高に発揮されていると思う。
歌声も3曲中、「静かな夜」での凛とした静謐な力強さに私は最も感激した。
「MOON RIVER」のカバーは最近の彼女特有のまったりした歌い方で好き嫌いが分かれるかもしれない。
だが、こういう歌い方は彼女にしかないアプローチであり、聴き馴染んだ「MOON RIVER」に新鮮さを与えていることは誰もが認めるだろう。

8月5日発売の伊藤さんのアルバムは、河口恭吾やAYUSE KOZUEなどのヴォーカリストを迎えた歌もの5曲に、彼のギターソロ曲1曲というミニアルバムで、じきに聴けるのが楽しみである。
今回のアルバムのためにニコニコ動画でオーディションを開き、その優勝者をヴォーカリストに迎えた曲もあるそうで、統一感よりは、アルバムタイトルにもある多様性を目指したのだろう。

8月12日発売の持田さんのアルバムはボサノバの小野リサや、ショーン・レノンらとのコラボ曲も含まれた12曲入りとのこと。
先日TSUTAYAに行った時に偶然見つけたフリーペーパー「SQUARE ENIX MAGAZINE Vol.11」に彼女のインタビューが掲載されていて、ソロ・プロジェクトについてゴールを決めているんですかという質問に対して、「もし何か決めてしまうことで、無くしてしまう可能性があるのだとしたら、それはすごくもったいない」と答え、決めつけないで、今後も彼女らしいスタンスでやっていくことを示唆していた。

以上のソロプロジェクトもファンとしては楽しみなのだが、それ以上に胸ときめくニュースが先日流れた。
2000年3月までELTの数々のヒット曲の作詞作曲、プロデュースなどをほとんど一人で担ってきた五十嵐充氏が、フロントメンバー脱退後、はじめてELTのために作曲、アレンジを担当した新曲「DREAM GOES ON」が9月23日にリリースされるそうだ。
彼はメンバー脱退直前に、今後もELTの裏方として応援していきたいということを言っていたのだが、諸事情があったのだろうか、それ以降彼の関わった作品はなかった。
私もひそかに五十嵐さんの新曲をたまには聴きたいと思い続けてきたが、9年も待たされると、この日が来ることはほとんどあきらめかけていた。

ソロ活動を経て、ヒットメーカーだった元メンバーのプロデュースを再び受け入れて、ELTが新たな局面に入りつつあるのをわくわくしながら応援していきたい。

今Yahoo動画で、持田香織の特集をしていて、シングル「静かな夜」やアルバム収録曲「タオ」のPVを見ることが出来ます。
特に「静かな夜」はお勧めですので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00071/v06053/

| |

« F=ディースカウのブラームス「マゲローネのロマンス」 | トップページ | 木琴 »

音楽」カテゴリの記事

CD」カテゴリの記事

J-Pop」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 持田さん、伊藤さんのソロアルバム、そしてELT:

« F=ディースカウのブラームス「マゲローネのロマンス」 | トップページ | 木琴 »